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タイトル:非公式情報 第135号  2004/11/21


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ファルージャの掃討作戦は成功したのか?

By StrangeLove

ファルージャの掃討作戦中、アメリカ軍の兵士が非武装で無抵抗のイラク人を射殺した事実が報道された。アメリカの部隊と行動をともにしていたアメリカのネットワーク局NBCのカメラの前で射殺したため、映像として記録されてしまったのだ。赤十字関係者や独立したジャーナリストがファルージャに入ることをアメリカ側は阻止しているが、「宣伝手段」のはずのメディアに実態の一部を暴露されてしまった。

撮影されていることを承知の上で行ったということは、日常的な行動だということを意味している。ファルージャの掃討作戦とは、こうしたことの繰り返しだということである。ベトナム戦争の最中、アメリカの特殊部隊/CIAは反米意識の強い地域で「皆殺し作戦」を展開していた。アメリカに抵抗すると殺されるという恐怖をベトナム人に植えつけようとしたのだが、同じことをイラクでも行っているようだ。

しかし、ベトナムでこの「恐怖戦術」は失敗している。イラクでも反米闘争を激化させるだけだろう。結局、ファルージャに多数の「外国人テロリスト」が潜入していたとする証拠は存在せず、イラク人対占領軍の戦いという構図が明確になっただけだった。

アメリカ軍の情報部員の中にもイラク戦争に関し、悲観的な見通しを外部に漏らす人物が現れている。開戦前から戦費は月に60億ドルは必要になるとする軍関係者の推測が存在していたが、最近になってこの推定値の正しさが明らかになりつつある。アメリカは戦費を負担しきれない。外部から資金も調達するしかない。

現在、アメリカに多額の資金を注入できる国は日本以外にないだろう。ヨーロッパはブッシュ政権の政策に反対しているわけで、戦費を提供するとは思えない。イギリスやイタリアにしても無理だろう。そんなことをすれば、政権が崩壊してしまう。

日本は昨年、「円高対策」の名目で30兆円を上回る資金を「ドル買い」に使っている。要するに、ウォール街へ多額の資金を投入、結果として戦費を提供したわけだが、また同じことをしなければならない状況になりつつある。「好都合」なことに、ドル相場は値下がり(円高)の方向に動いている。とは言うものの、日本の資金も底をついている。これ以上無理をすれば、日本ん経済が空中分解してしまう。

いずれにしろ、ブッシュ政権はイラク戦争でアメリカに大きなダメージを与えつつある。「9/11」でネオコン/キリスト教原理主義者に主導権を奪われた主流派エリートは態勢を立て直し、両勢力の対立は激化しつつある。ここにきて国務長官やCIAの幹部が辞任しているのは、そうした対立の反映であろう。CIAの内部で反ブッシュ派を粛清しているのも同じ流れの中で起こっている。

2005年は激動の年になるかもしれない。そうした中、小泉首相は日本をネオコンに差し出してしまった。
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