メルマガ:凄い少年公判傍聴記
タイトル:凄い少年公判傍聴記11 [02/10/23]17:11Wed  2002/10/23


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凄い少年公判傍聴記11 [02/10/23]17:11Wed
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凄い少年第13回(判決)公判報告
投稿者:山本英司 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)12時27分  削除:

です。

しかし、前回にも書きましたが、判決の概要などはともかくとして、
最近だと鈴木宗男議員に対する証人喚問の詳細なやり取りが
どうして当日の夕刊に載ったりするのでしょうか。
単にメモを書き写すだけでなく、正確な用語や日付の確認のために
六法全書や当時の記事などを参照したりしたので時間がかかりました。

2001年1月17日、1月31日、3月5日、4月25日、6月4日、6月25日、8月20日、
9月17日、10月22日、12月3日、2002年1月23日、3月1日に続いて、
大阪地方裁判所にて、凄い少年の第13回目の公判が開かれました。
いよいよ一審判決でした。

さすがに判決ということで既に報道も広くなされており、
やじ師も記事をご紹介いただきありがとうございました。

今回は何とユミカさんもはるばる傍聴にやって来られましたが、
傍聴券を確保できずに廊下で待機なさってました。

午後にはユミカさんと一緒に久し振りに大阪拘置所に赴きましたが、
やはりと言うべきか面会は実現しませんでした。

それではまずは恒例の概要から。

日時:2002年4月10日(水曜日)10時〜10時35分
場所:大阪地方裁判所第14刑事部 1004号法廷
担当:上垣、岩田、田辺裁判官
内容:
◇1 弁論再開
 前回結審のはずであったが弁論が再開される。
◇2 弁護側証拠申請
 被告人が書いた文書が証拠採用される。
◇3 被告人意見陳述
 改めて意見陳述の機会が与えられるが発言せず。
◇4 判決
 懲役15年、未決勾留算入330日、包丁没収。

さて、感想ですが、被害者遺族やその関係者がたくさん傍聴に来られてましたが、
凄い少年側の傍聴人が全然来ていなかったのはさびしいことです。
それぞれお仕事とか事情がおありでしょうので仕方ありませんが、
しかしそれは被害者側も同じ条件のはずなので、
結局はそれぞれの側の人徳が反映されているということなのでしょうか。
あと、しつこいようですが、結局「お兄さん」は一度も来なかったなあ。

「お兄さん」と言えば、普通刑事事件の場合、家族が情状証人として、
「責任をもって更生させますからなにとぞ寛大な判決を」などと
一席ぶつものだと思うのですが、証言台に立たなかったのみならず、
あるいは私が気付かなかっただけかも知れませんが、
一度として傍聴にも来なかったのはどうしてなのでしょうか。
まあ、「親子といえども別人格で、自分のことは自分で責任を取る」
のが筋と言えばそのとおりであって、何ら非難には及ばないのですが、
つくづく凄い少年の縁の薄さというのを感じさせられます。

判決文の朗読を聞いて思ったことですが、
検察官の論告求刑の内容がほぼ全面的に採用されているようで、
それはまだしも、言い回しまで似ているのはいかがなものかと。
裁判長は弁護人や検察官による被告人質問の際にも積極的に口を挟むなど、
単に形式的に審理をこなすだけでなく真相解明に熱心だという印象
を受けていただけに、やはりそんなものかと少し残念ではあります。

懲役15年ということですが、求刑17年に対しては「相場」ということなのでしょうか。
それにしては、2000年3月14日の事件当日に逮捕されてから判決まで2年と1月に対して
未決勾留の算入が330日と半分以下であるのは少なすぎるように思います。
それとも、8ヶ月間の鑑定留置期間は未決勾留の対象外なのでしょうか。

それにしても、量刑理由で被告人に有利な事情として
>更生可能性は無いとは言えない。
>内省は深まっていないがそれなりに反省。
って、ほとんどだめじゃん。

この判決が確定して刑期を満期まで務めるとすると、
凄い少年が社会に戻るのは約14年後ということになります。
暴力団の構成員とかだったら出所後の生活の面倒はちゃんと見てもらえるし、
また本当に精神病であれば福祉の手も差し伸べられるかと思うのですが、
凄い少年のような一般人で、裁判所の認定によると精神病でもなく、
しかし社会に適応できないタイプの人間の場合、
社会からの長期間の隔離はそれだけ社会への適応力を失わせ、
ひいては「再犯のおそれ」も高めてしまうのではないかと心配です。
判決において、家族とは絶縁状態で被告人を受け入れる社会的基盤に乏しいことが
量刑を重くする理由として述べられていますが、矛盾を感じます。

刑務所を出て、その日の夜からどこで寝るのか。
生活費をどうやって稼ぐのか。
……

ともあれ以下、詳報。

大阪地方・家庭裁判所のホームページ
http://courtdomino2.courts.go.jp/K_home.nsf/CoverView/HP_C_Osaka?OpenDocument
の傍聴券交付情報というコーナー
http://courtdomino2.courts.go.jp/K_bochoken.nsf/CoverView/HP_C_Osaka?

