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タイトル:非公式情報 第173号  2005/10/02


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「テロリスト」を匿う米国

By StrangeLove

NHKが自民党の有力議員からの「圧力」で番組を改編したかどうかをめぐり、朝日新聞とNHK/自民党のバトルが続いている。滑稽な話だ。日本のマスコミは「自主規制」が徹底しているため、「圧力」をかけるまでもなく、権力者のご機嫌を損ねるような報道は基本的にしない。この点、NHKも朝日新聞も、あるいは他のテレビ局や新聞社も大差はない。雑誌の大半も同様だ。

NHKに自民党から「圧力」が掛かったとするならば、(その当時は)NHKにもジャーナリストとしてのスピリッツが残っていた、ということなのかもしれない。今の国会は「大政翼賛会」的な様相を呈しているが、マスコミははるか以前から「大本営発表体制」を整えているのである。

さて、アメリカでは「CIAのテロリスト」、ルイス・ポサダをめぐるアメリカ政府とベネズエラ政府との対立が続いていたが、ひとつの結論が出た。「拷問の恐れ」を理由に、ベネズエラの要求をアメリカは拒否したのである。アメリカは名実ともに「テロ支援国」になったと言われても仕方がない。

ポサダが「CIAのテロリスト」と呼ばれるのは、彼がCIAに雇われていたからである。まず、キューバ革命の直後に「2506旅団」と呼ばれる反革命グループに参加しているのだが、この武装グループを組織し、訓練し、武装し、資金を提供していたのはアメリカ政府だった。そこでポサダは破壊活動の方法や爆発物の扱い方などを学んだ。

そうした知識、技を利用して「テロ行為」を彼は繰り返したが、その中でも有名な事件が1976年に行ったキューバの旅客機爆破。73名が殺害されている。この件でポサダはベネズエラの刑務所に入っていたのだが、1985年に脱獄してCIAのコントラ支援工作に参加している。

2004年4月にポサダはキューバのフィデル・カストロを暗殺しよう計画、パナマで有罪判決を受けたが、同年8月には恩赦で刑務所から出ている。2004年はアメリカの大統領選挙の年だった。ポサダを「英雄」と考えている亡命キューバ人の歓心を買うため、アメリカ政府がパナマ政府に圧力を掛けたと噂されている。過去に行ったことを振り返ると、ポサダは「アル・カイダ並み」と言われるが、アメリカ政府はポサダには寛容である。何しろアメリカは「テロ帝国」なのである。
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