メルマガ:凄い少年公判傍聴記
タイトル:凄い少年公判傍聴記09 [02/10/16]03:16Wed  2002/10/16


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凄い少年公判傍聴記09 [02/10/16]03:16Wed

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凄い少年第11回公判報告
投稿者:山本英司 [non hostIP] 投稿日時:2002年1月25日(金)19時23分  削除:

です。
今回の公判は、関西オフ会の一環ですので、表の掲示板
http://www.asuka.net/~d5656/aumerbbs/
と連動してお届けします。

2001年1月17日、1月31日、3月5日、4月25日、6月4日、
6月25日、8月20日、9月17日、10月22日、12月3日に続いて、
2002年1月23日、大阪地方裁判所にて、凄い少年の第11回目の公判が開かれました。
今回は幸い予定が重なっておらず、最初から最後まで傍聴できました。

それではまずは恒例の概要から。

日時:2002年1月23日(水曜日)13時30分〜14時47分
場所:大阪地方裁判所第14刑事部 1004号法廷
担当:上垣、岩田、田辺裁判官
内容:
◇1 弁護側証拠申請
 内容は分からないが採用される。
 どうやら被告人が書いた文章らしい。
◇2 被告人質問
 最後の被告人質問。
 犯行当時の状況、起訴前の精神鑑定、今回被告人が書いた文章についてなど。
 弁護人2名、検察官、裁判長が質問を行う。
◇3 被告人証拠申請
 被告人自らが精神鑑定を再申請。
 検察官が反対の意見を述べ、裁判所も却下。
 弁護人の異議申立ても却下。
◇4 次回以降期日の確認
 打ち合わせは既に済んでいた模様。
 次回は3月1日(金曜日)13時20分〜14時20分。
 内容は検察側論告求刑、弁護側最終弁論、被告人最終意見陳述で結審。
 そしてその次に、期日は未定であるが判決という運び。

さて、感想ですが、いや、驚きました。
この日初めて傍聴された方は違う感想をお持ちでしょうが、
傍聴を続けてきた者としては、
「凄い少年、ずいぶんハキハキしゃべるじゃないか!」
と驚かざるを得ません。
あんなに積極的にしゃべる凄い少年の姿を、
守口警察署や大阪拘置所での面会室、事件前の滝本オフ会を含めて、
私はこれまで見たことがありません。
いったい何があったのでしょうか。
これまで法廷で、特に黙秘権を行使するというわけではないものの、
イエス・ノーではっきりと答えられることしか答えず、
少し複雑な質問になるとそのまま口を閉ざしてしまうことが多かったのに、
今回は、自分の話を聞いてほしい、自分の話を聞いてもらえないまま
審理を打ち切ってもらいたくないと、訴えているかのようでした。
ジャーナリズムの用語だと「語り始めた被告人」というところでしょうか。
公判が始まってから1年にしてようやく被告人が積極的な姿勢を見せ始めた
というのに次回で結審とは残念ではありますが、
次回の被告人最終意見陳述に期待したいと思います。
それにしても何が凄い少年の態度の変化をもたらしたのか、気になるところです。
それはそうと、年賀状の返事は来なかったな……。

それでは以下、詳報。
例によって口調は必ずしも再現できておらず、
また推測で補った箇所もあることをお断りしておきます。

13時30分開廷のところ、13時20分頃法廷前廊下に到着。
関西オフ会参加者2名が既に来ている。私を含めて6名が参加予定であったが、
もうそろそろ時間というので先に傍聴席に入ることとする。
この時点で傍聴席には20数名。その後、数名が加わる。

13時25分、裁判官3名入廷。
起立、礼。

ふと傍聴席を見渡すと、滝本弁護士の姿を見かける。

13時29分、被告人入廷。
灰色の服。私とは目が合わず。

この時点で弁護人2名はまだ来ておらず。
もっとも開廷は13時30分の予定であったのだが。
裁判官と検察官が手持ち無沙汰にしている。

程なく若い方のハシグチ弁護人、傍聴席を通って入廷。
「もう、すぐもう一人来られます」

13時30分、年輩のイケダ弁護人、当事者入口より入廷。

ハシグチ弁護人と裁判長、目と目で頷き合う。

13時32分、審理開始。

裁判長「(被告人に)それでは前に出てきて」

被告人、証言台の前に座る。

裁判長「(弁護人に)それでは始めてください」

例によってハシグチ弁護人が立つ。

弁護人「先に証拠申請を申し立てたい。先に検察官にも渡しています」

裁判長「検察官はどうですか」

検察官「異議なし。ただし信用性を争う」

証拠採用された模様。
内容は分からないが、その後の審理状況より推測するに、
被告人が書いた文章らしい。
これ以外にも被告人から文書が提出されていることが明らかにされる。
後に議論がなされるが、「精神鑑定申請書」である。

