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タイトル:非公式情報 第155号  2005/04/17


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反日行動とネオコンの戦略

By StrangeLove

日本に対するアジアの目が一段と厳しくなり、韓国や中国では暴力的な反日行動に発展している。その根底にアジアの歴史的背景が「潜在エネルギー」として存在していることは言うまでもない。そうした「負の遺産」をアメリカのネオコンは利用、東アジアを混乱させ、その台頭を阻止しようとしている。

日本の一部権力グループはネオコンの戦略にとって好ましい言動を繰り返してきた。朝鮮半島から中国へ軍隊を進めたかつてと同じように、日本はアメリカの「汚い仕事」を引き受け、その「イチジクの葉」になろとしているとも言えるだろう。ともかく、日本の一部の政治家や官僚の言動はアジアにくすぶる反日感情を刺激した。

アメリカのネオコン系団体、PNACは「アメリカ国防の再構築」なるレポートを2000年にまとめている。このレポートの基礎は1992年、チェイニー国防長官(当時)の下でネオコンによって作成された「DPG(国防政策指針)」だ。軍事力を前面に出し、ライバルの出現を力で押さえ込み、アメリカ中心の世界を作り上げようとする内容である。

PNACのレポートによると、21世紀には「民主的で平和な地域」を維持拡大し、新しい強力なライバルの出現を阻止し、ヨーロッパ、東アジア、中東という重要な地域を守り、アメリカの優位を保持することを目指すとしている。要するに、アメリカの潜在的ライバルを潰し、彼らにとって都合の良いシステムを拡大し、世界支配を実現するということだ。

ネオコンが戦略的に特に重要視しているのは東アジア。誕生直後のブッシュ・ジュニア政権が米軍幹部と対立してまで中国を「脅威」だと宣伝した理由はここにある。(その後、米軍の制服組幹部は大幅に入れ替えられた。)

東アジア(東南アジアを含む)を警戒する最大の理由は、その経済発展にある。潜在的なライバルと見ているのだ。アジアが自立し、アメリカのライバルにならないようにするため、ネオコンは日本を利用している。彼らは日本とアジア(中国や韓国)とを対立させ、双方を消耗させるつもりだとする指摘も日本以外では聞かれる。

小泉首相をはじめとする政治家がアジアの人びとを挑発するような言動を繰り返しているのも、自分たちの背後にアメリカ(ネオコン)が控えていると思っているからであろう。台湾ロビーでもあるボルトンが国連大使に指名されたことも小泉たちに自信を持たせているかもしれない。こうした視点から日本の首相や外相の表情を眺めるのも興味深い。
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