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タイトル:非公式情報 第214号  2006/07/15


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イスラエルがレバノン侵攻

By StrangeLove

イスラエルはレバノンにも軍事侵攻、シリアも攻撃しようかという勢いである。パレスチナ人のライフラインが破壊されただけでなく、レバノンの重要な施設が破壊され、多くの住民が犠牲になっている。このまま戦闘が拡大すれば、石油の生産に大きなダメージを与える可能性が高まるだろう。イスラエルは百数十発から数百発の核弾頭を保有する国。中東だけでなく、中央アジアの油田を破壊することも難しくはない。

1990年代の前半、イスラエルにも中東和平を推進しようとする動きがあった。その中心にいたのがイツハーク・ラビンだが、1995年11月に暗殺されてしまった。暗殺犯は「ユダヤ教過激派」のイガル・アミールだとされているが、この公式見解を信じていない人も少なくない。イスラエルのジャーナリスト、バリー・シャミシュによると、アミールが撃ったのは空砲。ラビンは病院へ運ばれる途中で殺されたというのだ。

そして2000年9月、アリエル・シャロンがエルサレムにある神殿の丘を訪問、イスラム教徒を挑発した。シャロン側の思惑通りに報復攻撃の連鎖が始まり、中東和平の実現は遠のいてしまった。宗教的な背景は別にしても、武器商人でもあるシャロンにとって和平は死活問題だった。

中東の軍事的緊張のおかげで大儲けしているアメリカの軍需産業にとっても思いは同じだっただろう。多額の投資をしてきたミサイル防衛も技術的に行き詰まり、軍の制服組からはミサイルを打ち合う時代ではないと否定的な声が高まっていた。21世紀は正規軍と正規軍との敵味方のはっきりした戦争ではなく、チェチェン紛争のような誰が敵だかわかりにくい不正規戦の時代になると考える軍人が増えていたのだ。

シャロンが神殿の丘を訪問した直後、アメリカでは大統領選挙の投票があった。相当、胡散臭い選挙だったが、それでも一応、周囲を親イスラエルのネオコンで固めたジョージ・W・ブッシュが当選した。

翌年9月の事件で主導権を握ったネオコンは軍事力で全てを解決する姿勢を見せ、第一目標のイラク攻撃とサダム・フセイン体制の崩壊は実現した。が、全体を見ると問題は深刻化しただけである。

一連の動きの中で、日本はオーストラリアとともに、アメリカやイギリスの強硬策を支持してきた。イギリスのジャーナリスト、アンソニー・ケイブ・ブラウンによると、1939年頃、アングロサクソン(米英)、ファシスト(独伊)、日本で同盟を結び、ソ連を攻撃しようという案が権力層の内部にあったという。そうした流れがイラク攻撃でも影響しているような気もする。ところで、ネオコンの思想的な柱とされるレオ・ストラウスは「ユダヤ系ファシスト」とも呼ばれている。
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