メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:いいオトコがよく使う、投資の格言  2003/12/17


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☆   いいオトコ研究会 (いい男とは?)  03年12月17日 第91号
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▼▼今週のご挨拶▼▼

”いいオトコ”になるための基本的行動や考え方と、
”優良な企業”になるためのそれは、同じです。

そこでこの春より、優良企業になるための手法や理論を、
”いいオトコ”になるため」に置き換え、シリーズ化して
お送りしてきました。

”いいオトコ”になるための「経営戦略」、
同「マーケティング」、
同「人」。

そして、ここ数回に渡り「ファイナンス」について連載しています。


▼▼今週のテーマ▼▼ >>投資の格言

時間もお金も労力も、
自分が持っている「資産」を投じることが「投資」。

”いいオトコ”になるためのファイナンス理論。
その一番大切な項目が「投資」です。

今号は、投資に役立つ格言を、”いいオトコ”に置き換え、
解説いたします。


▼人の行く、裏に道あり、花の山

はじめに「人の行く、裏に道あり、花の山」から。
本来の意味は、多くの人が行かない裏道に意外な花見の場所
がある、ということ。

人はとかく人気に左右されやすく、
人気があるものは必然的に高い値段がする。
でも人気が冷めるとこの値段がバブルだってことが露呈し、
価格は下落し、人気に左右されて投資した人は大損する。

これを「オトコ」に当てはめてみましょう。

流行に敏感なことが自慢の”ブスおとこ”君。
クラシコイタリア系の高級スーツをビシっと決め、
デートは必ず流行っているレストランやクラブ。
株価上昇の上場ベンチャー企業に投資し、
仕事に有利だと人気の資格を取りに行っている。

ところがところがーー、
高級なスーツも、周りの男も同じ格好なのであまり目立たない。
流行のレストランは、高くて混雑しているだけで、彼女は喜んでくれない。
上昇したベンチャー株価は、ちょっとしたことで急落。
資格が取れた時には、それはもう仕事に有利ではなくなっていた。

このような人って、結構いませんか?
そうです。
人の行く道をそのまま追いかけても、
花の山は踏み荒らされ、あるいは花は摘み取られた後、
というケースが多くなります。

決して、流行なんて追わなくていいってことではありません。
逆に、流行は常に把握しておくにこしたことは無いでしょう。

でも、他人が進む道を、その後から行くのは
”いいオトコ”になるためには、あまりにも投資効率が悪い。

高価なスーツ、高いレストラン代、株式投資資金、資格取得
の貴重な時間。どれも、効率的な「投資」とは言えませんね。

是非、人の行く道ではなく、裏の道も頭に入れ、
お金や時間など貴重な資産の投資効率を考えて下さい。


▼天井売らず、底買わず

1円でも高く売り、1円でも安く買いたい。
これが多くの投資家の心理です。

「投資している株式を、最も高値で売却しよう」と狙っていたが、
いつのまにか、株価は天井に達し、下落に転じてしまう。
で、売ろうと思っても売れなくなる。

「一番安い時に買おう」と、下落中の株を狙っていると、
いつのまにか反転(値上がり)してしまい、買えなくなってしまう。

思い切りが悪い”ブスおとこ”君。
すばらしいビジネスのアイデアが思い付いた。
でも、かなり詳細に分析調査しないと、なかなか実行に移さない。
そして、いざ実行と決意した時には、ライバルが既に実行していた。

飲み会の場所を決める際、5つも6つも価格比較する。
そして、ようやく「ここが一番安い」って決めて予約の電話をすると、
「もう埋まってしまいました。」ってことが多い。

