メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 122号  2003/04/26


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
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                ☆☆☆ 第122号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語>
                        「あいつと俺Part2」
                                   第9話『サンセットドリーム』
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   ご挨拶 
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さて今号はお待ちかねの『らいぜんVERSION』です。

先月プロデビューを果たしたらいぜんさんが新しいメルマガを立ち上げました。
御本人曰く、
「調子に乗ってちょっと前宣伝させていただくと・・
はっきり言って「発行禁止覚悟」で書きます。
エロとかではなくて、表現はマイルドでも
「こんなこと書いて大丈夫かい?」というようなものも
じゃんじゃんと書いていきます。

最初の話は、
「もしもアメリカでパチンコ大ブームが起こったら?」
というドリフの大爆笑みたいなテーマで
全9話のお話を書きました。かなりヤバイ表現が随所にあります。
CIAに抹殺されるのも間近か・・・(嘘)」
(ML「源さんのパチンコ必勝クラブ」より無断抜粋(笑))

いやぁ、とっても面白そうじゃないですか?
パチンコやスロットで楽しむ人は多いと思いますが、こういった小説系のものは
国内でも非常にマイナーな存在、っていうか、まずいないですわ。
そんなことからしても是非がんばって頂きたいなぁ、と思っています。
皆さんも是非登録してくださいね。

■らいぜんの新メルマガ名
「虚構師らいぜんの『パチンコ百景』」 5月5日創刊号発行予定
http://www.mag2.com/m/0000108898.htm

今からならまだ登録に間に合いますよ、是非マグマグからどうぞ!

 【前号までのあらすじ】
 裕太が憑依したパチプロの玲子、チームタイラーの面々と会った。
 そして、ついに裕太との別れの時が………………

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■             【 あいつと俺Part2 】
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▼ 第9話『サンセットドリーム』 ▼
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ある日の夜・・
愛する「あの人」との再会に向けて、奈菜を守るため、裕太への決別の意思を
固めた私は、さっそく奈菜の遊び相手だった動物霊4体を追い払った。弱き動
物霊たちは、私の力に抗することも出来ず寂しそうに私の元から去って行った。
しかしそのことで、奈菜は私に対して初めて激しく怒った。

 ごめんなさい、奈菜・・・でもあなたのためなの・・

私は、今まで何でも奈菜の希望通りにしてやってきた。奈菜は比較的おとなし
い子であまり無茶も言わなかったし、駄々をこねることもなかった。でもさす
がに今夜は違っていた。奈菜の激しい怒りが私の体に影響を及ぼし始めた。特
に頭痛が酷かった。私の心臓が脈打つたびに頭部に激しく痛みがした。

 お願い・・奈菜・・やめて・・
 仕方が無いのよ・・あなたを離したくないの・・
 そのためには、あなた一人を残さなければならないの一刻も早く・・

恐らくこのやり取りは裕太にも聞こえていることだろう。でも裕太は黙ってい
た。もしかしたら私のしようとすることを察してくれたかもしれない。

それにしても頭痛はもちろん全身にまで痛みは広がり始めていた。今夜はとて
も眠れそうもない。
私のしようとしてることは、単なる自分の身勝手なわがままなのだろうか?
奈菜の気持ちはどうなのだろう?私と一緒にいたいと思っているのだろうか?
そして裕太は・・・?

激しい全身の痛みの中、徐々に意識が混濁してきた・・・




 何もない真っ白な部屋の中・・・桐子と平良がこっちを向いて笑っている
 笑っていると言っても、桐子はいつものように表情が乏しい・・
 平良が心の中から話し掛けてきた

  玲子さん・・でしたね?
  あなたは今自分の心に正直になろうとしている。それは決して悪いことで
  はありませんよ。もう自分をごまかすのはやめにしましょう・・
  あなたを本当に必要とする人はすぐ近くにいます。
  誰って?それは、裕太さんでもなく、兄貴でもない。
  もちろん私や桐子や私でもない。そうです・・あなたの一番大切な人・・

 そこまで言うと、平良の顔がだんだんぼやけてきた・・・そしてコンピュー
 ターグラフィックの合成のように、平良の顔が徐々に、私の愛した人・・・
 いや今でも愛してる・・「あの人」のものに変化していった。

  玲子・・待たせたね・・俺は、怪我をして玲子の記憶を失ってしまったが、
  心の奥深いところでは決して忘れたことはなかった。もうすぐ会いにいけ
  るからね、その時は、奈菜と二人で優しく出迎えておくれ・・・

