メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:いいオトコは、ブランド人である  2003/10/22


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☆   いいオトコ研究会 (いい男とは?)  03年10月22日 第83号
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ブランドの意味

人にもブランドというものがある。
その重要性もわかったような気がする。

では、人のブランド、ブランド人の意味を、
もう少し掘り下げてみます。


▼ブスおとこ君 vs いいオトコ君

とある駅前スーパーの果物コーナー。
山積みされたままのミカンが腐りかけている。
安売りしているのに、客はその前を通り過ぎるだけ。

ところが、その横に「品切れ、完売」と表示された
ミカンのコーナーがあった。

とある駅前居酒屋の合コン会場。
女性の誰にも相手にされず、ヤケになっている男がいる。
一生懸命しゃべり、女性に気を使っているのに。

ところが、その横に「携帯番号教えて」と幾人の女性にも
言い寄られている男がいた。


▼売れ残りミカンと品切れミカンの差

駅前スーパーにある安売りコーナー。
でも、いくら安売りしても、売れ残ってしまう商品があります。
なぜか?
そこには、「ブランド」が無いからです。

一方、同じスーパーでも、行列が出来ているコーナー。
倍以上の値段がするのに、品切れとなってしまいます。
なぜか?
そう、「ブランド」があるからです。

消費者は、「単にミカンという商品」を買い求めに行く場合、
まずは値段を最優先します。
だって、他のミカンとの差別性が無いのだから。
どれが美味しいのか甘いのか、わからないから。

売主のスーパーも、折り込み広告で「ミカン大安売り、一山200円」
など、単価中心のアピールをします。
ともかく、安さを強調する安売り攻勢で、差別化を図る。

一方、「愛媛県産のミカン」とか、「○○農家のミカン」など、
商品名を指定して買い求めに行く場合もあります。
その場合は、単なるミカンよりも値段が高くても買いますね。
だって、指定したミカンが食べたいから買いに行くのであって、
そこで多少値段が高くても、それは目を瞑ってしまうから。

売主のスーパーも、折り込み広告はしません。
クチコミが中心だし、広告しなくてもお客さんが集まる。
ともかく、商品名を指定されるよう、商品の差別化を図る。


▼安売り男と、品切れ男

同じようなことが、男にも当てはまりますね。

合コンに参加した”ブスおとこ君”。
一生懸命自分を売り込み、よくしゃべり、芸も達者。
携帯番号を教えてもらったら、マメな電話魔と化す。

でも、女性に「あのヒト誰だっけ?」って識別されずに、
電話やメールの返信も無いまま、終わってしまう。

会議に出席した”ブスおとこ君”。
懸命に自分の意見を述べ、自分の成果をアピール。

でも、上司や同席者から「あいつ、うるさいだけだな。」って言われ、
何ら、高位の仕事を任されたりはしない。

一方、”いいオトコ君”の合コン。
あまり売り込まなくても、
何故か帰り際には、女性から売込みがある。

会議の席、特段アピールしていないのに、
後日、もっと高位の仕事を任される。

ブランド商品とは、このような愛媛ミカン。
ブランド人とは、”いいオトコ君”のようなことを指すのです。


▼高級品だけがブランドではない

「高いミカンはブランド品」と勘違いされそうです。
「カッコいい男、頭のいい人がブランド人」と誤解を受けそうです。

でも、そうではありません。
一山200円のミカンでも、ブランド・ミカンにはなりえます。
顔も頭も二流の男性だって、ブランド人になりえます。

前号で申しましたね。
銀座三越で売っている30万円のオーダースーツも、
GAPで売っている1,000円のTシャツも、ブランド品。

500万円以上するベンツも、
70万円で買えるISUZUも、ブランド品。


▼ブランドの機能

ブランド品(ヒト)と、ノンブランド品(ヒト)。
その差を述べるには、ブランドの重要性について理解する必要があります。

企業や商品にとっても、そして人にとっても「ブランド」が重要なのは、
ブランドには以下3つの機能があるから。


▼識別機能

お客さんは、数ある候補の中から、自ら購入する商品を選択します。
ミカン1つとっても、複数の種類があるし、
ミカン以外、他の果物とも比較して、結局、どれかだけを購入。