裁判長「(弁護人に)それでは聞いてください」

弁護人「それでは弁護人のハシグチの方からお尋ねします。
まず、今回も熱あんの?」
被告人「はい」

弁護人「虚弱体質というか、風邪引きやすいとか?」
被告人(聞き取れず)

弁護人「いま私が話していることは分かりますか?」
被告人「はい」

弁護人「(2000年3月13日の)殺人予備についてお尋ねするんだけど、
小学校の門は開いてましたか?」
被告人「入ってから閉められました」

弁護人「それで殺人行為の実行をすることができなかった一つの原因?」
被告人「はい」

弁護人「それから若干別のこと聞きますけどね、
(起訴前の精神鑑定を担当した)大矢先生との鑑定の際、テープに採っていた?」
被告人「はい」

弁護人「大矢先生、鑑定の最終段階、(2000年)8月頃にようやくつかめてきたと
法廷でおっしゃっていたが、その際、あなたの反応にびっくりされたことは?」
被告人「びっくりしたわけではないですけど……」

弁護人「どういう?」
被告人「そこに書いたとおり」

弁護人「『そこに書いたとおり』とは、あなたが『精神鑑定申請書』を
出しておられた中に書いてあるとおりと? 黒目が白目にというところ?」
被告人「普段はもっと目が細いのに、と」

弁護人「びっくりしたように思われたと?」
被告人「はい」

弁護人「大矢先生に迎合したことがあると?」
被告人「はい」

弁護人「その一例として『難しい漢字を知ってるんだね』と(言われたときの
やりとりがあった?)」
被告人「はい」

弁護人「大矢先生が怖くなってきたというのは?
詰問調になってしまったということ?」
被告人「にらまれるようになってしまった」

弁護人「説教調とか?」
被告人「はい」

弁護人「8月頃になってから?」
被告人「はい」

弁護人「それ以前はそういうことはなかったと?」
被告人「はい」

弁護人「あなたは大矢先生に自分の全てを汲み取ってもらえたわけではないと?」
被告人「それはそうです」

弁護人「あと、(鑑定書に)面接のやりとりが正確に再現されてないと?」
被告人「それはそうです」

弁護人「他に大矢先生との関係で特に?」
被告人「特にないです」

弁護人「性的な体験について大矢先生に聞かれたことは?」
被告人「ないです」

弁護人「あなたが自発的に話したことは?」
被告人「ないです」

弁護人「答案用紙(?)について聞かれたことは?」
被告人「ないです」

弁護人「前回、ハシグチが用意した地図が古いものだったんだけど、
1点、名前を訂正したい。」

と、犯行現場付近と思われる地図のコピーを裁判所と検察官に配り、
証言台に寄って被告人に示す。

弁護人「都島区の地図を被告人に示します。
前回、あなたの記憶に基づいてマル1、マル2と書き込んでもらったが、
『森小路公園』について、この前、『児童公園』となっていたが……」

ここで被告人、「前に古い地図を出してもらってない」と口を挟み、
弁護人、「出した」などと少し口論めいたやりとり。
結局、「児童公園」を「森小路公園」に訂正することとなった模様。

弁護人「あなたに今日出してもらった弁5号証(があるが、それ以外に)、
『精神鑑定申請書』、これも証拠として出したいと?」
被告人「はい」

弁護人「『ランナーズ・ハイのような状態だった』とは?」
被告人「疲れが感じなくなった。気持ちいいような状態」

弁護人「マラソン選手は42テン何キロとか走ってしんどいはずなのに、
法悦とか感じる(と言われるが)、そういうこと?」
被告人「はい」

弁護人「(2000年3月14日の)本件殺人既遂事件でもそういう精神状態だったと?」
被告人「もう1度言ってください」

弁護人「本件殺人既遂事件でもそういう精神状態だったと?」
被告人「はい」

弁護人「確認するけど、疲れを知らずに気持ちいい状態? それとは違う?」
被告人「いや、そうです」

弁護人「(殺人の)実行行為のとき、被害者に何回も突き立てた、
そのことあなたはどこまで覚えている、あるいは覚えていないんですか?」
被告人「一撃目は全く分かりません」

