メルマガ:子どもと自然 -環境教育メールマガジン-
タイトル:【子どもと自然】子どもと自然-環境教育メールマガジン-Vol.60 2003/ 2/23  2003/02/23


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【週間】子どもと自然-環境教育メールマガジン- Vol.60 2003/ 2/23
    http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/mm/mm.htm  配信 5697
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 ◆目 次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 |1.メルマガ日記
 |2.学校ビオトープについて思う  IPA 日本支部代表 奥田陸子
 |3.地学習会 霞ヶ浦流域の学校ビオトープネットワーク
 |4.-NGOから見た日本の自然保護半世紀- 特別公開ゼミ 
 |5.フェノロジー研究会「芽ばえのナチュラルヒストリー」       
 |6.保育所・幼稚園のビオトープ
 |7.自然がわかる、科学が見える「バーチャル未来科学館」
 |・無料・実費配布
 |  月刊誌「理科教室」試読誌
 |☆読者プレゼント
 | 書籍 「豊かな国土づくり」     河野 広 著 鉱脈社刊
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 あきちゃんのメルマガ日記 <いのち><きもち><つなぐ>>
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 皆さん、子どもの頃どんなところで遊んでいましたか?どんな遊びをして
いましたか?どんな遊びに夢中になりましたか?そのとき一緒に遊んだ仲間
のことを覚えていますか?
 
 学校の勉強(教科学習)をしなかったからといって成熟した大人になれな
いことはありません。しかし、十分に遊んでいない子どもは成長にかなりの
障害になると思っています。

 今の子どもの遊ぶには、体をつかって、集団で遊ぶ、自分たちで工夫を凝
らして遊びを創り出す能力が不足しているように感じます。
 
「遊び」は人にとって非常に重要な意味を持っています。ことに、子ども
の成長にとっては、絶対に必要不可欠なものです。
 
 子どもたちに「遊ぶ能力」が不足しまったわけではありません。
ちょっとした「きっかけ」と「場所」、それに「仲間」があれば、子どもは
遊ぶ能力を持っています。
 遊びを仲間と共に続け発展させていくうちに、遊んだ場所や仲間がかけが
えのないものとして意識されていくようです。

 そのような場に「学校ビオトープ」がなればいいな と思っています。

 私たちも「遊び」を忘れないようにしたいものです。

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 学校ビオトープについて思う
  IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会) 日本支部代表 奥田陸子                              
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学校ビオトープ
IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会) 日本支部代表 奥田陸子

私は教師でもなく、教育学を学んだ者でもありません。でも、自分の体験を通し
て考えてみて、自分が子どもだったら、教育の理念や目標を、たとえそれがどん
なに正しいものであっても、大人が一から十まで設定して、子どもに教えなけれ
ばならないと思い込んでがんがん詰め込まれたら、素直に受け入れるどころか、
そんな環境教育にはむしろ反感を覚えてしまうだろう、大人は相変わらず知識と
して子どもに詰め込むことしかしようとしない、と。
 多くの学校でいま子どもたちが学校教育を素直に受け入れようとしなくなって
きているのは、旧態依然とした詰め込み教育への反発が大きな原因だと思いま
す。ゆとりの教育とか総合教育なども、そこを何とかしようという考えから生ま
れてきたものだと思っていますし、現場の先生方は子どもたちが食いついてきて
くれるような教育をしたいと、ほんとうに苦労しておられるのはよくわかりま
す。学校ビオトープづくりがこんなに広がっているのも、行き詰まっている教育
方法を打開する鍵がそこにあるのでは、という期待感があるからではないでしょ
うか。学校ビオトープで実体験不足を補い、教師が生徒たちと同じレベルにたっ
て観察し発見する喜びを味わい、子どもたちがもっと学びたいという意欲を持ち
始めることを期待しておられるのではないかと思っています。

 校庭に池を人工的につくることは、自然な場所を作り出すものではなく、場合
によっては、短期的にはむしろ自然を破壊する行為かもしれません。何が自然な
のか、破壊してしまった自然は時間とともに戻ってくるものもあれば、もう永久
に戻らないものもある、それらは何か、といったことは、みんなが学ぶ必要があ
るとは思います。ただ、これも、小さな校庭の隅を掘り返したり水をいれたりし
て、いったん破壊したあとそこにどんな生物がどのようにして戻ってくるかを観
察したりすることによって小さなことでも自分の目で発見することの方が、誰か
から正しいとして教えてもらう知識よりも、自然の奥深さをしっかりと感じ取る
早道ではないかとも思えます。

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 地学習会 「霞ヶ浦流域の学校ビオトープネットワーク」
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とき:2月28日(金)〜3月1日(土)
ところ:潮来市(国土交通省霞ヶ浦工事事務所、水郷トンボ公園、霞ヶ浦護岸の
新工法)、石岡市及びその周辺
(小学校、里山管理、他)

