メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:いいオトコが有している、戦略実行のコツ  2003/07/23


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☆   いいオトコ研究会 (いい男とは?)  03年7月23日 第71号
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▼▼今週のテーマ▼▼ >>戦略の実行

内部分析OK。
外部分析も終わった。
分析に基づいて戦略も策定した。

「よし、いざ実行」
さて、その際のポイント、コツとは?


▼ブスおとこ君

二次会はカラオケってのが、まだまだ主流。
俺も結構得意。
しかし、合コンの二次会では、いつもアイツに負けてしまう。

今号のブスおとこ君は、これだけです。


▼戦略の実行

自分の強みや得意分野。
自分の目指すべきゴール。
自分のリソース(金・時間等)を集中すべきドメイン(領域)。

これらを明確にすることが、
自己分析(内部分析)と環境分析(外部分析)の目的でしたね。
そして、前号まででそれを完了しました。


▼選択する戦略

ゴールに到着するための作戦や道順が、「戦略」。

駅に向かうには、色々な道順があります。
つまり選択枠がいくつかあるということ。
同じように、ゴールに到着するための戦略にも、色々あります。

選択した道順次第で、到着の時間に相当差が出るのと同様、
選択した戦略次第で、ゴールへの時間と労力も大きく異なってきます。
いや、場合によっては、ゴールに到着しません。

だから、「どの戦略を選択するか」が重要となるのですね。


▼自分のポジションによって選択する戦略

自分が戦うドメイン(場所・領域)内で、
他の人々と比較して、自分はどのような位置を占めているのか。
いわゆる、自分のポジションによって、3つの戦略選択枠があります。


▼リーダー

一つ目は「リーダー」というポジションです。
パソコンソフトにおけるマイクロソフト。
自動車業界におけるトヨタ。
これら企業のように、ある領域(ドメイン)で大きなシェアや影響力を
持っている企業のことを業界内でのリーダーと言います。

同じように、会計士なら会計士という業界内、○○会社の営業マンなら
○○会社営業部という部署内、合コン仲間なら仲間という関係内、
その中で影響力がある人、持っている人のことをリーダーと言います。

リーダーの「勝つ」定石戦略は、圧倒的に2番手を引き離すことです。
そのために考えられるのが、ディファクトスタンダード化すること。

ウィンドウズは、OSのディファクトスタンダード。
(最近は多少揺らいでいますが)
だから、圧倒的な差を2番手につけ、長年勝ち続けています。

貴方が、ある領域でリーダーだとすると、
貴方の行動・言動・好み等が、その領域内のディファクトスタンダード。

例えば合コンなら、一次会も二次会も、貴方の強みや魅力が出せる
場所にするし、それが出来る。
会議なら、貴方の発言や望む議事進行方法が、スタンダード。
経理マンなら、貴方の経理処理方法がスタンダード。


▼チャレンジャー

二つ目は「チャレンジャー」というポジション。

戦い領域には既に「リーダー」が存在する。しかし、いつしかリーダーに
取って代わろうとしている企業や人のことを指します。

自動車ならホンダや日産。
広告なら博報堂。
チャレンジャーであったアサヒビールは、リーダーの座に付いた(あるいは
付く可能性が高い)と言えます。

もし貴方が、戦う領域においてチャレンジャーだとすると、
そこには次のような定石戦略があります。

まずは、リーダーと同じ領域で勝負を挑む、リーダー直接対決型。
このタイプであるなら、ともかく真正面から戦い抜くことのみが戦略です。
会議でも飲み会でも仕事の領域内でも、徹底的にリーダーとやりあう。

次に、リーダーがまだ強化していない領域に注力していく背面攻撃型。
このタイプであるなら、巨漢の横綱の背面を狙っていく戦略に徹します。
理論武装を得意としているリーダーがいる会議では、浪花節型、
温情型で進行してみる。
イタメシとワインに精通しているリーダーが混じった合コンでは、
何とかして飲み会の場所を屋形船にしてみる。

尚、リーダーとの差が大きい場合は背面型、小さいなら直接型が
適していることでしょう。


▼フォロワー

三つ目は「フォロワー(追随者)」というポジション。

領域内のリーダーに追随し、他の者からの攻撃や反撃を招かない。
これのみに徹底した企業や人をフォロワーと呼びます。
地域内最大手の私鉄に追随する、ローカル鉄道。
巨大ショッピングセンターの近くで営業する専門店。

追随は、決してお調子者というわけではありません。
あくまで戦うための戦略です。


▼自分の強みによって選択する戦略

以上、ドメイン内での自分のポジションに応じて
選択すべき3つの戦略を述べてきました。

次に、自分の強み(=貴方という商品)に応じて
選択すべき戦略を4種類解説します。
4つとは、「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」です。


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▼導入期

ICタグ、ネット家電、米国型企業経営(統治)、ロシアンPOPS。
これら最近の注目モノは、全て「導入期」にあると言います。
つまり、これから急成長するかもしれないが、来年には姿を消している
かもしれない。
まだまだ市場乱立には至っていないが、どの商品も手法も力不足。

