メルマガ:子どもと自然 -環境教育メールマガジン-
タイトル:【子どもと自然】 -環境教育メールマガジン- 43号 2002.10.15  2002/10/14


※※※ 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 43号  2002.10.15 ※※※
   全国学校ビオトープネットワーク 発行      配信数:5566
   バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000043179
==<目 次>=============================
1.子どもの参画を妨げるもの   平山 明彦
 子どもの参画フォーラム IN 東京
2.はじめてみよう学校ビオトープ(CD−ROM)配布
3.新刊書紹介 食事で治す前更年期症候群 細胞から元気に
        続木 和子著 星の環会 
4.書籍紹介 拾って楽しむ紅葉と落ち葉 平野 隆久 山と渓谷社
      トムキンスさん  古川 タク ジョージ・ガモフ著 白揚社
☆★ プレゼントコーナー ★☆
   天敵のはなし 鳥居ヤス子編著/小島祥子 絵   星の環会 
※読者拡大キャンペーン中※
身近な人に購読を勧めてください。
購読の申し込みは <http://www.mag2.com/m/0000043179.htm>
あるいは biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までお願いします。
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■ 子どもの参画を妨げるもの   平山 明彦

 子どもの参画を妨げるものに、学校や社会一般に多く存在する「隠れカリキュ
ラム」があるということが、学校ビオトープを調査した結果から見えてきた。
「隠れカリキュラム」はよく言うと、「伝統」、「文化」、学校では「校風」
などといわれていますが、日本の学校を含めた社会においてはこれが子どもの
参画する、民主的な学校づくりをさまたげています。
「子どもはこうあるべきだ」、「子どもだからできなくてもしょうがない」
「子どもは大人のいうことをきくべきである」、「子どもだからしかたがな
い」など、社会は「子どもの一定のありかたを期待する意識」を肯定してい
ます。
「子どもらしさ」が存在することには全く異論はありません。問題なのは子
どもに対してそれを「期待する意識」です。この「期待する意識」は社会学
では「権力」と呼ばれています。「隠れカリキュラム」は全て否定するもの
ではありません。「隠れカリキュラム」を洗いだし、良いもの(残したい
も)、駄目なものを検討する必要があると思います。
 学校ビオトープを創る過程は日本も94年に批准した「子どもの権利条
約」の「子どもの意見表明権」(第12条)を実現するものある。さらに文
部科学省の教育改革ではみられない、現場主導でできる大きなチャンスと
考えることができます。その機会を生かすために「学校ビオトープ」つく
りを、学校民主主義を大切にしながら子どもの参画(自己決定権の尊重)
と住民参加の方法を学ぶ場となることを期待します。

☆この原稿は10月上旬発刊予定の『なぜいま子ども若者の参画なのか
――ロジャー・ハート著「子どもの参画」を読み解く』(仮題)の一部を
転載しメルマガ用に編集したものです。

 編  者:子どもの参画情報センター・編著
  出版社 :萌文社
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 この発刊にあわせてフォーラム(10月27日)を予定しております。 

■ 子どもの参画フォーラム IN 東京
     なぜ今「子どもの参画」なのか 〜その理論と実際〜

 近年、子どもたちが“ひとりの市民”として、大人との協同の関係をもちうる存在
としてとらえられる考え方が広まっています。そして教育・福祉・環境・建築などさ
まざまな分野において、子どもたちがその計画や運営、またその実践そのものに自立
的・主体的にかかわっていく「子どもの参画」概念が大きな注目を集めています。そ
の先駆的な代表的論者ロジャー ハート(『子どもの参画』)は、大人によって操ら
れた参画ではなく、子どもたちがプロセスを理解し、意見を求められ、その意見が真
面目に扱われるなかでの、特にコミュニティ・ベースにおける主体的活動に「子ども
の参画」の意義を見出し、同時にそうした子どもたちを助ける大人の姿勢の変革を提
唱しました。
こうした考え方を参考にしながら、今回のフォーラムでは子どもにかかわる実践に携
わっている方々を中心に、分野を超えて「子どもの参画」概念を交流・共有するきっ
かけづくりができればと考えています。多数のご参加をお待ちしています。

