メルマガ:【サイバッチ!】インデプス
タイトル:【サイバッチ!】インデプス 025号 03/02/20 17:24 TBS裏金疑惑がついに炸裂!  2003/02/20


━━━━━━━━━━●OH! CYBER PAPARAZZI●━━━━━━━━
【サイバッチ!】インデプス 025号  [02/20/03]
TBS裏金疑惑がついに炸裂!!
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◆配信数:79766◆
【サイバッチ!】の文化・学芸・よろず批評方面担当のインデプス、です。
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▼▽▼【サイバッチ!】既報TBS裏金疑惑ついに表沙汰に!!▼▽▼
▼▽▼インデプス002号の詳細分析記事も再録するニダ!!▼▽▼

 善哉善哉、昨年春、【サイバッチ!】と【サイバッチ!】インデプスが連発で
とりあげたTBSの裏金疑惑がいまごろになって大手メディアで炸裂した
模様であります。とりいそぎ速報ですが、こんなの。

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●TBS幹部、所得隠し7000万円超

 TBSの人気情報・バラエティー番組などの制作を手がけてきた塩川和則・同
社メディア推進局副理事(52)が、東京国税局の税務調査を受け、2001年
までの7年間に七千数百万円の所得隠しを指摘されていたことが19日分かっ
た。隠した所得には下請け会社からのリベートなども含まれていたとみられる。
他に約2000万円の申告漏れも見つかり、同国税局は重加算税も含め三千数百
万円を追徴課税した。

 塩川副理事は番組制作を長く担当し、プロデューサーや制作部長のほか、
同社の制作部門として分社化された「TBSエンタテイメント」の理事を歴任。
「うたばん」「王様のブランチ」などにかかわってきた。

 関係者によると、塩川副理事の親族名義の銀行口座などには、100万円
単位の現金がたびたび振り込まれていたが、塩川副理事はこうした所得を
申告していなかったという。これらの資金を使い、有名な芸能人らと共同で、
これまでに10頭前後の競走馬を購入していた。

 東京国税局は、資産の増加などを調べた結果、七千数百万円が本人名義
など20を超す銀行口座間で頻繁に動いていたことをつかみ、悪質な所得隠し
と判断したとみられる。

 塩川副理事は取材に対し、「答えられない」としている。

(読売新聞)                    [2月20日6時26分更新]
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 この塩川、実名ですでにわがインデプスで報道済みで、しかもその競走馬
資産の背景などについても分析していたのは、われらが読者の蛆虫諸兄姉
ならば覚えていらっしゃることでしょう。

 表沙汰になった記念にその分析記事を再録しちゃいますんで、マスコミ関係者
の方々などはガンガン流用していただいて結構です、はい。以下、【サイバッチ!】
インデプス002号記事の再録をお楽しみくださいまし。

                                  ∞∞∞∞∞∞∞∞


●驚愕!! これがTBS敏腕プロデューサー
  塩川和則サン(実名)のお馬サマ一覧だ!!

「げへへへへ、大月さ〜ん、こんな名前に心あたりないっすかあ? ゴスペル
ソング、ピクトグラフ、ブリガドーン、メイクマイデイ、ゴールドディスク……」

 あああ、まただ。また【サイバッチ!】周辺人物(笑)のKからの問い合わせ。この
ところの定期便だ。悪魔の遣いだ、エンガチョだ。

 思えば去年、幻冬舎と見城徹に担ぎ回られ、にわか作家気取りのデンパ万引き猿
ババア、田口ランディ@湯河原在住、をバカにする原稿が、bk1から不条理にも
削除された腹立ちのあまり、ほんの、ほんの出来心で【サイバッチ!】に罵
倒文を投稿しちまったのが運の尽き。それ以来、他人の皿を横眼でにらんじゃい
ちいちどす黒いひがみやそねみ、妬みの類を人の五十倍くらいはためこんじまう、
そんなけなげでいたいけな蛆虫魂を抱え込む同類の匂いを野郎、どうやら敏感に
嗅ぎとったらしく、何かというとあたしにネタを振ってきやがります。あげくの
果ては気がついたらここインデプスの編集長……あああああ、確か少し前までは、
国立の研究機関に勤務するマジメな学究、将来を嘱望されるココロ正しい民俗学者
のはずだったのに、いったいいつからあたしゃこんな蛆虫野郎につけこまれる
身の上になっちまったのでありましょうか。

 で、なんだよ、今回は。なになに、芸能ネタだって? 悪いがあたしゃ芸能
関係はシロウト同然、未だにモー娘。の名前も覚えられない中年厄年オヤジだ
から、そりゃ役立たずだわ。ん? そんなことはわかってるって? 

