メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:自立成長型の「いいオトコ」 要約編(2)  2004/03/24


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
  ◆いいオトコ研究会(いい男とは?)◆  04年3月24日 第104号
  ----------------------------------------------------------
    それは、自立成長型の男、自分人生の経営者である男
       http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 読者数;12,625人  (姉妹紙含む)


▼▼お薦めメルマガ▼▼

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ☆新作メールマガジン発行部数ランキング総合1位マガジン☆
  【平凡パパのネット達人記念日】 発行部数 9,535部 (Vol.14)
 ------------------------> http://www.funfunbiz.com/mailmaga/ <---
インターネットビジネスのことなら当マガジン。SOHO・独立起業志望の方へ
「集客できる・売れる・儲かる・稼げる・成功できる」実践ノウハウご提供!
実践から積み上げた圧倒的な情報量であなたにアドバイスや解決策を提案します
 ご登録は→ http://www.mag2.com/m/0000120265.htm 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼▼今号のテーマ▼▼ >> 自分人生の経営ハンドブック 要約編(2)

いいオトコになるための「自分人生の経営ハンドブック」
先週はその要約編(1)で、主に
 自分人生の経営者とは?
 勝つ、ということは?
 戦略と戦術?
 特性や強みを見つけるとは?
 目標を定め、達成するには? 
を述べました。

今号、要約編(2)は、その続きです。


▼自分の場所と資源配分

自分が戦う場所、得意とする分野を定める、
つまり自分の将来展望の領域(ドメイン)を定めることは、
自分人生を素敵に経営していく上で、いいオトコになるために
非常に重要となります。

そして、限られた自分の資源(時間やお金等)を、
最も有利に戦える場所中心に使っていくことが重要。
ドメインが、自分の成長過程、人生におけるいろんな活動の指針となり、
方向性を示す役割を持つようになるのです。

ドメインを定める際、「自分の定義」を考えると良いでしょう。
自分の定義とは「私ってこんな人、人生、生活」みたいなもので、例えば、
「私は、人に喜ばれる仕事をしたい。」 
「私は、金儲けに徹して仕事する。」とか、
「家族と楽しい日々を送る人生が望み。」 
「私は、仕事一本やりの人生を歩む。」など。

また、自分の定義を考えるには、自分志向法と市場志向法があります。
自分志向法は、自分中心の考え方で、
貴方が思う自分の姿や既成事実から、自分定義をする。
例えば、スキーが得意だから、スキーのインストラクターとして生きていく。
これが自分志向法による自分定義となり、ドメインはスキー関連。

市場志向は、周辺(他人)から見た貴方の姿や価値から、自分定義をする。
これは、「会社が貴方に給料を支払う理由」とか、
「彼女が貴方を選んだ理由」という視点から、自分を定義し、ドメインを
定めるもの。
そして、自分人生の定義付けは、出来れば市場志向で行きたいもの。

自分の定義を考え、自分人生のドメインが定まったら、次に行うのが、
限られた自分の資源(時間、金、知恵等)を、定めたドメインに効果的に
配分すること。
いわゆる、使い古された言葉ですが「選択と集中」ですね。

忙しい現代社会、手広く、いろんなことに手を染めるのもいいでしょう。
でも、「何でも出来る人は、何も出来ない」 とも言われている時代。
「何でも売っているが、何も欲しいものが無い。」という
スーパーマーケットになることは避けたいもの。
http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/article0306.html#vol.68


▼自分の分析

ドメインを定め、資源の集中配分を理解したら、次は「自分の分析」を
行いましょう。
その際のキーワードが「Why Me ?」

自分は、何を売り物としているのか?
自分の「どんな機能」に会社は給料を支払っているのか?
自分の何が良くて、彼女(彼氏)はお付き合いをしているのか?
まさに、「Why Me?」を問い詰めてみるべき時代です、今は。

この「Why Me?」、いわゆる「自分分析」に有効なのが、
「バリューチェーン」という手法。
バリュー(Value)とは価値のこと、チェーン(Chain)とは、連鎖のこと。
そして、価値連鎖のことを「バリューチェーン」と言います。

