メルマガ:子どもと自然 -環境教育メールマガジン-
タイトル:【子どもと自然】 -環境教育メールマガジン- 40号 2002.09.01  2002/08/30


※※※ 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 40号  2002.09.01 ※※※
   全国学校ビオトープネットワーク 発行       配信数:5535
バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000043179
==<目 次>=============================
1.学校ビオトープと子どもの参画  平山 明彦
2.新潟県塩沢町、教職員を対象とした体験学習のモニター募集!
3.325回NACS-J自然観察指導員講習会(大阪で開催)参加者募集案内

☆★ プレゼントコーナー ★☆
 新潟産こしひかり 

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 ■ 学校ビオトープと子どもの参画            平山 明彦

 学校ビオトープと子どもの参画という点に視点をおいて、全国の小中学校
を調査したデーターを整理し、小学校の約200校の結果についてまとめてみま
した。
「学校ビオトープ」と子どもの参画(子どものビオトープへのかかわり)をニュ
ースソースを明かさないという条件で聞き取り調査を行いました。その結果をロ
ジャー・ハートの参画のはしごにしたがって分類し、判定しました。
テレビやグラビアでは学校ビオトープに子どもたちの映像が移し出され、「子ど
もの参画」によってこの環境が作れたとのナレーションやキャプションが付記さ
れます。では実態はどうでしょうか。全国の約200の学校を調査して、半数の
施設が参画のはしご(ロジャー・ハート)1から3段階の非参画 4割程度が4
段階の参画に分類されます。1割程度が5.6の段階。7・8の段階となると著
者の知る限りでは1校があるのみででした。
約半数の学校ビオトープが、自然が好きな先生、大人によって創られ、子どもた
ちが参画をして創られた施設であるということを強調するために、マスコミ等の
取材時に、子どもたちは、操られ、お飾り、あるいは形だけの参画を見せていま
す。ここでの子どもたちの多くは、ビオトープを理解していな。さらにはビオト
ープという言葉を始めて知った子どもも数多く見られます。
約4割の学校では学校ビオトープを創るという主張が大人たちからの発せられた
ものを子どもが主張し、パフォーマンスを楽しんでいる子どもたちです。ここで
の子どもたちに発言権があるようで大方の路線を大人が決めてしまい、子どもた
ちは単に仕事を割り振られているような状況で、社会的動因をされている状況で
す。
最近増えつつ学校ビオトープが、プロジェクトは大人によって計画・運営され、
大人が着手する中で、先生に組織された子どもたちが運営に加わり、大人たちは
子どもに情報を提供し、意見をもとめ、それをビオトープ作りにまじめに取り入
れようとする動きです。
ハートの示した参画のはしごの7から8の段階となると筆者知る限りでは日本で
1事例あるのみでした。
学校ビオトープにおける「子どもの参画」を妨げているのは、「子どもはこうあ
るべきだ」、「子どもだからできなくてもしょうがない」「子どもは大人のいう
ことをきくべきである」、「子どもだからしかたがない」など、社会は「子ども
の一定のありかたを期待する意識」にあると思います。
 学校ビオトープを創る過程は日本も94年に批准した「子どもの権利条約」の
「子どもの意見表明権」(第12条)を実現するものある。さらに文部科学省の教
育改革ではみられない、現場主導でできる大きなチャンスと考えることができま
す。その機会を生かすために「学校ビオトープ」つくりを、学校民主主義を大切
にしながら子どもの参画(自己決定権の尊重)と住民参加の方法を学ぶ場となる
ことを期待する。

☆ 子どもの参画
  ―コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際
  ロジャー ハート (著)
  木下 勇 (その他), 田中 治彦 (その他), 南 博文 (その他), IPA日本支部 (翻訳)
本書は環境教育で世界をリードしている著者によって、子どもの能力が発達途上
にあること、そしてその能力は子ども特有のものであることを認めたうえで子ど
もの参画が真剣に行なわれるならば、子どもは持続可能な開発に価値ある普遍的
な役割を演ずることができると確信して書かれたものである。教育者、都市計画
家やまちづくり関係者、環境に携わる人に向けて書かれたものであり、子どもの
参画の理論と実際、そして持続可能なコミュニティと民主主義の発展の重要性に
ついて紹介。子どもたちが問題を特定したり、その原因を深く考えたり、コミュ
ニティを反映する問題を批判的に検討したりする本当の参画を強く訴えている。

☆学校ビオトープと子どもの参画については
10月上旬発刊予定の『なぜいま子ども若者の参画なのか――ロジャー・ハート
著「子どもの参画」を読み解く』(仮題)の中で詳しく解説しています。
 編  者:子どもの参画情報センター・編著
  出版社 :萌文社
またこの発刊にあわせてフォーラム(10月27日)を予定しております。 
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■ 新潟県塩沢町、教職員を対象とした体験学習のモニター募集!