OpenDocument
を4月9日午前5時頃のぞいたときにはこの事件についての記載はなかったのであるが、
念のため当日午前2時頃のぞいたら先着25名(26名だったかも)に傍聴券交付
とあったので、いつもは開廷ぎりぎりに法廷に到着していたところ、、
判決を傍聴できなかったらシャレにならないので余裕を持って出かけることとする。

9時23分、大阪地方裁判所北玄関東出入口前に到着。
この時点で傍聴希望者十数人。もちろん遺族の姿も見かける。
あるいは私がホームページを見間違えたのかもしれないが、傍聴券は26枚とのこと。
列に並んでいる人の会話によると、被害者側は傍聴券を5枚確保しているとのこと。
それでも並んでいるのは、それだけでは足りないからであろうか。

9時40分、傍聴券交付。先着順ということで私は10番。
列に並びながら傍聴券にあぶれてしまった人は1人だけ。
私が気付いた限りでは、凄い少年側の傍聴希望者は誰もおらず。

1004号法廷のある10階へ。
私は前もってホームページで知っていたが、法廷前に傍聴券交付についての掲示
があったので以下、紹介。

−−−

         傍聴人の方へ

  被告人 * * * *

  上記被告人の事件は傍聴券が交付されます。
  傍聴券は北側東出入口で午前9時20分より9時
 40分までに先着順に並ばれた方に同40分より交
 付しています。

                 第14刑事部

−−−

あと、いつもはホワイトボードに事件名等について簡略に記してあるだけなのに、
今回はパソコンでプリントアウトした紙に少し詳細に書いてあったので書き写す。
しかし、「平成12年(わ)第6740号等/殺人,銃砲刀剣類所持等取締」
というところまでしかメモできず。と言うのは、

何とユミカさんの姿を見かけたからである!
2001年10月22日の第9回公判での滝本証言にも登場したあのユミカさんである。
1998年8月8日の第1回滝本オフ会当時そのままの三つ編みの「ユミカルック」。
聞けば(この時点で聞いたことだけでなく後の時点で聞いたことも総合)、
ゆきさんからのメールでこの裁判のことを知ったとのこと。
凄い少年を助けてあげられずに過去とは一切縁を切って幸せに生きている
ことについて後ろめたい気持ちを抱いていたのでせめて傍聴に来たとのこと。
前日、大阪地裁に電話で問い合わせたところ傍聴券は不要と聞いたとのこと。
当日も傍聴しようかどうか迷ってギリギリになってしまったとのこと。
したがって、傍聴券は手に入れていないとのこと。
おそらく裁判所としても、ユミカさんの問い合わせの後、
傍聴券交付を急遽決定してホームページに掲載したものと思われる。

ここはユミカさんに傍聴券を譲るべきかという考えも頭をよぎったが、
しかし私は全国の読者に傍聴記を届けなければならない。
あるいは傍聴を放棄する人が出たり報道席が余った際に
裁判所が融通をきかせてくれないとも限らないし、
いずれにせよ久し振りに会って話をしたいこともあり、
ユミカさんには廊下で待機してもらうこととして私だけが入廷することに。

9時54分、入廷。その際傍聴券を提示。
私はユミカさんと話をしていて入廷が遅れたが、傍聴人はあらかた先に入廷済み。
15×3列の全45席の傍聴席のところ、最前列の15席に白い報道用のシート。
判決ということでテレビカメラが入っている。

検事席に初めて見る顔の人が2名座っている。
これまでずっと担当してきた人は新年度で異動になったのであろうか。
司法修習生が3名。
弁護人はまだ。

ビデオ取材をするので映りたくない人は法廷外で待機するようにとのお知らせ。

9時57分、裁判官入廷。起立、礼。

「1分前です」
「30秒前です」
「撮影終了です。どうもご協力ありがとうございました」

カメラが出て行く。

弁護人のイケダ弁護士、そしてハシグチ弁護士が相次いで入廷。

この時点で一般傍聴席が1つか2つ、報道席が2つほど空いていたが、
やはりユミカさんは傍聴を認められない模様。

マイクを通して衣擦れの音が法廷内に響く。

10時1分、被告人入廷。灰色の服に無精髭。神妙な面持ち。

被告人の拘束が解かれる。

10時2分、「それじゃ開廷します。
弁護人から再開の申立てがあります」

前回で結審して今回は判決言い渡しだけかと思っていたら、
弁護人(被告人本人?)から弁論再開の申請があったとのこと。
被告人から「再開申請書」なる文書が提出されたとのこと。
裁判長が検察官の意見を求めると再開自体には同意とのことで、
「それでは再開します」。

弁護人が「再開申請書」の証拠採用を申請。
被告人本人が書いたもので、精神鑑定を求めるという趣旨とのこと。
裁判長が検察官の意見を求めると「同意するが信用性を争う」とのことで、
あっさり証拠採用される。

