メルマガ:近現代史を考える
タイトル:近現代史を考える(34)  2003/08/11


34.「マルコポーロ」廃刊事件
  (その14)




以後、この問題に関心を持った私は、
徐々にではありましたが、この問題
について勉強し、この問題を巡る論
争の深さを知る事と成りました。


皆さんの多くもそうだと思いますが、
戦後生まれである私は、物心ついた
頃から、「アウシュヴィッツのガス
室」を疑った事など有りませんでし
た。又、第二次世界大戦については、
「侵略国家」であった日本とドイツ
に、一方的に責任が有ると言う考え
方をして居ました。ですから、そん
な「左翼少年」だった私にとって、
「ホロコースト」の事実関係に、疑
いを投じる人々が居ると言う事実自
体が、衝撃的だったのです。そして、
そうして勉強して行くと、私は、次
第に、自分が、「ホロコースト」の
基本的な問題点に無知なまま、この
滅茶苦茶な話(「ホロコースト」)
を事実と盲信して来た事に気が付く
様に成ったのでした。


例えば、私は、それまで、ヒトラー
による「ユダヤ人絶滅」の命令書が
存在しない事を知りませんでした。
即ち、皆さんは、もう良く御存知の
事と思いますが、戦後、これだけ、
「ドイツは、ユダヤ人を絶滅しよう
とした」と言われながら、実は、そ
んな命令が記された文書は、一枚も
発見されて居ないのです。つまり、
連合軍は、戦後、ドイツで、膨大な
ドイツ政府文書を押収したものの、
その中に、言われて居る様な「ユダ
ヤ人絶滅」が、決定、命令された事
を示す文書は、ただの一枚も発見さ
されて居なかったのです。しかもこ
れは、その「ユダヤ人絶滅」が現実
に実行されたと主張する側の歴史家
達自身が(!)、明言して居る事な
のです。


つまり、「ヒトラーは、ユダヤ人絶
滅を命じた」と言うのは、実は、そ
う言う事を主張する歴史家たちの想
像に過ぎないのであって、一つの
「説」に過ぎないのです。ところが、
私は、それまで、こう言う事を知り
ませんでした。即ち、私は、「ホロ
コースト」を信じて疑いませんでし
たから、まさか、「ヒトラーはユダ
ヤ人を絶滅しようとした」と言う話
が、これほど根拠を欠いた物だとは、
知らなかったのです。ところが、お
話したニュースウィークの記事を切
っ掛けに、この問題に関心を持ち、
勉強すると、「ユダヤ人絶滅」の命
令書は存在しないし、ガス室で殺さ
れた死体も確認されていない。又、
ショッキングな事に、連合軍は、し
ばしば、ドイツ人被疑者に拷問を加
えて「自白」を得て居た事なども分
かり、私は、自分が、子供の頃から
聞かされて来た「アウシュヴィッツ
のガス室」が、実は、信用ならない
話であったと言う現実に直面する事
と成ったのです。


            (続く)








核時代58年8月11日(月)












  西岡昌紀(にしおかまさのり)
  (内科医・元厚生省医務官・
   「アウシュヴィッツ『ガス室』
    の真実」(日新報道・19
    97年)著者)


  

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