プログラム

第1部: 基調提案
「なぜいま子どもの参画なのか」延藤 安弘氏(千葉大工学部)
「どのように子どもの参画を進めるか」吉田 里江氏
                  (NPO法人世界の子どもネット)
第2部: 分科会
第1分科会「ファシリテーターとしての大人とは 〜子どもと大人の新たなる関係
      性〜」
子どもの参画概念のキーとなるファシリテーターとしての人の役割に注目し、指導・
動員ではない子どもとの新たな関係性と、それをもとにした将来的展望について実例
をもとに話し合います。

第2分科会「行政への参画、NPOへの参画」
なぜ子どもの参画が必要なのだろうか。その理由は領域によってさまざまです。
この分科会では、行政、NPOの現場から参画の“なぜ”をとらえ直してみたい。

第3分科会「子どもの参画の実際」
子どもとかかわる仕事をしている現場からの報告をもとに、子どもの参画の話し合い
を進めていきます。

第4分科会「絵本を通じた子ども参画」
実際に使っている絵本、絵芝居をもとに絵本を用いた子どもの参画についてのお話を
していただきます。そして絵本を使ったワークショップを行います。

●開催日時:2002年10月27日(日曜日)午前10時〜午後4時 (受付開始
午前9時30分)

●開催場所:千代田区富士見区民会館(電話:03−3263−3841)

●参加費:1,000円(当日受付/先着100名)

●主 催:子どもの参画情報センター/フォーラム実行委員会

●問い合わせ:永島/萌文社(ほうぶんしゃ)
TEL03−3230−1689    E-mail:naga@mdn.ne.j
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☆ 子どもの参画
  ―コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際
  ロジャー ハート (著)
  木下 勇 (その他), 田中 治彦 (その他), 南 博文 (その他), IPA日本支部 
  (翻訳)
本書は環境教育で世界をリードしている著者によって、子どもの能力が発達途上
にあること、そしてその能力は子ども特有のものであることを認めたうえで子ど
もの参画が真剣に行なわれるならば、子どもは持続可能な開発に価値ある普遍的
な役割を演ずることができると確信して書かれたものである。教育者、都市計画
家やまちづくり関係者、環境に携わる人に向けて書かれたものであり、子どもの
参画の理論と実際、そして持続可能なコミュニティと民主主義の発展の重要性に
ついて紹介。子どもたちが問題を特定したり、その原因を深く考えたり、コミュ
ニティを反映する問題を批判的に検討したりする本当の参画を強く訴えている。
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■ はじめてみよう学校ビオトープ(CD−ROM)配布

新潟県学校ビオトープ連絡協議会ではこの3年間の取り組みを元に地域に根ざし
た学校ビオトープの進め方や数々の優れた事例を集めたCDROM『瞳輝く子供たちを
応援する はじめてみよう学校ビオトープ』を製作しました。

主なコンテンツは以下のとおりです。
○学校ビオトープってなあに?       〜基本的な考え方について〜
○学校ビオトープをはじめてみよう! 〜地域に根ざした活動の進め方〜
○学校ビオトープ事例集       〜学校ビオトープコンクール入賞校3校
                                      を含む小・中・高校の事例〜
○学校ビオトープのかたち 〜学校ビオトープでよく使われる資材などの紹介〜
○ドイツの学校ビオトープ 〜13年度の視察ツアーから最新情報を紹介〜 

学校ビオトープに携わる皆様に少しでもお役に立てるのではないでしょうか。
CDは送料を含め一枚1、000円となっております。購入ご希望の方は下記メー 
ルアドレス
までご連絡くださいませ。
*******************************
新潟県学校ビオトープ連絡協議会
事務局 若尾 明弘
〒950-3315 豊栄市朝日町3-2-18
chokobo@rose.plala.or.jp
*******************************
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■新刊書紹介
 
○食事で治す前更年期症候群 細胞から元気に
 続木 和子著 2002年10月
 星の環会 ISBNコード 4-89294-356-8  
 1,600円 (税抜)
 
