メルマガ:子どもと自然 -環境教育メールマガジン-
タイトル:【子どもと自然】 -環境教育メールマガジン- 39号 2002.08.15  2002/08/16


※※※ 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 39号  2002.08.15 ※※※
   全国学校ビオトープネットワーク 発行       配信数:5515
バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000043179
==<目 次>=============================
1.連載 学校ビオトープは何を創造したか(4)  平山 明彦
2.環境教育ミーティング中部2002 in三重
3.ミーティング・ファシリテーター入門講座
4. 書  評 イブの七人の娘たちブライアン・サイクス 著 大野晶子訳
5. 新刊書 実践!アンイシュタインの理論思考法
      スッコト・ソープ 著 宮崎信治 訳

☆★ プレゼントコーナー ★☆
オーガニックのはなし 水野葉子 著/本田厚二 絵/星の環会 

※読者拡大キャンペーン中※
身近な人に購読を勧めてください。
購読の申し込みは <http://www.mag2.com/m/0000043179.htm>
あるいは biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までお願いします。
____________________________________
 ■ 連載 学校ビオトープは何を創造したか(4)  平山 明彦

4.学校ビオトープは何を創造したか
学校ビオトープは都市においては身近な自然環境を復元することにより、子ども
たちが野生の生きものとふれあうことができるようになり、いじめや不登校など
様々な教育問題のが解決されてきたと言われていますが、その具体例を示したデ
ータは見当たらない。今後のこの分野の研究が待たれる。学校にビオトープを復
元するということには、これからの自然環境復元が学校教育のあり方について2
つの重要な意義あることを提示してきた。
そのひとつは、綱の目のように配置されている現在の小・中学校の校庭等にビオ
トープを復元することによって、生活環境の身近なところに地域の自然を取り戻
すことができます。つまりアメニティ環境として今日的に求められている生き物
と共生するまちづくりの拠点を、いたる所に出現させる可能性が生まれた。 
もうひとつは学校にビオトープを造るということは、子どもたちにとっても野生
の「いのち」に直接触れ合うことができ、ありのままの自然のしくみや生き物の
生き方を日常的に体験することができるようになります。つまり自己や生き物の
あり方と生き方に直結した、すぐれて総合的な学習を可能にしてきた。

 5.学校ビオトープに期待するもの
学校ビオトープそのねらいは、新しい時代を担う次世代に最も必要とされる、
「自ら生きる力」を身につけさせることです。このような力は、かつては「生活
の知恵」として家庭や地域で日常的に培われてきましたが、近代生活によってそ
の絆がしだいに薄れてしまいました。
学校ビオトープでは、子どもたちは地域に生息している生きものの住みかを、自
らの手でつくることができます。そのために学校ビオトープは子どもには校内で
一番お気に入りの場所となって(ほっとする 場所)、学校にする場所生き生きと
した子どもの原風景がよみがえります。そしてこのような子どものビオトープ活
動を通して家族との絆も回復し、地域を活性化させる可能性が見えてきます。し
かし学校ビオトープにこのような効果を期待するとすれば、現場の教師や親をふ
くめた地域に住む人たちによるきっかけづくりが、必要であるように思われます。
このことは地域の中だけでなく、総合的な学習や共生のまちづくりのような全国
共通の課題に積極的に取り組んでゆくうえでも、重要であると考えられます。異
なった地域や多様な分野との情報交流は各地域の特性を一層増幅させて、学校ビ
オトープ運動を発展的かつ持続性のある活動にすることを可能にします。
 たとえば都市ビオトープが生き生きするためには、都市に住む人々のパートナ
ーシップと農山村のビオトープの存在とそれに関わる人々との交流を欠かすこと
ができません。このことは、学校ビオトープを環境保全型のビオトープ・ネット
ワーグとして発展させるとともに、学校教育の改革は言うまでもなく杜会のしく
みをも21世紀にシフトさせる原動力となることをも示唆しています。
 
おわりに
資料2はある学校におけるビオトープづくりを国際学会で児童自身が同時通訳つ
きの国際会議で発表した日本語抄録である。この事例はまさに子どもたちが自ら
考え、学校、地域、行政に働きかけ実現したビオトープの事例である。この抄録
をごらんいただき学校ビオトープのありようにつき再考いただければと思います。

(終わり)

