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タイトル:非公式情報 第158号  2005/05/08


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イスラエル系団体のスパイ容疑

By StrangeLove

5月4日、アメリカ国防総省の中東担当分析官ラリー・フランクリンがFBIに逮捕された。イスラエル系のロビー団体AIPACの幹部へ機密情報を流した容疑である。

このスパイ事件は遅くとも2001年春には本格化していた。FBIは早い段階でフランクリンを逮捕したかったようだが、ブッシュ政権の高官はそうした展開を望まなかった。何しろジョージ・W・ブッシュ大統領を取り巻くネオコンの何人かも当初は捜査の対象だったようなので、当然かもしれないが。

その年、アメリカでは別の事件でも多くのイスラエル人が逮捕されている。機密度の高い施設への接近を試みたためだ。9月11日をはさんで約200名が拘束されている。この中には旅客機に体当たりされて炎上する世界貿易センターのタワーを撮影していたモサド(イスラエルの情報機関)のエージェントも含まれている。

9月11日以前、ブッシュ大統領やネオコンは孤立していた。環境問題では保護団体だけでなくヨーロッパ諸国の政府と対立、「グローバル化」の推進にも批判は高まっていた。しかもミサイル防衛では軍の幹部から公然と批判され、資金源だったエンロンなどの破綻も避けられない状態だったのだ。前年の選挙に対する疑惑も消えてはいなかった。「神風」が吹かなければ崩壊しかねない状況だったのである。

そして「神風」は吹いた。9月11日の「同時多発テロ」を切っ掛けにしてアメリカでは一気にファシズム化が進み、軍事予算は膨れ上がった。ネオコンにとって都合の良い環境になったのである。が、スパイ容疑によるイスラエル人逮捕は続いた。ネオコンとキリスト教原理主義者の「同盟軍」がアメリカを完全に制圧したわけではなかった。

そして今回の分析官逮捕。AIPACの家宅捜査はすでに実施されている。アメリカでは権力グループ内部の戦いが今後、さらに激しくなるだろう。ネオコンに忠誠を誓っているらしい日本の小泉政権にとっても人ごとではない。
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