メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:いいオトコ、自分ブランドを持っている  2003/10/15


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☆   いいオトコ研究会 (いい男とは?)  03年10月15日 第82号
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▼▼今週のテーマ▼▼ >>ブランド

自分という商品が何なのか? そのコアとは何か?
これらがわかった。

後は、「自分という商品」のブランドを作り上げること。
さあ、いいオトコになるための核心の1つ、
「自分ブランド」について、お送りします。


▼ブスおとこ君

ブランド大好きなブスおとこ君。
学生の頃から、ブランド品に身を包んでいた。
スノボやる時も、ゼミに行く時も、デート時も。
そして、多くの人の憧れの的となっていた。

社会人になっても同様。
ゼニアのオーダースーツ、ブルガリの時計。車も同然ベンツ。
それはそれは、合コンやクラブでモテたものだった。
もちろん、借金と親からの援助で買ったことは、知られていないで。

そして今。
以前にも増して、ブランド品、高級品には拍車がかかっている。
でも、「なんか、ブランド品が歩いているみたい。」
「服は高そう、中身は低そう。」
「結婚だけはしたくない相手。」
って、陰口を言われている。

自分の価値観を明確に持っているブスおとこ君。
常に、「俺はこうだ。」ってのが口癖。

20代の頃はそれで良かった。
「自分を持っていていいねー。」
「自信がある男性ってステキ。」

ただ、付き合った女性とは、半年と続かない。
会社の同僚からも、「いつかギャフンと言わせてやる。」
って思われていた。

そして今。
結婚生活は、ドロドロ。
妻や子供は、自分の言いなりにならないと不満らしい。
だから、家族はどんどん彼から離れていく。
部下とは、仕事以外の付き合いがゼロ。
取引先から、プライベートで誘われることも無い。
友人?
もちろん、仕事上で何らかのメリットを感じている人だけだ。


▼ブランド

「ブランド」と言う単語で、まずは思い浮かぶのが
エルメスやゼニアなどの高級ファッションブランド。
あるいは、リッツカールトンのような5つ星ホテル。
ひらまつのようなリッチなレストラン。
ベンツやボルボみたいなハイグレードカー。

これらは、言うまでもなくブランドですが、
ブランドとは、もう少し幅広い意味を持っています。

例えば電器のヨドバシやコジマ。
「あそこに行けば安い家電が豊富に揃っている。」
そう思わせるお店も、ブランドを持っていることになります。

スタバは、注文したコーヒーが出てくるまで5分かかりますが、
5分待たせても満足する味と値段と店内雰囲気。
この「待たせても満足させる」というのがスタバのブランド。

単なる温泉街だった九州の湯布院も、今やブランドを確立して、
他の温泉街との差別化に成功しました。

セレクトショップと言えばビームス。これもブランド。
theoryは、20〜30代キャリア服というブランドを短期に構築。 


▼人にもブランド

以上のようなお店やファッションなどのブランドと同様に、
人にもブランドというものがあります。

「○○さんって、博学で知的だよね。」
と、周りの人々が、その人の特徴を端的に直ぐに頭に浮かべられる。
この場合、○○さんは”ブランド人”だと言えます。

「パソコンのトラブルに付いては、XX君に聞こう。」
と、ある特定の事柄に関して、しょっちゅう名前が挙がる。
この場合、「パソコンのトラブル解消」が、XX君のブランド。

そして、いいオトコって、必ず自分ブランドを持っています。
あるいは、ブランド人ってのは、いいオトコ型のライフスタイルを
間違いなく実行しています。

では今週は、人のブランドに付いてですが、
もう少し詳しく、ブランドの意味や意義を解説してみますね。


▼ブランドとは

一般的に、商品などのブランドとは、
社名やコース名、ロゴだけを指すものではありません。
消費者である顧客に対して、特定の特徴やベネフィット(顧客に
とっての利益)、サービスを継続して提供するという、
売り手側(商品の提供者)の約束の印であります。

