メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 116号  2003/03/10


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
             【Ahaha Essay-version】
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                ☆☆☆ 第116号 ☆☆☆         
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☆<目 次> 
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■<イッセーのエッセー> 第84回
                      【わが愛する妻の『すっとこ珍道中記3』】海外編
■「あとがき」
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■■■ ☆<イッセーのエッセー> 第83回
■■■         わが愛する妻の『すっとこ珍道中記3』海外編
■■■         (これは平和のスロットのお話ではありません(笑))
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私の妻の一番嫌いな食べ物は「キムチ」。
元来「漬け物」の類があまり好きでない妻は、それだけでも許せないのに、更に
ニンニクと唐辛子が大量に入っているのがもう断じて受け付けないのだそうだ。
第一、あの臭いにおいがたまらなく嫌いのだ!
私は嫌いとまでは思わないし、何もないとキムチでビールのつまみにすることも
あるぐらい、食べることに関しては全く抵抗はない。
しかし妻は食卓に置いてあるだけで、ご飯食べる毎に臭くなるのはまっぴらゴメ
ンだと、今まで絶対に食べなかったし、匂いがするというので食事中もすぐ蓋を
してしまうのだ。

そんな妻が何の因果か、昨年12月に「韓国旅行」に行くことになった。
なにやら片手間にやっている健康食品、化粧品の販売実績で表彰されるほど数字
を上げての招待旅行だそうだ。
「まぁ、タダなら行って来いよ」
と、スロで負け続けている、ふがいない金欠亭主が言いましたとさ(笑)。

私も妻に言われて「プロポリス」だの「ガラナ酵素」「プロテイン」「食物繊維」
等の健康食品を毎日飲んでいる。
いや、正確に言うと飲まされているのだ。
ただそのおかげなのかどうか正確には断言できないが、この冬は風邪もひかない
し、胃腸の調子もすこぶる良いし、
「まぁ、これならずっと飲んでいてもいいかな?」
と、とりあえず、ずっーと飲み続けている。

「おいっ、これで70才になっても俺のチンコがピンピンしてたら、いやはや大
したもんだぞ。スケベな爺連中が毎日大量に飲んだりしてな。
うわははははははははははは」
「ちょっと、あなたねぇ、そんな強壮剤を売ってるんじゃないのよ!
このエロバカ!」
と、ボブ・サップばりのパンチが飛んできて、凄く怒られちゃいました。

さて話は戻って、韓国での宿泊はホテル・ロッテ。
ホテルの一室に「ルイ・ビィトン」「シャネル」等のブランド品の低価格販売を
やる、なにやら怪しげな業者が来ており、皆さん猛烈な勢いで買っていたらしく、
妻もつられて2,3品、小銭入れなど安かったので買ったそうだ。
「ええ? ルイビィトンのバッグが4000円、安いわぁ!」
「ちょっとこのシャネルのイヤリングが3000円なの? 超安いわ!」
皆さんこんな調子だったとか。

しかしね、その値段を聞いて驚きましたね。
ほとんどが2千円からよっぽど高価な宝石のようなものでも5千円程度。
小銭入れでも数万するブランド品でこの値段はおかしい、触ると少し皮が堅い、
っていうか、これってホントに本物の皮なのか?
ご、合成皮革じゃないの?
つまり、早い話が、これら全て正真正銘の偽物?
それを大量に買ったと言うことは、これも今では一種の犯罪行為でしょ。
まぁ、偽物を高く買わされなかっただけでもよしとしよう、なんて思ったが、
帰ってきてから妻には気を付けるように言いました。
(しかし、良く税関でとがめられなかったものだ。)

さて、表彰式とディナー会場がシェラトングランドウォーカーヒルホテル。
ディナーでメニューの韓国語は元より、万国区共通語である肝心な英語すら読
めない、学力優秀な妻とその友人達。
「ちょっとなによ、これ?
これだけの人数で日本人が来ているのだから、メニューは絶対に日本語で書
くべきよねぇぇぇぇぇぇ!」
 「そうよそうよ、日本人を馬鹿にしてるわよねぇ!」
 (いや、馬鹿にしていないから英語で十分と思っているのかも知れないのだが。)
と、何故か腹いせに食卓にあった直径80mm、全長150mmの赤い蝋燭を全員
が失敬してきた模様。(おいっ)
うーん、これはある意味、いやどう見ても立派な窃盗罪だよね。
「みんなで取れば恐くない!」式で、ほぼ全員が取ってきたらしい。
ホテルのメイドさんもびっくらこいたことだろう。
「ありぃ? 蝋燭、いっぱい足らないあるよ?」
ホテル関係者の皆様、ご免なさいね。
(なんで儂があやまらなアカンのか?)

さてそのホテルのアトラクションとして「ラスベガスショー」があり、どういう
わけか踊り子の全員がドレスを脱いで、次第にブラジャーも外してトップレスに
までなるという、なんとよだれの出そうなシチュエーション!

