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タイトル:非公式情報 第159号  2005/05/15


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民間軍事会社の「お仕事」

By StrangeLove

5月8日、イギリスの「民間軍事会社」ハート・セキュリティ社で働く日本人がイラクで武装勢力の待ち伏せ攻撃にあって負傷、拘束されたと伝えられている。

同社は1999年、イギリス軍の特殊部隊SAS出身のリチャード・ベセル(ウェストバリー卿)によって設立された会社である。同社設立前、ベセルはアリステアー・モリソンとともに防衛システム社を経営していた。

こうした「民間軍事会社」が世界的に登場してくるのは1990年代に入ってからだが、その芽が出てきたのは1980年前後と言えるだろう。

第2次世界大戦後、植民地が次々に解放されて欧米の利権が脅かされるが、そうした中でアメリカの一部権力グループは秘密工作チーム(テロ部隊)を編成、「民主的プロセス」を尊重せずにクーデターや要人暗殺などを繰り返した。ターゲットの中には民主的に選ばれた政権も「西側諸国」も含まれていた。

そうした秘密工作の一端が明るみに出たのが1970年代半ばのこと。上院のチャーチ委員会や下院のパイク委員会を中心の調査は進められた。そうした「攻撃」から秘密工作チーム、そしてその黒幕をCIA長官として守ったのがジョージ・H・W・ブッシュだった。

この頃から黒幕たちは情報管理やマスメディア支配に熱心になり、それと同時にダーティな仕事は政府機関の外部で行うようになる。イラン・コントラ事件で話題になった「民間CIA」が設置されたのはこのためだ。

この事件では武器の密輸だけでなく、コカイン取引にも手を出したと言われている。こうした「ビジネス」で関係者は大儲けした。これほど魅力的な仕事を彼らが放置しておく手はない、ということで「民間軍事会社」の設立になったのだろう。アブ・グレイブ刑務所でも尋問の仕事をしていたと言われているが、それ以上にダーティな仕事をイラクで請け負っている可能性も小さくはない。
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