弁護人「それ以降は? 一撃目以降は覚えてる?」
被告人(沈黙)

弁護人「質問の意味分かる?」
被告人「いや分かります。
(沈黙の後)一撃目は分かりませんので、二撃目かどうか分かりません」

ここで裁判長、介入。

裁判長「理屈はそうなんだけどね、
(質問の趣旨は)攻撃を加えてる間(のことを)覚えてますかと」
被告人「(記憶は?)あります」

弁護人の質問に戻る。

弁護人「どこからどこまでランナーズ・ハイだったんですか?
(殺人の標的を)探している(間ずっと?)」
被告人「はい」

弁護人「その意識が途切れたときというのは? 捕まった後?」
被告人「(沈黙の後)感触とかそういうのは捕まってから」

弁護人「感触というのは?」
被告人「手の感触」

このあたりより、被害者の未亡人、すすり泣きのような音をさせる。

弁護人(聞き取れず)
被告人「手が痺れた感じ」

弁護人「『大いなる正義の始まりです』という趣旨のビラ配ったこと覚えてるの?」
被告人「はい」

弁護人「そのときは? あなたの言うランナーズ・ハイ?」
被告人「多分そうだったと思います」

弁護人「記憶がなくなっているというということは?」
被告人(聞き取れず)

弁護人「前日、小学校を走り回っているときも同じような状態?」
被告人(聞き取れず)

弁護人「これは殺人のときだけ?」
被告人「前日もそうでしたけど、当日は前日の疲れも残っていた」

弁護人「(ランナーズ・ハイが)疲れを知らないというのは分かった、
(それ以外に)気持ちのよい、感覚? あなたの言葉で言ってみて」
被告人「それでいい」

弁護人「あなたの拘置生活は長い、拘禁反応もあるけど、
規則正しい生活で食事もきちんと取っている。
それで文章も合理的に書ける?」
被告人「そういうことが原因か分かりませんが、
そういうこともあるのでは、と」

弁護人「今の時点でランナーズ・ハイについて?」
被告人「もっかい言ってください」

弁護人「今のあなたの心境からしたら、当時のランナーズ・ハイ、
どういう風に感じられますか?」
被告人(聞き取れず)

弁護人「中年の男性を殺そうとして自転車で走り回っていた、
その中で心地よさを感じるというのはどういうこと? なぜなんだろう」
被告人「分かりません」

弁護人「その心地よさはね、被害者の方を見付けて、
本件公訴事実に至るまでどんどん高まっていった?」
被告人「(沈黙の後)もっかい言ってください」

弁護人「あなたの心地よさは一定でしたか、それとも高まっていきましたか?」
被告人「それは高まって(いった?)」

弁護人「この件について、あなたがそういう状態であったということを
大矢先生は知らないの?」
被告人「はい」

弁護人「とりあえず終わります」

とハシグチ弁護人が席に着くと、続いてイケダ弁護人が立ち上がる。

弁護人「イケダです。
当時あなたは自暴自棄であったということは?」
被告人「はい、多少」

弁護人「遺書らしきものを書いてますね?」
被告人「はい」

弁護人「自殺しようと考えたことは?」
被告人「多少」

弁護人「実際に自殺しようと行動をとったことは?」
被告人「いや、多分、ないです」

弁護人「調書では、『自分の存在が人に認められていない』と(あるが)、
そういうこと?」
被告人「はい」

弁護人「本件を起こすことで世間の注目を集めたいという気持ち?」
被告人「多少」

弁護人「カチナカタ(門命半諮堂)という平和の神、
それを世間に流布しようという気持ち?」
被告人「はい」

弁護人「現在あなたが振り返ってみて、どうしてそういう人を殺すようなことを
やってしまったんだと思いますか?」
被告人(沈黙)