その上で精神鑑定を行うかどうかが問題となり、
裁判長が検察官の意見を求めると「必要なし」とのことで、
却下。

それに対して弁護人が「証拠採用に違法がある」として異議を申立て、
異議についてまた裁判長が検察官に意見を求めると「違法は無い」とのことで、
棄却。

裁判長「証拠調べはこれで全て終わります」

ううむ、こうしたやりとりに何か意味があるのだろうか。

改めて検察官と弁護人に論告と弁論の機会が与えられるが、
いずれも、「従前通り」とのこと。

裁判長「(被告人に)前に出てきて下さい」

被告人、証言台の前に立つ。

裁判長「あなたが出した「再開申請書」の証拠調べをしました。
鑑定については却下しました。
検察官と弁護人の意見は前に言ったとおり。
最後にあなたの言い分があれば」
被告人「いいです」
裁判長「特にないですか」

この傍聴記をまとめる段になって初めて思い至った次第であるが、
この無意味としか思えない「弁論再開」劇は、実は、
前回の最終意見陳述の際に実質的な発言をほとんどしなかった被告人に
改めて発言の機会を与えて、反省なり謝罪なりの意思を表明させようという
弁護人の配慮だったのではないだろうか。それなら辻褄が合う。
そして最後の最後の段階に至ってなお、
「心から反省しています。一生かけて償っていきます」
などといったありきたりの発言をせず、
沈黙を守り通した被告人もまた凄い少年らしいと言えば言えるのであるが……

いよいよ判決言い渡し。
裁判長が予め用意してあった判決書を広げる。

裁判長「******ですね」

と被告人の氏名を確認した後、事件名を読み上げる。

裁判長「主文 被告人を懲役15年に処する。未決勾留日数中330日を算入する。
押収してある包丁1本を没収する。
もう1度言います」

と、被告人に向かって同じ内容をもう少し噛み砕いて説明。

お決まりのシーンであるが、記者が傍聴席を飛び出していく。

裁判長「理由については多少長くなるので被告人は座ってください」

被告人着席。

以下、判決文が朗読される。
メモが追いつかないところもあるが、以下、再現を試みる。

−−−

【被告人の身上経歴及び犯行前後の生活状況等】
出生。
学歴。
被告人はおとなしい性格であったが、次第に無口になり、
中学生の頃、一人部屋を与えられてからはテレビゲームに熱中し、
高校生の頃、部屋に鍵をかけるようになってからは自分の殻に閉じこもるようになった。
人間関係がうまくいかなくなった。
姉及び弟は活発な性格。
被告人は家族があまり好きでなく、父については嫌悪。
高校卒業後、1年間の予備校を経て平成8年4月に大阪工業大学に入学。
親からの仕送りと奨学金を受けるなどして一人暮らし。
入学後半年間は授業に出席していたが、その後一日中テレビゲームの生活。
平成9年4月に大学休学後はテレビをみたりテレビゲームに興じる生活。
誰からも自分の名を呼ばれず相手にされない。
******の名を消しハシモトミモトという擬似人格。
友達を作るため、ハシモトミモトを神とする「アオイ誓教」という宗教
のようなものの勧誘ビラを作るが反応無し。
平成10年4月に大学に復学し、大学からインターネット。
やがて自分でもパソコンを購入。
実名を使うことなく掲示板に書き込み。
失礼な振る舞いのため締め出される。
オウム真理教に関する掲示板でチャット。
オフ会で実際に会うとほとんど話ができず、まともな人間関係形成できず。
ほとんどインターネットをして過ごす。
平成11年3月頃、実家からの仕送りが打ち切られ、5月、学費未納で大学も除籍。
ほとんど一日中インターネットやテレビ。
インターネット上でも人間関係を形成できず、インターネットに興味を失い、
やがてテレビのみに。
片思いの女性の名前から作ったサトユウミカ(里有美香)等の擬似人格。
ノストラダムスに興味。

【犯行に至る経緯】
全く人間関係を形成できないまま将来に不安、孤独感を募らせているうち、
いわゆるてるくはのる事件で平成12年2月、犯人と目される人が自殺。
犯人が21歳ということで、自分と同じような悩みを抱えていたと共感、
テレビ等で大きく取り上げられたため、
自分も事件を起こせば共感してもらえるはずだと思い込む。
ノストラダムスや姓名判断からカチナカタ(門命半諮堂)という擬似人格を作り出す。
世間に注目され、共感と同情を得られると思い、
犯行声明文を作成し、大阪工業大学構内でコピー。
姓名判断等から平成12年3月13日を犯行日と決める。
同日、被告人宅を出て他人の自転車に無断で乗る。
大阪市立大東小学校で、てるくはのる事件と同様、小学生を殺害しようとしたが、
幼い小学生を殺害するのはかわいそうなどと思ううち、
教頭から問いただされるなどして小学校を出た。
殺害を断念して被告人方に戻る。
翌日、自己嫌悪に陥り、自分は人を殺害することもできないなどと思う。
しかし犯行の準備をしてしまったのであるから人を殺害しなければならない、
小学生でなくてもよいと思う。
被告人宅を出て途中で見つけた自転車に乗り回すが殺害を実行できず。
体格が自分より劣り自分の父に似た小柄の中年男性を探すうち、
被害者を見つけて犯行に及んだ。

【罪となる事実】
第1、大阪市立大東小学校で14センチメートルの包丁をショルダーバッグに隠し持ち、
もって殺人の予備をした。
第2、大阪府守口市で帰宅途中の被害者を包丁で数回突き刺すなどし、殺害した。
第3、業務その他正当な理由が無いのに包丁を携帯した。

