メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 特別2号  2003/01/10


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Story-version】
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                ☆☆☆ mailux第2号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■<イッセー岡田のパチ物語>  第三章と第四章
          
 ■「あとがき」
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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第3章
■■■          issay-AHAHA special version
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さて、玉三郎の給料の半分はパチで使う軍資金(ただし大半が給与の半分では収ま
らない)、残りは飲み代、そして奇跡的に残った時だけ、僅かなお金を、機嫌がよ
ければという条件付きで母親に渡したりする、当然喧嘩してたら渡さない。

母親もこんな玉三郎を当てにするわけにも行かず、父親が亡くなってから自立す
べく、まとまった額の保険金を頭金として、地元の学生相手に『お好み焼き屋』
を開業した。店名は『おおがね』、「大銀」と書いても誰も「おおがね」と読んで
くれないのだ。
体育系クラブ帰りの、腹を空かした学生達の格好の憩いの場となり、おかげで母
親と玉三郎の二人が食っていくだけには困らない程度の稼ぎはあった。

ある意味、玉三郎と慎太郎兄弟のことは地元でも有名だったから。
成績一番の慎太郎に、最下位の玉三郎、近所の奥様連中に評判だった。
「あそこの兄弟は上と下を仲良く取っている」
「上下できっちり締めているのは、あの兄弟だけ」
とかなんとか。普通だったら親としてはあまりいい気分じゃないが、元来楽天
的な玉三郎のおかげで、母親としてもこの話題には救われている。

「おい、たぁまぁ、起きやんか! 何時やと思っとるんや、このバカタレは!」
毎朝の事ながら、この玉三郎の寝起きは超悪い。

大抵仕事帰りに居酒屋で一杯飲んで、パチ屋に寄って閉店までびっしり粘り、帰
宅後残り物のお好み焼きで一杯やって、風呂に入り、そして借りてきた、取って
おきのレンタルビデオを1本か2本見てから就寝する。
もちろんビデオを見ている間中、缶ビールを3本は空ける。
大抵は午前2時か3時、だから当然起きれないのだ。

昨夜も行きつけのビデオ屋で2本借りてきた。
「今夜は『いけない女教師』と『爆乳最前線』かぁ、うーん、どちらを先に見よ
うかなぁ? 迷うよなぁ、こりゃあ今夜は寝れねぇぞぉ、へへへへへっ」
弟が海外に行ってくれたおかげで、今その部屋は玉三郎が使っている。

社会人6年目になって、やっと自室が持てたのだった。
しかも、なんと驚いたことに、この部屋には鍵が掛かるのだ。
玉三郎はこのことを知らなかった。
「ぷ、プライバシーが保てるってわけだな、てことは、むひひひひひひ」
この日以来、彼はアダルトビデオの鬼と化した(笑)。
名作は言うに及ばす、旧作、新作全てを「読破」、いや「見破」した。

昨夜、って言うか今日寝たのは、すでに午前4時前だった。
なんと二回も続けて見てしまった。
まったく凄かった。
鼻血がドバッと出た。
違うものも一杯出た(笑)。
「今日はティッシュ買わなきゃ、あはっ(^^;)」

眠い目をこすりながら、玉三郎が出社した。
さすがに太陽が黄色く見えた。
「うーん、太陽にほえろ? ん? 太陽がいっぱい? なははははははっ」

いつものように遅刻だ。
「遅刻だぞ、玉三郎!」
「何だよ、せっかく溺れた犬を助けてきた(注1)のに、そりゃあないよ。ちぇっ。」
「何訳わかんないこと言ってんだよ。」
「はぁ? 浪速家(なにわけ)、稚内(わっかない)??? なんだよ、それ?」
「はぁ?」
玉三郎も負けていない、
「はぁ、はぁ?」
「はぁ?」
「はぁあはは、きましぃぃぃたぁ、きょうもきぃたぁ(注2)」
「アホ、オマエの相手なんかしていたら、こっちの方が可笑しくなるよ」
「はは、さいですか?」

かなり遅くなった朝礼で、山本駅長から次のような話があった。
「ああ、諸君、おはよう。
実は昨日東海鉄道総合企画室よりFAXで緊急通達があった。
詳細は助役の田中君から説明して貰おう。」
玉三郎より6つ上の田中助役が偉そうに話を始めた。

