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タイトル:非公式情報 第211号  2006/06/24


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緊迫化するアフガニスタン

By StrangeLove

アフガニスタンの情勢が緊迫してきた。タリバンだけでなく、ほかの軍事勢力も活動を活発化させているようだ。そこで、アメリカ軍は過去3ヶ月で340回の空爆を実施、パキスタンとの国境線近くではアフガニスタン、イギリス、カナダ、そしてアメリカの部隊1万名以上を投入した「山岳襲撃作戦」を始めたと報道されているが、事態が改善されたようには見えない。一般市民に犠牲者が出ているため、事態はむしろ悪化していると言えるかもしれない。ハミド・カルザイ大統領も我慢の限界を超したようで、アメリカ軍の作戦に批判的な発言を行っている。

現在、アフガニスタンではNATO軍が増強されつつあり、7月の終わりには1万7000名に膨らむ予定だが、状況によっていはヨーロッパとアメリカとが対立する要因になる可能性もある。

何しろ、1990年代にはNATOの秘密部隊、つまり「ソ連軍に占領された場合に備える」という名目で編成された残置部隊の実態が明るみに出て大問題になっている。残置部隊の一部が暴走、イタリアでは左翼を装って爆弾テロを繰り返し、フランスでは大統領の暗殺を試みたりしていたことが明確になってきたのだ。ヨーロッパ、特に西ヨーロッパの人々のNATOを見る目は厳しい。もし、アフガニスタンで問題を起こせば、NATOの立場はますます悪くなる。

イラク情勢が泥沼化しているときにアフガニスタンが再び混沌としてきた。ネパールでは軌道修正して武力至上主義を放棄、パキスタンから距離を置いてインドに接近したりしているアメリカだが、西/南アジアの情勢が落ち着くのは、まだ先になりそうだ。
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