メルマガ:非公式情報
タイトル:非公式情報 第136号  2004/11/27


****************************************************
---------------------| 非公式情報 |---------------------
【マスコミが報道しない事実を伝える無料メールマガジン】
<http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA>

ウクライナの混乱

By StrangeLove

ウクライナの大統領選挙が混乱している。親ロシア派のヤヌコビッチ候補の勝利を認めたくないアメリカのパウエル国務長官は選挙結果を「正当なものとは認められない」としたうえで、「不正についての数多くの信頼できる報道について調査も行われていない」と主張したようだ。厚顔無恥と言われても仕方のない発言だ。つい先日、アメリカで行われた大統領選挙でも「不正についての数多くの信頼できる報道」があったにもかかわらず、まともな調査は行われていないことを忘れないでほしいものだ。

第2次世界大戦でウクライナの民族主義者がナチスと手を組み、残虐な行為を繰り返したことは広く知られている。その背景には13世紀のモンゴル人侵入がある。1236年にはキプチャク・ハン国が成立、それから約240年にわたってロシア人はモンゴル人に支配される。キエフ公国が滅ばされる一方、モスクワ公国は実力を高め、1328年には都がモスクワに移された。

こうした時代背景があるため、ウクライナの民族主義者はモンゴル、つまり黄色人種の血が混じっているロシア人に対して差別的な感情があると言われている。ナチスに協力した理由のひとつはその辺にあるのだろう。ウクライナで選挙結果に異を唱えている勢力と重なる。

この混乱の中、懐かしい名前が出てきた。社会主義政権時代のポーランドで政府と激しく対立していた連帯の議長だったワレサである。2002年からアメリカのコンピュータ関連企業、NuTech Solutionsの重役を務めている。月給は1万ドル程度だとか。ポーランド人としては大変な高給取りである。

連帯がCIAから支援を受けていたことは秘密でもなんでもない。あまりにも公然と接触していたので、欧米ではあきれられていたほどだ。1970年代のバチカン銀行/アンブロシアーノ銀行の不正融資スキャンダルで資金が流れていった先は連帯だと関係者が証言している。

さて、ウクライナは親欧米というよりは、親米である。ウクライナがEUに加われば、アメリカのEUに対する影響力は大きくなるはずだ。アメリカ、ヨーロッパ、ロシアの綱引きはしばらく続くかもしれない。
 ****************************************************

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。