【弁護人の主張に対する判断】
弁護人は、被告人は心神喪失または心神耗弱と主張するので以下検討。
本件犯行の動機は確かに特異なものであるが、
テレビゲームに興じる被告人が孤独感に苛まれて犯行に及んだことは
それなりに了解可能なもの。
小学生を思うように殺害することが出来ず、
嫌悪を抱いていた父に似ている被害者を殺害したというのも了解できる。
カチナカタ(門命半諮堂)は宗教上の神として実体なく、自分に他ならない。
偏った自分中心的な考え方としてそれなりに了解可能。
結局幼い子供を殺害できなかった。
その晩、テレビアニメの『名探偵コナン』の人を殺す場面をさほど楽しめなかった。
殺害の対象としてわざわざ中年の男性を選んだ。
人を殺害することに罪悪感を感じていた。
嫌悪する父親を思い描いて犯行。
まさに善悪を判断。
自宅から少し離れたところを犯行場所に選び、盗んだ自転車で移動。
もともとサバイバルナイフやバタフライナイフを所持していたが特徴があるため、
あえて一般に販売されている包丁を購入。
顔を隠すためマスク。
計画性があり、注意深く行動。
妄想に従って犯行に及んだわけでは全くない。
まさに所期の目的を自己の意思で遂行。
犯行後、逃げようとするなど自然な対応。
記憶の欠落もなく自然な供述。
被告人は「ランナーズ・ハイ」を主張するが、興奮していたのは極めて自然。
犯行状況の明確な記憶が無いのは当然。
犯行前の生活について、テレビやインターネットに没頭しており一見異常であるが、
それなりに日常生活を営んでいた。
精神病ではなく親族にもいない。
自己の意思を伝えられず感情を表に出しにくいところがあるが、
それ相応の態度を示しており、精神異常ではない。
一応の反省態度。
実名にペンネームを付け加えるなど真心のこもったものか疑問ではあるが、
それなりの謝罪文、一応の対応。
大矢鑑定について。
面接や検査を綿密に行っており、相当の納得を得た上でなされたもの。
被告人は多重人格ではなく、分裂病型人格障害であるが精神分裂病ではない
との鑑定は説得的。
専門家の意見として高度の信用性。
弁護人は性についての考察が無いと主張するが、
本件犯行は性衝動に基づいたものではない。
以上を総合すると、被告人には理非善悪を弁別する完全責任能力。

【量刑の理由】
本件は殺人予備、殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反の事案である。
動機は自己中心的で酌量の余地全く無い。
計画的。
見ず知らずの被害者に確定的殺意で即死させており、
犯行態様は無軌道極まりなく執拗かつ残忍。
被害者は善良な生活を営んでおり、家族・従業員から深く敬愛され、
何らの落ち度が無く、責任は重大。
遺族の処罰感情が極刑を求めるのも首肯できる。
それに対して謝罪文以外何らの慰謝も講じていない。
まかり間違えば子供も殺害していた。
責任能力を逃れようとした。
謝罪文にクマタサワ(盲東未錯患)と筆名を用い遺族感情を逆撫で。
新聞報道などで社会に衝撃。
家族とは絶縁状態、被告人を受け入れる社会的基盤は乏しい。
被告人の性格や考え方は変わっておらず、何らかの犯罪を犯すおそれ。
被告人の刑事責任は極めて重大。
一方、小学生に対する殺人の実行には躊躇。
前科前歴無し。
25歳とまだ若い。
分裂病型人格障害。
更生可能性は無いとは言えない。
内省は深まっていないがそれなりに反省。
よって主文の通り判決。

−−−

裁判長「(被告人に)前へ出てきてください」

被告人、証言台の前に立つ。

裁判長「被害者に対して慰謝の措置を講じて自分を見つめ直すように。
あなたに欠けているのは生活実感。命の大切さについての理解。
物を作ったり育てるということを何かの機会に学んでください。
控訴できますので弁護人とよく相談するように。
それじゃ終わります」

10時35分、終了。

傍聴人が退廷していく中、被告人は再び拘束される。
傍聴席から向かって正面右手の扉から退出する際、裁判長に目礼。

私は単に凄い少年の姿を最後まで見届けようとした思っただけだが、
いつの間にか傍聴席には私と遺族関係者のみが残った模様。
そこで裁判長が「遺族の方、傍聴できました?」と呼びかけて、
傍聴席が十分確保できなかったことについて釈明。

私も退廷する。傍聴券が回収される。

ユミカさんと合流。
マイクがよく通っていたのでてっきり廊下からでも聞こえていたと思っていたら、
覗き窓から時々覗いたりしていたが声は聞こえなかったとのこと。
凄い少年の姿もはっきりとは見えなかったとのこと。

せっかくだから一緒に昼食でもとりながら話をということになり、
エレベーターに乗ろうとすると、傍聴人の一人に話しかけられる。
藤井誠二と名乗る。宮台真司氏との共著で名前は知っている人であった。
この事件についても取材をしており、話をきかせてもらいたいとのこと。
ちなみに、森達也監督とも親しいようで、『A2』の記事も書く予定とのこと。