断って置くが、今この駅には3人しかいない。二人代休を取っているためだ。
駅長、助役、そして平の玉三郎だ。つまり玉三郎だけに言っていることになる。

「えー、実は東海鉄道のドル箱路線新幹線についてですが『ひかり』『のぞみ』は
順調に乗車率を延ばしているのですが、もう一つの『こだま』の乗車率が遂に
平均30%を割り込みました。
ここで何か手を打たないと『こだま』路線の減便ないしは廃止自体も検討しな
ければなりません。
そこでこの路線をどのように活性化すれば良いか、皆さんに起死回生の妙案を
是非とも考えていただきたいので、来る7月10日までに必ず各自提案書を企画
室宛提出して下さい、とのことです。
いいですか、皆さん、かならず期限までに提出するようにお願いします。」
「皆さん、っていったって俺しかいないじゃないか?」
玉三郎、ぼそっと言う。

この通達によって、全従業員一人一案の提出が義務づけられたのだ。

駅長や助役は
「古い100系の車両ばかりを使用しているので人気がないだけじゃないの。
超かっこいいロケット型車両でこだま人気を回復させるべきだよ。」
とか
「こだまに限り全車グリーン並のサービスを導入すればどうかなぁ。
サービスを向上させれば乗りたくなるでしょ、ねっ。」
とか
「やっぱミニスカートのおねえさんを客室係に入れるべきでしょう、でへへへ」
なんて真面目、不謹慎併せて様々な意見を出していたが、玉三郎そんなこと最初
から無視を決め込んでいた。そんなこと平の俺には関係ないってことだ。

 しかし提出期限ぎりぎりになって田中助役から
「ちょっと大銀くん、絶対に何か提案してくださいよ。」
「いいじゃないですか? 一人ぐらい出さなくてもわかりませんよ。
まっ、堅いこと言わないで、ねっ」
「大銀君、命令は命令なんだ、あっ、そう、じゃあいいよ、出さなくて。
ただし提出しない人は『愛社精神欠如』ということで、今月の給料大幅カット
しますからね。いいです、ねっ」
こう強く言われたため、玉三郎大いに慌てた。
「今月はスロットで大負けしているのに、これで減給されたんじゃ堪んないよ。」

かといって、そんな妙案が即座に出るほど玉三郎の頭は切れない。
何と言っても最下位を全学年通して確保した男だ。
「要は出せばいいんでしょ、出せば……………………」
とはいうものの、さっぱり良い案が浮かばない。
「何書けってんだよ、この俺にさ。」

★★★ 
 
【注1】 ロデオから出ているスロットマシン「サラリーマン玉三郎」いえ
「サラリーマン金太郎」の液晶演出、溺れた犬を助けて会議室に
戻り、中村加代に渡せれば大当たり、ビッグ、レグ、金チャンス
のいずれかに入る。「遅刻だぞ」と怒られるとハズレだ。
筆者はこの手の「ハズレ」を引くのが得意だ。
でも純ハズレ(注3)はなかなか引けないのだ。くそっ。
【注2】 往年の歌手「双葉百合子」の『岸壁の母』の最初の出だし
【注3】 純ハズレは「純粋なハズレ」のことで、いかなる小役も揃わない
状態のことを示す。
金太郎では「強ハズレ」と「弱ハズレ」があり、「強ハズレ」を引
けばそれだけでビッグか金チャンス確定だ。
サミーのスロットマシン「アラジン」などもこの「純ハズレ」の
時にアラチャンの抽選を行っている。
もっと詳しいことを知りたい読者はガイド本でも読んでね。

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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第4章
■■■          issay-AHAHA special version
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今日はスロットでわずか2000円でBBからアラチャンに入り、上手い具合に
30連ちゃんしてくれたおかげで、ちょっとした小遣いを手にした。
気分がいいので、たまには母親の仕入れの足しにでもしてもらおうかという、
殊勝な心がけをもったのだ。
それに例の話の相談もしてみよう、なんたって昔から自由研究などの宿題は、
全てかぁちゃんの担当だったから(笑)。

「おーい、おふくろ、ちょっといい?」
「何だよ、また弟か妹でも欲しいのかい?」
いきなり話が飛んだので玉三郎面食らった。

「はぁ? なんで俺がいまさら弟や妹を欲しがらないといけないわけ?」
「あんたは子供の頃から下がもっと欲しいなんて言ってたじゃないの?」
「あのさ、それって小学校低学年ぐらいの頃だろ、ったく。
 それに『下』といっても成績の『下』の意味もあったんだよ。
 毎回最下位ってのも俺のプライドが許さなかったからな。ははは。
じゃあ、今俺が下が欲しいって言ったら作ってくれるのかよ、ん?」
「どうしようかねぇ、作ってやろうかねぇ。」
「冗談じゃねぇよ、親父もいないのにどうやって作るんだよ。」

