メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 133号  2003/07/16


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
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                ☆☆☆ 第133号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語>
『チーム・タイラー』第4話
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   ご挨拶 
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あは天発行者のイッセー岡田です。
もっと早く発行しようと思いつつ、気が付けばもう前回発行から10日間
以上もたっている。
こりゃ、やばいです、はい。

うーん、しかしなんですね、毎日があっという間ですな。
何か最近時間が特に早く流れるような気がしてなりません。
誰か私の時間だけアクセル踏んでないかい?

さて今号は圧倒的ボリュームで迫る『らいぜんVERSION』です。
ごゆっくりお楽しみ下さい。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『チーム・タイラー』第4話
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『チーム・タイラー』第四話

それまで、若者らしく旺盛な食欲を見せていた健太と亜唯は、その手を止めて
平良の顔を一瞬曇った眼差しで見た。

「逮捕」「懲役1年」
これらの言葉は、まっとうとは言えないけれど、そういうことと無関係で生き
てきた若者2人には、若干の刺激があったようだ。

「刑務所での1年は退屈な1年だったよ。退屈さと窮屈さと言う点では、銀行
 の中で働いているのと変わらなかったな。でも一度自分の中の野獣を目覚め
 させてしまった俺には、刑務所の規則正しい生活は体に苔でも生えそうな気
 分だったよ。

 それでも刑務所内では特に問題も起こさず無事1年で懲役は終えた。
 しかし出所しても、元上司に傷害を加えるような俺を雇ってくれるような貴
 徳な会社はなかった。当然だがね。
 そこで刑務所内で知り合いになった右翼団体の構成員のつてで、その右翼団
 体に入会をしたんだ。それまでの人生、温室のような環境で生きてきた俺に
 は、そういう意味でのリハビリも必要だったからな。

 右翼団体といっても、比較的真面目な団体でね。もちろん総会屋や闇金融で
 資金を調達してる影の部分もあったけれど、基本は『今の日本を憂い、天皇
 制を尊重し、外敵から祖国を守る』という至極健全な右翼思想だった。

 俺は、積極的に軍事訓練に参加した。それぞれの訓練の最後には実戦テスト
 があって、それに合格すれば次のレベルの高い訓練に参加できる。
 俺は毎日のように躍起になって訓練をしたさ。
 一般の構成員は街宣車に乗っての宣伝活動、といってもほとんどが誰かに嫌
 がらせするために大音量で街宣車を走らすのが本当の目的なんだが、そうい
 う活動ばかりしていたが、俺はそういうことには一切関知しなくていい環境
 にいることが出来たんだ。もちろん訓練成績が優秀だったからさ。
 団体としても、いずれ俺を戦闘のエキスパートにしたかったらしい。

 訓練においてすべての過程を終えた俺に、団体の要職に就く話がくるまでそ
 うは時間はかからなかった。しかし俺はそれを断った。人の上にたって、あ
 あだこうだと指図するのが嫌いだったからな。いつまでも一人の戦闘員でい
 たかったんだよ。

 多少のすったもんだはあったが、最終的には平和的に俺は団体を離れた。
 でも離れてはみたものの、何もすることはなかった。自衛隊やアメリカ軍に
 志願することも考えたが、やはり前科者ということで道は遠かった。
 知り合いのつてをたどってやっと就職できたのは、消費者金融だった。銀行
 時代の職歴がものをいったんだろうな。しかも部署は『債権回収係』・・
 笑うだろ?結局は同じ道をたどったのさ。しかも今度はもっとあこぎな世界。

 最初からやる気なんて全くなかった。
 朝は、会社に行って返済の滞った相手に電話で脅しをかける。
 そして昼からは外に出て実力行使。ちゃんと債権が回収できなければ、スズ
 メの涙ほどの基本給以外は貰えない。でも銀行時代よりこの時のほうが充実
 していたような気がする。金を返せないヤツには、必ず何らかの修羅場が訪
 れる。切羽詰った人間がやることは危険極まりない。銀行の時はそういうい
 ざこざに巻き込まれることはイコール『失態』とみなされた。しかし消費者
 金融では、逆に『勲章』になるんだ。

