メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 特別6号  2003/01/14


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                ☆☆☆ mailux第6号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■<イッセー岡田のパチ物語>  第11章と第12章
          
 ■「あとがき」
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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第11章
■■■          issay-AHAHA special version
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さて、一次審査を突破した、いずれ劣らぬ美女達も二次選考試験がスロットと
聞いて悲鳴を上げる者が続出した。
大抵の参加者はそんなもの触ったこともなかったからだ。

あるところでは数人の女の子達が集まって、
「えぇぇー? スロットって何? なに? なに? なに?」
「えーと、スロットってのはさぁ、人参(にんじん)の事じゃないの?」
「ちょっと何言ってるのよ、それはキャロットでしょ!」
「じゃあナンなのよ、スロットって?」
「スロットってさ、あの、あの、スカートの横が大胆にこう割れている奴?」
「それ、スリットでしょ? バカじゃないの、あなた?」
「ちょっとバカはヒドいんじゃないの?」

また、少し離れた場所でも口々に、
「よくさぁ、アイドル達がさぁ、水着着て、プールで運動会するじゃない。
そのときに視聴者向けの演出で、こうおっぱいをポロット………………」
「もう、真面目にやってよ! 真剣に聞いてるとバカみたいだわ。」
「あっ、分かった、スロットってさ、若い人が突然体調が悪くなってね、
 それでそのまま…………」
「ちょっと、まさか『コロット逝った』なんて言わないでしょうね?」
「あっ、バレちゃった、あはははははははは!」
「もう、ふざけてないでよ。あなた達も無理して似通った言葉探してるんじゃ
ないの? 止めなさいよ、もう!」
見かけは皆素晴らしいプロポーションに美形の顔立ちの女の子達だったが、
おつむの中身はどうも空っぽのようだった。

「ねぇ、スロットってきっとギャンブルなんでしょ?」
「ギャンブル? あの競馬競輪競艇のような?」
「そうよ、そのギャンブルよ、きっと!」
「スロットってやったことなんてないわよ、どうしよう?」
『スロット』が一体何を刺すかも分からない女の子達はわぁわぁきゃあきゃあ
ああでもないこうでもないと、あちらこちらで騒いでいた。
それでもスロ経験者は32名中9名、彼女たちは当然有利になるだろう。

なぜなら目押しは一切補助しないルールだから、ビッグボーナスに入っても7
を揃えられなければ駄目だからだ。
ATに入れば「サラリーマン金太郎」と「アラジン」は楽勝だが、「獣王」は目
押しが必要となる。台の選択によってはボーナスやATを上手く消化出来ずに
憤死の可能性もあるのだ。

さて彼女たちがこの一週間でどれだけの訓練を積んでくるか、玉三郎は楽しみ
だった。
「むひひひひひひひ、これはおモロなってきたぞ。」

スロットは各台に個性があり、そのゲーム性を理解せずにやればまるで歯が立
たないように出来ている。パチンコならハンドルを握って打てば大当たりの可
能性も十分にあるが、スロットの場合は大当たりのフラグ察知を如何に早くし
てコインロスを無くし、またボーナス中もリプレイハズシをして1枚でも多く
のコインを獲得しなくては、今回の最終選考に漏れてしまうのだ。

スロット専門館「パサージュ」には玉三郎が直々に出向いて当日の打ち合わせ
をした。
「えーとですね、店長さん設定なんですが、バラバラじゃなくて公平に一律同
設定にしてほしいのですがよろしいですか?」
「うーん、困りましたね、一日貸し切りなら良いんですが、8時から10時まで
ですよね、後で他のお客さんに遊んでいただくときに設定変更するわけには
いきませんので。どうしましょう。」
「ああ、それなら全設定2でお願いしますよ、これならいいでしょ。
どのみちマシンが勝手に適当に暴れてくれるでしょ。
サブ基盤の設定で適当に差をつけてやってください。
そこら辺はお任せしますよ。
でないと面白くないから、はははははは。」
「えーと、それにあのぉ、モーニングとかは入れなくて良いですよね?」
「それは必要ありませんな。ただね、私の考えている方法というのはですね。」

玉三郎はこう考えていた。
1. 各自の軍資金は一律30,000円。
2. ストレートで軍資金を使ってしまったら、その場でアウト。
3. またユックリ打って軍資金を残そうとしてもG数も評価対象とする。
4. ただし大当たり後使ってしまった場合には一時獲得枚数として評価する。
5. 獲得枚数と残金とG数の多い人を最終的な勝利として、1位から15位まで
をパーラーアシスタントとして採用するものとする。
これなら全く同じ人は出てこないと言う読みだ。
6. ただどうしても目押しが出来ない人のためにコイン50枚か1000円で一回
目押しをしてあげるようにした。
だから目押しが出来ないと凄いペナルティが課せられるわけだ。
7. また失格者が多く、上位から15名に満たない場合は敗者復活戦を行うが、
ただし、これは営業時間になってしまうため、自腹にて好きな機種で1時間
を対戦して貰い、最初にボーナスを引いた順に採用を決定するものとする。

「自腹と言った途端に何人かがまた悲鳴を上げてくるんだろな、ははははは」
玉三郎はこういった事を考え始めると、夜になってもちっとも眠くはならなか
った。

どうしたら、このパチンコトレインのイベントガール選考を契機として、この
イベント列車自体にマスコミや利用者の脚光を浴びさせられるか?