「日本一のコシヒカリ」「日本屈指のスキーエリア」として知られる塩沢町では、文
部科学省の「新学習指導要領(総合的な学習の時間)」に対応した体験学習ツアーが
数多く実施され、地域の魅力を活かした多種多様なメニューで注目されている。塩沢
町観光協会では、今後も、高度なニーズに対応したメニューの拡充と、受け入れ体制
を強化するために、教職員を対象としたモニターツアーを企画し、Web上で公開募集す
ることとなった。この体験モニターは、教職員が実際のメニューを体験することによ
り、利用者(教職員)から、客観的な生の意見を徴収することが主な目的である。豊
かな自然や、純朴なふるさと文化を全国的にアピールしたい塩沢町と、教育旅行、校
外学習を模索検討している教職員の思惑が一致した企画として、今後も動向が期待さ
れている。
今回の体験モニターの内容は、稲刈りの実体験を通して、自然の恵みや米文化を体得
するもので、稲刈りの他にも、ワラ細工や餅つきも含まれている。日時や応募方法な
ど、詳細は以下のとおり。

【体験学習名称】吉里 稲刈り体験ツアー
【実施日時】平成14年10月5日(土)−6日(日) 1泊2日
【体験内容】稲刈り/お米教室/ぬか釜炊飯/ワラ細工/餅つき など
【費用】
・1泊2日の滞在費(宿泊料・体験料)は塩沢町観光協会で負担
・現地までの交通費は10,000円まで実費補助
【宿泊先】吉里体験民宿組合加盟旅館
【応募人数】20名程度(1校につき2〜3名を6〜7校)
【応募方法】塩沢町観光協会公式Webサイト http://www.shiozawa-rta.gr.jp
【お問い合わせ】塩沢町観光協会 Tel 0257(82)0007

◆塩沢町ってどんなところ?
新潟県の南端部に位置し、豊かな自然に囲まれた日本有数の豪雪地帯。ウィンター
スポーツの他にも、魚沼産コシヒカリの中でも極上のブランド米として全国的に著
名な「しおざわコシヒカリ」、国の重要無形文化財に指定されている「越後上布」、
江戸時代のベストセラー「北越雪譜」の鈴木牧之など、雪国の自然や伝統文化が今
も息づく、日本に残された数少ない素朴なふるさと。

◆どうして塩沢なのか?そのポイントとメリット
その1 >> 近くて便利! ※東京から2時間でアクセス可能
その2 >> 豊かな大自然! ※日本百名山の巻機山と清流魚野川・登川
その3 >> 日本一を体感! ※しおざわコシヒカリ
その4 >> スペシャリストの宝庫! ※専門家との出会いは豊かな人生経験に
その5 >> 観光地が点在! ※湯沢や奥只見など、みどころイッパイ

◆塩沢町で体験学習!豊富なメニューをご紹介
・農業体験(コシヒカリの稲刈り体験/野菜の収穫など)
・自然体験(登山/川遊び/野山の散策/生物観察/急流下り/山菜狩)
・創造体験(ワラ細工/押し花/ペーパークラフト)
・感動体験(雪国体感/ホタル観察/星座観察)

◆お問い合わせはこちらへ
塩沢町観光協会
Tel 0257(82)0007
e-mail shiokan@athena.ocn.ne.jp
web http://www.shiozawa-rta.gr.jp
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■ 325回NACS-J自然観察指導員講習会(大阪で開催)参加者募集案内

NACS-J自然観察指導員講習会参加者募集
主催:NACS-J自然観察指導員大阪連絡会、(財)日本自然保護協会(NACS-J)

 自然観察指導員とは、(財)日本自然保護協会(NACS-J)が1978年から
はじめた制度で、地域に根ざした自然観察会を開き、自然を自ら守り、自
然を守る仲間をつくるためのボランティアリーダーの育成、研修のための
制度で、現在すでに全国で310回の講習会をおこない、全国に1万7千人を越
える仲間がいます。
 自然観察指導員に成るためには、2泊3日の講習会を受けて頂く必用があ
ります。この講習会は、毎年全国で10箇所程度で開催されていますが、今
年は大阪で行なわれることになっています。あなたも、参加してみませんか。

◆ 期日および会場
(1)期日 平成14年11月15日(金)〜17日(日) 2泊3日 雨天決行
(2)会場 大阪市立信太山青少年野外活動センター(青少年の家)
     594ー0023 和泉市伯方町3丁目12番86号 Tel  0725-41-2921

◆ 講師
足立 高行(NACS-J講習会講師・大分県自然観察指導員連絡会)
小野木 三郎(NACS-J講習会講師・岐阜県自然観察指導員連絡会)
中井 達郎(NACS-J普及広報部長)
常住 良保(NACS-J自然観察指導員大阪連絡会
            京都ネイチャーフィーリングを進める会)
河合 正人(NACS-J自然観察指導員大阪連絡会 あやめ池自然博物館学芸員)
布谷 知夫(NACS-J自然観察指導員大阪連絡会 琵琶湖博物館学芸員)