友北さんの携帯に留守電を入れる。

これから遺族の記者会見があるとのことで、
藤井氏の案内で私とユミカさんも潜り込ませてもらう。

2階の司法記者クラブへ。既に記者会見は始まっている。
被害者の長男と次男が長机の前に座っており、まずは長男が発言している。
確か2001年4月25日の第4回公判で不規則発言で退廷させられた方で、
私は傍聴できなかったが8月20日の第7回公判で証言されたはず。

−−−

……早ければ(仮釈放で)刑期の3分の1を終えた5年後、最長で(満期で)15年後、
犯人が出所して恐怖が訪れる。

刑事裁判は事実を明らかにするためという認識であった(が期待は裏切られた)。
精神鑑定を求めて異常な素振りを見せたことに対して12回の公判は費やされた。
父の体がどう切り刻まれたのか我々遺族に対する説明は無かった。
一部の事件について、公判終了後、遺族に説明するということがあるが、
我々に対しては一切無かった。
一部の有名事件についてはさも一生懸命にやっているようだが、
我々のような無名事件にそうしたことは無い。

刑事訴訟法の改正で被害者も意見を述べる機会が与えられ、極刑を求めた。
ところが、極刑どころか無期ですら求刑できない。
何のための改正だったのか。

(以下質疑応答。答えのみ記す)
再犯の可能性があると裁判官が認識しておきながら有期の判決はおかしい。
犯罪白書でも、出所5年後の再犯率は50%とある。
明治時代に刑法が制定されたが当時の平均寿命は45歳。
その後平均年齢が上がり、年金の支給年齢も引き上げられているのに、
なぜ刑は変更されないのか。
ヨーロッパやアメリカでは凶悪犯罪に厳しい処罰をするようになってきている。
隣の中国でも、従来は死刑判決は最高法院でのみ可能であったが、
高等法院でも死刑判決が出せるようになった。
イギリスでも黙秘権が廃止された。
日本だけが先進国の中で取り残されている。
赤信号渡っただけで懲役刑までは求めないが、
凶悪犯罪について厳しい処罰は国の責務。

第8回か第9回の公判で私が、その次の公判で母が情状証人として証言。
法廷で意見を述べるには意見陳述と情状証人と2通りあるが、
情状証人の場合は意見陳述と違って偽証罪がある。
説明が無いまま、知らず知らずのうちに情状証人にされていた。
情状証人に弁護士を付けることは出来ない。
被告人には偽証罪は無い。不平等である。
意見陳述の選択肢を示されることなく、
情状証人としてしか意見を述べることが出来ないと思っていた。

被告人はやりたい放題。
第12回公判で「ランナーズ・ハイ」など言いたい放題。言語道断。
それをもとに今日再び鑑定請求。
そういうことを言ったからと言って刑が重くなることもない。
三男は知的障害であるが、「人様に迷惑をかけてはいけない」というのが父の教育。
そのような教育を受けた私からこの法廷を見ると「何じゃこりゃ」。
人を殺しておいて言いたい放題やりたい放題。
障害者を持つ親の気持ちはみんな同じで、「この子より長く生きたい」。
そのために父は、もともとタバコはやらなかったが、
若い頃は好きだったお酒を350ml1杯だけに。肉も食べない。
大事にしていた体を他人に切り刻まれた。

−−−

長男が席を立ち、続いて次男が発言。

−−−

判決文で反省、謝罪の意思があるとあるが理解できない。
更生の可能性があると言いながら再犯のおそれが高いとい言うのは矛盾。
15年で更生できるのか疑問。

札幌で公認会計士をしているが、その観点から。
犯罪被害者遺族になって初めて知ったことがある。
加害者は犯行後、生活の全てを税金でみてもらっていたが、被害者には一切無し。
それで自分で入っていた生命保険に頼らざるを得ない。被害者給付金は不十分。
しかし税法上、犯罪被害者という概念が無い。
国税庁のタックス・アンサーを犯罪被害で検索しても何も無い。
保険金は非課税と思っていたが、一時所得としてかなり高額な税金がかかる。
一時所得というのは他に競馬の万馬券、クイズの賞品、遺失物など。それと同じ扱い。
とてつもなく高額の税金がかかる。
逸失利益や生活再建のための経費は認められない。
損害賠償には税金がかからないが、生命保険には税金がかかる。
本来交通事故の損害賠償も課税所得だが税法で非課税が認められている。
車に轢かれるのと人に刺されるのと扱いが違うのは不合理。
税制面からの改正を望む。

−−−

記者会見終了後、ユミカさんと話をしながら大阪駅方面に歩く。

あちこち歩き回った後、地下街のとある店に入って昼食。

すると前回と前々回傍聴に来られていたミサさん、そして友北さんから
相次いで携帯に問い合わせの電話。

友北さんによると、法廷が午前中に終わった場合、午後から面会が可能とのこと。
せっかくユミカさんも来られていることから、面会に向かうことに。

JRで桜ノ宮駅まで行き、大阪拘置所まで歩く。
詰所で携帯電話などを預けさせられる。
13時30分に面会を申し込んだところ、14時15分に9号室に呼ばれる。
面会室に入って5分ほど待つと係官が入ってきて、
「判決を受けたばかりで人と会う気分になれない」
との伝言伝える。
面会終わり。