 「あの人」の懐かしい声が私の頭の中で響き渡った。懐かしさで膝の力が抜
 けそうになった。でも私は転びはしなかった。ふと気が付くと、自分の足が
 床から浮いていた。これなら膝の力が抜けても大丈夫なはずだ・・・

  俺は今、パチプロとしてやっと歩み始めたところだ。
  そうさ、あんなに弱かった俺が・・だよ。ビックリしたかい?
  ・・じゃあ、再会の日を夢見て・・

 そう言うと「あの人」はだんだん透き通るように消えてしまった。
 そして、平良の傍にいたはずの桐子が、気がつけば自分の背後にいた。

  玲子さん・・あなたの中にいる若い男の人・・裕太さんって言うの?
  玲子さんは裕太さんのことが心配なのね・・今自分が裕太さんを放り出し
  たらどうなってしまうんだろう?ってね・・でも大丈夫よ。彼は立派な大
  人だもの。生きている間はパチプロで生きてきた人よ、精神力は人一倍強
  い方だわ・・・
  そうだわ、裕太さんがあなたの元を離れて意識に吸い込まれるまでの間、
  裕太さんは私が預かるわ・・責任もって・・それが良いん・・

 彼女の言葉の最後の方は、元来低い桐子の声が、さらに低くなって男の声に
 なった・・裕太だ・・桐子だったはずの姿が何かもやっとたした影の形に変
 わった。そう・・私は裕太の顔を知らないのだ・・・

  玲子さん・・いろいろありがとう・・オイラ、本当に楽しかったん。でも
  明日から桐子さんのところにお邪魔しようと思ってん・・桐子さん、何か
  麻美にちょっと似てるん・・そうオイラがぞっこんだった飲み屋の女の子。
  それに桐子さんの方が玲子さんより歳が若いしね・・へへ

 裕太はいつものように悪戯小僧のような口調で憎まれ口をたたいた。

  もう!・・気持ちだけは桐子さんより若い・・わ・・・・

 私は、裕太に切り返そうとして、不覚にも泣いてしまった。

  玲子さん、泣かないで・・これから奈菜ちゃんを大事にするんよ
  オイラこういういい加減な性格だから、明日になったらもう桐子さんにぞ
  っこんかもわからんて・・へへ・・・・へ・・

 裕太が泣くのをこらえているのがわかる。私は裕太にとってどんな存在だっ
 たのだろうか?やはり仲の良い姉弟みたいなものだったのだろうか?
 こうやって別れを迎えてみると、さらにわからなくなってくる。
 私は、これが夢であることはわかっていた。しかし、裕太も元々は夢と変わ
 らない精神的な存在なのだ。

  私だって・・・裕太のこと、恥知らず、恩知らず、出来損ない!って呪い
  ながら余生を送ることにするわ。覚悟しててよ・・ふふ・・

 裕太は私の報復の言葉を笑いながら聞いていたが、ふと真面目な声に戻って

  オイラ・・玲子さんのことはいつまでも忘れん。
  玲子さんにはいろんなこと教えてもらったん。だから、お礼に今度は玲子
  さんにオイラがいい事教えてあげるん・・

  玲子さんは、すべてが綺麗なん・・容姿はもちろんだけんど・・
  パチンコに対してもその「綺麗さ」がにじみ出てるんよ。いつでもフェア
  に勝負をしようとするん・・。だから以前オイラが霊力で当たりを入れよ
  うか?って言ったときに玲子さんはきっぱりと断ったん・・だよね?

  でも、パチプロの世界は本当はもっとどろどろしたもんなんよ。玲子さん
  は天賦の才能があるから、今までそんな俗なことにさらされてはこなかっ
  たろうけど・・・兄貴も玲子さんみたいなタイプだったん。だから、オイ
  ラみたいな俗物に巻き込まれて落とさなくてもいい命を落としてしまった
  ん・・・

  玲子さんのそんな「綺麗さ」が最大の魅力ではあるけれど、逆に最大の弱
  点になる可能性はあるんよ。抜きん出た才能というのは、状況によっては
  「諸刃の剣」になってしまうんよ。

  オイラが生きてる頃、兄貴とオイラの才能の差は歴然だったん。人間とし
  ての兄貴は、オイラ大好きだったけど、時折その才能の差に憎悪すら覚え
  ることもあったん。大好きな兄貴を一方では憎む自分・・自己嫌悪・・・
  たかが台に座って玉を弾くだけなのに、どうしてこうも違うのか・・・・
  本当に辛かったん・・・