自動車もパンも洋服も、企画者、製造者、販売者などによる様々な
「付加価値」が、「連鎖的」につながって最終製品となり、
原材料の何倍何十倍の価格で販売されます。
つまり、10円のパン粉が、色んな付加価値を連鎖的に繋げたことにより、
100円で販売されている、ということ。

バリューチェーンとは、機能ごとに分解された「事業活動」の中での
付加価値を分析し、最も付加価値を生んでいる機能・部分を探し、
貢献度を明確にすることがポイントです。

同じことを、自分という人間に置き換えてみると、
結構面白い発見があるものです。
例えば営業マンのバリューチェーンとは、
顧客ニーズの把握機能、ニーズを満たす自社商品の顧客への提案機能、
顧客から受注し販売する機能、商品の納入機能、納入後のアフターサービス
機能、代金徴収機能、次の商談に結びつける機能ーー。

営業というバリューチェーンを見ても、これだけの機能(価値)があるのです。
この機能(価値)の中で、貴方が最も顧客や会社に認められているのは何か?
どの機能(価値)に感謝し、顧客は商品を貴方から仕入れることにしたのか?
どんな機能(価値)に対し、会社は貴方に給料を支払っているのか?
これが、自分分析における、バリューチェーンです。

以上は、営業マンだけに限ったことではありません。
経理、財務、情報システム、企画、製造、設計...
どのようなビジネスや仕事、業務にも、バリューチェーンがあります。

また、ビジネスだけではありませんね。
友人関係、恋人関係、その他の利害関係者。
全て、貴方の「何かの価値、魅力」に対し、他人が時間・お金・その他を
割いている。
そして、この「何か」を見つけ出すことが、自分分析であるバリューチェーン
の目的です。

バリューチェーン分析は、貴方の「何か」を見つけ出すことだけが目的では
ありません。
例えば、貴方の優位性にあまり影響を与えない機能を、外部資源の利用で補い、
一方では、より有効な機能には、貴方の自分資源を更に投入する。

前述した営業マン、最大の付加価値を生む機能が「顧客ニーズの把握」
だとすると、顧客ニーズ把握に関して、徹底的に自分資源を配分させる。
すると、この営業マンの領域は「営業マン」ではなく、「マーケティング」
になります。

そして、納品とか代金徴収については、他人(他部、他社、部下)に
アウトソース。
「Why You?」を見つけ出すと、より効果的な自分人生の経営となるのですね。
http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/article0306.html#vol.69


▼外部分析

自分という「内部」分析の後に行いたいのが、いわゆる「外部分析」。
外部分析とは、自分を取り巻く外部環境の中で、自分でコントロール
することが難しく、
尚且つ、「自分人生」の経営に影響を与えることについての分析です。

外部分析でよく用いられる手法が「SWOT分析」。
外部分析の目的は、市場において自分が勝つ機会(Opportunities)を探り、
自分にとっての脅威や避けたいこと(Treats)を見つけ出すことにあります。
そして、内部(自分)分析での自分の強み(Strengths)と
弱み(Weaknesses)を把握し、
それを全体で組み合わせたのが頭文字をとってSWOT分析。

例えば、貴方の会社が売上げ減少で困っている(=勝つ機会)とする。
貴方が避けたいことは、リストラの対象となること(=脅威)。
これが外部分析。

貴方は多くの人脈を有している(=強み)が、
懇意にしている友人が少ない(=弱み)。
これが内部分析(自分分析)。

以上のSWOT分析により、会社への売上げ増大の協力(勝つ機会)を、
貴方の人脈フル活用(強み)によりやってみる。
懇意の友人が少ない(弱み)ことはこの際忘れることとし、
リストラ(脅威)を避けることにまずは集中。
なんて感じです。

脅威の分析は、更に、「競争相手」と「新規参入者」に分解します。
新規参入者とは、今までに居なかった競争相手の出現のこと。
例えば経理知識について貴方は社内で認められていた。
でも、貴方を上回る会計士が、ヘッドハンティングで同僚になりそうだ、など。

代替品とは、優秀な会計士という人的参入者のことではなく、
経理のアウトソース化によって、経理マンそのものが不必要となってしまう
こと。

こうやってSWOTの中で「脅威」の分析を行っていくことは、
自分人生経営において、「次に取るべき行動」が浮き出てくるものです。
http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/article0306.html#vol.70