ということでユミカさんは、この日が使用期限最後の青春18きっぷで帰途に就く。

以上で報告を終わりますが、4月27日でこの掲示板も終わりですか……
http://www.asuka.net/~d5656/d5656/
その後、凄い少年関係で何かありましたら、オウム問題に直接の関係は無いのですが、
表(とはもう言わないか)の掲示板に書き込ませていただきたいと思います。

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☆於MailuX的編集後記☆

 どうも、発行間隔が開いてしまいまして。色々と取り込んでおりました。
 前号の発行数は101ですが、メイラックスの週間ランキングからは外れ
てしまいました。まあこのあたりで天井ということでしょうか。
 さて、内容への注記ですが、ごちゃごちゃ書くよりも生の資料ということ
で、当時の「裏オウマーBBS」から、私の投稿の前後の投稿をそのまま復
活させちゃいます。あ、たとえ匿名であってもインターネットの掲示板への
投稿にも著作権が発生するという判決が出たりしておりますが、何とぞお目
こぼしを>投稿者の方々

−−−私の投稿の前の投稿の転載開始−−−
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 asahi.com
投稿者:やじ [non hostIP] 投稿日時:2002年4月10日(水)17時15分  削除:

大阪・守口の無差別殺人 被告に懲役15年の実刑判決
http://www.asahi.com/national/update/0410/019.html

 大阪府守口市の路上で00年3月、帰宅途中の会社社長大鞭(おおむち)輝司さん
(当時58)が殺された事件で、殺人などの罪に問われた大阪市旭区の無職高木志朗
被告(25)に対し、大阪地裁は10日、懲役15年(求刑懲役17年)を言い渡した。

 被告・弁護側は「犯行当時、心神喪失か心神耗弱だった」として刑事責任能力を
争ったが、上垣猛裁判長は「前日に小学生を殺そうとしたが罪悪感を感じて断念し、
嫌っていた父親と同年代の男性をねらった。自分で是非を判断して行動しており、
完全な責任能力があった」と判断した。そのうえで「あらかじめ犯行声明文をつく
るなど計画的で、多数回刺すなど残忍。理不尽に命を奪われた被害者の無念さは
察するに余りある」と述べた。

 判決後、記者会見した大鞭さんの長男孝孔(たかよし)さん(32)は「父は
被告と全く面識がなく、一方的に殺された。法廷で極刑を望むと述べたのに、判決
内容には怒りを感じる」と話した。

 判決によると、高木被告は99年12月に京都市伏見区の小学校で起きた男児
殺害事件の容疑者(死亡)に共感を覚え、通行人を無差別に殺害して社会の注目を
集めたいと考えた。00年3月13日、小学生を殺そうと包丁を持って大阪市
都島区の小学校に潜んだが断念。翌14日夜、大鞭さんを背後から襲って包丁で
何度も突き刺して殺した。(15:11) 


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 高木志朗被告に判決
投稿者:友北 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月10日(水)15時55分  削除:

山本さんから電話を貰いました。とりあえず報告。
懲役15年、未決算入330日ということでした。


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 昼のニュースで
投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月10日(水)13時13分  削除:

見て、はじめて今日だと知りました。15年、ですか・・・。話かわって、13日には
師匠はご前の「A」から徹夜まで完全出席??? たいへん楽しみにしております。

西村さんのサイトのトップ頁、オフ予告をご覧下さい。>皆様


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−−−私の投稿の前の投稿の転載終了−−−

−−−私の投稿の後の投稿の転載開始−−−
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 ユミカさん関係レス
投稿者:山本英司 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月15日(月)05時08分  削除:

>ユミカさんって
>投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)07時27分  削除:
(略)
「J」ってそういう意味だったのですか、新参者にて。JFランドのゆみさんとは
この方のこと?? 思い出したのはsonicさんがどうこうとかいう話(思い違いだっ
たらご免)。

JFランドの佐藤祐見さんとやらとは別人です。
http://joyufan.s2.xrea.com/profile.html
の写真も違いますし。

そうです、sonicさんがたまに「ユミカのやつ!」と言っておられたユミカさんです。

−−−

>ユミカさんのこと 追加
>投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)07時32分  削除:

>>パソコンに履歴が残ると困るとのこと。

>ツール→インターネットオプション→ファイルの削除・履歴のクリア すればよいのでは?

そうすると履歴が全部消えてしまいますよね。
「履歴をわざわざ消す」という行為自体が、考えすぎかもしれませんが、
怪しいと思われかねないのでは?