弁護人「今ですね、拘置所で規則正しい生活、時間は十分ある。
今どう思ってますか、なぜ事件を?」
被告人(沈黙)

弁護人「この法廷でね、亡くなられた(方の)奥さんや息子さんの証言を聞いて
あなたはどう感じました?」
被告人(沈黙)

弁護人「特に何も思わなかったんですか、何か感じましたか?」
被告人(沈黙)

裁判長、介入。

裁判長「答えがないのはどうしてですか。
感じないわけないでしょう、どういう風に感じましたか?
ひどいことをしたと思った?」
被告人「それは思いますけど……」

裁判長「けど、の後は何ですか?」
被告人(沈黙)

裁判長「何か自分としては主張することがあるということですか?」
被告人「(沈黙の後)いえ」

裁判長「ないんですか。
(弁護人に)どうぞ」

弁護人の質問に戻る。

弁護人「亡くなられた方について今どう思いますか?」
被告人(沈黙)

弁護人「じゃあ亡くなった方について、拘置所の中で何か考えることは
ないんですか?」
被告人(沈黙)

弁護人「あまり考えないんですか?」
被告人(沈黙)

弁護人「あの、何か思い出すことはないんですか。
頭の中に被害者が出てくるとかないんですか?」
被告人(沈黙)

弁護人「では」

とイケダ弁護人、席に着く。

弁護人「ちょっと」

とハシグチ弁護人が追加質問。
書類のようなものを被告人に示す。

弁護人「(これは)あなたなりの思いを綴ったものですか?」
被告人(うなづく?)

弁護人による質問終了。

裁判長「検察官どうぞ」

と、引き続き検察官が質問に立つ。

検察官「恐竜のこと書いてますが、何言いたい? たとえ話?」
被告人「そうです」

検察官「何を言いたい?
被告人(沈黙)

検察官「裁判官を恐竜にたとえてますね。あなた何言いたい?」
被告人(沈黙)

検察官「一言では言えない? それとも説明が出来ない?
実は読んで私、意味があまり分からなかったんだけど。
恐竜は恐ろしいということ?」
被告人(沈黙)

裁判長「恐ろしいということでは? いいんじゃないですか」

と、裁判長が口を挟む。

検察官「ただ単にそれだけですか?」
被告人「はい」

検察官「ランナーズ・ハイのことを鑑定人に話しなかったのはなぜですか?」
被告人「(沈黙の後)これに限らずあまり聞く姿勢がなかった」

検察官「あなた鑑定人に迎合したと言いましたね。
これ何で迎合したんですか?」
被告人(沈黙)

検察官「怖かったんですか?」
被告人「はい」

検察官「鑑定人が何で怖かったんですか? 目を剥いたから?」
被告人(沈黙)

検察官「どうなんですか。目を剥いたから? 表情が変わったから?」
被告人「それもありますけど……」

検察官「他にありますか?」
被告人「あんまり聞く姿勢じゃなかったから……」

検察官「迎合しないとどうなると思いましたか?」
被告人「嫌われると思いました」

検察官「鑑定人に嫌われるとどうなると思いましたか?」
被告人(沈黙)

検察官「何か不利益になると思ったんでは?」
被告人「そういう問題ではない」

検察官「ではどういう問題? 嫌われるとどうなると思いましたか?」
被告人(沈黙)

検察官「難しいですか、質問が?」
被告人「いや。相手が誰であっても嫌われたくない」

検察官「ただそれだけですか?」
被告人「はい」

検察官「自分の正義が無くなればいいという思いは変わらなかったとあるが?」
被告人「このときだけです」

検察官「鑑定人との話の中でそう思ったということ?」
被告人「鑑定のときは忘れてました」

弁護人「ちょっとすいません、(聞き取れず)を見ていただければ」

と、ハシグチ弁護人が口を挟む。

検察官「いや、いつからかということを(尋ねたい?)
(改めて被告人に)ふと浮かんだんですか、自分の意思とは関係なく、
そう思ったんですか? 分かりません?」
被告人「ふとじゃなくて……」

検察官「強く感じたということ?」
被告人「突然感じた」

検察官「ランナーズ・ハイとか正義とか、
鑑定人に全部話してないことがあると?」
被告人「はい」

検察官「では全部話したらどうなると思うのですか?
鑑定人の判断が変わるということですか?」
被告人(沈黙)

