メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 119号  2003/04/07


■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
                                
           ☆彡【 バラエティーマガジン 】☆彡     

         _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Raizen-version】
          _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
           
                ☆☆☆ 第119号 ☆☆☆         
■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆<目 次>
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語>
                        「あいつと俺Part2」
                                         第8話『チーム・タイラー』
          
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
=========================================================[issay PR]== 
 ■【ネットパチプロたいがー山本のパチンコ必勝メールマガジン】
   <じゃんじゃんバリバリ稼いでや!!>  
    毎月7日絶賛発行中!!! イッセー岡田も毎号登場してるよ(笑)
    登録は無料。解除も自由。登録は下記のフォームからどうぞ。
  http://www.mag2.com/m/0000037377.htm(配信提供『 まぐまぐ 』)
=========================================================[issay PR]===
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
   ご挨拶 
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
3月はもうあれやこれやそれやで、もう大変だったイッセー岡田です。
さて先週の土曜日ストレス解消をスロットで、と三男との夜スロ。
それも行ったのが8時も回っていた、こりゃ爆負け覚悟か?

三男は花火百景で980枚、私はハナハナ高設定らしき台で5連ちゃんで980
枚、なんと親子同枚数、ともにほぼ5千円程度の投資。
私が+11K,三男は+12K、うーん、親子で一緒ってのも良いですねぇ。
大抵はともに撃沈コースなんですけれど、今日は非常に好調です。

三男を少し待つことになった私は「旋風の用心棒」29回の台を千円だけ投資
することに。回し初めてすぐに変化が。
なにやら演出がたくさん増えてきて、ルーレット演出で親父笑うも子役揃わ
ず、「よっしゃぁ!」
しかし揃わない、7もバーも駄目。結局再度ルーレットでバーが止まってボー
ナス確定、ところがコインが残り2枚!
「あちゃぁー!」
ここで追加投資するのも気分が悪いので、店員を呼んで3枚にしてもらって
揃えてもらう。この店員も3回目でやっと7を揃えてくれました。
まっ、私のコインじゃないから良いけどね。へへへ。
ここから旋風チャンスに入りまくって、10時半までにBB7RB1の放出!
2500枚ゲットいたしました。
締めてこの日の稼ぎは久しぶりの”ごまんいぇん”でございました。
いやぁ、これで今年初めてのプラス収支の月でした。(3月の話です。)
はぁぁぁぁぁ、しんど!(笑)

さて今号はお待ちかねの『らいぜんVERSION』です。

 【前号までのあらすじ】
ある非常に霊感の強い女性に取り憑いた、浮遊霊の裕太はこの女性にパチ
ンコの希有な才能を見いだした。彼女がパチンコやスロットで1千万を稼ぎ、
裕太の両親に渡すことができた。
 そして一段落した彼女がスロットを打っていたとき、そこに不思議な女が
現れた。

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■             【 あいつと俺Part2 】
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
 ▼ 第8話『チーム・タイラー』 ▼
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

久々の稼動の初日、パチンコ台はほとんどが回収台だったために、私はスロッ
トのシマにいた。昨日のBIG回数と総回転数からだいたいの設定を推測して
歩いた。この店の特徴は、一シマに高設定を寄せる傾向が強い。
昨日は大花火が高設定のシマだったようだ。連日で来ることはまずないだろう。

爆裂AT機はほぼ最低設定で据置だろう。それでも出る台は出てしまうからだ。
あっても設定3がいいところ。

そうなると対象は絞られてくる。花火かキングパルサーしかないだろう。
どちらも設定は比較的読みやすい。さてどちらにしたものか?と迷っていると
見慣れない男がキングパルサーの角台で打っている。

私は一瞬息を飲んだ。「あの人」によく似ているのだ。
よく見ると違うのだが、一瞬本人かと思ってしまった。そしてその脇には一人
の女性が・・・

 桐子!!

