メルマガ:近現代史を考える
タイトル:近現代史を考える(26)  2003/02/15


26.「マルコポーロ」廃刊事件
   (その6)





続きです。




7.戦後、「ガス室での殺人」
  を目撃したと「証言」した
  「目撃者」の中には、その
  後、自分の「目撃証言」の
  内容を問い正され、自分の
  「証言」撤回したり、変更
  した人物が少なくない。




8.「ガス室」や収容所での残
  虐行為に関するの目撃証言  
  は、内容がお互いに矛盾し
  て居る物が非常に多い。
  (後述)




9.アウシュウィッツやトレブ
  リンカなど、ガス室による
  処刑が行われたとされる収
  容所の被収容者の中には、
  戦後、ガス室の存在を否定
  したり、疑う人々が、実は
  多数居た。ところが、それ
  らの人々の証言を、マスコ
  ミや戦犯裁判は、徹底的に
  無視して来た。



10.「ガス室による処刑」を
   目撃したとする「証言」の
   内容を検討すると、科学的
   に不合理な証言が数多く存
   在する。(後述)



11.アウシュヴィッツ(ビル
   ケナウを含む)やマイダ
   ナックでは、処刑用ガス
   室で青酸ガス(HCN)
   を発生する手段として、
   チクロンB(Zykl−
   on B)と言う製剤が
   使われたとされて居る。
   しかし、戦争末期、チク
   ロンBは、それを生産す
   る工場が爆撃で操業不能
   と成り、最も多くのユダ
   ヤ人がチクロンBで殺さ
   れたとされる1944年
   の後半には、全く入手不
   能だったと指摘する論者
   が有る。



12.チクロンBは、青酸ガス
  (HCN)を吸収させたパ
   ルプ片や木片を缶に入れ
   た殺虫剤で、倉庫の駆虫
   などに使われて居た製剤
   である。これをガス室で
   の処刑に転用したと言う
   のだが、仮にチクロンB
   でガス室処刑を行なった
   とすると、青酸ガスが遊
   離し終わるのに余りにも
   時間が掛かる為、一回の
   処刑時間が余りにも長く
   成る。これは、「民族絶
   滅」などと言う大量殺人
   には、最も向かない方法
   である。



13.アウシュヴィッツの火葬
   設備では、言われている
   様な多数の死体を焼却す
   したと言う話は、「現実
   の域を出て居る」と、カ
   ナダの火葬業者が、法廷
   で宣誓証言して居る。
   


           (続く)









2003年2月15日(土)















        西岡昌紀

(内科医・元厚生省医務官)






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