弁護人「それは鑑定人の判断ですから。彼は判断する立場にない」

と、ハシグチ弁護人が口を挟む。

検察官「被告人の感想を尋ねている。
『ランナーズ・ハイなら心神喪失になる』ということを書いている。
これは何が言いたいわけですか。
ランナーズ・ハイを加味したらどうなるのか、あなたの感想は?」
被告人(沈黙)

検察官「他にも『ランナーズ・ハイは心神耗弱になる』と(書いているが?)」

私の後ろの傍聴人、「自分で言うのは……」と小声で感想を漏らす。

検察官「客観的な判断はともかくとして自分の感想としては?
答えられませんか」
被告人(沈黙)

検察官「はい」

14時20分、検察官による質問終了。

引き続き裁判長が質問を続ける。

裁判長「ちょっとね、聞いてみたいことが。2、3点、確認だけですが。
殺したときの(こと?)覚えてませんか?」
被告人(かぶりを振る?)

裁判長「自暴自棄とありますが、カチナカタ(門命半諮堂)を広めよう
というのとどうも結び付かない。これ何か説明できることあります?
あなた、捜査段階では「自己嫌悪」と言っている。
殺そうとしたのにかわいい子供を見て殺せない、それに自己嫌悪と。
しかし自暴自棄という話は出てこない。
宗教を、カチナカタ(門命半諮堂)を広めようというのと、
自暴自棄というのとが(結び付かない)。
自暴自棄なら何もしようという気にならないのでは?
その点、言い分があれば聞いておきたい。
あなたが変わってきてるからね。
自暴自棄[自己嫌悪の言い間違い? それとも私の聞き間違い?]
と言ったこと覚えてますよね?」
被告人「はい」

裁判長「自己嫌悪が自暴自棄になぜ変わったのか?」
被告人「(沈黙の後)今ちょっと……」

裁判長「ん?」
被告人「けっこう熱高くなってきてる。
ちょっと(待ってください?)考える……」

裁判長「甲?号証添付写真17、18を示します」

なぜか弁護人が証言台の被告人のところへ示しに行く。

裁判長「現場で撒こうとしたビラの写真、覚えてる?」
被告人「はい」

裁判長「これを撒こうとした。注目されたいとも。
注目されたいというのはどういう点?
(以下聞き取れず)」
被告人「もっかい言ってください」

裁判長「自分が注目されたいのか、
(それとも)こういう考えを持っているということを注目されたいのか。
何か変な宗教を掲げてこんな人がということか。
違うでしょ、違い分かります?」
被告人「分かります。
熱がかなり高くなってますので」

裁判長「熱が高くなっていると考えられない?」

傍聴席より笑いが漏れる。

裁判長「では」

と次へ行こうとすると、

被告人「さっきの答えます。
(沈黙の後)どっちが主か?」

裁判長「どっちが主か、うん」
被告人(沈黙)

裁判長「どうかな、答えてくれると言ったけど、答えが出ないのはどうして?」
被告人(沈黙)

裁判長「答えられない? 今の心境でもいいし」
被告人「今の?」

裁判長「当時の記憶が無いんであれば、今のでも。
自分が注目されたいのか、そういうことをやった考え方(のどちらなのか?)」
被告人「多分……自分」

裁判長「自分ですか、そうすると自暴自棄とはどうつながるの?」
被告人(沈黙)

裁判長「じゃあ注目されるとどうなんですか、あなたは。
有名人になる、マスコミに報道される。今回も報道されましたね。
それで目的は達したわけですか?」
被告人(沈黙)

裁判長「あるいはまた他に目的があるんですか?」
被告人(沈黙)

14時33分、警備員交代。

裁判長「それから今回、『精神鑑定申請書』出した。
最後に「筆名」とありますね。
******[被告人の実名]だけでいいと思うんだけど、
クマタサワタサワ(?)とあるのはどうして?
弁護人に対する文書や遺族への手紙にもこれとは違うけど
(筆名を?)書いていた。
どうして? 意味があるなら教えて。答える気が無いなら無いと言って」
被告人(沈黙)

裁判長「答える気あります? 無いなら無いと」
被告人(沈黙)