        他、NACS-J自然観察指導員大阪連絡会 自然観察指導員

◆ 受講対象者
(1)満18才以上で、期間中のすべての講習および野外実技を受講できる方。
(2)自然観察活動の推進に意欲があり、できるところから実践の第一歩を踏みだ
        してくださる方。または現在活動されている方。

◆ 定員
 60名(府内50名、府外10名)
 申込多数の場合は、厳正な抽選を行ない、結果を通知いたします。

◆ 開催要項請求方法および問い合せ先
 返信用封筒(定型長3形封筒、90円切手を貼付のもの)を同封し、下記の
住所にお送り下さい。または下記ホームページよりPDF書類をダウンロード
し入手して下さい。
 ■宛て先(NACS-J自然観察指導員大阪連絡会 代表)
 〒532ー0026 大阪市淀川区塚本5ー6ー21 酒井様方  後藤 裕己 まで
       Fax  06-6309-0927 Tel(携帯)  090-8194-6462
大阪連絡会ホームページ:http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2372/

   ●申込書受け付け期間
      【平成14年 8月 1日(木)から10月 1日(火)必着】

◆ 費用
 <一般の方>                25,000円
 <NACS-J会員の方>          20,000円
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◇プレゼントコーナー◇■ 

○コシヒカリ<今年度の新米は10月中旬>の発送となります。
   5kgを3名

   塩沢町観光協会提供

プレゼントを希望の方は 件名にプレゼント希望と記入し本文に
 1. 氏名 2.住所 3.ご職業 4.本メールマガジンをどこで知ったかを
      記入し下記のアドレスまでお送りください。
    応募締め切りは2002年9月26日。
    当選者名は第42号のメルマガ誌上にて発表させていただきます。

    プレゼント応募先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp

  応募者多数の場合は抽選となります。
  なお、応募者には有用情報が今後届くことがあります。
  応募者はメールマガジン購読者に限らせて頂きます。

当選者 オーガニックなはなし(星の環会)
1.瀬尾のぞみ 京都府  2.江口 浩二 山梨県 3.今井美枝子 千葉県
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■学校ビオトープメールリングリスト■

  学校に、地域に、ビオトープを! 
 野生生物の生息空間を保全あるいは創りだそうと、今、いくつもの学校が、地
域が取り組み始めています。そんな方たちの繋がりを求めて、学校ビオトープの
メーリングリストを開設しました。(現登録者 500名) メンバーは、各地でビ
オトープに取り組む学校の先生をはじめ、日本生態系協会、学校PTA、地域住民・・・
と様々です。
 それぞれの地域色を生かした、豊かな生態系を育んだビオトープが持続できるよ
う、多くの人の経験や知識を出し合える場を作っていこうと、皆、意欲的です。
 学校ビオトープは子どもと自然が分かち合える場を、環境学習、総合的学習の
場を学校、学区という子どもたちの身近なところに整備するものです。生態学的
にみたビオトープとは異なる面も多々見られます。学校ビオトープのあるべき姿
などを皆さんで話し合いましょう。学校ビオトープの実践例等を紹介し合いま
しょう。
 子どもと自然に関する話題も歓迎いたします。
 学校ビオトープに関心のある方、子どもと自然の関わりに関心のある方、今
後関心を持ちたい方、ぜひ参加下さい。
学校ビオトープMLは以下のURLから登録出来ます。
<http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/biotope/biotope.html>
登録しますと管理者から確認のためのメールが届きます。
またホームページを閲覧出来ない方は biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までご連絡
下さい。管理者が手動で登録いたします。
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"子どもと自然"に皆様の情報、原稿をお寄せください。
自然と子どもに関するする話題、イベント情報、ホームページ情報(ホームページの
更新、開設)、団体紹介(フィールドレポート)その他を掲載させて頂きます。
  原稿送付先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp (テキスト形式で)

 ●本メールマガジンには著作権が存在します。本誌の記事を転載される場合には
  発行人まで、ご連絡ください。
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◆このメールマガジンに対する全てのご意見・ご感想・掲載要望等は、
  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp(メールアドレスが変わりました)まで、
 お気軽にご連絡下さい。
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 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 
  編集・発行人 平山 明彦
  編集部 〒299-0114 千葉県市原市泉台4-6-1 
       TEL 090-4023-1476 Fax 0436-66-5463

  全国学校ビオトープネットワーク
  〒113-0033 東京都文京区本郷6−2−10−902
   TEL  03-3818-0252     FAX  03-3818-8530
   e-mai  info@narec.or.jp

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