メルマガ:非公式情報
タイトル:非公式情報10号  2002/08/30


アーミテージの正体
By Strangelove

 米国のリチャード・アーミテージ国務副長官がジェームズ・ケリー国務次官補とともに来日、8月28日には外務省の飯倉公館で竹内行夫次官と藤崎一郎北米局長に会っている。「ジョージ・W・ブッシュ大統領は現時点で何も決めていないものの、イラクに対する軍事攻撃はオプションのひとつだ」と米国側は主張したようだ。
 ここにきて、軍の制服組だけでなく、共和党の内部からも強引な軍事作戦に反対する声も大きくなってきているが、イラクの周辺国には実質上、25万の兵力がすでに展開されていて、引き返すには遅すぎると考えている人も少なくない。
 さて、とにかく荒っぽいことが好きらしいアーミテージだが、この人物の肩書きは「国務副長官」である。国防総省の人間ではない。
 国務省といえば日本の外務省。田中真紀子が外務大臣だったなら、アーミテージと衝突していたかもしれない。が、現在の日本政府、外務省は国務副長官に引きずられて戦争への道を進んでいるように見える。不思議な話だ。
 実は、ジョージ・W・ブッシュ大統領は当初、アーミテージを陸軍長官に指名するつもりだったらしい。ところが、犯罪組織との関係も噂されているベトナム系女性とのスキャンダルが発覚、ペンタゴンから拒否されたというのだ。その時、救いの手を差し伸べたのがイラン・コントラ事件仲間のコリン・パウエル国務長官だった。
 ベトナム戦争中、アーミテージはヘロインの密輸に関係していたと主張する人もいる。その代表的人物が元グリーン・ベレーのジェームズ・グリッツ(通称、ボ・グリッツ)中佐である。
 かつて、米陸軍には「ISA(情報支援活動)」なる極秘機関が存在し、ベトナム戦争で行方不明になった米兵の捜索に取り組んでいた。グリッツはその作戦に参加していたのだ。なお、1989年にISAは廃止され、その活動と人員はUSSOCOM(米国特殊工作司令部)に引き継がれている。
 勿論、このヘロイン密輸はアーミテージが個人的に行っていたわけではない。CIA(より正確には、CIA内部の秘密部隊)が資金稼ぎのため、組織的に行っていたと言われている。コントラ(ニカラグアの左翼政権を潰すためにCIAが編成したゲリラ)支援ではコカインを利用、アフガン戦争ではイスラム・ゲリラにヘロインを密輸させたと報告されている。そうした米国情報機関のシステムにアーミテージも取り込まれていたわけだ。
 こんな胡散臭い人間の発言を有り難がる人々の頭脳構造はどうなっているのだろうか?

---| OPC:アメリカの極秘テロ組織  |---------------------------------
 アーミテージが参加していた東南アジアの秘密工作もOPCがリードしていた。この極秘機関に興味のある人は次のサイトまで・・・。
 http://www.mailux.com/mm_g_dsp.php?no=1

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。