▼戦略の実行

戦う場所を定め、資源の集中配分をし、自分分析と外部分析が終わった。
あとは、定めたゴールに到着するための「戦略」を策定し、戦略を実行
するのみ。

戦略とは、ゴールに到着するための作戦や道順。
駅に向かい道順には色々あるように、戦略という道順も数多く思い浮かぶはず。
一般的に言われている道順(選択枠)とは、自分が戦うドメイン(場所・領域)
内で、他の人々と比較して自分はどのような位置を占めているのかで、
以下3種類あります。

一つ目は「リーダー」というポジションです。
マイクロソフトのように、ある領域(ドメイン)で大きなシェアや影響力
を持っている。
あるいは、○○会社の営業部というドメインで大きな影響力がある人。
これらの人のことをリーダーと言います。

リーダーの「勝つ」定石戦略は、圧倒的に2番手を引き離すことで、
そのために考えられるのが、ディファクトスタンダード化すること。

貴方が、ある領域でリーダーだとすると、貴方の行動・言動・好み等が、
その領域内のディファクトスタンダード。
例えば会議なら、貴方の発言や、望む議事進行方法が、スタンダード。
経理マンなら、貴方の経理処理方法がスタンダード。
こうやって、ディファクト化(スタンダード化)することが、何よりも
選択すべき戦略です。

二つ目は「チャレンジャー」というポジション。
戦う領域には既に「リーダー」が存在する。
しかしいつしかリーダーに取って代わろうとしている企業や人のことを
指します。

もし貴方がチャレンジャーだとすると、そこには次のような定石戦略が
あります。
まずは、リーダーと同じ領域で勝負を挑むリーダー直接対決型。
このタイプであるなら、ともかく真正面から戦い抜くことのみが戦略です。
会議でも飲み会でも仕事の領域内でも、徹底的にリーダーとやりあう。

次に、リーダーがまだ強化していない領域に注力していく背面攻撃型。
このタイプであるなら、巨漢の横綱の背面を狙っていく戦略に徹します。
理論武装を得意としているリーダーがいる会議では、浪花節型で進行してみる。
イタメシとワインに精通しているリーダーが混じった合コンでは、
なんとかして飲み会の場所を屋形船にしてみる。

三つ目は「フォロワー(追随者)」というポジション。
領域内のリーダーに追随し、他の者からの攻撃や反撃を招かない。
これのみに徹底した企業や人をフォロワーと呼びます。
巨大ショッピングセンターの近くで営業する専門店みたいなものでしょうか。
追随は、決してお調子者というわけではなく、あくまで戦うための戦略です。

以上、ドメイン内での自分のポジションに応じて、選択すべき3つの戦略を
述べました。
次に、自分の強み(=貴方という商品)に応じて、選択すべき4つの戦略を
解説します。
4つとは、「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」。

まずは導入期。
その人の強みやウリは、まだ殆どの第三者は認知していない。
例えば、誰もが知らない得意技とか、全く新しいタイプのライフスタイル。

このような「導入期」に自分の強みがある場合の取るべき定石戦略は、
「自分の強みの本質的な機能」を他人に認知させることに専念。
「Why you」の認知ですね。

そして、導入期の他人への認知に一番適しているのが「クチコミ」です。
自分の良さ、強み、ウリを、徹底してクチコミで広げること。
また、クチコミでの「拡販」は、オピニオンリーダーに認知させるのが、
最も手早い手法です。

つまり、「自分の強みを、自分の領域内にいるオピニオンリーダーに認知
させること」
これに徹することが、戦略です。

次に成長期。
成長期のモノは、需要が急拡大し多くの消費者や支持者が現れ、
マス市場が形成。

自分の「強み」の内容が、ドメインの中で成長期にある場合のとるべき
定石戦略は、「差別化」しかありません。
これら成長期にある「強みやウリ」は、必ず成熟、衰退へと向かいます。
その期に突入するまでに、貴方の差別性を確立しておかないと、
自分自身も成熟から衰退へと陥ってしまうからです。

