メルマガ:子どもと自然 -環境教育メールマガジン-
タイトル:【子どもと自然】-環境教育メールマガジン- Vol.71 2003/5/11  2003/05/11


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【週間】子どもと自然-環境教育メールマガジン- Vol.71 2003/ 5/ 11
    http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/mm/mm.htm  配信 5755
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 ◆目 次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 |1.メルマガ日記
 |2.細菌とウイルス 平山 明彦
  |3.保育所・幼稚園のビオトープ
 |4.自然がわかる、科学が見える「バーチャル未来科学館」
 |・無料・実費配布
 |  月刊誌「理科教室」試読誌
 |☆読者プレゼント
 | 書籍 ろうそくの科学  伍井 一夫著 平山 明彦監修    
  |    星の環会 1,200円 (税抜)
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 あきちゃんのメルマガ日記 <いのち><きもち><つなぐ>>
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 東京ガス「環境エネルギー館」にいってきました。
 愛称は"ワンダーシップ(Wondership)"。子どもたちの"センス・オブ・
ワンダー(不思議に思う心)"を大切にし、見て触れて参加する体験学習
の場を目指して1998年11月に開館した。未来を担う子どもたちが環境問
題を正しく理解し、主体性をもって行動できるようになるための環境学習
の場として「環境・エネルギー・都市」をテーマに、地球環境を総合的に
とらえ、特に生態系における"循環"の意味をあらためて考えるとともに、
エネルギー分野における環境保全の取り組みに対しても理解を深めていく
というコンセプトでつくられた、インタープリターと共に学ぶ新しいスタ
イルの環境学習施設です。展示は、アメリカなどのチルドレンズミュー
ジーアムでさかんに取り入られている「ハンズ・オン」を重視し、「装置か
ら道具へ」の考えのもと、本人が触わり、動かし、参加することで、より
積極的に興味を持って展示を理解できるような工夫が随所にみられます。

○環境情報センター (2階)
環境問題・環境教育に関するさまざまな資料が集められている。主体性を
もって環境を考えるための情報センターとして活用できる。

○地球大好き放送局(3階) 
テレビスタジオのようなステージで、こどもたちを主役に、進行役のイン
タープリターとともに番組仕立てのプログラムが繰り広げられる・

○展示室(4階) ワンダーシアター
 地球と生命の誕生から、生物の多様性と生態系の豊かさを松本零士氏の
アニメーションを案内役に、ダイナミックな映像と久石譲氏の荘厳な音楽
で表現。絶滅の危機に瀕している動物たちが描かれた壁画がある。
排泄物の循環、大気の循環、水の循環、都市生活の光と影などをテーマ別
に展示。また、自転車、天然ガス自動車、ガソリン車、ディーゼル車によ
るドライブゲーム。エコロジカルポイントを競いながら、地球にやさしい
ドライブ方法も体験できる。 

○ワークショップルーム (5階)
環境や生活をテーマに、自然遊びや工作、実験などのプログラムを展開し
ている。

○屋上ビオトープ(6階) 
昆虫が遊ぶ草原(くさはら)、メダカのいる池、小鳥が集う雑木林などを
配して、付近の里山の環境を再現している。土は付近のものを60cmもの厚
さに盛り、樹木は元々その地に生えていたものを、雑草は自然に生えるも
のをそのまま活かしている。ここでは観察や遊びを通して、自然との触れ
合いとその大切さを実感できる。 

開館時間
:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)および年末年始   
入館料:無料
見学方法:自由見学(学校での利用は1〜2クラスが効果的:事前に連絡)
交通:JR鶴見駅東口または京浜急行京急鶴見駅より
川崎鶴見臨港バスで約15分、「東京ガス前」下車。
東京ガス株式会社「環境エネルギー館」
神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-7 〒230-0045
Phone.045-505-5700 Fax.045-505-5709
http://www.tokyo-gas.co.jp/wonder_ship/index.html

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         細菌とウイルス    (平山 明彦)
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 SARSが流行しています。ウイルスという言葉が世の中をにぎわしていま
すがウイルスと細菌の違いをよく聞かれます。これはある小学校で子供た
ちに「細きんとウイルス」について話たことです。