同じようなことが、人の強みにも当てはまることがあります。
その人の強みやウリは、まだ殆どの第三者は認知していない。
例えば、誰もが知らない得意技。
全く新しいタイプのライフスタイル。

このような「導入期」に貴方の強みがある場合、取るべき定石戦略は、
「貴方の強みの本質的な機能」を他人に認知させることに専念。
”Why you”の認知ですね。

そして、導入期の他人への認知に一番適しているのが、「クチコミ」です。
貴方の良さ、強み、ウリを、徹底してクチコミで広げること。
また、クチコミでの「拡販」は、オピニオンリーダーに認知させるのが、
最も手早い手法です。

つまり、「貴方の強みを、貴方の領域内にいるオピニオンリーダーに
認知させること」
これに徹することが戦略です。


▼成長期

高画質携帯電話、高速ネットインフラ、ヒーリング・ミュージック、
スローライフ市場、熟年向け各種商品。
これらの商品や概念は、「成長期」にあると言えます。

つまり、成長期のモノは、需要が急拡大し、多くの消費者や支持者が現れ、
マス市場が形成されていきます。

貴方の「強み」の内容が、成長期にある場合、それに応じた戦略を取る
必要があります。
例えば、「米国の会計処理手法」について、精通しているという強み。
これは、導入期ではなく既に成長期です。
「隠れ家的な和食レストラン」を、たくさん知っているというウリ。
これも成長期です。

その際に取るべき戦略は、「差別化」しかありません。
次項で述べますが、これら成長期にある「強みやウリ」は、必ず成熟、
衰退へと向かいます。
その期に突入するまでに、貴方の差別性を確立しておかないと、貴方自身
も成熟から衰退へと陥ってしまうからです。

米国会計処理という強みだけではなく、それに欧州的な概念も入れてみるとか。
隠れ家レストランというだけではなく、食事の中身も特異性があるお店に精通
するとか。


▼成熟期と衰退期

大半の商品が、成長期から、成熟期や衰退期に入ります。

バブル的発想は完全に衰退しました。
シャツ出しタイトパンツルックもまもなく成熟期に入るでしょう。

貴方の強みやウリが、成熟期や衰退期にある場合、2つの戦略があります。
1つ目は、徹底して最後まで貫き通し、なるべくその期間を長くとろうとする
こと。
2つ目が、持っている強みをさっさと捨て、新しい強みやウリの獲得に努める
こと。

2つ目の戦略は、いわゆる「撤退」です。
今まで蓄積したこと、培ってきた強みを捨てるのって、なかなか出来ないもの。
でも、いかに潔く撤退し、新しいウリの獲得に向かうのか。
その時期が遅れれば遅れるほど、新しいところに向かえなくなるものです。


▼戦略達成(実行)のコツ

以上、置かれたポジションや持っている強みによって、
選択すべき戦略が異なることを述べてきました。

今号の最後に、これら選択した戦略を実行する際のコツを、
2つばかりご紹介します。

1つ目は「ベンチマーキング」という考え方。
他人の優れた部分を学び取り入れていくことを、ベンチマーキングと言います。
この場合の他人とは、貴方の領域内の者のみならず、
異領域、異文化、異業種も対象にし、
ベスト・プラクティス(最も優れた仕組み)を学ぶことにより、
飛躍的な質の向上や改善に結びついていくことが大切です。

2つ目が、「ストレッチ」という考え方。
従来の改善では、達成出来ない高めの目標を設定し、
その実現に挑んでいく考え方をストレッチと呼びます。
つまり背伸びの原理。

優れた企業では、このストレッチの考えを常に取り入れ、
「不可能なことは何も無い」というチャレンジ精神のもと、
「出来ない」ではなく「どうすれば出来るか」のみを回答として求めて行く。
そんな社風があります。

全く同じことが、自立成長型の人にも当てはまるものです。


▼最後に

未だにバブリーなブランドに身を包み、高級車を乗り回すことが、
カッコいいって考えている人。
衰退期の戦略を取った方が、いいかもしれませんね。

リーダーになって、貴方自身をディファクト化する。
そう簡単なことではないので、フォロワーに回るのも、決して悪い
戦略ではありません。

折角夜中まで勉強してきたのに、市場での価値が無くなってしまった。
しかも、勉強の対象は全く好きではない。
そんな資格を取りに行くくらいなら、
アホづらこいて深夜TVに耽っていたほうがよかったって後悔してしまう。
でも、後悔しても何も得られませんね。

折角の貴方の強みを活かせる戦略を。
限られた貴方のリソース(金・時間)の有効活用を。
そのためには、どの戦略を選ぶか。
そして、選んだ戦略をどうやって実行するか。

是非、じっくり考えてみてください。


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▼▼次週のテーマ▼▼   7/30 配信

>>夏休み

次週は、ちょっと一息。
夏休みの過し方に付いて、配信します。



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