その際、無意識のうちに「買ってみて損をした、後悔した。」
というリスクを避けようとします。

ミカンならまだしも、高価なものになればなるほど、その傾向は高まります。
車を買う際、「買ったけど、納得する価値は無かった。」
とは思いたくないですものね。

そして、その「後悔するリスク」を回避するため、
お客さんは、商品に関し事前に様々な情報を入手するのです。
ところが情報の100%を入手することは不可能だし、
そもそも情報入手する時間が惜しいということもあります。

よって、ブランドを目印に商品を識別すれば、お客さんは、
その「後悔するリスク」の回避と、時間節約が出来ます。
これはブランドの「識別機能」というもの。

企業や商品にとって、ブランドの識別機能が、
自社商品を購入させる大きな手段となるのですね。
「松下のDVDであれば心配ない。」
「GAPで売っているTシャツなら損は無いだろう。」
と思わせることは、お客さんを誘導する最強の手段。

ブランド人である”いいオトコ君”。
「あの人は、信頼がおけるから心配無いよ。」
「彼なら、一緒に居ても損は無いよ。」
という「識別機能」が、周辺の人々にあるのですね。

ノンブランド人の”ブスおとこ君”。
「よーく調べてみないと、彼のことわからない。」
「結構、一緒にいると危険かも。」
となり、識別されずに、置いてけぼりにされてしまうのですね。


▼固定化機能

ブランドを一度認識し、その価値を認めたお客さんは、
長期にわたりそのブランド商品を購入することになります。
これをブランド・ロイヤルティーと言う。

そうなると企業側は、固定客という安定した長期の利益が確保され、
短期的な値引きやプロモーションに依存することがなくなります。
つまり、安売りや、無理な売込みが不必要ってこと。

デフレの時代なのに、値上げこそすれ値下げしない
エルメスやヴィトン。

未だにJTBにも加入せず、
ましてやネットにも登場しない老舗旅館があります。
それは、長期の固定客だけで客室が一杯になるから。

”いいオトコ君”には、固定ファンがたくさんいる。
自分からアピールしなくても、彼の業績は誰もが認知している。
だから、どんどん高いレベルの仕事が舞い込んでくる。

合コンに参加しなくったって、女性に広まっている良い評判が、
彼のプライベートタイムを埋めてくれます。

”ブスおとこ君”には、固定ファンがいません。
だから、「俺はスゴイ」「俺ってどうだ!」
って自慢し、言いまわっていなくてはならない。

「自慢ばかりする人には、大した奴がいない。」
ってのも、このためです。
「忙しいことを、何となく誇らしげに言う人は、中身が薄い。」
ってのも、同じことですね。


▼意味付け

エルメスの高級バックが飛ぶように売れているのは、
お客さんが、「ブランド」から連想されるイメージが好ましく、
そのブランドを持つことにより、高い満足感を得ることが出来るからです。

例え同じ機能のバックでも倍以上の値段で売れるのもそのため。
お客さんは、機能だけで商品を購入するのではなく、
別の「意味=意義=満足感を得られるモノ」を求めているのです。

男の場合はどうでしょう?
同じ仕事を任され、同じ成果を出した”ブス君”と”いい君”。
上司や取引先の満足感は異なるはず。
だから、”ブス君”は感謝されず、”いい君”は感謝される。

デートしていても、”いい君”は満足感を与えられる。
ブランド人になると、同じことをやっても、
お客さん(相手、周辺の人々)の満足感が違うのですね。


▼イメージ

強い(高い)ブランドは、企業や商品のイメージを高めます。
企業イメージが高いということは、より良い人材の採用にも、
取引先や金融機関との関係にもプラスに影響を及ぼす。
商品イメージが高いということは、より良いお店への出店にも、
仕入れ担当者や売り子との関係にもプラスに影響を及ぼす。