 じゃあなんであたしに……ふんふん、今や芸能界を牛耳ると言われる芸能プ
ロ、バーニングプロの系列にライジングプロってのがあって、そこの脱税がら
みでTBSのバラエティ部門の大物、Sプロデューサーが検察庁に事情聴取さ
れてる、と。で、そいつが、ライジングが脱税でこさえた裏金を使ってどうやら
競馬ウマまで持ってやがったらしい、と。でもって、かの元祖便所の落書き雑誌
『噂の真相』が例によってヨタ記事書き飛ばしてて、そこに出てたその持ち馬の
名前がこれ、ってかい。


▼▽俺はデブだ。 しかぁ〜し!、同じデブの身、同じ四十男でありながら▼▽
▼▽おニャン子成金の秋元康が、競馬ウマなんぞ持っているのは許せねえ!!▼▽

 ふむ、競馬ウマとTBS? 南関東の地方競馬じゃ、秋元康@おニャン子成金
腐れデブ名義の馬が走ってて、競馬新聞の馬主欄にも堂々と名前が出てらあ。
なんでもその馬にゃTBSの関係者が何人か共有馬主でぶらさがってる、ってのは
あたしゃ前々から聞いてるけど、ひょっとしてそれと関係あるんじゃないの?

 あああ、それそれ、きっとそれです。それに決まってます。さすが大月サンだ
あ、もし間違っててもおもしろいから勝手にそういうことにしちゃいましょう。
ボクも秋元康って大嫌いだし、大月サンもあんな水ぶくれのギョーカイデブは大
塚英志と同じで全力疾走でラリアート食わせてぶっ殺したいでしょ、またおもし
ろおかしく書き飛ばしちゃいますから、何か文句つけられたら全部責任とってく
ださいね、うけけけけ、てなわけで、野郎、ほっといたら今にも勝手に書き飛ば
しかねない勢いじゃないのよ。

 ちょ、ちょっと待て。他のことならともかく、ことウマのことに関しちゃこち
とらホームグラウンドだから、多少はまわりを固めてから、と言うと、

な〜にをいまさらイイ子ぶったこと言ってんですか、だいたい、おっちょこちょい
にもあの「新しい歴史教科書をつくる会」なんかに肩入れして、ついでに気に
入らない同僚軒並みぶん殴って上司まで道連れにしたおかげで大学からも乞食
同然に追い出されて、あちこちフリチンで駆け回ってもう五年もたつんでしょお、
しょせんいたいけなボクたちと同じ蛆虫人生送るしかない身なんですから、
いい加減に腹くくってくださいよねえ、と、いつもながらテンから容赦がない。

 それが証拠にほれ、ちょっと目を離した隙にいきなり舎弟の雷太に電話を掛け
始め、本紙【サイバッチ!】の次号企画の打ち合わせなんか始めてやがる。えい、
しゃあない、奴らがフライングしてまた【サイバッチ!】にヨタ記事書き飛ばさ
ないうちに、と、あわてて手もとの資料その他をひっくり返しつつ、慣れぬ手つ
きで検索なんぞかけてみた。すると皆の衆、ざっとこんなデータがあがってきた
とおぼしめせ。

☆ゴスペルソング 牡6歳 16戦5勝 獲得賞金997.4万円
  父キンググローリアス×母オンリーメグ (母の父ニゾン) 様似産
    馬主 石川 真実   調教師 千葉 四美(水沢)

☆メイクマイデイ 牡5歳 8戦1勝 獲得賞金3,700万円
  父サンシャインフォーエヴァー×
        母メイショウユキカゼ (母の父ダイナガリバー) 荻伏産
  馬主 草野 仁  調教師 勢司 和浩(中央・美浦)

☆ピクトグラフ 牝5歳 13戦1勝 獲得賞金510万円
  父サクラチトセオー×母サファリオリーブ(母の父リアルム) 静内産
  馬主 池谷 誠一  調教師 萩原 清(中央・美浦)

☆ゴールドディスク 牡4歳 15戦2勝 獲得賞金2,427万円
  父ペルジノ×母ミスマルコチャン(母の父ブレイヴェストローマン)浦河産
  馬主 秋元 康  調教師 森 秀行(中央・栗東)

☆プリガドーン 牝4歳 3戦1勝 獲得賞金1,607.1万円
  父サンデーサイレンス×母メインスルー(母の父スルーオゴールド)早来産
  馬主 吉田 勝己  調教師 小西 一男(中央・美浦)