私は、ホールでは友人を作らない主義だったが、彼女だけは別だった。時折ホ
ールで出会う程度だったのだが、何故かいつも気になっていた。大人しそうな
顔の雰囲気そのままの娘で、本当に無口だった。当時、彼女はスロット専門で
いろんな店で打ちまわっていたようだ。
そしてある日、彼女が私に近づいてきて言ったのだ。

「ねぇ・・その赤ちゃん・・名前は?」

その時は、私は一瞬言葉を失った。もちろん私のそばには赤ん坊などいなかっ
た・・・・「奈菜」を除いては・・・
私の場合いくら霊感が強いと言っても彼女の比ではなかった。彼女の場合、す
べてが見えているらしい。

その日を境に私たちは仲良くなった。仲良くなったと言ってもホールで時々言
葉を交わす程度だったが、同じ霊感が強い者同士どこかで心が通じ合っている
ことがよくわかった。
でもそんな桐子とも、彼女がどこか別の町に寝城を変えたらしく1年以上会う
ことはなかった。

 間違いない!桐子だわ!

彼女も私の存在に気が付いたらしく、こちらを向いていた。そして一瞬ニコリ
と笑ったように感じた。表情の乏しい彼女のことだ、それが彼女の精一杯の笑
顔なのだろう。彼女は右手に持っていたコインを下皿においてわざわざ私のも
とに歩いてきてくれた。

「久しぶりね。奈々ちゃんお元気?それと・・新入りさんね。若い男の方・・
 私もあの人、紹介するわね。平良さん、て言うの・・」

彼女は、角台で打っている男のほうを向いて私に紹介した。男は連チャン中だ
った。もうすでに1箱以上のコインを吐き出せている。かなりの腕前のようだ。

 平良?たいら? もしかして・・・

パチンコ主体の私でも「チーム・タイラー」のことは知っている。この町でス
ロット打ちで彼らの名前を知らない者はいない。でも会うのは今日が初めてだ。

「そう、その平良さんなのよ・・。でも本人は『チーム・タイラーのボス』な
 んて言われるのは、あまり好きじゃないみたい・・・」

私は、この1年間の彼女の消息を聞くのはやめた。みんなそれぞれ事情があっ
て生きているのだ。そんなことを詮索するのは意味がないことだった。何はと
もあれ、今の彼女は、チームタイラーの「平良」と一緒に行動してるようだ。
平良と言う人物、見た感じ悪人ではなさそうなので彼女も幸せなのだろう。そ
れさえわかれば良い。

連チャンが一区切りついたようで、平良が手を休めてこちらに来た。

「はじめまして・・・もう紹介ありましたか?平良と言います。桐子のご友人
 の方ですよね? いやぁ、この桐子に、あなたのような友人がいたなんて正
 直言って驚きですよ。」

歯切れの良い、耳に心地よいバリトンで平良は私にこう挨拶した。

「この店に来るのは初めてなんですが、今日はキンパルが高設定のようですね。
 たぶん私が打っているのは設定4でしょう。ストックがたまっているので今
 は連チャンしてますが、一区切りついたらやめようと思ってます。
 今日みたいな日はそれがいいと思いますよ。」

私も彼のアドバイスに従って、キンパルを攻めてみることにした。過去3日間
のデータを見て回転数の割には当たりが引けなかった台を選んだ。平良と桐子
の打ってる台から離れたところにある台だった。平良が私の台を見て言った。

「その台はかなりいけますよ。この店は良心的なことにストックは抜いていな
 いみたいです。本当はその台を狙おうと思ったんですが、実は今日は稼動す
 る予定じゃなかったんです。だから桐子とゆっくりデートの予定だったんで
 すが、たまたまこの店の前を通りかかって、悲しきスロ打ちの習性でつい打
 ち始めてしまいました。なんだか桐子もその方がよさそうだったし・・・。
 それでスピード重視で、そこそこ早めに連チャンすると思われるこの角台に
 したんですよ。桐子の方は最初から出す気は無いみたいで、何も考えずに、
 私の脇で打ち出してますが・・・」

平良は、わざわざ私のそばに来て解説をしてくれた。
彼の場合、こういう話をしても全然嫌味な感じがしなかった。

ほどなく遊びで打ってるはずの桐子の連チャンが始まった。
私の方はどうも掛かりが悪いようだ。投資が1万円を越えた頃、やっとと言う
感じで最初のボーナスが入る。しかしそこから面白いように連チャンしていっ
た。すでに連チャンを終えた平良が私の後ろで立って見ていた。