*環境情報科学 31卷1号49巻53頁 2002年より一部を加筆し転載しました。
本論文を希望者にお送りしております。
封書に120円切手を同封の上し、送り先をお知らせください。
別刷請求先:郵便261-8502
      千葉県千葉市美浜区真砂1-2-2
      東京歯科大学・アイソトープ研究室
      平山明彦  

※前号までので別刷希望者にはすべて発送しました。
 お手元に届いていないようでしたらご連絡をください。
 (biotope@mx1.alpha-web.ne.jp) 
_____________________________________
    環境教育ミーティング中部2002 in三重

  <とき>   2002年10月11日(金)〜13日(日)
 <ところ> 三重県海山町『キャンプinn海山』

  ■ テーマ
       「海山で見つける地球のタマゴ」

  (1) 豊かな自然や歴史、魅力ある人々に出会います
 (2) ユニークな6つの分科会にて、アイデアを積極的に交換します
 (3) 新たな発想や視点を得て、自分の殻を打ち破るチャンスいっぱい
 (4) 参加者・地域の人・実行委員の間に緩やかな繋がりを育みます

  海山町での出会いが将来どう育って行くのか?
 可能性あふれるタマゴの要素いっぱいの3日間です。

  ■ 参加について
  <対象>    環境教育に興味・関心があり、原則として全日参加可能な方
  <参加費>      2万円 (2泊3日分の宿泊、食事、傷害保険料を含む)
  <申込み受付> 2002年8月10日〜9月10日 定員になり次第〆切

  ■■ パンフレット&申し込み詳細 ■■
  下記のホームページからダウンロード&印刷してください
  <http://www.terakoyapro.net/eemc2002top.html>


  ■■ 問い合わせ ■■
  実行委員会事務局 /担当: 新海
  E-mail: yoko-pp@smile.email.ne.jp

_____________________________________
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
  ミーティング・ファシリテーター入門講座 

 〜 引き出す・すすめる・まとめる  会議上手になりたいあなたへ 〜

                    9月7〜8日 東京都日野市にて
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

 仲間といっしょに活動するときは、会議(ミーティング)はつきものです。でも会
議ってなかなか進まなかったり、だれかの意見が強すぎたり、新しく参加した人が発
言しにくかったりしませんか? 同じことを繰り返しなんども議論したり、参加する
たびにぐったりしてしまう会議だったりしませんか?
 この講座では、メンバーひとり一人の参加を促し、個々人の発言やもっている力を
引き出しながら、プロジェクトを前に進めていく会議を目指します。この参加型会議
の進行役をになうのが「ミーティング・ファシリテーター」という役割です。
この2日間は、ミーティング・ファシリテーターに関しての具体的な技法について学
び、実践を通じて身につける時間にしたいと思います。

 「ファシリテーターは一日にしてならず」と言って、1泊2日の研修ですべてが身
に付くというものではありませんが、これをきっかけに、ともに会議上手をめざしま
せんか?

 「参加型の団体運営をしたい!」「参加型の社会をつくりたい!」というあなたの
参加をおまちしています。

■日時
  2002年9月7日(土) 〜 9月8日(日) (15:00解散予定)

■会場
 日野市ラサール研修所 別館 会議室&宿泊室 
会場tel:042-581-2523 住所:東京都日野市日野本町3-3-2(JR日野駅より徒歩10分)

■行き方
JR日野駅南口をでて、高尾方面に約100m直進。信号を渡り左手にお寺をみながら、
坂を上る。「サイトーハウス企画」の看板がみえたら、左折。さらに坂を上ると、ラ
・サール研修所。地図 http://www.ivt.org/home/ohno/kuukai/map/la_saru10.jpg

■参加費 10,000円(プログラム費のみ)
・参加費は、当日受付にていただきます。
・食費は、かかった経費を折半させていただきます(そんなに高くならないはずです)
・宿泊なさるかどうかを決めて、申込フォームに必ずご記入ください。プログラムが
夜遅くまである関係もあり、近隣の方以外は、会場に宿泊をおすすめいたします。宿
泊なさる方は宿泊費(4500円程度)を当日お支払い下さい。
・プログラムの進行上、途中参加、途中退出はご遠慮ください。
・経済的に参加が厳しい方はご相談に応じます。せっかくの機会ですので、ご連絡く
 ださい。

■対象 自分が関わるNPO、NGO、サークル、市民参加型プロジェクトなどの会議を、
より参加型に変えていきたいと思う人。今後、ファシリテーターとして活動していき
たい人。