”いいオトコ”になるには、「思い切る」ことも大切。
投資しないことには、リターンはありません。
リターンが無いことには、成長もありませんのでね。


▼市場にいる必要はない

目先の利益に目がくらみ、短期的な売買を繰り返す株式投資よりも、
景気や企業分析による数ヵ月後、数年後を読んで投資することを、
薦めた投資格言です。

プロの短期売買投資家は別ですが、素人は、もっと、長期的視点に
立って投資したほうがいいってことですね。

営業マンの”ブスおとこ”君。
目の前の売上げに通じる営業ばっかりに注力している。
言い換えると、顧客からの信頼を失ってでも、今月の売上高を上げ
ることを優先。

ところが、あまりにも目先の売上高ばかりを追いかけていたせいで、
顧客からのクレームが殺到。
業界内で悪い評判が広まったこともあり、営業成績は落ちる一方。

人は、どうしても目先の利益(成績)を追い求めてしまいがち。
もちろん、今日明日の給料も大切だし、
厳しい成果主義の時代、仕方ないとも言えますが。

但し、目先利益追求型は、いつしかボロが出るもの。
”いいオトコ”は、永続的成長を求める人のこと。
だから、目先利益と同時に、5年後、10年後を見据えて、
仕事に取り組むこと、基本中の基本ですね。
貴重な時間を仕事に投じる、これ「投資」。
そして短絡的ではなく、長期的視点で投資を行いたいもの。


▼見切り千両

値段が下がっている株式、既に大きな損が出てしまった。
でも「いつかまた戻るだろう」って無意味な期待を持ち、
いつまでも処分できないで、更に損失が増える。

このようなことを戒めた格言で、見通しが良くないと思ったら、
思い切って処分しなさい、ということです。

根性がある。諦めないでとことんやる。
これって、「諦めが悪い」ということも場合によっては言えます。

諦めないでやり続けるのは、やり続けることにより、
自力でなんとかなるかもしれないという場合に有効。

そうではなく、やり続けることによって見通しが良くなるかどうか
わからない場合は、単に諦めが悪いということもありますね。

”ブスおとこ”君。
任された仕事に対し、既に多額の資金をつぎ込んでいるが、
これ以上やっても、成果が出るとは思えない。

でも、「既に多額の資金を使ったので、なんとしてもやり続けたい。」
という「精神論」だけで、会社の資金を更につぎ込んだ。
そして、あまりにも巨額となり、とうとうパンク。

同じく”ブスおとこ”君。
好きな女性をゲットするために、たくさんの時間を使ってきた。
そう、時間という貴重な資産を。

ところが一向に彼女は振り向いてくれない。
そしてとうとう、別の男性と結婚してしまった。
でも、諦めきれない彼は、追い続けることをやめなかった。

このようなこと、「辛抱強く、根気があってすばらしい。」
という見方もありますが、それが通るのは、あくまで見通しがある場合。
そうでない場合は、単に「諦めの悪い人」となり、
”いいオトコ”になるには、あまりにも投資効率が悪すぎます。


▼卵は、1つのカゴに盛るな

壊れやすい卵を1つの容器に入れて落としてしまうと、
全て割れてダメになる。
よって、いくつかの容器に分散させて盛るように、という格言です。

投資の世界も同じ。
特定の業種、特定の証券種(ベンチャー株、安定上場株など)など、
偏った投資は避けるべきということ。

A社という不動産会社に勤務している”ブスおとこ”君。
もちろん収入はA社からの給料。
ちょっとお金が余ると、勤務先のA社の株を買う。
住まいは、A社が開発している新興住宅地のマンションを購入。
奥さんもA社でアルバイト、友人の多くもA社の同僚。

そして5年後、A社は倒産。
A社からの給料がゼロとなり、投資していたA社株式も紙くずに。
購入したマンションもA社の倒産に伴い価値が半減。
奥さんもA社のアルバイトを切られ、
友人を頼ろうにも、皆、路頭に迷っているA社社員。

以上は極端な例ですが、十分にありえる話です。
自分の会社に帰属意識を持つことの長所とか、
社員持ち株制度など、「同じカゴに投資する」ということのメリットも
多々ありますが、ここではとりあえずそれを考慮しないことにしましょう。