裁判長「この謎を解いてくれと?(傍聴席笑い)そういうわけではないと。
どうですか。
(弁護人・検察官に?)よろしいですか。
(被告人に)では後ろに戻って。
(戻らないので)答える気あるの?」
被告人「地図の件……当日の位置が……」

以下、よく飲み込めないやりとり。

裁判長「大東小学校……」
被告人「さっきの説明間違ってた」
弁護人「当日にも森小路公園にも行った」
被告人「当日にも?」
弁護人「当日も」

裁判長「後ろに下がってください」

14時44分、被告人質問終了。

続いて、精神鑑定の再申請をめぐるやりとり。

裁判長「それで、本人が精神鑑定の申請があると」
弁護人「はい、再申請します」
裁判長「これについて検察官の意見は?」
検察官「基本的には以前の意見書のとおり。
付け加えれば、罪の軽減のためにことさら虚偽の陳述をしているのは明らか。
責任能力はある。鑑定は不必要」
裁判長「それでは裁判所としても必要ない(と判断)。合議した結果」
弁護人「(起訴前の鑑定は)ことさら性の部分に触れていない。
(被告人が書いた『精神鑑定申請書』には)かえって罪が重くなることを
書いているので信用性がある。異議あり」
裁判長「異議を棄却します。いや却下かな、この場合」

最後に、今後の公判日程について。
もう打ち合わせは済んでいるらしく(私が中座した前回公判の際か?)、
裁判長が確認的に言い渡すのみ。

裁判長「では次回、平成14年3月1日1時20分から2時20分。
検察官の論告、弁護人の弁論、被告人が最終陳述。
それから(まだ期日は決まっていないが)判決」

14時47分、予定より30分以上も早く終了。

公判報告は以上ですが、公判傍聴がその一環であるところの
関西オフ会については、表の掲示板
http://www.asuka.net/~d5656/aumerbbs/
をご覧ください。

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☆於MailuX的編集後記☆

ちょっと発行間隔が開いてしまいました。

サイバッチ!グループ?の【芸能裏ねたジャーナル】で紹介していただいた
せいか、何やら部数が急速に伸びているようですが、いや、常々話半分どこ
ろかかなり割り引いて読まなければとは思っておりましたが、いざ自分の身
に降りかかってみると(笑)、いやーよくもうまいこと煽ってくれるものだ
なーと呆れるより感心してしまいます。実際に購読してみて期待外れの方に
は申し訳ありませんが、文句はサイバッチ!に言ってください。
それにしても私、メイラックスのシステムがよく分からなかったのですが、
このメルマガの購読申込ページへの直リンクが存在したのですね。ご教示感
謝いたします。タイトル部分を改善させていただきました。
ともあれ、せっかく紹介していただいたことでもありますし、私からも紹介
させていただく次第です。

>=========================●OH! CYBER PAPARAZZI●=========================
>【芸能裏ねたジャーナル】森本レオがのオフレコで発言!!0010[10/14/02]22:55
>-------------------------------------------------------------------------
>(登録・解除):http://www.cybazzi.com/
>◆配信数:80405◆●無許可転載歓迎。でも、上記URLは入れてね
>HP(cybazzi.com)http://www.cybazzi.com
>HP(Kamezo版)http://move.to/cybazzi
>表紙置き場 http://symmetry.omosiro.com/
>==========================================================================

以下、当メルマガの内容への注記ですが、ここで「関西オフ会」とあるのは
、私が主催して行ったオウマーオフ会のことです。ほとんどのオフ会は東京
で行われますが、このところずっと幹事を引き受けておられた方が、「何で
オレばっかり幹事の雑用をしなければならないのか」といったような愚痴を
こぼされたため、何となく責任を感じて、私が幹事となってのオフ会をしよ
うと思い立ち、相乗効果を狙って凄い少年公判の日程にぶつけた次第です。
オフ会には意外に多くの方のご参加をいただけました。以下、「オウマーB
BS」への投稿を転載します。なお、同掲示板は、行ってみればお分かりか
と思いますが、現在運営休止中です。

−−−転載開始−−−
2001・1・23関西オフ会報告
投稿者:山本英司 [squid2.marushin.media.kyoto-u.ac.jp] 投稿日時:2002年1月25日(金)19

