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タイトル:非公式情報 第223号  2006/10/16


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東アジアの戦後

By StrangeLove

朝鮮半島の情勢が緊迫化している今、東アジアの「戦後秘史」を振り返るのも無意味ではないだろう。

反植民地主義を信条として、ベトナムの抗日運動指導者のホー・チ・ミンを支援していたフランクリン・ルーズベルト大統領が急死した頃から、アメリカのアジア政策は大きく変化している。元に戻ったと言うべきかもしれないが。

元特務機関員で、戦後はアメリカの情報機関で活動した某人物の証言によると、第2次世界大戦の終盤、つまり敗戦の直前から彼らはアメリカの情報機関(OSSは1945年9月に解体されるが、情報関係者の活動は継続する)の下で中国共産党に対する「秘密戦争」を始めている。彼らの活動は国民党軍と緊密な関係にあったという。

今年、「蟻の兵隊」という映画が上映されていた。日本軍の一部兵士が中国に残留を命じられ、国民党軍の正規軍に編入、戦後も戦わされた事実を明らかにしていた。おそらく特務機関員の活動と残留兵の問題はつながっている。つまり、アメリカが絡んでくる可能性が高い。

戦後、アメリカの中国工作はOPCと呼ばれる極秘機関が中心になって展開された。その実質的な最高責任者はアレン・ダレス(後のCIA長官)だ。1948年にOPCは国民党軍に物資を輸送する目的でシー・サプライを設立。輸送を担当したのがCAT(後のエアー・アメリカ)である。

1950年春先からアメリカの情報機関は朝鮮半島で秘密工作を開始、同年6月に朝鮮戦争が勃発した。その翌年に国民党軍がCIA(OPCはすでにCIAの内部に吸収されていた)の軍事顧問団が中国領内に侵攻、一時は片馬を占領している。この後も侵攻を試みているが、いずれも失敗した。ベトナム戦争も同じ流れの中で起こっている。

朝鮮戦争が始まって間もない頃、ハリー・トルーマン大統領は核兵器の使用を臭わせ、停戦後の1957年には核を搭載したミサイルを配備している。ジミー・カーター政権のころから核兵器の撤去が始まり、1991年頃には完了したようだ。朝鮮が核兵器の開発を本格化させたのは1980年代のことだと言われている。
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