18禁サイトの履歴だけ消す方法ってないものでしょうか。


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 山本英司さんへ
投稿者:ゆき [non hostIP] 投稿日時:2002年4月14日(日)22時46分  削除:

公判報告、今までの分も含めて、どうもありがとうございました。
ユミカさん、残念でしたね。


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>びぇんごしセンセ
投稿者:中年宗教ヲタク [non hostIP] 投稿日時:2002年4月13日(土)06時38分  削除:

>無責任宗教オタクと言われて怒らないなど、いかんですっー

怒りの修習したら心筋梗塞でっせ(笑)。それより四無量心と利他心。心が止まれば
サイコ〜^^。あと7時間で「A2」大阪劇場公開記念オフ。センセも来ませんか。
上映妨害にでも(笑)。



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アベルさんさあ
投稿者:友北 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)19時57分  削除:

>是非とも教団擁護の「くの一」活動をご再開下さい(笑)。

御自身ほどに、いろんな意味で余裕のある方はそう居ないのであり、多くの人はそれぞれにいろんな悩みを持つ。
脱会者も、離れた人も、現役も。

冗談にも程があるっ。 と申します。

アベルVS河上ぐらいして欲しいなあ。
簡単よっ、烏山に押しかければ????????んで嵌ったら阿呆だけれど。

無責任宗教オタクと言われて怒らないなど、いかんですっー。



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ユミカさんのこと 追加
投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)07時32分  削除:

>パソコンに履歴が残ると困るとのこと。

ツール→インターネットオプション→ファイルの削除・履歴のクリア すればよいのでは?

是非とも教団擁護の「くの一」活動をご再開下さい(笑)。




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ユミカさんって
投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)07時27分  削除:

>それはともかくとして、当日うかがった話では、正式に脱会手続きをとったわけではないが
もうずっと離れていて

現世で「ウソつきの代表(掛詞…笑)みたいに言われてる方ギャル」を装って、と
いうことですと上記のご説明は…? まさか「旧教団会員でアレフに入会せず云々」
のカテゴリー? だったらどっかのヲヤヂと同じではないか(笑)。
「J」ってそういう意味だったのですか、新参者にて。JFランドのゆみさんとは
この方のこと?? 思い出したのはsonicさんがどうこうとかいう話(思い違いだっ
たらご免)。
いよいよ松島新地で人妻や完全躁モ〜ドの方と密会ですね。ブツ持参しますね^^。



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 まとめレス
投稿者:山本英司 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)05時52分  削除:

報告後、さっそく多くの方にレスしていただきありがとうございます。

−−−

> 山本さん、ユミカさん
>投稿者:友北 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)19時48分  削除:

>ありがとうございます。素敵な報告です。メディアでは出ようもない。

どうも友北さんの「素敵」という言語感覚がよく分からないのですが、
ご満足いただけたようで私としても報告の甲斐があります。

−−−

> Re:凄い少年公判傍聴記
>投稿者:xamaho [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)20時08分  削除:
(略)
>服役囚に その犯罪傾向に見合った精神的ケア(治療?)を受けさせる仕組みがないと…
>私も彼の(そして所内に数多く居るかもしれない彼のような人の)出所後が心配です

そうですね。
「加害者の人権」と「社会の治安」とが対立して語られることが多いのですが、
「社会の治安」のためにこそ、いたずらな厳罰主義は逆効果だと思います。

−−−

> 書いては消し… 。
>投稿者:嵐 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)23時58分  削除:

>繰り返しているうち、書くべきことが判らなくなった。

私も報告を書く際に、頭から書いていったところ、
詳報の前の感想のところで時間が掛かってしまいました。

で、あんな風にまとめてしまいましたが、
「本当に言いたいことはこういうことではないんだけどなあ」
という違和感はあります。

−−−

> 血も涙も無い裁判所を徹底的に糾弾するぞ
>投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)00時37分  削除:
(略)
>私はユミカさんなる方とは面識は無いが、数年前に信者としてネットに登場されてた方?
>山本さんのご投稿内容からは、既に脱会?

例えばこんな「証拠物件」が残ってたりします。

http://web.archive.org/web/19990508231911/www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/9276/

『A』公開当時、“「J」制作推進委員会”なる団体名を名乗って、
「荒木くんもいいけど上祐さまも撮って〜♪」という活動をしていました。

教団とは関係の無い能天気な上祐ギャル、と見せかけていましたが実は信徒で、
それも荒木広報副部長(当事)直々の指令による裏ワークであったことが後に判明。

ということで「オウムに利用された」などと『A』を非難する人もいましたが、
そうした謀略的な活動の是非は確かに問題にされるべきではあっても、
『A』そのものの価値とは次元を異にする問題ではないかと私は思うのですが。

それはともかくとして、当日うかがった話では、正式に脱会手続きをとったわけではないが
もうずっと離れていて、少なくともアレフへの登録手続きはとっていないとのことです。

当掲示板で私が公判報告をしていることも知らなかったとのことで、
じゃあ見てくださいと言ったらパソコンに履歴が残ると困るとのこと。

ネットカフェからアクセスしたら是非とも足跡を残していって下さい>ユミカさん


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 血も涙も無い裁判所を徹底的に糾弾するぞ
投稿者:山本晋他 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月12日(金)00時37分  削除:

>前日、大阪地裁に電話で問い合わせたところ傍聴券は不要と聞いたとのこと。

説明不足だ。裁判所の過失だ。敢えて言うならばダマシ討ちだ。謀略だ。お上の
権威を傘に着た国民いじめだ。許すまじ横暴なる裁判所。

>この時点で一般傍聴席が1つか2つ、報道席が2つほど空いていたが、
>やはりユミカさんは傍聴を認められない模様。

東京?? からわざわざ出てきた人に対して裁判所は人間の心を持ちあわさないのか?
冷酷無比。偉そうに説教染みた判決理由を述べる資格がどこにある!!