 細菌とウイルスはともに伝染病を引き起こすので同じものだと思ってい
るかもしれません。しかし、コレラ、ペストや細菌性大腸菌(O-157)など
を引き起こすのは細菌で、インフルエンザ、狂犬病、エイズ、天然痘、日
本脳炎などを引き起こすのがウイルスです。いま騒がれているSARSもウイ
ルスが引き起こすとされています。
 この両者には大きなちがいがあります。細菌は他の生物の助けをかりな
くても適当な条件(温度、養分の補給)がととのえば自分自身で増え続け
ることができます。ウイルスには生きていくためのエネルギーを作り出す
働きや、自分の体を作る(複製する)ためのタンパク質を作り出す働きが
無いため、自分だけでは増えることはできません。ウイルスは生きた細胞
の中でなければ増えることができません。これを「寄生」といいます。し
かもウイルスは、その種類によって増えることのできる生物(宿主)が決
まっています。
 また細菌は感染しても細胞の外で活動するのに対してウイルスは細胞の
中に入り込み、その中で増えたり、細胞の遺伝子に取りついてしまいます。
そのため細胞の中まで薬をしみこませることができないので、細胞の中の
ウイルスを退治することはできません(宿主まで殺してしまいます)。
 細菌には抗生物質という細菌を殺したり増えるのをとめる特効薬がありま
すが、ウイルスにはこうした薬がありません。やっかいなことにウイルスは
生命活動をしていないので殺すことできません。ウイルスに対抗する手段と
してワクチンがありますが、これは予防法であって、ウイルスによる病気を
根本的に治療する薬ではありません。
 ワクチンによりウイルスの活動を抑えることができます。活性化させない
で、もの(物質)のままにしておけば感染することはありません。これを不
活性化させるといいます。人間の免疫システムもウイルスを不活性化させる
働きをもっています。
 天然痘やはしかウイルスは、人にだけしかうつらない(感染)ので、地球
上の人にワクチンを打つ(接種)ことによりなくす(根絶)することができ
ました。感染した人(宿主)がいなくなればウイルスも同時に消滅してしま
うからです。しかし日本脳炎は人だけではなく豚など他の生き物にも感染し
ます。たとえすべての人と豚にワクチンを打ったとしてもまだほかの生物に
も感染する可能性があるので、日本脳炎を根絶することはできません。狂犬
病を同じように人と犬、オオカミ、キツネなど多くの生き物に感染するので
なくすことはできません。(野生の動物すべてにワクチンを投与するわけに
はいきません)
 SARSも動物にも感染するといわれており、このウイルスを絶滅することは
不可能です。
 また伝染病の病原となるは細菌とウイルスだけではなく、水虫の原因とな
るカビ(真菌)、ツツガムシ病や発疹チフスを起こすリッチケア、梅毒を引き
起こすスピロヘーター、アメーバー赤痢の原因になるアメーバーなど、他の
病原体もあります。

  SARSのこともあり、子供たちのウイルスに対する関心は強いようで、1時
限の予定でありましたが、2時限ぶっとうしで話をしました。

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       保育所・幼稚園のビオトープ
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 保育所・幼稚園の関係者から「ビオトープを作りたいの・・・」の相談を受
けることがあります。「参考になる書籍は」とよく聞かれます。今までの本は
学校を中心としたものが多く困っていました。
 フレーベル館からこれに応える本が出版されました。「保育専科」という保
育者向け月刊情報誌の2月号増刊号「みんなで作る いろいろビオトープ」と
いう本です。同増刊号は、東京家政大学の大澤力先生の編著によるものです。
同本は保育者向けに編集されていますが、一般の家庭、小学校に備えて欲しい
1冊です。

 同増刊号は、幼稚園や保育園でのビオトープ作りを紹介する本です。ビオ
トープって何だろう? という素朴な疑問に答え、ビオトープとの生活を通
して変化していく子どもたちの姿と保育者のかかわり方を、わかりやすいイ
ラストと写真で解説してあります。基本的な目次立ては、幼稚園、保育園、
地域、小学校との連携、海外といった5つの異なる環境や場所でのビオトー
プ作りの活動内容を、詳しい実践事例で紹介されています。

*この書籍は書店では取り扱っていません。下記に連絡をしてみてください。
 内容に関するお問い合わせは、斎藤さんまで連絡してください。
 (メルマガを見て連絡をしたといってください)

(株)フレーベル館 編集部保育書編集 担当:斎藤将行
 〒113-0084 東京都文京区本駒込6-14-9
 電話:03-5395-6604(編集部直通)
 FAX:03-5395-6622(編集部直通)

ご購入のお問い合わせは、(tel03-5395-6608 営業部直通)まで
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    子どもと自然に関するHP情報の提供
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 自然がわかる、科学が見える「バーチャル未来科学館」

 小中学生向けのHPで、自然や科学の仕組みをわかりやすく解説。
 人間の体から地球・宇宙まで、公的研究所の最先端科学を発信。
 特に、大気汚染、水質汚濁、森林破壊、循環型農業、リサイクル、
 エネルギー問題、ブラックバス問題など、自然に関する問題提起型
 テーマを多数掲載。
 理科・社会・総合的な学習の時間など授業で、科学部の活動で、自
 由研究で、目的に応じて幅広くご活用できます。

