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タイトル:非公式情報30号  2002/11/08


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アメリカ中間選挙
By STRANGELOVE

 アメリカの中間選挙で共和党が勝利した。接戦になった選挙区の大半を押さえたことが大きい。10月25日に飛行機事故でポール・D・ウエルストン上院議員が死んだミネソタ州、2年前の10月16日に飛行機事故でメル・カーナハン候補が死亡したミズーリ州では激戦の末に共和党が勝っている。

 ウエストンとカーナハンは民主党の中でもジョージ・W・ブッシュ大統領を支えているグループに批判的な上院議員だった。現在、力の論理を支持する雰囲気がアメリカに広がっていることを再確認させる結果だと言えるだろう。
 もっとも、民主党がそれほど平和的だというわけではない。歴史的にイスラエルと友好的な関係にあるため、リクード政権であろうと同国を激しく批判することはできない。大企業との関係も共和党と五十歩百歩だ。日本ほどではないにしろ、選択肢が限られているのだ。民主党が負けた一因はここにある。
 アフガニスタンを攻撃した後にイラクを恫喝することで人気をえてきたブッシュ大統領だが、経済状況は良くない。アメリカの株価を支えていた日本からの資金が細り、アメリカの景気後退は深刻化しているのだ。
 1929年に誕生、金解禁(金本位制への復帰)で日本の資金を国外に流出させた浜口雄幸内閣と同様、1990年代の日本政府はウォール街へ資金を流す政策を続けてきたが、それも限度に近づいてきたわけだ。
 戦前のケースでは1932年の大統領選挙で大企業に批判的なニューディーラー、フランクリン・ルーズベルトが当選、ウォール街をあわてさせた。
 1933年2月15日の銃撃事件(銃撃犯は同年3月20日に処刑)を生き抜き、3月4日にルーズベルトは大統領に就任。その彼をクーデターで排除しようとする動きは翌年の1934年に本格化する。ウォール街の大物たちはファシズム政権を樹立しようとしたのだ。
 この計画はスメドラー・バトラー退役少将の告発で挫折、ルーズベルト大統領が急死する1945年4月までウォール街は不愉快な時を過ごさなければならなかった。1934年では遅すぎたのである。
 さて、現在。1930年代の経済状況と似ていると言われている。が、「フランクリン・ルーズベルト」のような政治家はいない。ジョン・F・ケネディ・ジュニアという候補者はいたものの、1999年7月16日の飛行機事故で死んでしまった。
 日本国憲法はニューディーラーの置きみやげだ。その憲法をウォール街に追随している日本の政治家、官僚、マスメディアが変えようとしているのは当然だろう。彼らを民族主義者と呼ぶことはできない。

 1930年代にウォール街が思い描いたファシズム体制が実現されようとしている。

---| OPC:米国の極秘テロ組織 |-------------------------------
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【内容】
第2次世界大戦後、アメリカには要人暗殺やクーデターを一手に引き受ける極秘チームが存在した。OPCである。1950年10月にCIAの中に潜り込むが、その後も破壊活動、秘密工作をOPC人脈は続けた。英国のある学者に言わせると、CIAはこうした人脈が隠れ蓑に使ってきただけだ。この特別レポートを読まずにアメリカの戦後史を語ることはできない。

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