「おいっ、なぜそれを早く言わないんだ、俺も一緒に行ったのに!」

しかし中年女ばかりがこんなもの見てもどうしようもないのだろうが、踊り子の
皆さんもさぞかしやりにくかっただろうなぁ。
しかし、踊り子の皆さんはそれはそれは金髪美人ばかりで、とっても綺麗な体を
していたらしい。
腹の出た中年おばはん軍団から見ると顰蹙をかったのではないか、想像した。

この話をしながら、妻がルンルン気分で飛んでもないことを行って来た。
「アタシも早くああいう風になりたいわ!」
「……………………………..(もう、とっくに手遅れだっての!)」
この言葉には、さすがの私も気の利いた返事が出来なかった。

さて、ソウルの歓楽街にある「東京ウララ」と言うところで、男性ストリップに
も行ってきたらしい。
「この野郎、何が化粧品健康食品のボーナス旅行だ、飛んでもない話だ。」
ヒドく憤慨する私に妻は、
「あなたもストリップぐらい行ったことぐらいあるでしょ!」
「はい、あります。
一度ならず二度三度、いや今まで数え上げたらキリがありません。
どうも申し訳ございませんでした。」
「それ、見なさい。
私だって一度ぐらい行ってもいいじゃないの? 
そうでしょ、これっておかしい? 変? 理屈に合わない?」
  「いいえ、仰るとおりです。
おかしくはありませんし、変でもなく、理屈にも合ってると思います、はい。」
ちっ、文句言ってやぶ蛇だよ、ったく(笑)。

さて、その男性ストリップの話。
チップに1000ウォン(約100円)を出して、自分の前に来て貰い(大声で呼ぶんだそ
うで、気に入った男を自分の前に呼ぶおばさん達をご想像あれ(笑))、男はチップと
引き替えに、自分の股間を客の体にこすり擦りつけるのだそうだ。
「うわぁぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁぁ!」
「止めてぇぇぇ!」
などと言いながら大騒ぎ。
決して女性のストリップのように性器を露出するわけではないが、この行為だけで
もかなり盛り上がったらしい。
恐るべし、おばはん軍団。

私も金をくれるというのなら、これぐらい出来るぞ!
「おいっ、なんなら俺もしてあげようか? 
ほれっ、ここに千円入れてくれ、ほれ! ほれ!」
  風呂上がりのパンツ一丁の素晴らしい肉体美でこう言ったら…………。
  ゴキッ!
またまた妻のボブ・サップばりのパンチが私の左頬に炸裂した。

幸いなことに治安は非常に良かったらしい。
私は妻が年齢よりも若く見えるために、最悪北朝鮮に拉致されないか、心配した
があまりに騒々しい団体だったためか、無事帰国出来たことは大変喜ばしい。

しかし帰ってからの妻の一言二言が私にグサッと来たもんだ。
「ああ、買い物にいっぱいお金使っちゃった、あははははははははは」
おいおいっ、わ、笑ってる場合かよ?

そして妻の帰宅以後、我が家の食卓から料理が少しずつ減っていっています。
 うーん、ダイエットには丁度いいかも………………………!

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■■■ ☆<あとがき>
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たまたま妻と日曜日に昼食に行きました。
朝比較的ゆっくりと起きましたので、腹はそうは減っていない。

度会郡御園町にある「かつ勢」というトンカツ屋さん。
私も妻も初めての場所です。

私は冬季限定暖かそうな「かつ鍋定食」\1080。
妻は「みそかつ定食」というので\1080の奴を頼むのかと思ったら\1280の
でかい奴を注文。
「おいっ! く、食えるのかよ?」
「だって半分個して食べればいいじゃないの?」
な、なるほど、そうか。二つの味を夫婦で楽しむって言うことですな。
出来ることならば、若くて可愛い女の子と一緒にラブラブランチだったら
どんなによかっただろう、等というようなことは一切思ってもいませんで
した、というのは嘘です(笑)。

見事なキャベツの大盛り、山のように積み上げてあります。
「なんか鶏みたいね。」
と妻が言います。
「人間だって、野菜は食わなきゃいかんからな。」
ご飯とキャベツのお変わりは自由、と聞いて
「絶対にキャベツだけでもお代わりしよう!」
と張り切って食べましたが、若い頃ならいざ知らず、もうそんなに食える
年ではありませんでした。自分のノルマを達成して、腹満腹状態。

さて周囲を見ますと、みんなキャベツを残している。
「なんと勿体ないことを」
私と妻は綺麗さっぱり食べましたが、ほとんどの方が残しています。
どうして残すのか?
色々妻と話し合い、結論が出ました。
「だって、ここらあたりお百姓さんばかりの場所だから、
 珍しくも何にもないんじゃないの?」
確かにここらは伊勢市郊外の田園地帯ですからね。そりゃ食い飽きてるか?

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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