 環境や食生活など時代に伴う体の弊害が女性を襲うごとく、婦人科のトラブルを、
多かれ少なかれ何かと抱える人が、20代、30代、40代の女性なんと約半数に
も達すると言われています。
かつては、更年期障害はおばさんの病気でしたが、どんどん年齢が下がってきて、
早くは思春期から若い女性に広がってきています。それらを『前更年期症候群』
と言うそうです。

著者の続木和子氏は、3年前に、そうした女性のための「セルクッキング教室」
を主宰したところ、食事を指導して2~3ヶ月で顕著に改善がみられ、不妊症の
なやみの人が妊娠したよろこびや、生理のトラブルから解放された生徒さんが
続出しました。
この本は、レシピと体のメカニズムを誰にも解るよう、細胞から元気になるよう
な内容に組み立てました。レシピは難しいものではなく、豆を中心にした庶民的
な食べ物です。食事の理解と工夫と、食生活の転換で丈夫な体になれることが実
践からの報告でわかる本です。前更年期症候群とは以下の症状です。

生理不順、無月経、生理痛、異常出血、子宮筋腫、PMS(生理前症候群)、無排卵の
生理、子宮内膜症、卵巣膿腫、不妊症、など。

☆この本の企画に加わりました。
この本はes-books http://www.esbooks.co.jp/myshop/aki28888 で購入できます。
 es-booksは送料が無料です。近くのセブンイレブンで受け取れます。

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星の環会・・教育書と子どもの本の出版社
162−0056東京都新宿区若松町33−6菱和パレス2F
TEL 03−5292−0481/FAX 03−5292−0482
http://hosinowa.mdn.ne.jp
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■ 書籍紹介

○拾って楽しむ紅葉と落ち葉
平野 隆久ほか 著 /2001.9/95頁
 1600円+税/山と渓谷社
同じ落ち葉でもイロハモミジとハウチカエデでは色が違う。同じ木でも
染まりかたは個性的。どうして自然の色はこんなに深い美しさを
もっているのでしょうか。美しいカラー写真で紅葉や落ち葉の楽しみ
方を紹介。秋には手元に置いておきたくなる本です。

○トムキンスさん
古川 タク ジョージ・ガモフ著/2002.9/165頁
1800円+税/白揚社
時間と空間が伸び縮みする奇想天外な相対性の国へ、平凡な銀行員のトム
キンスさんがうっかり足を踏みいれた。アインシュタインをはじめ、世界中
の科学者が絶賛した不朽の名作『不思議の国のトムキンス』(今日の物理
学的世界像を支える相対性理論と量子力学の一般向け科学解説書)の
完全コミック化。子どもも大人も楽しめる。
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■◇プレゼントコーナー◇■ 
天敵のはなし 
鳥居ヤス子編著/小島祥子 絵/2002.5/55頁
1300円+税/星の環会 こどもと考える環境学 5巻

 自然界には食べられるものと食べるもの組み合わせがあって、いろいろな生き物
たちが調和を保って生きています。本書ではこの自然の不思議なシステム(天敵)
とそれ利用して安全な農作物をつくる試みが紹介されています。
自然は無駄のない仕組みをもっていることがわかります。

(有)星の環会は"子どもの心にうったえる"、"子どもとお年寄りの接点
 を大切にした"、子どもから大人まで共に読める本"を出版して約30年。
 児童書、教育書、環境問題を取り上げた書籍は多くの公立図書館、学校図
 書館から高い評価を受け、蔵書として採用されています。
 さらに当会の書籍は総合的な学習に役立つアイデアと指針がふんだんに盛
 り込まれ、多くの学校の先生方に受け入れられています。
 http://hosinowa.mdn.ne.jp/

プレゼントを希望の方は 件名にプレゼント希望と記入し本文に
 1. 氏名 2.住所 3.ご職業 4.本メールマガジンをどこで知ったかを
      記入し下記のアドレスまでお送りください。
    応募締め切りは2002年10月26日。
    当選者名は第44号のメルマガ誌上にて発表させていただきます。

