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タイトル:非公式情報 第168号  2005/07/17


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キリスト教内部の宗教戦争

By StrangeLove

アメリカ空軍の中でキリスト教原理主義の影響力が高まっている。従軍牧師(司祭)のうち、カトリックやリベラル派プロテスタントが減少しているのに対し、キリスト教原理主義の牧師は増えているようなのだ。

イラクで「武装勢力」の掃討作戦を指揮しているウィリアム・ボイキン中将が狂信的なキリスト教原理主義者で、イラクでは「サタン」と戦っていると公言していたことが知られている。イスラム教徒の宗教戦争を行っているつもりなのだ。白人キリスト教徒とユダヤ教徒以外は敵だと考えているらしい同中将にとって、敵は「異教徒」と同義語になる。プロテスタントを自称していたアドルフ・ヒトラーは味方ということになるのだろうか?

ここにきいて「宗教戦争」はアメリカ軍の内部に入り込んできた。カトリックやプロテスタントの一部と、好戦的なキリスト教原理主義との対立が目立つようになってきたという。そして、原理主義の勢力が広がりつつある、というわけだ。

その一方、アメリカ国内ではネオコン/キリスト教原理主義の影響力が低下している。ペンタゴンのスパイ事件やCIAの情報漏洩事件でホワイトハウスの親イスラエル派(ネオコン)はダメージを受けている。社会のファシズム化を推進してきた勢力はロンドンの連続爆破事件を利用しようとしているようだが、ネオコン/キリスト教原理主義の退潮傾向に歯止めはかけられていない。靖国神社の好戦的な実態を欧米のメディアが報道し始めたことも関係があるかもしれない。

1970年代半ば、アメリカでは上下両院の委員会がCIAの秘密工作にメスを入れようとしていた。その際、ジョージ・H・W・ブッシュCIA長官に近かった某CIA幹部は戒厳令を口にして議員を脅したと言われている。今回、同じような脅しが通じるのだろうか?

そうした中、アメリカ軍は油田確保や地政学的な理由から中央アジアに基地を建設、軍隊を駐留させているが、アフガニスタンでも混乱は治まらず、イラクでは抵抗運動が激しくなっているため撤退は不可能に近い。イスラエルでも予想通り、戦闘が再開されそうな雰囲気である。

【おことわり】8月末まで「夏休み」とします。次号は9月に発行を予定しています。
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