■定員 20名。(定員となりしだい、締め切りとさせていただきます。お早めにお申
 し込みください)

■プログラム
・9月7日(土)
13:00 受付
13:30 プログラム開始・オリエンテーション
14:30 セッション1【ファシリテーターとは】
16:00 セッション2【ファシリテーション実習】
18:00 夕食・入浴
19:30 セッション3【ファシリテーション実習:つづき】
21:45 プログラム終了                 

・9月8日(日)
8:30 セッション4【ファシリテーション実習:つづき】
12:00 昼食
13:00 セッション5【ふりかえり:現場にもちかえるために】
15:00 終了

※7日夜には、自由参加の交流会あり

■学習項目(こんなことを、実習しながら学ぶ予定です)

会議上手になるための5つの提案/ファシリテーターとは /会議におけるファシリテー
ターの役割/参加のありかた/どうすればみんな発言するのか? /意見が割れたらどう
すればいいのか?/合意形成のポイント/時間どおりにすすまないときはどうするか/
休憩・中断・介入のしかた/会場のつくり方/ファシリテーターの7つ道具/改善のため
の評価/参考になる本の紹介 など。

※学習項目は予定です。参加者のみなさんの関心や実習のすすみ具合などにしたがっ
て、変更していきます。

■ファシリテーター 
青木 将幸(あおき・まさゆき) 

略歴:1976年生まれ。94年より、学生環境サークル、エコ・リーグ、A SEEDJAPANな
どで、オゾン層、森林、地球温暖化、若手リーダーの育成などをテーマに活動を開始。
市民活動の人材育成を専門に行う市民団体「POWER〜市民の力〜」のトレーナーをへ
て、現在の職は企画会社ワークショップ・ミューのプランナー、フリーのファシリテー
ター。A SEED JAPAN人材育成担当理事。


■申し込み・問い合わせ

下記の申し込みフォームに記入の上、ファクス(FAX 03-3475-7739)またはメール
(roro1@fna.freeserve.ne.jp)にて事務局(担当:峰・青木)までお申し込みくだ
さい。お電話にてお問い合わせしたい場合は、峰の携帯(090-8170-7491)までご連
絡ください。留守電がちですが、名前と電話番号を入れてくだされば必ず折り返し電
話いたします。
__________________________________
参加申し込みフォーム(FAX 03-3475-7739 ワークショップ・ミュー内)
メールの場合はroro1@fna.freeserve.ne.jpまで
__________________________________

●お名前:
●年齢:
●メールアドレス:
●電話番号:
●ファクス番号:
●郵便番号:
●住所:

●ご所属(活動している団体名):

●所属先での活動内容と自分の役割:

●これまでファシリテーターとして活動した経験(あれば):

●今回、学びたいこと、得たいこと:

●9月7日(土)の宿泊を希望されますか( はい   ・  いいえ ) 
← 必
ずどちらかを選んでください
_____________________________________
■□ 書評 □■ 
                      
○イブの七人の娘たち
ブライアン・サイクス 著 大野晶子訳
2001.11/358頁/
1600円+税/ソニー・マガジンズ

 著者は5000年前に死んだ人の化石の母系のみで受け継がれるミトコンドリアの研
究をもとに、ヨーロッパ人の母系先祖は7人も女性に分類できると述べている。
ミトコンドリアのDNAを解読し、幾千の世代、幾万の生命を遡ると、自分の祖先を
知ることができる。また本書では「母をたどれば誰もが繋がっている」と現代ヨー
ロッパに潜在する人種差別をもユーモアをもって批判している。

このサイトに新聞、雑誌等で書評した本と筆者が編集した本が置いてあります。
http://www.esbooks.co.jp/myshop/aki28888
_____________________________________
■□ 新刊書案内 □■

○実践!アンイシュタインの理論思考法
スッコト・ソープ 著 宮崎信治 訳
2002.6/261頁/
1350円+税/PHP研究所

 相対性理論を生んだアンイシュタインの思考から、問題解決法を導きだしている。
「正しい問題を見つける」、「パターンを破る」、「ルールを破る」、「解決に発展
させる」の4つの思考ステップが書かれている。思考を柔軟にするために欠かせない
ヒントを得ることができる。
_____________________________________
◇プレゼントコーナー◇■ 