それにはマスコミを上手に利用する手を考えなくてはならない。
 
玉三郎は内心どこかのテレビ局に取材を許可させる代わりに、軍資金の費用を
なんとか肩代わりさせられないか、そう言ったことも考えていた。
旅費交通費に加えて32名×30,000=960,000円の出費は会社としても痛いから
だ。ただし出玉に関しては等価交換してもらい、一括して会社に戻して貰う約
束になっているため、多少のバックはあるだろうが、しかしオール設定2バト
ルだから、過度の期待は禁物だ。

★ついに美女達のスロット対戦が次号で始まる! 実は筆者は取材と称して
この後のシーンのためにスロットを打ちに行って来たがどエライ目にあったぞ、
どないしょ(笑)

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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第12章
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さて東海鉄道の新幹線「こだま」で行うイベント列車の「パーラーアシスタン
ト」選考会場がなんとスロット館ということで、まずマスコミが飛びついてきた。

しかもまず「独占取材をさせてほしい」と名乗りを上げたのが、あの有名な
『パチスロ必殺ガイド』の万夜書房で、敏腕で知られる別名アライグマ編集長
が玉三郎にじきじきに頼み込んできたのだ。

「大銀室長、是非私の雑誌で特集を組ませてください。
多少の経費は内で持たせていただきますので、いかがでしょうか?」
この申し出は『経費節減』と『宣伝効果』を共に両立させて貰える、願ってもな
いことで、玉三郎としても全く依存はなかった。

その代わり、一人一人のプロフィールを取材させて欲しいとのことで、玉三郎は
参加者に一応打診したが、雑誌の取材ということと、自分の顔写真にプロフィ
ールが掲載されるとあって、中には、
「ねぇ、ねぇ、ひょっとしてこれがきっかけで女優としてデビュー出来るかもよ」
「そうよね、東レとかカネボウ、全日空やJALのキャンギャル出身のタレントも
結構いるものね、うわぁ、そんなことになったらどうしましょう?」
誰一人として「そんなことイヤです」という返事をする者はいなかったので、す
んなりと取材を受けることが決まった。

また各テレビ局もニュースとして報道取材させて欲しい旨の問い合わせがあり、
玉三郎は全ての報道局に「東海鉄道のイベント列車」という言葉を少なくとも3回
言って貰うという条件で、OKのサインを出した。

その結果、各マスコミにそれなりに費用面で応援して貰う約束を取り付けたため
に、32名の美女達の旅費交通費とホテル代に食事代、そして軍資金に至るまで全
て経費は賄うことが出来た。
玉三郎としては今回のマスコミの一件は思った以上に上々の首尾だった。

そんなマスコミの取材攻勢に当日逢うと言うことで、今度は「パサージュ」の店
長サイドからも、
「きっと美女達を見に来る若者達が大勢押し掛けてくるでしょうから、私ども
と致しましてもあまり出ないイメージを持たれても困りますから、全設定を
3にして、しかもサブは目一杯高設定を入れさせていただきます。」
という、有り難い申し出も頂いた。

実はこれには裏があって、「パサージュ」の店長から
「大銀室長、実はですね、32名の選りすぐりの美女達が17名も落とされるの
ですよね、それでといっては何ですが、私どもの会社にもその中の方々に
一人でも二人でも入っていただけたら大変有り難いと思いましてね。
何とか話を繋げていただければ有りがたいのですが…………」
「そうですねぇ、今回色々こちらもご無理をお願いしていることですから、話を
するだけでもしておきましょう、またこのイベント列車の便数が増えてくれば
当然大勢の美女達の採用試験を行わなければなりませんのでね。
今回のことはまだ前哨戦みたいなものですから、ここで如何に上手に知名度を
あげられるか、それに掛かっていますからね。」
「いや、有り難うございます。
あの、大銀室長さんは聞くところに寄りますと、大変スロットにご興味がおあ
りだとか?」
「いやははははは、誰に聞いたのですか? 
これが実はもう大好きなんですよ。
もうこんな選考試験より正直自分が打っていたいぐらいです。
でも最近忙しくてねぇ。
だからせめてこういう事でもしてスロットの現場に来たいと思いましてね。
ホント我ながら困ったものですよ、ははははは。」
「そうですか、どうです、お時間がありましたら今から少し遊んでいきませんか?」
「ん? ははははは、しかしねぇ、何時間も打っていられないのでねぇ。」
「大銀室長さん、ちょっ、ちょっとお待ち下さい。
来週選考試験をやっていただく事前調査ということで、あのサラ金をご用意
致しますから、遊んでいって下さいな。」
「そっ、そうかい、じゃあそうしようかなぁ、ははははは」

