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タイトル:非公式情報 第202号  2006/04/23


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竹島(独島)問題の背景

By StrangeLove

竹島(独島)周辺の海洋測量調査を日本政府が計画、韓国政府の反発を買っている。両国は同島の領有権問題をめぐって対立してきた。その対立に火をつけた形だ。

世界的に見て、領有権の対立は珍しい話ではないが、いずれのケースも簡単には解決していない。特に竹島のケースは、日本が明治以降に行った朝鮮半島の侵略が絡んでくるため、解決は一層、難しい。日本側が領有権を主張する場合には、少なくとも江戸時代以前の出来事を根拠とする必要があるだろう。

豊臣秀吉が朝鮮半島の侵略、支配を試みて失敗したのは1590年代のこと。それから約300年間は穏やかにすぎた。両国の関係が緊迫するのは1875年以降だ。この年、朝鮮の兵士に守られた江華島に日本の軍艦「雲揚丸」が接近、軍事衝突に発展した。この事件の結果、日朝修好条規が結ばれ、朝鮮の鎖国体制は破られることになったわけである。

1894になると朝鮮南部で甲午農民戦争(東学党の乱)が起こり、李朝は清(中国)に援軍を依頼するが、これを見た日本政府は「邦人保護」を名目にして軍を派遣、仁川港沖で清国の軍艦を撃破、その6日後に日清戦争が始まる。

この戦争で日本は勝利するが、その前に現れたのがロシア。李朝の宮廷内で「親露派」と見られていた閔妃を暗殺するという事件を日本の公使が引き起こしている。

勿論、この暗殺事実はすぐに朝鮮の人々に知られることになり、暴動も起こっている。つまり、朝鮮/韓国人から見ると、この時点で日本は朝鮮半島の侵略を開始していることになる。第1次日韓協約、日露戦争での勝利を経て日本が韓国を併合するのは1910年。日本が竹島を編入したのはこうした最中、1905年のことである。

さて、日本には朝鮮侵略を肯定的に捉えている政治家が少なくない。そうしたひとりが現在の外務大臣、麻生太郎であろう。天皇の靖国神社参拝を求める発言を行った後、ニューヨーク・タイムズにまで激しく批判されている。

同紙に掲載された論説は、外相を誠実でも賢明でもないとしたうえで、第2次世界大戦中に日本が行った大規模な拉致と韓国/朝鮮人女性の性的奴隷化(従軍慰安婦)、生物兵器の実験、南京での虐殺が日本の学校では正確に教えられていないと指摘している。別のメディアでは、麻生家が経営する麻生セメントと数千人の朝鮮人労働者との関係が指摘されている。

1990年代以降、日本軍による組織的な財宝略奪作戦も世界的に問題視されるようになってきている。日本に対する風当たりは決して弱くない。
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