最後に成熟期と衰退期。
大半の商品が成長期から、成熟期や衰退期に入ります。

自分の強みやウリが、成熟期や衰退期にある場合、2つの戦略があります。
1つ目は、徹底して最後まで貫き通し、なるべくその期間を長く取ろうとする
こと。
2つ目が、持っている強みをさっさと捨て、新しい強みやウリの獲得に努める
こと。

2つ目の戦略は、いわゆる「撤退」です。
今まで蓄積したこと、培ってきた強みを捨てるのって、なかなか出来ないもの。
でも、いかに潔く撤退し、新しいウリの獲得に向かうか。
その時期が遅れれば遅れるほど、新しいところに向かえなくなるものです。

以上、置かれたポジションや持っている強みによって、
選択すべき戦略が異なることを述べてきました。
これら選択した戦略を実行する際のコツを、2つばかりご紹介します。

1つ目は、「ベンチマーキング」という考え方。
他人の優れた部分を学び取り入れていくことを、ベンチマーキングと言います。
この場合の他人とは、自分の領域内の者のみならず、異領域、異文化、
異業種も対象にし、
ベスト・プラクティス(最も優れた仕組)を学ぶことにより、
飛躍的な質の向上や改善に結びついていくことが大切です。

2つ目が、「ストレッチ」という考え方。
従来の改善では達成出来ない高めの目標を設定し、
その実現に挑んでいく考え方をストレッチと呼びます。
つまり、背伸びの原理。

優れた企業では、このストレッチの考えを常に取り入れ、
「不可能なことは何も無い。」というチャレンジ精神のもと、
「出来ない」ではなく「どうすれば出来るか」のみを回答として求めて行く。
そんな社風があります。
全く同じことが、自立成長型の人にも当てはまるものです。
http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/article0306.html#vol.71

以上、要約編(2)。
自分のドメイン、資源配分、自分(内部)分析、外部分析
そして戦略策定と実行について、まとめてみました。

-----------------------------------------------------------------

▼▼上原貴志の「編集後記」▼▼

自分の戦う場所(ドメイン、領域)。
これを定めるのって難しいですね。

イチローや松井のように、日本という野球の場から、
大リーグという場に移れるような逸材は、なんとも羨ましいもの。
庶民の私たちには、夢物語でしょうかね。

でも、「戦う場は、もっと身近の、手の届くレベルでもいいのでは」
って、最近思うようになりました。
世界相手とか、すごいレベルの場ばかりが偉い(すごい)のではないって。

こう思うようになった私は、
チャレンジ精神が衰えてきたのか?
あるいは、現実的になってきたのか?
あるいは、達観するようになったのか?

いずれにせよ、そう思うようになってからですかね、
少しばかり、自分人生の経営に自信が持てるようになったのは。

-----------------------------------------------------------------


▼▼お薦めセミナー▼▼

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ●大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール主催
  売れる商品や儲かる事業を生み出す「図解発想法」 セミナー実施!
                      
          ≪好評に付き、限定開催≫

 ●3月27日(土) 15:30〜17:30 

 −新たな価値を市場に提示し売れる企画を生み出すのに必要な発想法とは?
 −すぐに使え一人でもできる既存のヒット商品を活かした「10の図解発想法」
 −「10の図解発想法」を使って、実際の企画に結びつける方法とは?

 ●セミナー申込⇒   
http://www.attackers-school.com/17/seminar040327.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼▼次号のテーマ▼▼ >> 自分人生の経営ハンドブック 要約編(3)

人は1人では生きていけない!
そんなこと、誰もが知っていること。

でも案外、他人の重要性って忘れがちになるもの。
次号「要約編(3)」は、自分人生の経営で非常に重要な、「人ヒトひと」、
3月31日をお楽しみに。

------------------------------------------------------------------


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◆いいオトコ研究会(いい男とは?)◆  04年3月24日 第104号
  ----------------------------------------------------------
 登録解除    http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/melmaga.html
 バックナンバー http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/backnumber.html
 サイト      http://members.at.infoseek.co.jp/fineguy/
 発行人     上原 貴志 (いいオトコ研究会 代表) 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  読者数;12,625人  (姉妹紙含む)

.
.

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。