玉三郎が案内された場所は「サラリーマン金太郎」の一番端台で、本日の大当
たりBB1-RB3-KC0の台。ただ、その台には『調整中』の張り紙がしてある。

「うへっ、あの、この台より、俺あちらのBB12-RB3-KC15の台の方がいいと
思うんだけど。」
「さすが大銀室長さんはお目が高い、打ち慣れていらっしゃる。ははははは。
しかしですね、あの台はモーニング仕込みの設定2の台ですから、もう
出やしません。
これから夕方に掛けて高設定と思って打ち込んでくれることを願った台なんで
す。だからお勧め出来ません。ははははは」
「はぁ、そうなんですか、なるほど、もう少しで引っかかるところでしたよ。」
玉三郎、その日の朝からの履歴だけでは、正直その台の本質が見抜けないもの
なんだな、つくづく思った。

「それよりこの台は先ほど設定6に致しまして、しばらく係り者に回させてあ
りますので、十分に楽しんでいただけるものと思います。
どうぞ、お時間の許す限り遊んでいって下さい。」

玉三郎、つぶらなお目めを目一杯見開いて、
「うひょっ、せ、せ、設定6ですか?」
「しっ、声が大きいですよ。」
幸い、周囲には客がいなかったため、聞かれることはなかった。
まぁ、これだけ騒がしい店内だから、かなりの大声で話さない限り、他人に聞か
れる心配はないが。

「す、済みません、そんな高設定打ったことがなかったので、つい。」
「ではどうぞ」
と、台の上に「調整中」の札を取り外して、玉三郎を座らせた。

玉三郎は半信半疑でサンドに漱石を投入。出てきた50枚のコインを次々と入れて
「さぁ、一丁やるかぁ、いくぞぉぉぉぉぉぉ」
玉三郎はもう、いつものスロバカの顔になっていた。

1回転目にいきなり豹柄お姉さん登場、何も揃わず「ほっ」
黒川社長登場、左上段青7停止でナビはチェリー、そうこれで確定である。
中上段に青7狙い、揃ってジュワワワワーンのスペシャルテンパイ音。
「くぅぅぅぅ、何時聞いてもいいねぇ、この音は。」

ビッグを揃えて、消化後12Gで大和会長からドラマティック演出に発展。
やくざに絡まれたおじさんを助けて会議室で「ありがとう」。
「ごっつぁんです、はいビッグダブルじゃぁぁぁぁぁぁ!」

58Gでいきなり大和会長から会議室突入、更衣室の「きゃぁぁぁぁ」経由で
大和会長「よくやった」でまたまたビッグ。
「うほっ、トリプルですか、さすが設定6はポンポン来ますなぁ!」

ここからがまたまた凄かった。
28Gで金太郎チャンスにいきなり突入、5+5+10+30を一気にこなし、レギュ
ラー2本を挟んで、待望の金チャンス100に突入、その間にビッグ3連発、
玉三郎、この金太郎の設定6の威力をまざまざと見せつけられた。
「金チャンス29連ちゃんなんて経験した事なんて無かったぞ。」

ドル箱は一気に6杯、200G回してからBBダブルにKC100がまた来た。
ほとんど休む間もなくコインをはき出し続けている。

玉三郎の座席の後ろには大箱にコインがどっさり、まだ台上に3箱乗せている。
「しかしあまり出すのも悪いな。ここら辺にしておこうか。」
台を離れて店員に止めることを言いに行くと、その店員はすぐさまそのマシン
の前に「調整中」のプレートを立て、さすがにこんなことしていいのか、と思
ったが本来の楽天家、まぁいいじゃないの、と周囲の客の羨望の眼差しを背後
に受けながら、コインを流した。
11500枚、締めて230000円お持ち帰りだ。

玉三郎、めったに換金所でこれだけの額を交換したことがない。
「ひょっとして、これって賄賂になるんかな?」
一瞬罪悪感が脳裏をかすめたが、知らなかったことにしようと思った。
都合の悪いことは知らないか、忘れると言うのが、玉三郎の信念だった。(おい)

その夜は玉三郎はビデオを借りずに、新宿の『健康』的な場所(笑)ですっきりした。
玉三郎がいつも見ているビデオより、やはり実体験の方がマジで凄かった。

★★★玉三郎役得で設定6の金太郎を打てて、とても良かったと次号へ★★★

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突如古代史の謎に魅せられた中年親父が一念発起して、その解読に挑む!!!
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■■■ ☆<あとがき>
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 新しく配信を開始しましたmailuxの読者の方にはこのメルマガの連載
 もののバックナンバーを読んでいただくことが出来ません。
 Mag2のバックナンバーを探して読んでいただいても良いのですが、そう
いう訳にもいかないでしょう。

 そこで連載のものだけ、まとめて事前に発行しておこうと思います。
 固めて読めるから、かえって良いかもね。
 ただ全ては無理なので、最新作の「パチンコエキスプレス」と専属ライ
ターらいぜんの「あいつと俺パート2」の紹介をしておこうと思います。

 では再編集出来次第発行していきますので、よろしくお付き合い下さい。
 
「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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