NPO法人アサザ基金による「アサザプロジェクト」を実地に学習するミニツアー
です。「アサザ里親運動」「トンボ池づくり」など、学校と連携した活動は、子ど
も参画による流域環境モニタリングシステムを構築するまでに発展しています。
それぞれの学校で実践する学校ビオトープが、流域での公共事業のあり方を変え、
自然を活かした産業振興にもつながっていくというダイナミックな展開の姿は、
これから各地で推進されていく学校ビオトープ活動の展開のさせ方を示唆する、
とても興味深い事例だと思います。

http://www.kasumigaura.net/asaza/

※一泊二日ですが、3月1日だけの日帰り希望の方があれば、それにも対応したい
と思います。

NPO法人「自然環境復元協会」、「富士の国・学校ビオトープ」(共催)
お問合せ:biotope@biotope.jp
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 東邦大学 地理生態学研究室 特別公開ゼミ 
 -NGOから見た日本の自然保護半世紀- 
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鶴田由美子さん(財)日本自然保護協会

日本の自然環境が大きく改変されたこの50年、各地の自然を保護しようとする
活動は、様々な人々や手法によて展開されてきた。自然保護NGOの草分け的存在
である(財)日本自然保護協会が設立されたのは1951年。昨年50周年を迎え、こ
の半世紀の活動と自然保護をめぐる社会の変遷を、記録としてまとめた。その様
々な記録と資料を用い、日本におけるNGOの自然保護活動がどのような軌跡を辿っ
てきたのかを紹介する。

日時:2003/03/03 (月)15:00〜17:00(予定)
終了後、懇親会を予定しています。
場所:東邦大学薬学部修学館102教室
地理生態学研究室HP↓
http://island.bio.sci.toho-u.ac.jp/geoeco/index.html

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 フェノロジー研究会「芽ばえのナチュラルヒストリー」
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日時:3月23日(日)19:30〜22:00
場所:筑波研修センター第二研修室
   (つくば市天久保1-13-5 Tel. 0298-51-5152)
   つくばセンターよりバス約5分または徒歩約20分
   (アクセス案内は生態学会受付付近に掲示予定)

演題:
 「芽ばえの観察から---樹木の生活型との関連やトピックスなど」
八田洋章(国立科学博物館・筑波実験植物園)
 「樹木の実生形態にみる多様性」
        山中典和(鳥取大・乾燥地研究センター)

企画趣旨:芽ばえ(実生)は、種の生活史や植生の動態を探る上で重要である
が、その形態や分類、および生態についてはまだ断片的にしか知られていない。
芽ばえは、親植物にはない(発芽や子葉関係)、あるいは親植物とは異なる
(葉序、葉形、伸長パターンなど)諸特性をもつなど、それ自体も興味深い
研究対象である。今回は、さまざまな種の芽ばえを詳細に観察されてきたお
二人に話題提供をいただき、芽ばえを観察し識別する視座を学ぶとともに、
これまで不十分であった芽ばえに関するコミュニケーションを活性化する
きっかけとしたい。

●終了後に簡単な懇親会、翌日は近くの国立科学博物館筑波実験植物園にて
  八田さん御案内による樹木の観察会を行なう予定です。会員外の参加も歓
  迎します。
●会場の筑波研修センターでの宿泊をお勧めします(二食付き約5500円、但
  し先着20名まで)。宿泊を御希望の方は下記へハガキ、Fax、E-mailのいず
  れかにてお申し込みください。
●申込期限は2月末日としますが、その後でも受け付ける場合もあるのでお
  問い合わせください。
●申込先:大野啓一(〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2 
  千葉県立中央博物館 Fax. 043-266-2481;e-mail: oonok@chiba-muse.or.jp)

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       保育所・幼稚園のビオトープ
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 保育所・幼稚園の関係者から「ビオトープを作りたいの・・・」の相談を受
けることがあります。「参考になる書籍は」とよく聞かれます。今までの本は
学校を中心としたものが多く困っていました。
 フレーベル館からこれに応える本が出版されました。「保育専科」という保
育者向け月刊情報誌の2月号増刊号「みんなで作る いろいろビオトープ」と
いう本です。同増刊号は、東京家政大学の大澤力先生の編著によるものです。
同本は保育者向けに編集されていますが、一般の家庭、小学校に備えて欲しい
1冊です。

 同増刊号は、幼稚園や保育園でのビオトープ作りを紹介する本です。ビオ
トープって何だろう? という素朴な疑問に答え、ビオトープとの生活を通
して変化していく子どもたちの姿と保育者のかかわり方を、わかりやすいイ
ラストと写真で解説してあります。基本的な目次立ては、幼稚園、保育園、
地域、小学校との連携、海外といった5つの異なる環境や場所でのビオトー
プ作りの活動内容を、詳しい実践事例で紹介されています。

