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タイトル:非公式情報 第179号  2005/11/13


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イラクに化学兵器を持ち込んだのはアメリカ軍

By StrangeLove

イラクで化学兵器が使用されたとするドキュメンタリー「ファルージャ - 隠された虐殺」をイタリア国営の衛星テレビの番組、RAIニューズ24が11月8日に放送した。

イラク侵攻前、米英両国はイラクが大量破壊兵器を保有していると主張していた。これでアメリカ政府は一安心、というわけにはいかない。何しろ化学兵器を使ったのはアメリカ軍だというのである。ファルージャ掃討作戦で化学兵器「白リン弾」やMK77と呼ばれるナパーム弾を使用し、女性や子供を含む多数の市民を殺害したと告発する内容だった。

白リン弾は「ウィリー・ピート」とも呼ばれる兵器で、接触した人体を燃やし、骨に達するまで肉を溶かしていまうのだという。アメリカ軍は証拠となるフィルムを組織的に破壊しているようだが、残った画像をRAIは放送で使用している。占領軍がジャーナリストの存在を嫌う理由のひとつはこの辺にありそうだ。

アメリカ軍によるファルージャ攻撃が激しくなるのは昨年の春、ブラックウォーターという「セキュリティ会社」の社員4名が殺害されてから以降のことである。日本では「民間人」が犠牲になったと報道されたが、「民間人」の内訳はアメリカ海軍の特殊部隊SEALsの「元隊員」3名とアメリカ陸軍の特殊部隊デルタ・フォースの「元隊員」1名。

1980年代頃からアメリカでは政府機関が直接関与できないダーティな仕事のため「民間企業の社員」を装うようになったと言われている。殺害されたブラックウォーターの社員が具体的にどのような仕事をしていたのかは不明だが、「非戦闘員」でないことは確かだろう。危険な仕事だからこそ「元特殊部隊員」を雇ったはずだからである。

ファルージャの掃討作戦では戦闘員、非戦闘員の区別なく攻撃されたようだ。昨年11月には米軍が「毒ガス」を使用しているとする市民の声が伝えられ、今年3月になるとイラクの健康相ハリド・アシュシャイヒリが米軍の化学兵器使用を指摘していた。

こうしたアメリカ軍による化学兵器の使用をアメリカ政府は否定してきた。今回の番組に関してのコメントの中で、同政府は白リン弾を使用した事実は認めた。ただ、同弾は夜間に敵の位置を確認するために使ったのであり、人間を攻撃するためではなかったと弁明している。この弁明を信じている人は少ないようだが。

アメリカ軍がイラクで化学兵器を使用したとする話は衝撃的だと思えるが、放送の直前にフランスで始まった暴動や放送直後に起こされたヨルダンの爆破事件とは違い、日本のマスコミは積極的にファルージャの話を報道していないようだ。
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