呆れかえって言う玉三郎に、母はニヤッと笑って
「何言ってんだい、こう見えてもかぁちゃんまだまだ捨てたもんじゃないよ。
赤ちゃんの一人や二人生んでやろうじゃないの。」
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ、誰かいい人でも出来たのかよ?」
「ふふふふっ、実はね、こんなかぁちゃんにでも言い寄ってくれる人がいるん
だよ、ふっふふふふふ。」
「そりゃ良かったね、おめでとう。
俺はかぁちゃんが良いなら反対しないから、うん、じゃあ寝るわ。」

帰ってきていきなり調理場を片づけている母親に新幹線『こだま』の話をしよ
うとしたら、逆に母親の再婚話をそれとなく切り出され、玉三郎さすがにこの件
を言い出せなかった。
「再婚かぁ、再婚ねぇ、ふーん。
おいっ、かぁちゃん結婚二回目ってかよ。
俺なんかまだ一回もしてねぇのにさ。参っちゃうなぁ。
いきなり『再婚話』されてもなぁ、『再婚は無し』って言えないわなぁ、はは」

「こりゃ困ったぞ。うーん……………..」
仕事帰りに玉三郎は真剣に悩んでいた。

やはり昨夜話を聞いた母親の再婚ことか?
しかし、まだこれは決まったわけではないし、相手を紹介されてからでもいい話。
そうそう『こだまの乗車率向上策』だ、これなんて、そう簡単に思いつくもので
はない。
ほとんどが東大出のエリートの面々が毎晩うんうん唸っても、ちっとも妙案が出
なかったのだ。
一介の玉三郎風情に「これこれこうしてこうすれば」と即答等できるわけがない。
もともと勉強嫌いの玉三郎、これにはほとほと困ったのだろう。

玉三郎は帰り道、天を見上げ、真剣に考え込んでいた、
「うーん、今日はどの台にしようかなぁ?」

ん? おいっ、仕事のことで悩んでいたんじゃないのかよ?
「はぁ、そんなこと悩んでも仕方ないでしょ、その内なんとかなるさ。
それより『今夜の勝負台』の方がよっぽど重要事項だろ?」

仕事帰りいつものように玉三郎、行きつけのパチ屋に入っていく。
先ほどから「うんうん」唸っていたのはどうもパチンコのことらしい。
全く呆れた奴だ。

玉三郎は店内を見回しながら、各島の出玉状況を把握する。

どの島でも16台中2〜3台は見せ台がある。
夕方に行って5箱以上持っている客がその島に何人いるか?
その周囲はどのような出方をしているか?
近々に新台交換の可能性のある不人気の台があるのかどうか?
過去の癖の良い台の最近の状態は?
店員は張り切っているか?
元気があるのか、ないか?
今日の客層は?
サラリーマン主体か?
若者主体か?
おじんおばん主体か?
今日の一番の看板台は?

そんなことを考えながら、突然玉三郎の目がハイビスカスのように光った。
「よしっ、大当たりぃぃぃ、今夜はこれに決めたぁぁぁぁぁ!」

★★★まったく玉三郎お勉強はこればっかり、大丈夫かいなと次号へ★★★

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素敵でとっても知的癒し系ホムペの代表格
【古代史獺祭(こだいしだっさい)】produced  by  Mr.K
http://www001.upp.so-net.ne.jp/dassai/index.htm
突如古代史の謎に魅せられた中年親父が一念発起して、その解読に挑む!!!
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■■■ ☆<あとがき>
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 新しく配信を開始しましたmailuxの読者の方にはこのメルマガの連載
 もののバックナンバーを読んでいただくことが出来ません。
 Mag2のバックナンバーを探して読んでいただいても良いのですが、そう
いう訳にもいかないでしょう。

 そこで連載のものだけ、まとめて事前に発行しておこうと思います。
 固めて読めるから、かえって良いかもね。
 ただ全ては無理なので、最新作の「パチンコエキスプレス」と専属ライ
ターらいぜんの「あいつと俺パート2」の紹介をしておこうと思います。

 では再編集出来次第発行していきますので、よろしくお付き合い下さい。
 
「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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