  オイラ思うに、玲子さんと玲子さんの「大事な人」も同じような関係だっ
  たような気がするん。だからその人は玲子さんの元を去っていったん・・

  オイラと兄貴、玲子さんと「その人」・・何の偶然か神様の悪戯か、きっ
  と同じような位置関係にあったと思うん。そしてオイラと同じように霊体
  になった兄貴は、「その人」を玲子さんのレベルまで引き上げようと、今
  必死にパチンコを「その人」に教え込んでるような気がするん。偶然にし
  ては出来すぎてるん・・

  オイラと兄貴は悲しいことに、ああいう結果になってしまったけれど、兄
  貴は、玲子さん達に同じ徹は踏ませたくないはずだと思うんよ。もちろん
  オイラもそう思っている・・だから・・

  だからね・・・玲子さん・・
  玲子さんは、優しい人だから、相手の気持ちを察して相手の気持ちを尊重
  しようとするだろうけど、それが逆に「その人」を傷つけることもあるん。
  だからもっともっと貪欲に「その人」を受け止めて欲しいん。そしてもう
  絶対に同じ事の繰り返しのないようにして欲しいん・・。そこに「綺麗さ」
  は必要ない、ただただ「その人」を心の底から貪欲に愛してあげて欲しい
  ん・・・

  ちょっと偉そうだったかな?へへ・・
  でもこれがオイラが最後に玲子さんに言っておきたかったこと・・
  じゃあ、おいら行くん・・・ありがと・・楽しかったん・・

 裕太の姿のような影はすでに消えかけていた・・

  待って、裕太・・お願い・・今の私を一人にしないで・・・お願い・・
  オ・・ネ・・ガ・・イ・・ダ・・カ・・ラ・・

 しかし裕太の姿はもうそこにはなかった。気が付けばあたりは暗闇になって
 いた。暗闇の中で泣きじゃくる自分の哀れな姿が、他人のように自分の目に
 映っていた・・・・・




目が醒めると、すでに外は陽が落ちかけていた。西陽が入る部屋で室内はかな
り暑くなっていた。布団は私の汗で湿っていた。私は、パチ屋にも行かず丸一
日近く寝ていた計算になる。身体中に広がっていた痛みはすっかり抜けていた。

 やっぱり・・夢だったのね・・ねぇ・・裕太・・・変な夢を見たわ・・

返事はなかった。その意味は私にはわかっていた。心のどこかで確信はしてい
たものの、本当に裕太がいなくなってみると、心の拠所をどこに置けばいのか
わからなかった。狭い部屋なのに、急に広く感じられた。

 裕太・・・本当に行ってしまったのね・・そう・・なの・・ね・・
 でも・・・裕太が来る前に戻っただけじゃない・・ねぇ?奈菜・・

奈菜は、機嫌がすっかりなおっていた。いつものように無邪気な奈菜に戻って
いた。もう裕太はいない・・その事実をすべて受け入れるのにどのくらいの時
間がかかるのだろう。自分は強い女だと思っていた。少なくともこんな脆弱な
精神の持ち主だとは思っていなかった。

もし裕太と最後まで付き合っていたらどうだっただろう?
裕太が意識集合体に吸い込まれる直前まで一緒だった場合はどうだろう?
そういう時の霊体の状態はよく知っている。徐々に言葉が聞きづらくなり、意
思の疎通が難しくなってくるのだ。ロンググッドバイ・・・それもある意味で
は非常に残酷な別れ方だ。自分にとっては、今回のような最後が一番良かった
のかもしれない。裕太は桐子の中にいるのだ。裕太にとっても私にとっても、
これ以上安心なことはないだろう。

ふと気が付いたことがあった。裕太との出会いは運命だったのか?
私は裕太と出会い、「あの人」は「兄貴」と出会い・・そして私と「あの人」
は近いうちに再会することが決まってる。裕太と兄貴・・彼らはそんなことは
もちろん意識などしていないだろうが、結果的には宿命的な出会いを彼らがも
たらしてくれるのだ。

でもいったいどういう力が働いたのだろう?
私自身にそんな精神エネルギーは持ち合わせていない。しがない女パチンカー
が元恋人に再会できることが、社会的な意義があるようにも思えない。なによ
り私自身が「あの人」との再会を一時は完全に諦めていたではないか?

このことだけはいくら考えてもわからなかった。


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 らいぜんパチ小説絶好調の第9話は如何でしたか?

 ご挨拶にも書きましたが、らいぜんさんの新メルマガ
「虚構師らいぜんの『パチンコ百景』」 
http://www.mag2.com/m/0000108898.htm
皆さんの登録していただけることを祈っております。
私も早速会社と自宅のに2つ登録させて頂きました。
5月5日創刊号発行を楽しみにしています。

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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