 実際俺のいたような中堅の消費者金融では、顧客層は末期患者じゃなかった。
 たたいてゆすればどこからか金が出てきた。そのコツを覚えるまでにはそう
 は時間はかからなかったよ。やつらは金がないんじゃない、出したくないだ
 けなんだ。
 でも時にはどうしようもないヤツがいる。そういう時は、最後の手段をとる。
 そう、もっと悪劣な金融会社に転がすんだよ。そうすりゃ自分の会社は債権
 回収ができるから、その後そいつがどうなろうが知ったこっちゃない。でも
 さすがに顧客を死神に引き渡すようで忍びなかったから、転がしが成立した
 あとで、そいつにこっそり耳打ちするんだ。自己破産のしかた、ばれずに国
 外逃亡する方法、その他いろいろとな。そうやって逃げ道だけは作ってやる。
 もし、それをしないでそいつが破滅したら、自分のせいじゃないと言い聞か
 せていた。

 仕事の要領をだいぶつかんできた俺は、時間の余裕が出来るようになった。
 その日もすべての回収がスムーズに終わり、会社への帰社時間までかなりの
 余裕があったから、街をぶらぶらしていたのさ。
 そして、そこで『アイツ』に出会ったんだ。」



平良の右手にはめられたスピードマスターの短針は午前3時を指そうしていた。
バックルームのロッカーの陰に息をひそめたまま隠れていた平良は、人が近づ
いてくる気配を察知した。

ガチャ!ドアが開く。電灯で室内が明るくなる。平良は1時間近く暗闇の中で
潜伏していたために、一瞬目の前が真っ白になったが、3秒後には正常な視力
を取り戻していた。

店長は、ドア近くの書棚に何かを差込み、隠れている平良の前を横切り自分の
デスクに向かって歩こうとした。

その瞬間・・平良の右手が店長の首筋を掴み、左手は店長の口を塞いででいた。
苦しそうにうめく店長を静かにさせようと、右手に力を込め延髄のあたりを強
く圧迫した。店長はすぐにおとなしくなった。

ここまで、ほんの数秒の早業だった。
平良は、店長の目と口を用意したガムテープで固く塞ぎ直した。鼻は開放して
あるから、このまま窒息死はしないはずだ。

平良は、身動きが取れない店長の左腕をつかみ、関節とは逆の方向にねじった。
鈍い嫌な感じの音がした。気絶していた店長は、呻き声とともに意識を回復し
た。一瞬の沈黙の後、左腕の激痛を再認識した店長はいっそう激しくうめき出
した。平良はさらに店長の右手の関節を外した。足をばたつかせ苦しむ店長を
平良は無表情に眺め続けた。

 あの「女」が、お前から受けた、体の痛み、心の痛み・・
 明日の朝、誰かがお前に気づくまで、その痛みを全身で感じるがいい・・

気がつけば、店長のズボンが濡れていた。失禁させたのは、痛みなのか、それ
とも恐怖なのか、このまま店長は朝まで気絶と覚醒を繰り返し、地獄のような
苦しみに5時間ほど耐えなければいけない。

平良は、物盗りの犯行に見せるために、一応室内を荒らすことにした。
まずは、店長専用のノートパソコンの電源を入れる。立ち上げ時にパスワード
要求されることはわかっていたので、DOSモードで起動させて見る。コマン
ドラインを打ち込み、システムファイルの閲覧をかけると、いとも簡単にPC
起動用のパスワードを見るこことができた。粗末なセキュリティに、平良は一
瞬失笑しそうになった。

デスクトップには、「設定表」と題されたエクセルのファイルが一つ。まさか
と思ったが、店内のシマ図があり、各台番号から他のシートにアクセスできる
ようにマクロのリンクがはってあり、過去の設定と差枚数がすべて見れた。そ
してご親切なことに今日から1週間後までの設定予定表まである。念のためそ
のファイルを手元に用意した記憶媒体にコピーする。

次に、店のホームページをアップするためのソフトが見つかった。

 よし・・今日は俺からの「特別ファン感謝デー」だ。
 ただし、無事に開店することができたらの話だがな・・

エクセルから今日の予定設定一覧をコピーし、HTML形式でトップページに
貼り付け、その上に「今日の設定大公開!」というタイトルをつけてアップロ
ードした。これを見るような熱心な若者が何人いるかわからないが、一人が見
れば噂でどんどん広がるだろう、と平良は無邪気な悪戯心を満足させた。

平良は、次に書棚の中から、本社へアクセスするための極秘URLを見つけた。
毎夜、その日の売上や台毎の設定を本社に送って、店長報告をしてるのだろう。
そして、自店の過去の設定もデータベースでアクセスできるようになっていた。
こちらには何のプロテクトもかかっていなかった。システムはいっちょうまえ
だが、あまりにも防御が弱すぎる。これでは設定パターンは2週間もあれば読
まれてしまうだろう。

