メルマガ:凄い少年公判傍聴記
タイトル:凄い少年公判傍聴記19 [03/09/01]02:57Mon  2003/09/01


送信者: "山本英司" <ymmteizi@kinet-tv.ne.jp>
宛先: "山本英司" <ymmteizi@kinet-tv.ne.jp>
件名 : 凄い少年、民事訴訟で一審判決
日時 : 2003年9月1日 2:36

凄い少年にゆかりの方等にBccでお送りしております。
転送・転載は自由です。
もう連絡を寄越してくれるなという方はご連絡下さい。

今年3月10日付で「凄い少年、上告棄却=判決確定」をお届けした際、
「おそらくこれが最後の私からの連絡となることでしょう」
と書き添えておりましたが、またまた連絡を差し上げることとなりました。

ちなみに、メールマガジン「凄い少年公判傍聴記」は、
http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3DA46643C28C3
の「バックナンバー公開」で「閲覧可能」をクリックすれば、
特段の登録なしに誰でも無料でご覧になれます。
いつまで置かせてもらえるか分かりませんが、
少なくとも私から削除の手続をとることはいたしません。


以下、本件。

さる8月27日、凄い少年が民事訴訟で損害賠償を命じる判決
が出ていたとニュースに流れていたそうです。
ついさきほど某氏のメールで知りました。
おそらくかなりの方には重複して送られることなるでしょうが、
以下、念のため、私からも情報を送らせていただきます。


--------------------
情報数:1

      番号    登録日      題名
    1   08/27 20:09   毎: <賠償命令>通り魔殺人の服役囚らに8500万円

  1  08/27 20:09  毎: <賠償命令>通り魔殺人の服役囚らに8500万円

毎日新聞ニュース速報

 ◎通り魔殺人服役囚らに8500万円支払い命令 大阪府守口市の路上で00年、

社社長、大鞭(おおむち)輝司さん(当時58歳)が刺殺された通り魔事件で、遺族

人が殺人罪などで懲役15年が確定した高木志朗服役囚(26)と両親に9000万

の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。横山光雄裁判官は「被

者に何の落ち度もなかった」と指摘し、約8500万円の支払いを命じた。

 判決などによると、高木服役囚は00年3月、帰宅途中だった大鞭さんを包丁で刺

。「さあ、大いなる正義の始まりです」との犯行声明を現場に残していた。



[2003-08-27-20:09]
--------------------
守口の通り魔殺人 8400万円賠償命令/大阪地裁
読売新聞記事情報 2003.08.28 大阪朝刊 31頁 (全269字)

大阪・守口市通り魔殺人事件 服役囚らに8500万円支払い命令−−大阪地裁
毎日新聞記事情報 2003.08.28 大阪朝刊 29頁 社会 (全167字)
----------
守口の通り魔殺人  8400万円賠償命令/大阪地裁
2003.08.28 大阪朝刊 31頁 (全269字) 

  大阪府守口市の路上で二〇〇〇年三月、会社役員大鞭輝司さん(当時五十八歳)が
刺殺された事件で、大鞭さんの妻と息子二人が、殺人などの罪に問われ、実刑判決が
確定した高木志朗受刑者(26)と両親を相手取り、計九千万円の損害賠償を求めた
訴訟の判決が二十七日、大阪地裁であった。横山光雄裁判官は「被害者には何の落ち
度もなかった」とし、高木受刑者側に計約八千四百万円を支払うよう命じた。

  高木受刑者は、同年三月十四日夜、面識のない帰宅途中の大鞭さんの胸などを包丁
で刺して殺害、現場に「私は神です。さあ大いなる正義の始まりです」と書いたビラ
をまくなどした。

読売新聞社
----------
大阪・守口市通り魔殺人事件 服役囚らに8500万円支払い命令−−大阪地裁
2003.08.28 大阪朝刊 29頁 社会 (全167字) 

 大阪府守口市の路上で00年、会社社長、大鞭(おおむち)輝司さん(当時58
歳)が刺殺された通り魔事件で、遺族3人が殺人罪などで懲役15年が確定した高木
志朗服役囚(26)と両親に9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、
大阪地裁であった。横山光雄裁判官は「被害者に何の落ち度もなかった」と指摘し、
約8500万円の支払いを命じた。

毎日新聞社
--------------------


それにしてもいつの間に民事訴訟が提起されていたのでしょうか。
金額はともかくとして凄い少年本人に損害賠償責任があるのは当然でしょうが、
未成年ならともかくご両親まで連帯責任というのはどうなのでしょうか。

ともあれこれまでの経緯をまとめますと、
2000年3月14日、大阪府守口市にて通り魔殺人の現行犯で逮捕、
余罪として前日、大阪市立大東小学校で児童を狙った殺人予備が判明、
起訴前に精神鑑定が関西医科大学の大矢大講師によって実施、
2000年12月1日、大阪地方検察所が殺人罪と銃刀法違反で起訴
(2001年2月9日、殺人予備で追起訴)、
2001年1月17日に大阪地方裁判所で初公判、
以後計13回の公判(判決公判を含む)を経て、
2002年4月10日に一審判決、
判決内容は、懲役15年(求刑17年)、未決勾留算入330日、凶器の包丁没収、
それに対して弁護側控訴、
2002年11月12日に控訴審判決、
判決内容は、控訴棄却、控訴審段階での未決勾留算入160日、
それに対して弁護側上告、
2003年3月5日までに上告審決定、
決定内容は、上告棄却、
2003年8月27日に民事訴訟の一審判決、
判決内容は、遺族に対する約8500万円の支払い、
ということになります。

それから、遺族の方がいくつかのマスコミに登場されていますので、
ついでと言っては何ですが紹介させていただきます。

○『論座』2002年10月号118-131頁
 通り魔殺人・被害者遺族の手記
 父の無念を晴らすため私は闘い続ける
 大鞭孝孔 インタビュー・構成 藤井誠二

○『文藝春秋』2003年6月号202-211頁
 通り魔殺人被害者遺族は訴える
 「今も道を歩くと足がすくむ」
 宮園誠也 大鞭孝孔 曽我部とし子 司会・藤井誠二(ジャーナリスト)

ということでおそらくこれが最後の私からの連絡となることでしょうが、
あるいは何か動きがありましたらお伝えすることもあるやも知れません。

それでは。

−−−
山本 英司(龍谷大学非常勤講師)
E-mail: ymmteizi@kinet-tv.ne.jp

==================================================================== 
☆於MailuX的編集後記☆

 ということで、毎度「凄い少年にゆかりの方等にBccでお送りし」たもの
に「於MailuX的編集後記」を付けてそのまま流しているだけですが、1つだ
け情報を付け加えるとするならば、現在の購読者数、135とのことです。
この前の発行部数が過去最高を更新して134部でしたから、さらにひたひ
たと増えていますね。
 それにしても一番の驚きは、この前の発行から半年近く経つのに、まだ同
一アカウントでの無料メルマガの発行が可能なことです。この場をお借りし
てMailuxさんにお礼を申し上げます。
 それでは。

−−−
編集・発行:山本 英司(やまもと えいじ) 
E-mail: ymmteizi@kinet-tv.ne.jp 
====================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。