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タイトル:非公式情報 第165号  2005/06/26


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イタリアでCIAオフィサーに逮捕状

By StrangeLove

23日にイタリアで13名のCIAオフィサーに対する逮捕令状が出された。2003年2月17日にイスラム法の学者、アブ・オマルをミラノで拉致、エジプトへ連れ去って拷問を行った容疑である。ベニスの北にあるアメリカ軍基地からドイツへ運ばれ、そこからエジプトへ向かったとされている。この事件が表面化したのは、拉致が目撃されたため。似たようなケースはほかにもあると見られている。

当時、アブ・オマルはイタリアの捜査当局から取り調べを受けていた。アブ・オマルはボスニアやアフガニスタンの訓練キャンプで姿を見られていることから、CIAとも少なからぬ関係があると想像できる。

さて、イタリアの現首相シルビオ・ベルルスコーニは秘密結社P2の少なくとも「元メンバー」である。かつてアメリカの情報機関と手を組み、イタリアで秘密工作を実行していたとされるP2に所属したいたような人物だからこそ、米英が主導するイラク攻撃にも全面的に協力したきたわけだ。

イラクの武装勢力に拘束されていた女性が解放された際、その女性に付き添っていたイタリアの情報機関員をアメリカ軍が射殺している。その際にもベルルスコーニ首相はアメリカに対して強い態度には出られなかった。

イスラエルが秘密裏に数百発の核弾頭を保有していることを1986年にイギリスで暴露した同国の元技術者モルデカイ・バヌヌはイタリアにおびき出された上で拉致されている。イギリスでは同国の情報機関がイスラエルに対し、イギリス国内で拉致するなと警告していたためだが、イタリア側は事実上、黙認する形になった。

これに対し、今回はイタリアの裁判所から逮捕令状が出されたわけで、流れの変化を感じさせる。アメリカ国内で親イスラエル派のネオコンが苦しい立場に追い込まれつつあるのだが、こうしたことと連動しているかもしれない。イタリアを失うと、ネオコンの有力な同盟国は旧ソ連圏と日本くらいだろう。今後、日本の過去を問う動きが活発化するかもしれない。
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