時21分  削除:

です。
普通、オフ会報告と言うと、当日のうちに(あるいはモバイルでリアルタイムに)
なされるものですが、私の場合、自宅からインターネットにつながる環境にない上に、
第1部の報告をまとめるのに非常に時間がかかったため、遅れてしまいました。

さて、今回のオフ会は、一応オウマーオフ会のつもりではありますが、
凄い少年公判の日程に合わせて関西でしかも平日のど真ん中の昼からという
大変無謀な日程であったところ、私を含めて4名(うち関西勢2名、関東勢2名)
の参加により、少数精鋭ながら充実したものとなりました(その他電話参加1名)。
あんまり人数が多すぎてもほとんど話す時間が取れないままに終わってしまう
というオフ会もままありがちなわけですが、
これはこれでよかったのではないかと思います。

まずオフ会1次会と称して大阪地方裁判所にて凄い少年第11回公判の傍聴。
詳しくは裏オウマーBBSにて。
http://www.asuka.net/~d5656/aumerbbs/ura/

この時点で参加者は、
・私こと山本英司
・某宗教団体元研究生(で分かる人は分かるか)
・ジャーナリストのミスターX(本人の自称による)
・小うるさおじちゃん改め浦田友北(後ろから読んでみよう)
の4名。
元研究生さんは2次会から参加の予定だったところ、
当日になって、午後から休みを取っての参加。
実は浦田友北氏とはJDCC関係で前から知り合いとか。

ちなみに、前日の時点では6名の参加を見込んでおりました。
年末に忘年会でお会いした某掲示板主催者も来られると言っていたし、
直前に嵐さんも有休が取れたとメールを寄越してくれていたのですが。
こういうこともあろうかと、店に予約を入れないでおいてよかったと言うべきか。

1次会の後、当初の予定では1.5次会と称して喫茶店で時間を潰しつつ、
夕方になってから2次会に流れるつもりでしたが、
1次会が早く終わったこともあり、浦田友北氏の発案により、凄い少年の事件現場と、
凄い少年の最初で最後(?)のデートの場所である通天閣に向かうことに。

「美人であってもそうでなくても、女性がオフ会にいるのは良いことだ」
などと、浦田友北氏が早くもセクハラ発言。

まず、タクシーで事件現場に向かう。
凄い少年とはこの日が初めてのはずの元研究生さんを含めて、
タクシーの中で凄い少年の話題で盛り上がる。
参加予定だった某掲示板主催者に昔教えてもらった携帯電話の番号に電話をかけると、
「おかけになった電話番号へは、お客様の都合によりおつなぎできません」

途中で花屋に寄り、花束を購入。ちなみに資金は例の基金より。

地理に不案内なタクシーの運転手に交番前で降ろしてもらう。
無人の交番の中にあった地図の記憶を頼りに事件現場へと歩く。
守口東高校から西の路地に入る。
「第三島名ガレージ」。
事件直後に被告人と接見後、現場を訪れたという浦田友北氏が、
「ここだ、思い出した」と言う。
このガレージ前で被害者を刺して、それから揉み合いになり、
そこから少し東へ行ったところで被害者が亡くなられたとのこと。

被害者が亡くなられた地点に花束を捧げ、手を合わせる。
「高い世界に魂が引き上げられますように」
あ、もう転生はとっくに済んでいるか。

引き続き、地下鉄谷町線守口市駅まで歩き、270円区間の切符を購入。
天神橋筋六丁目駅で堺筋線に乗り換え、恵美須町駅で下車。

すぐ目の前にそびえ立つ通天閣。大型観光バスが乗り付けられている。入場料600円。
2階はゲームセンターになっている。卓球台30分300円。誰も遊んでいない。

大阪の雰囲気を味わおうということで、そのまま近くの串カツ屋に入る。
まあ大阪の雰囲気と言っても、通天閣もそうですが、
地元の人間にしてみれば「オリエンタリズム」(byサイード)ではないかなあと。
それはともかく、一番最初に目に留まった店に入ってしまったのだが、実は、
「二度づけ禁止」のソース共用ではなく個別の皿にソースが出てくる高級店
(新世界にしては)であった。

