メルマガ:近現代史を考える
タイトル:近現代史を考える(8)  2002/11/14


8.事実には、「右」も「左」も無い




又、今述べた通り、歴史論争が、余り
にも「左右対決」と言う図式に成って
居る事も、日本の歴史論争の特徴だと
思います。

これは、個々の論客達の問題であるよ
りは、そうした論客達の見解を発表す
る新聞、雑誌、出版社、テレビ局など
が、冷戦時代に出来あがった「左右対
決」と言う構造から未だに脱却してい
ない事に原因が有ると思われますが、
とにかく、論争と言う論争が、ことご
とく「左右対決」と言う図式にはめ込
まれているのは、おかしいと、私は、
思います。

そもそも、事実には、「右」も「左」
も有りません。そして、事実は、思想
ではありません。

「右」であれ、「左」であれ、事実に
ついて何か意見を言うと、「これは右」
とか「これは左」とか言うレッテルを
貼られてしまうのは、本当におかしな
事です。

                  (続く)







2002年11月14日(木)













            西岡昌紀

「アウシュウィッツ『ガス室』の真実」
(日新報道・1997年)著者

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