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タイトル:非公式情報 第190号  2006/01/29


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イスラエルが育てたハマス

By StrangeLove

25日に実施されたパレスチナ評議会選挙でハマス(イスラム抵抗運動)が過半数の議席を獲得した。これまで自治政府を動かしてきたファタハの完敗である。

パレスチナに住むアラブ人がファタハを支持してきたのは1967年の第三次中東戦争(6日戦争)の記憶があったからだ。イスラエルの奇襲攻撃でエジプト、ヨルダン、シリアなどのアラブ諸国は抵抗らしい抵抗をせず6日間で屈服しているが、唯一ファタハだけが果敢に戦ったのである。その当時、ファタハのスポークスパーソンだったのがアラファトである。

この戦争でイスラエルはヨルダン川西岸やガザ地区を占領した。「国際社会」から1967年以前の国境線に戻るように求められてもイスラエルは居座ってきた。アメリカ政府の支援があったからである。

パレスチナ紛争の始りは言うまでもなく、多くのアラブ人が住む地域にユダヤ人の国家を建設するという無茶をしたことにある。その原因を作ったのが1917年にイギリスが行ったバルフォア宣言だ。パレスチナにユダヤ人国家を建設するすることを認めたのだ。

この宣言は爆薬に関係している。発射火薬のコルダイトの製造に必要なアセトンの生成反応を発見したユダヤ系の科学者ワイツマンの功績を称えてのことだったのである。現在、イスラエルの基幹産業は軍需だが、建国自体が兵器絡みだったわけだ。

さて、イスラエルは自分たちを苦しめるファタハ、そしてファタハが所属するPLOを憎んだ。そこで様々な手段を使って潰そうとしてきたが、そのひとつがハマスの支援。1970年代後半からイスラエルはPLOのライバルとしてハマスを支援したのである。その一方でイスラエルはレバノンからPLOを追い出すことに成功、難民キャンプでパレスチナ人を虐殺している。この事件もPLOの信頼度を下げることになった。

コソボ紛争でリクード/ネオコンはアル・カイダと同じ側で戦っていた。ハマスとイスラエルが手を組んでいても不思議ではない。ハマスを生み落とし、育てたのはイスラエル/アメリカである。この事実を忘れてはならない。
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