「あなたの台は挙動からして、設定5かも知れませんね。だとすると今までの
 ストックを吐き出させるためには結構時間がかかるでしょう。でも一日かけ
 て回せばその台は3000枚は堅いはずです。頑張ってください。」

ホールに客で来ていた何人かの若者が平良の存在に気づいたようだ。遠巻きに
畏敬の眼差しで見ているのがわかる。平良もそれに気が付いたのか・・

「おや?桐子の連チャンが終わったようですから、私はこの辺で失礼します。
 じゃあ、またどこかでお会いできると良いですね。」

自分が来てることで、店内が騒がしくなることを嫌うようにその場を離れて行
った。入れ替わりのように、連チャンを終えた桐子が私のそばに来た。そして
珍しく彼女にしては饒舌に言った。

「私も、そろそろ帰ります。私はいつもT町の『セブン&ヘブン』というスロ
 屋で平良たちと打ってるわ・・遊びに来てね、待ってるわ。
 あ・・・それと・・玲子さん・・半年後くらいかな?
 今あなたが一番会いたい人に会えるわよ・・そう男の人・・」

えっ!?と思い、桐子の方を向くともう彼女はいなかった。両替用の景品をか
かえ、自動ドアを出る姿がちらっと見えただけだった。

 桐子が言うのだから間違いないわ。私は「あの人」に会える・・きっと。

やっと自分の中に生気が戻ってくるのが実感できた。連チャンはまだ続いてい
た。頭上のドル箱は2箱を超えていた。今日は一日出ては飲まれで徐々に増え
ていく展開だろう。でもこれだけの出玉があれば追い金は必要ないだろう。

しばらく何も言わなかった裕太がぽつぽつと話し出す。

「平良って人・・あれだけの人・・オイラ会ったの初めてなん・・。
 兄貴や玲子さんもすごいけど、それとはまた違ったすごさを持ってるん。な
 んかこう吸い込まれそうな感じ・・上手く言えんけど・・」

裕太も平良の雰囲気には圧倒されたようだ。不思議だった、見かけはごく普通
の男なのに、あの包容力はなんなのだろう?
平良は、チームタイラーという集団を率いて、半端じゃなく勝ち続けていると
いう噂しか聞いたことが無かった。噂だけが一人歩きしているのか?

そして、桐子は平良に愛されているのか?
見た感じ、二人の関係はよく読み取れなかった。ただ桐子にとって、彼女が今
まで歩いてきた人生で今が一番幸せなのだろうといことは想像できた。

いずれにせよ桐子と平良のお陰で、自分が浄化された気分だった。
「あの人」に対する思いを、妙な形で歪曲しないでいい日々を送ることができ
るのだ。純粋に「あの人」との再会を待っていればいいのだ・・。


1ヶ月ほど通常の稼動をした。
自分は、桐子の予言を信じて「あの人」との再会を待っていればいい・・
そう思うことで、何も辛いことが無くなったかに思われた。しかし、心の中に
鬱積していた問題が一つ片付くと、不思議なもので次々と別の問題が浮上して
くる。私には、もうひとつ決めなければいけない問題があるのだ。いや、裕太
が憑依した時点で、その問題はすでに避けられなかったのだ。

この上なく辛い選択。でももう結論は出ている、しかしいかにそれを裕太に伝
えるか・・・。今までこの問題は考えまいとしていた。考えることによって、
裕太に気づかれてしまう可能性があったからだ。
どうして裕太が憑依したときに事前にそのことを彼に伝えなかったのだろう?
我ながら、後悔の念がふつふつと湧いてくる・・・。

太陽の黒点の活動期があと2〜3ヶ月でやってくる。そうなれば裕太に限らず
自分に憑依している霊体は、徐々に融解してゆき大きな意識の集合体に吸収さ
れてゆく。それは裕太にはすでに説明してある。ただし私に限らず、ある程度
の霊力を持っている人間は、自己の精神エネルギーでその現象を止めることが
できる。ただし、これはかなりの精神エネルギーを使う。私の場合、過去の経
験から霊体1体が限界なのだということがわかっている。