あるいは、競合相手の商品(サービス)と区別させ、
より良い認識をさせるための名称、言葉、シンボル、デザイン
の組み合わせとも言えます。

これを人に当てはめると、顧客が周辺の人々となります。
そして、周辺の人々に与えている「何か」。
その特徴やベネフィット(周辺の人々にとっての利益)。
これを継続的に提供することが、人のブランド。
提供できる人が、ブランド人ということになります。


▼どんなことを与えるの

SONYというブランド。
社名ではありますが、同時に色んなことを皆さんは
思い浮かべるのでは。
その頭に浮かんだことが、SONYが顧客に提供する
特徴やベネフィットで、
それがSONYのブランドです。

では人の場合は何か?
信頼、楽しさ、マメ、参考になる。
このような抽象的なことでもOK。

ギャグが面白い、会話が知的、色々教えてくれる。
こんな感じも有り。

パソコンのトラブル時には助けてくれる。
ステキなお店に連れて行ってくれる。
日本の歴史のことなら何でも知っている。
こういう、具体的な事柄もブランド。

いつもお洒落なファッションに身を包んでいる。
前向きな生き方をしている。
努力を惜しんでいない。
これは、直接のベネフィットを与えるものではありませんが、
間接的には何らかの影響を与えているので、やはりブランド。


▼ブランド人

社名や商品ブランドであるSONY。
上述したように、特徴や顧客ベネフィットを継続的に
提供することを約しています。

人のブランド、ブランド人も同様。
周辺の人々である顧客に、特徴やベネフィットを
継続的に提供することを約束し、
またそのための努力を惜しみません。

”いいオトコ君”。
「自分が周辺の人々に与えることが出来る」事柄を、
しっかりと把握・自認しています。
そして、それを継続させることの大切さを知っています。

だから、「博学で知的だ。」っていうのがブランドの”いいオトコ君”。
その維持向上に必死で、
電車で漫画なんか読んでいる暇はありません。

「あの人はお洒落」と言わせるのがブランドの”いいオトコ君”の場合。
他人より20分早く起きて、その日のスーツやタイ、シャツを選びます。
たった20分ですが、継続させるのは結構大変でしょうが。

「彼は、めったに病気で休んだりしない。」という”いいオトコ君”の場合。
健康維持のために、陰では、積み重ねの努力を継続しています。
毎晩、飲んだくれて、帰りにラーメンっていう誘惑に負けずに。

顧客に対し、「継続的」に自社商品の優位性、顧客のベネフィットを提供する。
これを約束しているのがブランドで、
”いいオトコ”は、それが出来ているからブランド人となりえるのです。


▼強いブランド

企業にとって、ブランドとは最も高い価値のある資産の1つです。
そう、不動産よりも現預金よりも、ブランドの方が価値のある資産。

だから、優良企業は、ブランドの価値の維持のみならず、
高めること、ブランドを強くすることを最重要課題としています。

結果、例えば同じ機能を有しているウォ-クマン市場で、
他社より2割以上価格が高いSONYが常にトップシェアを保持している。
売上げ苦戦しているデパート業界で、伊勢丹の紳士服は一人勝ち。
湯布院には、閑散とした時期が無いようだ。

これら企業は、商品が持っている「強いブランド」。
しかし、強いブランドを育てることは、一朝一夕に出来るものではありません。
一貫したマーケティング活動や、高い品質サービスの提供、
環境保全への取組み姿勢、地域社会との共存など、
地道な努力の積み重ねが求められます。

また、強いブランドを持っている商品や企業は、
あれもこれもと求めず、ある焦点に絞って、商品やサービス
を提供しています。
高級品と、一般品。
地域限定と、全国版。
対象年代限定と、誰をも対象とする。
当然、両立は出来ませんからね。


▼強いブランド人

同じように、強いブランドを持っている人、”いいオトコ君”。
保有資産の中で、一番重要なものが「ブランド」であることを、
よく知っています。

また、その「ブランド価値」を高め、強くすることが、
ライフスタイルの中心を占めていることも共通しています。

そして、あれもこれもを求めずに、
自分の強みや特徴を更に強化することに、焦点を合わせています。


▼高級品に囲まれた”ブスおとこ君”