四方山話で盛り上がる。
ジャーナリストのミスターX氏、とてもここには書けないディープな話。
元研究生さん、そんなことを面と向かって聞かれたのは初めてでしたか。
でも、「どうして入ったのか」「どうして辞めたのか」って
基本中の基本と言うか、そこから話を始めることしか思い浮かばないんですけど。
まあ、「オウマーってどんな人か知りたかった」とのことですが、
いかに無神経な野郎かということがお分かりいただけたかと思います。

4人でたらふく飲み食いして11850円。さすが新世界。

元研究生さんがこの29日で*歳の誕生日ということで、
これまた浦田友北氏の発案により、元研究生さん以外の3人でケーキを購入。

浦田友北氏がたまたま目に留まったカラオケボックスに入ろうと言うも、
カラオケを終えたところで解散が予定されたところ、
新世界から一人で帰ることに元研究生さんが難色を示す。

ということで天王寺まで歩いていくことに。
途中、道路脇にテントが立ち並んでいる。
そのテント居住者向けであるのかおでんの屋台があったりする。

天王寺駅から南に下りたところで真っ先に目に入ったカラオケボックスに入る。
この時点で19時30分。
浦田友北氏が21時18分新大阪駅発のぞみで新横浜方面へ帰るということもあり、
1時間ということで入る。

少し早いが、元研究生さんの誕生日を祝う。
研究生当時は誕生日を祝うことが禁じられていたとか。
それはそうと、信仰よりも神よりも、たとえ地獄に堕ちても、やっぱり愛っすか。
やっぱ愛っすよね。人を愛したことのない私。

浦田友北氏、デュエットを強要。
いや、強要したのでなくあくまで自発的意思に基づいてのものであろうが、
知らず知らずのうちに自発的意思を方向付けることこそが
まさにまいんどこんちょろうる、でしたっけ。
しかしJDCC理事がクライアントに手を出していいのか?
いやいやこれも社会復帰のためのマハームドラーか……。
「現世では上司や取引先に調子を合わせなければならない。これはその予行演習だ」

ここで当日参加のはずだった嵐氏、電話参加。やはり急に仕事が入ったとのこと。
この好況期、人手が足りなくて困っている……わけではないと思うのですが。
不況期は、リストラされて仕事が無い人と、残ったもののサービス残業で
死にそうな人と、二極分化されるわけですか>東北方面の方

20時40分頃、浦田友北氏、1万円を置いて中座。
天王寺駅から新大阪駅まで御堂筋線で21分ですが、間に合いましたでしょうか。

せっかくなので1時間延長して21時半まで3人で過ごす。
4人で2時間いてドリンク9杯で9660円。
私は相場というものを知らないのですがどうなんでしょ>よくカラオケに行かれる方
あ、残り340円は次回のオフ会に繰り越させていただきますです。

天王寺駅前で解散。

ジャーナリストのミスターX氏は真理図書館京都支部に泊まっていくことに。
今度関東方面に行くときには遊びに寄らせていただきますです。

以上、2002年第1回関西オフ会報告でした。

で、第2回関西オフ会ですが……。

3月1日(金曜日)13時20分より14時20分まで大阪地方裁判所1004号法廷にて1次会、
ということだけが確定で、後は全くの未定です。
果たして当日、いったい何人が実際に来るのだろうかと神経を使うよりも、
予約も何も無しで行き当たりばったりで行くのが一番いいんじゃないかと。
何かいい企画がありましたらみなさん考えておいて下さいね<それでも幹事か
相変わらず平日ではありますが、金曜日の方がまだ動きやすいかと思いますし、
学生さんは春休みでもあります。青春18切符はもう使える時期でしたっけ。

わざわざお呼び立てして恐縮ではありますが、
多くの方のご参加をお待ちしております。
>特に、凄い少年の「お兄さん」と「お姉さん」

あと、オフ会では、本人が自ら明らかにする前に、
参加者の本名をはじめプライバシーを明らかにするのは慎みましょう。
セクハラ行為も当然ですね。あと私の場合、できれば喫煙も。
以上、あくまでも一般論で、特定の個人に対する注意ではありませんが(笑)。
−−−転載終了−−−

★お知らせ                            ★
★2002年11月12日10時15分 大阪高等裁判所1003号法廷★
★凄い少年控訴審第5回(判決)公判                ★
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