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タイトル:非公式情報 第193号  2006/02/20


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アブ・グレイブ刑務所のCIA

By StrangeLove

イラクのアブ・グレイブ刑務所におけるアメリカ兵による虐待行為が再び暴露された。そうした行為を撮影した映像がオーストラリアのSBSテレビによって、2月15日に放送されたのである。拘束されているイラク人の頭にフードをかぶせた状態で立たせたり、犬をけしかけたり、マスターベーションを強要したりする様子が写されている。2004年4月にCBSが放送した映像と同じ時期に撮影されたようだ。

この件では末端の兵士がすでに処罰されているが、軍の幹部では所長を務めていたジャニス・カルピンスキー准将が大佐に降格させられただけだった。幹部の中で刑務所の実態を証言した唯一の人物、カルピンスキー准将だけが罰せられたことを批判する人も少なくない。

実は、カルピンスキー准将の指揮下にない人たちがアブ・グレイブ刑務所で活動していたと言われている。CIAの尋問官やイスラエル人が刑務所の内部で記録にない「囚人」を取り調べていたとする証言もある。しかも、問題の映像が撮影された場所を管理していたのはカルピンスキー准将ではなく、ふたりの情報将校、トーマス・パッパス大佐とスティーブ・ジョーダン中佐だったというのだ。

撮影時期は2003年とされているが、その年の9月にリカルド・サンチェス中将は軍の規則を超えた「尋問テクニック」を使うことを許可、11月にはアブ・グレイブ刑務所全体の指揮権をカルピンスキー准将の手から取り上げ、パッパス大佐の第205軍情報旅団に渡している。この結果、尋問方法が大きく変化、つまり囚人に対する虐待/拷問が横行するようになったようだ。

パッパス大佐はCIAの開発した「尋問テクニック」を使っている。例えば、囚人に与える食事や水の量を制限し、夏には冷房の設定温度を高くし、冬には逆に設定温度を低くするほか、72時間、つまり3日の間、睡眠を取らせなかったり衛生兵に監視させたり、30日以上の間隔離したり、不自然な姿勢を長時間維持させたり、犬を近づけたりする手法がとられたとされている。フードをかぶせるのもCIA流のテクニック。周囲の状況がわからない状態にして囚人の心理にプレッシャーをかけるのである。

2度にわたって公表された映像はこうしたCIAのテクニック(イスラエルのテクニックでもあるとも言われているが)に従っているように見える。末端の兵士が独自に行っているとは考えにくいということだ。撮影された映像は新たに拘束された囚人に見せて脅すための材料につかわれていたとも言われている。女性兵士が登場する必然性もそこにあるのだろう。

正確な情報を入手するという点で拷問が効率的でないことは昔からわかっている。意志の強い人間はしゃべらないし、意志の弱い人物は尋問者が喜びそうな話をするだけだからである。拷問の目的は情報を得ることにあるのではなく、自分の描いたシナリオを実行するための口実を作ったり、人々に恐怖感を植えつけることにあるのだろうが、イラクでは国中に怒りを蔓延させ、アメリカ政府が言うところの「敵戦闘員」を次々と生み出している。
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