ブランド人のはずだった”ブスおとこ君”が、40歳を過ぎて廃れていった。
これは、ブランドの重要性に気が付かず、
価値を高める努力を怠ったからです。

高級ファッションに身を包むことが、ブランド人と勘違い。
でも、高級ブランドという商品は、単なる「その人の包装紙」。
包装紙ばっかりに気を取られて、
売っている中身(商品)の価値を高めること、
あるいはその価値が何なのかを追求することをしていなかった。

もっと言えば、中身(商品)の価値に合わせて、
包装紙(身につけるブランド服や車)のグレードを高めていく。
この考えが必要。

高い服も車も、中身が伴っていないと、かえってみっともない、
不釣合いに見えてしまうってこと、気が付くべきでしたね。


▼一方的に価値を押し付けた”ブスおとこ君”

同じように、「俺の生き方はこうだ」と、
他人(顧客)を省みず、一方的にその価値を押し付けた”ブスおとこ君”。
誰にも相手にされなくなったのは、致し方ありませんね。

自分の価値観を把握する。
自分の特徴や強みに集中する。
確かに、こう述べてきました。

ただ、そのいずれもが、周辺の人々(顧客)に受け入れられて、
初めて意味のあるものとなるのです。

製品に自信のある企業は、自社製品が売れて当り前だと考えがち。
でも、その自信は社内でのみ生きるのであって、
顧客に受けなくては何ら意味がありませんね。
現に、そのような企業や商品、たーくさんあります。

そう言えば、上述したSONYにも、
ベータというビデオテープがありました。
品質も技術的にもVHSよりも優れていた。
これは事実なのですが、売れなくては意味がありませんね。


▼”いいオトコ君”は

一方の”いいオトコ君”。

ファッションには、細心の気を払います。
しかし、時計もスーツも車も、自分の中身(レベル)にあったもの。
身の丈知らずとは言われない範囲で、最高のものを求めていきます。

100万円のローレックスも、30万円のゼニアのスーツも、ベンツも、
まだ早いと自認。
もちろん、いつしかそれらを身につけても十分なくらいに、
自分のレベルを高めようという、その意思は強く持っていますが。

価値観の押し付けもそうですね。
自分の価値観、アイデンティティーは、しっかりと持っています。
でも、相手に押し付けるような愚かな行為はしません。

また”いいオトコ君”は、長年かけて築き上げたブランドも、
一瞬にして崩壊することも、よくわかっています。
そう、雪印のように、企業でも多くの事例が出ているように。


▼最後に

ブランド。
なんと抽象的だが、意味の深い言葉でしょう。

ブランドには、高級も低級もありません。
エルメスもユニクロもブランドだし、
ベンツもISUZUもブランドですから。

但し、ブランド価値には、高い低いはあります。
是非、”いいオトコ”として、
自分ブランドの価値を、高めていきたいですね。

”いいオトコ”だから自分というブランドを持っている。
自分というブランドを持っているから、”いいオトコ”になった。
どっちでもいいですが。


▼女性の方へ

女性は、いわゆるファッションや装飾品のブランドが好きですね。
これは、男性よりもその傾向は強いでしょう。

最近よく耳にするのが、「いいオトコがいない」
という女性同士の会話。

これは、「男性という人」についても、
真剣に「人ブランド、男性ブランド」の中身が問われてきている証ですね。

ファッションや装飾品も、中身の無いブランドなんて、買う気も起こらない。
同様に、中身の無い男性、ブランドの無い男性も。



▼▼次号のテーマ▼▼  10/15配信

>>ブランドの意味

人にもブランドというものがある。
その重要性もわかったような気がする。

では、人のブランド、ブランド人の意味を
もう少し掘り下げてみます。

次週(10月22日)を読めば、
もうブランド人の達人になれますよ。



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発行人     いいオトコ研究会 代表




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