*この書籍は書店では取り扱っていません。下記に連絡をしてみてください。
 内容に関するお問い合わせは、斎藤さんまで連絡してください。
 (メルマガを見て連絡をしたといってください)

(株)フレーベル館 編集部保育書編集 担当:斎藤将行
 〒113-0084 東京都文京区本駒込6-14-9
 電話:03-5395-6604(編集部直通)
 FAX:03-5395-6622(編集部直通)

ご購入のお問い合わせは、(tel03-5395-6608 営業部直通)まで

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    子どもと自然に関するHP情報の提供
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 自然がわかる、科学が見える「バーチャル未来科学館」

 小中学生向けのHPで、自然や科学の仕組みをわかりやすく解説。
 人間の体から地球・宇宙まで、公的研究所の最先端科学を発信。
 特に、大気汚染、水質汚濁、森林破壊、循環型農業、リサイクル、
 エネルギー問題、ブラックバス問題など、自然に関する問題提起型
 テーマを多数掲載。
 理科・社会・総合的な学習の時間など授業で、科学部の活動で、自
 由研究で、目的に応じて幅広くご活用できます。

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  ◆自然がわかる科学が見える『バーチャル未来科学館』◆
   小中学生向けHP。授業に自由研究にご活用ください。
    http://www.pref.akita.jp/kagaku/
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-------【月刊誌「理科教室」試読誌無料配布を発売】------------------------

月刊誌「理科教室」理科教室(星の環会刊) 800円(先着200名様)
「理科教室」は創刊以来40年、自然科学教育に携わる方々に愛読されてい
ます。
読者拡大キャンペーン中で「試読誌」を無料配布しています。出版社にメー
ルで送付先とご職業を明記してメルマガ"子どもと自然"で知ったということ
を伝直接申し込んでください。
この機会に、ぜひご試読を!

 ※あきちゃんが編集人を務めております。学校の先生はもちろんのこと、自然科学
  教育に関心のある方は是非とも読んで頂きたいと思っています。
 ----申し込み先--------------------------------
  (有)星の環会 http://hosinowa.mdn.ne.jp/
  電話 03−5292−0481
  FAX  043−5292−0482
    e-mail hosinowa@pp.iij4u.or.jp
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       ◆ 読者プレゼント(1)5冊 ◆
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 ◆「豊かな国土づくり」 〜食料生産と農村環境を宮崎から考える〜
   河野 広 著 鉱脈社刊 定価1800円+税

◎食料や昆虫は輸入できても,それらを育む豊かな生態系や美し
 い景観を持つ自然環境を輸入することはできない。現在の世代
 は,自らが破壊した自然環境を再生し,未来の世代に継承する
 義務がある。高い食料生産性を持つ優れた農地と,農地によっ
 て育まれる豊かな生態系の再生・活用は,地球市民の一員とし
 て我が国が持つべき共生倫理であり,現在の世代が未来の世
 代に対して持つべき世代間倫理でもある。

この本は農村ビオトープについても書いてあり,学校現場でも十
分活用できる本だと思います。宮崎の現状から,これからの日本
を豊かにするための展望を描いた1冊です。

(有)鉱脈社 
  〒880-8551  宮崎県宮崎市田代町263番地
    TEL 0985-25-1758  FAX 0985-25-7286
   http://www.koumyakusya.co.jp
   tomu@mnet.ne.jp

【応募要領】メールの件名に「豊かな国土」お書きの上、本文に、
      郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・職業・本ガジンを
      どこで知ったかを明記してご応募ください。
【応募先】biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
【締め切り】 3月5日まで
  
   当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます
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☆こんなMLを主催しています(詳細は WebPage で)

○学校ビオトープメールリングリスト
  http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/ML/biotope.htm
○対談ネイチャーゲーム(ML)
  http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/ml.htm
○こどもエコクラブML
 http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/ecoc/eco.htm
○プロジェクトワイルドML
 http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/pw/pw.htm
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○本メールマガジンには著作権が存在します。本誌の記事を転載される
場合には発行人まで、ご連絡ください。
○"子どもと自然"に皆様の情報、原稿をお寄せください。
 自然と子どもに関するする話題、イベント情報、ホームページ情報(
ホームページの更新、開設)、団体紹介(フィールドレポート)その他
を掲載させて頂きます。
  原稿送付先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp (テキスト形式で)
○このメールマガジンに対する全てのご意見・ご感想・掲載要望等は、
  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
________________________________
 編集・発行:平山 明彦(あきちゃん)
    http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220
 ご意見・お問合せは  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp
 〒299-0114 千葉県市原市泉台4-6-1
        TEL 090-4023-1476  Fax 0436-66-5463

    全国学校ビオトープネットワーク
   〒113-0033 東京都文京区本郷6−2−10−902 
                 TEL  03-3818-0252  FAX  03-3818-8530
   e-mail:info@narec.or.jp   http://www.ds-j.com/nature/jsbn/

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