メルマガ:非公式情報
タイトル:非公式情報 第142号  2005/01/16


****************************************************
---------------------| 非公式情報 |---------------------
【マスコミが報道しない事実を伝える無料メールマガジン】
<http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA>

日本の「チキン」派

By StrangeLove

旧日本軍の慰安婦を取り上げたNHKの番組に自民党の有力議員から抗議があり、NHK幹部は番組の内容を大幅に変更させたとする関係者の証言が明らかになった。

告発したのは当時の担当デスクで現在はチーフ・プロデューサーを務めている人物。NHKの幹部は告発内容を全面的に否定しているが、内容の具体性や状況証拠とを考え合わせると、チーフ・プロデューサーの証言には説得力がある。圧力をかけた議員のひとりとされた中川昭一経産相は当初、放送中止を求めた事実を認めていた。安倍晋三幹事長代理(当時は官房副長官)も放送前にNHK幹部と会談したことは認めている。

この番組の内容がNHK幹部の命令で大幅に変更されていたことはすでに知られていた。その背後に一部の議員からの圧力があったと少なからぬ人物が推測していた。そう言う意味で、驚きはない。

アメリカを始め、多くの国の権力者は報道を統制しようとしている。何らかの形でメディアに対して圧力がかかることは珍しくはない。問題は、そうした圧力に対してメディア側がどのような態度を取るかということである。

おそらく、日本で問題のケースのような形で圧力がかかることは少ない。日本のメディアは「自主規制」で権力者のプロパガンダ機関になっているのが実態なのだ。権力者が圧力を加える必要はないのだ。最近ではこうした事実が世界的に有名になり、ヨーロッパから腰抜けと嘲笑されているアメリカのメディアにも「チキン(臆病者)」と呼ばれている。

アメリカのネオコンや旧日本軍の作戦参謀たちは事実を軽視し、自分たちに都合の良い話を国民に信じ込ませようとした。プロパガンダ至上主義とも言える。困ったことに、現在の日本では「右翼」も「左翼」も似たような思考をする。

その典型例がカンボジアに関するものだ。いずれも自分に都合の良い部分だけをピックアップして主張するだけなのである。

1969年から6年間にアメリカ軍の空爆で約60万人のカンボジア人が殺され、約200万人が難民になった。1975年から78年にかけてはクメール・ルージュ(ポル・ポト派)の手で7万5000から15万人が処刑され、約100万人が餓死、あるいは病死している。ベトナム軍が攻め込んでからはクメール・ルージュとアメリカ(CIA)は手を組んでいる。クメール・ルージュとCIAとの協力関係には「右翼」も「左翼」も触れたがらない。 ****************************************************

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。