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  ◆自然がわかる科学が見える『バーチャル未来科学館』◆
   小中学生向けHP。授業に自由研究にご活用ください。
    http://www.pref.akita.jp/kagaku/
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-------【月刊誌「理科教室」試読誌無料配布を発売】------------------------

月刊誌「理科教室」理科教室(星の環会刊) 800円(先着200名様)
「理科教室」は創刊以来40年、自然科学教育に携わる方々に愛読されてい
ます。
読者拡大キャンペーン中で「試読誌」を無料配布しています。出版社にメー
ルで送付先とご職業を明記してメルマガ"子どもと自然"で知ったということ
を伝直接申し込んでください。
この機会に、ぜひご試読を!

 ※あきちゃんが編集人を務めております。学校の先生はもちろんのこと、自然科学
  教育に関心のある方は是非とも読んで頂きたいと思っています。
 ----申し込み先--------------------------------
  (有)星の環会 http://hosinowa.mdn.ne.jp/
  電話 03−5292−0481
  FAX  043−5292−0482
    e-mail hosinowa@pp.iij4u.or.jp
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       ◆ 読者プレゼント(1)5冊 ◆
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 ろうそくの科学(科学大好き 実験・観察シリーズ(第1期全3巻)
  伍井 一夫著 平山 明彦監修  星の環会 
  1,200円 (税抜) ISBNコード 4-89294-363-0 

 科学大好き 実験・観察シリーズ(第1期全4巻)発刊にあたり
 今、子供たちの理科離れが指摘されている。理科が面白くないと言うの
だ。また、「理科」嫌いの児童・生徒が増加しているのも事実です。子ど
もたちの理科離れは、理科嫌いな科目であったのではなく、中学、高校ヘ
進学するほど興味を子どもになくさせる、現在の教育システムや環境にあ
ると思います。
 本来、「理科」とは自然現象を観察し、「なぜ」・「どうして」を明ら
かにし、さらに実験をとおして自然現象を理論的・体系的に明らかにする
ものであり、興味の湧く、楽しいものである。
 子どもたちに「理科は楽しい」と受け止めさせるためには、まず教師や
親が「理科は楽しいものだ」との実感を持つことが大切です。

 本シリーズは身の回りの材料を使って、簡単な実験・観察を通して理科
の「楽しさ」を実感し、さらに理科への意欲・関心が高まること、理科好
きの子どもを育てることにあります。(本書前書きより)

 本書は本シリーズの第3卷として刊行されたものです。
 ろうそくを使った科学実験、遊び、科学マジックなどが紹介されていま
 す。


 星の環会は"子どもの心にうったえる"、"子どもとお年寄りの接点を大切に
 した"、子どもから大人まで共に読める本"を出版して約30年。児童書、教
 育書、環境問題を取り上げた書籍は多くの公立図書館、学校図書館から高い
 評価を受け、蔵書として採用されています。さらに当会の書籍は総合的な学
 習に役立つアイデアと指針がふんだんに盛り込まれ、多くの学校の先生方に
 受け入れられています。
 (有)星の環会 http://hosinowa.mdn.ne.jp/

【応募要領】メールの件名に「ろうそくの科学」お書きの上、本文に、
      郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・職業・本ガジンを
      どこで知ったかを明記してご応募ください。
【応募先】biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
【締め切り】 5月13日まで
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☆こんなMLを主催しています(詳細は WebPage で)

○学校ビオトープメールリングリスト
  http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/ML/biotope.htm
○対談ネイチャーゲーム(ML)
  http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/ml.htm
○こどもエコクラブML
 http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/ecoc/eco.htm
○プロジェクトワイルドML
 http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/pw/pw.htm
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○本メールマガジンには著作権が存在します。本誌の記事を転載される
場合には発行人まで、ご連絡ください。
○"子どもと自然"に皆様の情報、原稿をお寄せください。
 自然と子どもに関するする話題、イベント情報、ホームページ情報(
ホームページの更新、開設)、団体紹介(フィールドレポート)その他
を掲載させて頂きます。
  原稿送付先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp (テキスト形式で)
○このメールマガジンに対する全てのご意見・ご感想・掲載要望等は、
  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
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 編集・発行:平山 明彦(あきちゃん)
    http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220
 ご意見・お問合せは  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
 〒299-0114 千葉県市原市泉台4-6-1
        TEL 090-4023-1476  Fax 0436-66-5463

    全国学校ビオトープネットワーク
   〒113-0033 東京都文京区本郷6−2−10−902 
                 TEL  03-3818-0252  FAX  03-3818-8530
   e-mail:info@narec.or.jp   http://www.ds-j.com/nature/jsbn/

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