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タイトル:非公式情報 第146号  2005/02/14


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停戦合意でも平和は遠いパレスチナ

By StrangeLove

イスラエル政府とパレスチナ自治政府が停戦で合意したが、言うまでもなく、これでパレスチナ問題が解決したわけではない。和平の動きを破壊したの人物はほかでもない、イスラエルのシャロン首相だった。今回の停戦はイスラエルとアメリカの戦術的なものにすぎないと考えるべきだろう。

かつて、アラファト議長を中心とするPLOの求心力が強かった頃、イスラエル政府はハマスを支援してアラブ系住民に揺さぶりをかけていたとされている。この関係が完全に消えたわけではないだろう。イスラエル政府はハマスを利用して戦闘を開始することも可能だ。

自治政府の方針を「弱腰」と考えるアラブ系住民も多いはずだ。財政的な問題からイスラエルはガザ自治区から撤退する動きを見せているが、占領地に張り巡らせている巨大な壁を撤去する意思はなさそうである。

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツは少数民族や共産主義者を強制収容所に送り込んで殺害した。現在、イスラエル政府はアラブ系住民の住む地区を事実上の「強制収容所」に作り替えているのだ。

イスラエルが米英軍のイラク攻撃、占領に深く関わっていると報道されている。ネオコンが描く中東の「新秩序」はイスラエルを中心とするもので、その核心がイラクのフセイン体制を崩壊させ、ヨルダンやトルコのような国にすることだった。その延長線上にシリアやイランに対する攻撃も描かれていた。

イスラエルやネオコンは中東の支配システムを作り替えようとしている。パレスチナ問題もこうした戦略と無関係ではない。

何度か指摘したように、アメリカ政府の中東政策はネオコンのエリオット・エイブラムスが取り仕切っている。最近では人権否定派のゴンザレスが司法長官に就任、イスラム系住民に対する弾圧を強化している。

2月10日にはアラブ系のテロ容疑者を弁護していたスチュワート弁護士が有罪判決を受けた。捜査当局から目の敵にされていた人物で、1996年から電話は盗聴され、最近では会議が「盗撮」されていたという。そうした違法捜査でもスチュワート弁護士の違法行為を証明する証拠は出てこなかったのだが、有罪とされたのだ。アラブ系のテロ容疑者を弁護したこと自体が有罪の真の理由だったと指摘されている。

アメリカにしろイスラエルにしろ、中東問題を平和的に解決しようと思っているようには見えない。
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