私はユミカさんなる方とは面識は無いが、数年前に信者としてネットに登場されてた方?
山本さんのご投稿内容からは、既に脱会?




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 書いては消し… 。
投稿者:嵐 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)23時58分  削除:

繰り返しているうち、書くべきことが判らなくなった。

山本氏にありがとう とだけ書いておきます。


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 Re:凄い少年公判傍聴記
投稿者:xamaho [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)20時08分  削除:

判決公判傍聴記 拝見させていただきました ご苦労様でした
求刑17年に対して15年とは 私は法律関係の素人ですが
まさに相場どおりの判決という印象を受けます

私は 彼の様子は 一般の報道や山本さんの傍聴記でしか知りませんが
彼の犯行までの様子は世間的に見てやはり<変わっている>と思います
それが 病的な範疇に入るほどかどうかはまったくわかりませんが
漢字を組み合わせて新しい神の名前を造ったり
ましてや 通り魔殺人をしたりビラを撒いたりと言うのは
誤解を恐れずに言えば <おかしい> と言う印象をもってしまいます
判決で<おかしくない>というお墨付きをもらって
控訴しなければ服役する事になる訳ですね
刑務所の中は一般社会と犯罪者を隔離して自由を奪い 懲役させる場所なわけですから
カウンセリングや もし本当に<おかしい>なら治療も必要なのでしょうが
そのような事も期待できません
服役囚に その犯罪傾向に見合った精神的ケア(治療?)を受けさせる仕組みがないと…
私も彼の(そして所内に数多く居るかもしれない彼のような人の)出所後が心配です
 




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 山本さん、ユミカさん
投稿者:友北 [non hostIP] 投稿日時:2002年4月11日(木)19時48分  削除:

ありがとうございます。素敵な報告です。メディアでは出ようもない。

ユミカさん、御自身が来たこと自体で、本人にとって、何かの糧になっていくと思います。決して無駄ではなかったはず。

では。

彼は、被害者の写真も、遺族らの調書も読んだはず。今、何を考えているのか。

ああ、ハシシさんには、直ちに電話で伝えておきました。
河上イチローなる、こんな事件を宣伝材料に使い、自ら彼の心と相対しようとしない無責任男は、地獄に落ちるでしょう。


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−−−私の投稿の後の投稿の転載終了−−−

 以上で大体のフォローは出来たかと思いますが、初めてご覧になった方に
はまだ注釈が必要かも知れませんね。特に、私がしばしば拘りを見せている
凄い少年の(カギカッコ付の)「お兄さん」とは何者か? これについては
、おいおい触れていきたいと思います。
 ともあれ、いよいよ一審判決が出たということで、「裏オウマーBBS」
の復活はこれで最終回です。凄い少年公判の一審判決を期に、正確な日時は
今となっては不明ですが、おそらくは予告通りの4月27日をもって、「裏
オウマーBBS」は閉鎖されてしまいました。よって、「表」の「オウマー
BBS」に控訴審の傍聴記を投稿させていただこうと思っていたのでしたが
、原因は今もって不明ですが、なぜだか「オウマーBBS」も、一応URL

http://www.asuka.net/~d5656/aumerbbs/
はまだ生きているようなのですが、ご覧になっていただければお分かりのよ
うに、「一時休止中」がずっと続いております。
 ということで、控訴審報告は発表の場を失ったため、関心を持ってくださ
っている方やこちらが意地でも関心を持っていただきたい方のうち私の方で
メールアドレスを把握している方宛に、Bccメールでのメルマガという形
で報告をお届けしてきた次第です。それを次回以降、公開していきたいと思
います。
 それはそうと凄い少年の控訴審、4回で結審して次回11月12日に判決
ということで、随分早いなと思っていたら、上には上があると言いますか、
つい昨日(10月22日)、新潟の監禁事件の控訴審が1回で結審してしま
いましたね。あれは社会的にも耳目を集めた事件でしたし、刑事訴訟法及び
憲法上の大問題を孕んだ一審判決だったと思うのですが。私の見解を申し上
げれば、併合罪というのは複数の罪について別個に刑を積み上げていって単
純に合算すれば刑が重くなり過ぎるとしてそれを軽減する趣旨で設けられた
はずなのですから、逮捕監禁致傷罪の最高刑である懲役10年は仕方ないと
して、2464円相当の窃盗罪との併合罪によって4年も刑が上乗せされた
というのは明らかに不当判決です。一審判決の不当性が余りにも明らかなの
で1回の審理で結審したということなのでしょうか? まあいずれにせよこ
れは罪刑法定主義の憲法判断に関わることですので最高裁まで行くことでし
ょう。

★お知らせ                            ★
★2002年11月12日10時15分 大阪高等裁判所1003号法廷★
★凄い少年控訴審第5回(判決)公判                ★

編集・発行:山本 英司(やまもと えいじ)
E-mail: ymmteizi@kinet-tv.ne.jp
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