その極秘URLを暗記した平良は、念のためわざと書棚の中の書類を床の上に
散乱させて、店の裏口から出た。


自分のマンションの部屋の前にたどり着き、音を立てないようにカギを開けて
中に入ろうとした平良は、心臓が口から飛び出そうなほどの驚きのうめきをも
らした。

玄関のところに「女」が立っていたのである。
無表情な生気のない表情は、深夜の薄明かりの中ではこの世のものとは思えな
かった。少しして落ち着きを取り戻した平良は、

「・・起きてたのか・・」

と、絞り出すような声でなんとか彼女に向けて声を搾り出した。
彼女はこっくりと頷いた。その仕草はまるで幼い少女のようだった。

「私の痛み・・返してきてくれたのね・・アイツに・・」

初めて聞く「女」の声だった。思ったより低い声だった。
平良は、平良の外出した意味を彼女がわかっているかのような言葉に、少し鼓
動を早くした。

「・・そう・・そうかも知れない・・だから君はもう心配いらない。ただこの
 街にいると何か報復があるかも知れないから、早くどこかに旅立った方が良
 いかもな・・」

彼女は、平良の言葉を聞いて、ゆっくりと首を横に振った。

「ここがいい・・亜唯さんも健太さんも優しいし、私のことはきっとあなたが
 守ってくれるから・・お願い・・いさせて・・ここに。」

「悪いが、今の俺たちに君を養う余裕はない。俺だって、君を守るにも限界が
 あ・・る・・」

平良は、そこまで言いかけたとき、「女」の悲しそうな表情にこれ以上は何も
言えなかった。そして不思議な感覚にとらわれていった。

 なんだろう?この懐かしい感じは。
 まだ俺が子供の頃に死んだ、母親のぬくもりにも似ているのか・・
 今の俺は、この女を必要としているのか?
 でも・・いったいなぜ?・・

平良は、何の結論を出せないまま、彼女の腰に手をまわした。
女は抵抗することもなく平良の胸元にしがみついてきた。

 わかった、守ってやるさ。
 今の俺にはそうする必然があるような気がするから・・・

平良と「女」は、抱き合いながら平良の部屋に消えていった。


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この間から右肩が痛くて、もう肩の鉛状態が長く続いているため、
中学時代の同級生がやっている整形外科の医者に行ってきました。

おそるおそる聞きましたよ。
「あのぉ、先生(一応たててます!)、やっぱ50肩なんでしょうかね?」
「………………」(私の顔をじっと見て無言)
「おい、何とか言ってくれよ。」
「じゃあ、右手を上に上げて!」(素直に従う)
「今度は前に出して!」(言うとおりにする)
「腕をぐるぐる回して!」(うーん、これってなんか意味あんのかな?)
「おい、回したけど、んで、どうなの?」
「どこか痛い?」
「いや。だからね、俺は今、肩が痛いの、肩が!」
「あのね、岡田君、50肩って言うのは肩の間接が痛くて動かないんだ。
それだけ自由自在に動かして痛くないんだったら、50肩じゃないね。
残念でした!」
「そうか、そうなのか。ならよかったじゃないか。」
「それは単なる肩こりだと思うけど、なんなら注射打とうか?」
「注射打つと絶対に直るのか?」
「うーん、人さまざまだけどね。
直ってしまう人もいれば、痛みが戻って余計痛くなる人もいるし。」
「なんだよ、頼りねぇな!」
「こればかりはどうしょうもないよ、効く人と効かない人がいるからね。
どうする、打つ? 打たない?」
「どうしようかなぁ、痛いの我慢してるのもなんだしなぁ。」
「打ちなよ、直れば儲けもんだし、直らなくても今とかわらないし。
やってみる価値はあるんじゃないの?
ねっ、打ってみようよ、打てよ、男ならやってみようよ。」
なんか、しきりに勧めてきます。
「その注射、痛い?」
「痛いところに打つから最初は痛いよ、でもすぐに楽になるよ。」
『楽になる』という一言で、意を決して
「よし、打ってくれ!」
「じゃあ、今日は風呂は入らないでよ。
太い注射針で打つから化膿してくるんだ。
そうなると困るからね。」
「えっ、シャワーも駄目なの?」
「駄目!」
「この季節に風呂なしは地獄だな、じゃあ、もういい。」
こうしてあっさりと注射は辞退した。

結局電気針で患部をビリビリしてもらい、筋肉緩和剤という薬をもらい、
湿布薬を20枚ももらって帰ることになりました。
めちゃくちゃ高かったぞ、注射してたら一体幾らだったんだろ?

そして一週間経過……………………………おいっ、全然直らないよ!
今、注射を打とうか、打つまいか、またまた悩んでおります。

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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