”いいオトコ”は、時間やお金、自分の生活を投じる、などの「投資」を
上手にやります。
そして、卵を入れるカゴを分散させることを、いつも頭に入れています。


▼動きあるものには、訳がある

この世に存在するものには全て、それなりの理由があります。
株価が上がった企業にも下がった企業にも、それなりの理由があるはず。
株価が動いた理由を見つける努力をすれば、
次の一手が正しく打てる、という格言です。

”ブスおとこ”君は、世の中の「動き」に敏感、
流行の最先端を行こうと努力している。
でも、なぜこれが流行っているのか?
なぜ注目を浴びているのか、考えようとしない。いつも流行に乗るだけ。
乗るだけだから、別に”ブスおとこ”君自身が注目されることは無い。

”いいオトコ”は、なぜこれが流行っているのか、
その理由を探ることを心がけている。
次に何が流行るか、予測することが上手。
予測上手だから、自ら流行を生み出すことも多く、それが彼を更に成長
させている。


▼指値は取り消すな

指値とは、例えば100万円の自動車に対し、
「95万円なら買うよ」とディーラーに約束すること。
そして、一度指値したら、深追いせず取り消したりせず、それを忠実に
守ること、この、途中で考えを変えないほうがいいということを、
この格言は意味している。

”ブスおとこ”君は、欲深く、初志貫徹が出来ない。
だから、いろんな意味で「人生の指値」を深追いしてしまう。
そして深追いし過ぎて、手に入れることを逃してしまうことが多い。

”いいオトコ”は、人生の指値に忠実だ。
だから場合によっては、もっと有利な条件で手に入れることが
出来ただろうものがあっても、後悔はしない。
その分、着実に獲得した資産(知識、お金、人脈など)が蓄積されている。


▼最後に

以上、投資の格言、ほんの一部を"オトコ”に置き換え解説しました。
この中で筆者が一番気に入っているのが、
「人の行く、裏に道あり、花の山」です。

”いいオトコ”という人を対象にメルマガを送り続けています。
あくまで、人を企業と見立て、企業経営理論を人に置き換えたもの。

「もっと軽いナンパ的なメルマガにしてくれ。」
という言葉を、多くの読者から受けました。

「出会いのメルマガの方が受けるぞ。」
とも言われました。

「難しい理論よりも、即モテる方法を解説してくれ。」
と言うような依頼も多々もらいました。

しかしそれでは「人の行く道」を歩むのと同じ。
「ナンパ」メルマガも、「出会い」系も、安易な「モテる」方法も、
世の中に氾濫しています。

人を企業と見立てた”オトコ”人生の経営理論が、
花の山になるかどうか、まだ確固たる見通しはありませんが、
「見切り千両」と見切るまで、やり続けてみたいものです。

「動きあるものには、訳がある」のごとく、
”オトコ”は自分人生の経営者、自分ブランドを構築するという
「動き」が、いろんな場面で見えてきているので。


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▼▼次号のテーマ▼▼  12/24配信

>>自分へのX'masプレゼント

今年1年を振り返り、
1ミリでも、前に進みましたか?
1グラムでも、資産が増えましたか?

もちろん進むとは「去年の自分」よりも成長すること。
資産とは、知識や人脈、経験などの見えない資産も含めてのこと。

そして、少しでも進んだ人、増えた人、
今日はX'masイブ、自分に何かプレゼントしましょう。
成長に対する自分ボーナスです。

成長している企業は、昨年よりも利益が増えた、資産が増えた、
仕事が増えた、社会貢献度が増えたーー。
そして、成長企業の経営者も社員にボーナスを与えます。

同じように”いいオトコ”は、自分にプレゼント(ボーナス)を与えます。
来週は、このようなことを述べ、今年最後の号としたいと思います。



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発行人     いいオトコ研究会 代表 / 上原




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