○オーガニックのはなし 
水野葉子 著/本田厚二 絵/2002.5/55頁 星の環会
1300円+税/星の環会 こどもと考える環境学 7巻

オーガニック認証制度が本格施行されてから、1年以上経つが、まだオーガニック
のことを知らない方の方が多い。本書では、より幅広い層の人々にオーガニックの
ことを理解してもらうために絵をふんだんに入れ、説明もわかりやすくしている。
 
また姉妹書として、著者の18年間のオーガニック生活から食べ物選びの基本ポイ
ントと生活のアイディアを主体にしたオーガニック生活の本、「オーガニックな生
活」あわせせてお読みください。

「子どもと考える環境学」は、環境を守るということは人を含めた生き物が健康に生
きていくこと。そのためには「食を守ること」ことが大切であり、「食を守るまもる」
ということは、「農を守る」ことであり、「農を守る」ことが「地球環境を守る」こ
とにあることをわかりやすく解説している。

(有)星の環会は"子どもの心にうったえる"、"子どもとお年寄りの接点
 を大切にした"、子どもから大人まで共に読める本"を出版して約30年。
 児童書、教育書、環境問題を取り上げた書籍は多くの公立図書館、学校図
 書館から高い評価を受け、蔵書として採用されています。
 さらに当会の書籍は総合的な学習に役立つアイデアと指針がふんだんに盛
 り込まれ、多くの学校の先生方に受け入れられています。

プレゼントを希望の方は 件名にプレゼント希望と記入し本文に
 1. 氏名 2.住所 3.ご職業 4.本メールマガジンをどこで知ったかを
      記入し下記のアドレスまでお送りください。
    応募締め切りは2002年8月26日。
    当選者名は第40号のメルマガ誌上にて発表させていただきます。

    プレゼント応募先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp

  応募者多数の場合は抽選となります。
  なお、応募者には有用情報が今後届くことがあります。
  応募者はメールマガジン購読者に限らせて頂きます。
_____________________________________
■学校ビオトープメールリングリスト■

  学校に、地域に、ビオトープを! 
 野生生物の生息空間を保全あるいは創りだそうと、今、いくつもの学校が、地
域が取り組み始めています。そんな方たちの繋がりを求めて、学校ビオトープの
メーリングリストを開設しました。(現登録者 500名) メンバーは、各地でビ
オトープに取り組む学校の先生をはじめ、日本生態系協会、学校PTA、地域住民・・・
と様々です。
 それぞれの地域色を生かした、豊かな生態系を育んだビオトープが持続できるよ
う、多くの人の経験や知識を出し合える場を作っていこうと、皆、意欲的です。
 学校ビオトープは子どもと自然が分かち合える場を、環境学習、総合的学習の
場を学校、学区という子どもたちの身近なところに整備するものです。生態学的
にみたビオトープとは異なる面も多々見られます。学校ビオトープのあるべき姿
などを皆さんで話し合いましょう。学校ビオトープの実践例等を紹介し合いま
しょう。
 子どもと自然に関する話題も歓迎いたします。
 学校ビオトープに関心のある方、子どもと自然の関わりに関心のある方、今
後関心を持ちたい方、ぜひ参加下さい。
学校ビオトープMLは以下のURLから登録出来ます。
<http://wing.zero.ad.jp/~zbh98220/biotope/biotope.html>
登録しますと管理者から確認のためのメールが届きます。
またホームページを閲覧出来ない方は biotope@mx1.alpha-web.ne.jp までご連絡
下さい。管理者が手動で登録いたします。
_____________________________________
"子どもと自然"に皆様の情報、原稿をお寄せください。
自然と子どもに関するする話題、イベント情報、ホームページ情報(ホームページの
更新、開設)、団体紹介(フィールドレポート)その他を掲載させて頂きます。
  原稿送付先 biotope@mx1.alpha-web.ne.jp (テキスト形式で)

 ●本メールマガジンには著作権が存在します。本誌の記事を転載される場合には
  発行人まで、ご連絡ください。
_____________________________________
◆このメールマガジンに対する全てのご意見・ご感想・掲載要望等は、
  biotope@mx1.alpha-web.ne.jp(メールアドレスが変わりました)まで、
 お気軽にご連絡下さい。
_____________________________________
 子どもと自然 -環境教育メールマガジン- 
  編集・発行人 全国学校ビオトープネットワーク  平山 明彦
  編集部 〒299-0114 千葉県市原市泉台4-6-1 電話 090-4023-1476
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。