 プレゼント応募先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp

  応募者多数の場合は抽選となります。
  なお、応募者には有用情報が今後届くことがあります。
  応募者はメールマガジン購読者に限らせて頂きます。


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■学校ビオトープメールリングリスト■

  学校に、地域に、ビオトープを! 
 野生生物の生息空間を保全あるいは創りだそうと、今、いくつもの学校が、地
域が取り組み始めています。そんな方たちの繋がりを求めて、学校ビオトープの
メーリングリストを開設しました。(現登録者 600名) メンバーは、各地でビ
オトープに取り組む学校の先生をはじめ、日本生態系協会、学校PTA、地域住民・・・
と様々です。
 それぞれの地域色を生かした、豊かな生態系を育んだビオトープが持続できるよ
う、多くの人の経験や知識を出し合える場を作っていこうと、皆、意欲的です。
 学校ビオトープは子どもと自然が分かち合える場を、環境学習、総合的学習の
場を学校、学区という子どもたちの身近なところに整備するものです。生態学的
にみたビオトープとは異なる面も多々見られます。学校ビオトープのあるべき姿
などを皆さんで話し合いましょう。学校ビオトープの実践例等を紹介し合いま
しょう。
 子どもと自然に関する話題も歓迎いたします。
 学校ビオトープに関心のある方、子どもと自然の関わりに関心のある方、今
後関心を持ちたい方、ぜひ参加下さい。

学校ビオトープMLは以下のURLから登録出来ます。
<http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/biotope/biotope.html>
登録しますと管理者から確認のためのメールが届きます。
またホームページを閲覧出来ない方は biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までご連絡
下さい。管理者が手動で登録いたします。
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■ 対談ネイチャーゲーム(ML)■
 自然との一体感を分かち合うことを志した、アメリカのナチュラリスト、ジョ
セフ・コーネル氏は、長年の試行錯誤の成果を、1979年『シェアリング・ネ
イチャー・ウイズ・チルドレン(子どもたちと自然をわかちあおう)』に表しま
した。
 発表された自然体験プログラムは、自然に対する特別な知識がなくても、楽し
みながら自然への理解と環境への関心、豊かな感性や思いやりの心などを育むこ
とができるもので、『沈黙の春』を著した、レイチェル・カーソンの遺作となっ
た、『センス・オブ・ワンダー』の心を引き継ぐものです。
 日本では、「ネイチャーゲーム」として紹介され、(社)日本ネイチャーゲー
ム協会により、多くの自然案内人(指導員)が、誕生しています。
 そんな「ネイチャーゲーム」の面白さにとりつかれてしまった方たちのつなが
りを求めて、このたび「対談ネイチャーゲーム」のメーリングリストを立ち上げ
ました。
 「ネイチャーゲーム」を、環境教育の一環として、レクリエーションとして、
生き方として、多様な可能性を感じている人々が、「ネイチャーゲームとなは
にか」「こんな時どうすればいいの」「こんな実践をしています」等々、疑問
を解決し、思いを深め、情報を交換することができれば良いなあと思っています。
 
対談ネイチャーゲーム(ML)は以下のURLから登録出来ます。
<http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/ml.htm>
登録しますと管理者から確認のためのメールが届きます。
またホームページを閲覧出来ない方は biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までご連絡
下さい。管理者が手動で登録いたします。
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"子どもと自然"に皆様の情報、原稿をお寄せください。
自然と子どもに関するする話題、イベント情報、ホームページ情報(ホームページの
更新、開設)、団体紹介(フィールドレポート)その他を掲載させて頂きます。
  原稿送付先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp (テキスト形式で)

 ●本メールマガジンには著作権が存在します。本誌の記事を転載される場合には
  発行人まで、ご連絡ください。
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◆このメールマガジンに対する全てのご意見・ご感想・掲載要望等は、
  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp(メールアドレスが変わりました)まで、
 お気軽にご連絡下さい。
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 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 
  編集・発行人 平山 明彦
  編集部 〒299-0114 千葉県市原市泉台4-6-1 
       TEL 090-4023-1476 Fax 0436-66-5463

  全国学校ビオトープネットワーク
  〒113-0033 東京都文京区本郷6−2−10−902
   TEL  03-3818-0252     FAX  03-3818-8530
   e-mai  info@narec.or.jp

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