強い(高い)ブランドを持つ人の場合はどうでしょう。
その高いイメージを目指して、更に人が集まってきます。

上司や取引先に売り込むのも、自分から行くのではなく、
相手から来るに越したことありません。

女性に気に入られようとするのも同じ。
自分から行くよりも、相手から来てもらうほうが、
断然有利だし、ことが上手く運びますね。


▼他事業へ

高いブランドを有していると、そのブランドを冠に、
他の事業への進出が容易となります。

例えば、家電メーカーであったSONYが、
VAIOというパソコンで成功した。
中身もすばらしかったのでしょうが、何と言っても
SONYという高いブランドが、成功へと導いたのです。

もし、ブランド力の無い家電メーカーであったなら、
パソコンという他事業への進出が、上手くいっただろうか?

男の場合も同じ。
経理マンとして絶大の信頼を得ていたブランド人の”いいオトコ君”。
親友と一緒に独立起業。
彼のブランドが、「彼なら大丈夫だろう。」と周りを安心させ、
多方面からの支援を受けることが出来た。

夫としてのブランドを築き上げた”いいオトコ君”は、
引越しの際も、家庭内の大きな変化・転換の際も、
妻や子供から「任せるよ」と最後は言われる。

ブランドの無い”ブスおとこ君”は、
独立しても「あいつが新しいことで成功するはずがない。」
って誰もが不安がり、支援してくれない。
夫の”ブスおとこ君”は、家庭内の信頼ゼロで、いつも反対される。


▼そして、ブランド価値

ブランドの重要性。
最も重要なこと、それは「ブランド価値」です。

企業の場合、一般的に資産とは、不動産や預貯金などのこと。
つまり、目に見える、形としてある資産。

ところが最近、「目に見えない資産」の重要性が高まっています。
そして、その主なものが「ブランド」という資産。

不動産などの資産は、その中身は、建物や土地。
ブランド資産の中身は、上述した「識別機能」、「固定化機能」
などのこと。

優良企業は、不動産などの目に見える資産よりも、
ブランドなど見えない資産の価値を高めようとしています。

男も同じ。
カネ、家、車。
そんなものは企業の不動産と同じ。
それよりも、見えない資産である「ブランド」の価値を高めること。
”いいオトコ君”は、そこに最大の関心を持っています。


▼最後に

「コモディティー化」商品と言うのがあります。
コモディティー化とは、「差別性の無い」、「価格だけで勝負」
のこと。

例えば、大豆やトウモロコシ。
もちろん、品種や新鮮さなどの差別性もあるが、
基本的には安いか高いかだけ。

コモディティー化された商品は、
「市場」とか「取引所」で売買されます。
そう、現物も見ないで、売買される。

コモディティー化された男、最近増えていませんか?
「別に、あいつじゃなくてもいいよ。」
「でも、安いからな、彼は。」
「誰もいないから、仕方が無い、奴にしよう。」

そうはなりたくありませんね。


▼女性の方へ

高級ブランドで身を固めた男。
一緒に歩いていて、恥ずかしい。
そんな女性からの声を、よく耳にします。

でも、どうしてそのような女性の声に、
多くの男性は耳を傾けないのでしょうかね?

読者の一人からご意見を頂戴しました。
「自分のことを、無言でPRできない男とは、お付き合いする気が無い。」
「自分のことを、自慢ばっかりする男は、バカにする対象にしかならない。」
って。

これが、女性の本音でしょうかね。


▼▼次号のテーマ▼▼  10/15配信

>>ファッション

自立君、ブランド人は、
ファッションにも細心の気を払っています。

もちろん、ブランド品の服を買い揃える。
そんな安易な方法ではなく。

次号(10月29日)、ファッションについてお話します。

貴方は、キレイな包装紙でラッピングされたノンブランド君?
身の丈にあった包装紙でラッピングされたブランド君?


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発行人     いいオトコ研究会 代表




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