そう、私には奈菜がいる。奈菜をこの世に産み落とせなかった責任が私にはあ
る。私としては奈菜が生きられなかったこの世界を自分の人生を通して見せて
やる義務があるのだ。裕太も最終的には「兄貴」と同一の存在になれるのであ
るから、それは承知するだろう。ただし問題は、黒点の活動周期が始まってか
らでは私の精神エネルギーが持たないのだ。つまり、近いうちに自分に内在す
る霊体を奈菜1体だけにして、準備しておかなければいけないのだ。
あけすけな言い方をすれば、早い段階で裕太を捨てなければいけないのだ。

元々、裕太の表現を借りれば、彼は私への「侵入者」なのだ。だからいつでも
出て行ってくれ、と言えると思っていた。でも裕太のお陰でいつも心が穏やか
でいられた。それは間違いない。心の葛藤が広がってゆく・・・

 玲子・・あなた・・いったい何をためらっているの?
 いずれにせよ結論は決まっているのに・・・

裕太にわからないように心の奥底で、自分に対してつぶやいてみた。

=============================================== issay PR =============
爆笑確実のあは天が推薦する、爆勝確実! 人気デジパチ噂の攻略法徹底検証
【稼げる攻略パチンコ】4月号 定価390円
 新機種紹介から、超最新台最強攻略まで充実掲載!
   たいがー山本、イッセー岡田も載ってるぞ!
    書店・コンビニで絶賛発売中!
======================================================================
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
 らいぜんパチ小説絶好調の第8話は如何でしたか?

しがない中年サラリーマンをやっているイッセーはこの期末時期前後は
大変な忙しさに見舞われます。
そう、俗に言わなくても『決算』というやつです。
これって鬱陶しいでんなぁ。
原稿書く暇を上司が決して与えてくれません。
「おいっ、売上前年対比じゃなくて利益対比で資料を作れ!」
そんなもん手前がやれば良いじゃないか、ほんまにもう。
「それにこの財務諸表に在庫の回転率をかけて、工場人員数で割れ!」
はぁ? そんなことして一体何の意味があるんだよ?
「出た数値を微分して、事務所の敷地面積の積分をかけろ!」
………………………?
よく見れば、私の上司の視線が定まっていなかった。
ははん、とてつもないひどい業績で、とうとう頭が変になったのか?
「だ、大丈夫ですか?」
上司に駆け寄ったところで目が覚めた。
なんだ、夢か?
机の上には会社の業績の数値が所狭しと並んでいる資料が山積みです。
これを全部シュレッダーにかけてやったら、さぞスッキリするだろうなぁ。
そうだ、今度上司がなんか言ってきたら、こう言ってやろう!
「そんなに無理なことばかり言うんだったら、シュレッダーしちゃうよ!」
その時きっと上司はこう言うだろう。
「我が社にはシュレッダーみたいな気の利いたものは無い!」
そうなんです、うちにはシュレッダーが無いんです。
ああ、欲しいなぁ、シュレッダー。
まずかけたいのが私の給料明細かな、なんと言っても後世に残しておきたく
ないものでね、チャンチャン!

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◎メールマガジン★イッセーのあはは天国劇場★ は以下の配信システム
を利用して発行しています。
 『まぐまぐ』  (マガジンID: 0000047327)  http://www.mag2.com/
 『pubzine』   (マガジンID: 010226)      http://www.pubzine.com/
 『E-magazine』(マガジンID: 333777)      http://www.emaga.com/
 『カプライト』(マガジンID: 1103)       http://kapu.cplaza.ne.jp/
  『メルマガ天国』(マガジンID: 3262)      http://melten.com/
 『POSBEE』(マガジンID:0000000306)  http://www.posbee.com/ 
 『Mailux』(ID: MM3E194C6CD54F5)        http://www.mailux.com/
-----------------------------------------------------------------
 責任編集/イッセー岡田 <じゃんバリ>レギュラーライターの信用と実績
            <専属ライター> らいぜん
      http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/6968/
                E-mail mailto:issayokada@mub.biglobe.ne.jp
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 =================================
  ★『 ★イッセーのあはは天国劇場★ 』の記事の一部、
    もしくは全部の無断転載・無断配布を禁じます。
  ☆掲載記事の著作権は筆者に有り、筆者の許可なく複製・再配信等を
      行うことはできません。したら、あかんよ。めっ。
 =================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。