 ちょっと競馬を知ってる向きなら、まず「ブリガドーン」に目がいくんでしょ
う。泣く子も黙るサンデーサイレンス産駒で、ついこの間、一月の京成杯三歳ス
テークスで牡馬相手に僅差の三着に突っ込んできた期待の良血牝馬。ダビスタ
以降の競馬おたくならば、聞いた風な能書きのひとつやふたつたちどころに並べや
がるに違いない。あるいは、去年の秋の菊花賞まで駒を進めたメイクマイデイな
んかも、まあ、知られているはずだ。

 けれども、ここで注目すべきはひとまず馬じゃない、人の方だ。人と人とのつ
ながりこそがゼニを動かし、欲を増殖させ、馬というメディアに憑依する、と。


▼▽出てくる、出てくる、どんどん出てくる▼▽
▼▽ライジング=馬人脈のにわか裏ガネ成金たち……▼▽

 馬主その他の実名は出てきたから、その『噂の真相』の記事をよこせ、と言っ
たら、Kはファックス送ってきた。こんな時の動きはさすがに蛆虫の総元締め、
ふだんのぐうたらぶりからは考えられないくらい素早い。
 で、その中にはこんな記述があった。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
所有していた現役馬「ゴスペルソング」と「ピクトグラフ」の名義を突如
として変更。馬主から名前を消してしまい、しかもゴスペルソングに関し
ては「4月に中央競馬の登録そのものを外した」と報告しているというの
だ。この事実をもってしても、Sに金の出所に公表できない事情があった
事は明らかだろう。いや、実を言えば、Sは上層部には「馬は処分した」
と報告しているようだが、これもまったくのデタラメなのだ。よくよく調
べてみると、現実に手放したのは5頭のうちわずか1頭だけなのである。
 なるほど確かに「ピクトグラフ」に関しては、この問題が表面化した昨
年12月にすぐ馬主登録を削除  している。だが、「ゴスペルソング」に
関しては筆頭馬主から名前を消しているが、共同馬主としてしっかり名前
を残しているのだ。

  また、残りの3頭に関しては筆頭馬主のままなのだ。
  
「どうやらSはTBS上層部が把握していた馬に関してのみ名義変更を行
って誤魔化したようですね。処分したのは共同馬主がヤバイ馬で、TBS
の部下のプロデューサーなんかと一緒に持っていた馬だしね」
(前出・TBS社員)『噂の真相』01年8月号
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    

 ふむふむ。そのSってエラいさんはヤバいと思って、ゴスペルソングとピク
トグラフの二頭のウマの馬主名義から、おのれの名前を消した、というわけね。
共有馬主の場合、普通は筆頭馬主しか競馬新聞の馬主欄には掲載されない。
だもんで、そこさえ変えておけば名前は表に出ないだろう、と判断したということ
なんでしょうな。

 ところがギッチョン、競馬ウマってやつには所有権移転情報ってのが公表さ
れるんで、アタマから名前隠してもちゃあんとバレることになってます。ほれ、
この通り。

 ☆ゴスペルソング  2001. 3. 1付変更
 前所有者……塩川 和則/池谷 誠一/石川 眞実/草野 仁
 馬所有者……池谷 誠一/塩川 和則/草野 仁/石川 眞実

上段の名義を下段に書き換えたわけですが、見ての通り、これは単に
筆頭名義者を入れ替えただけ。姑息だなあ。そして、ついでにこっちも。

 ☆ゴールドディスク  2001. 7.11付変更
   前所有者……秋元 康/石川 眞実/塩川 和則/池谷 誠一
   馬所有者……秋元 康/石川 眞実/池谷 誠一

 こっちはおのれの名前を消してますね。この間三ヶ月ほどで、さらに社内の立
場がヤバくなったのかも……。いずれにせよ、取り沙汰されているこの「S」と
いうのは、この「塩川和則」という御仁であることは、間違いないでありましょ
う。
 
 さらに、ここでもう一度、上にあげた五頭のウマの「獲得賞金」を見ていただ
きたい。

 あわてて最初に名義変更したとされるゴスペルソングとピクトグラフの二頭の
それは、どちらもこの五頭の中では低い金額になってるのが、おわかりになりま
すね。

 ということは、この二頭は、この五頭の中でもロクに走っていない、つまり儲
かっていない二頭ということであります。もちろん、もともとの馬代金がピンキ
リだから(ブリガドーンは三千万円以上はしたはずの高馬、逆にゴスペルソング
は推定その四分の一から五分の一以下くらいの安馬……このへんは後ほど
詳しく、ね)、馬それぞれで収支がペイしてるかどうかはまた別なのだが、
それにしても、採算性の低そうな馬から「処分」していったらしいことは
よくわかりますな。
『噂の真相』の記事中、「部下のプロデューサー」というのは、ここでゴスペル
ソングの馬主名義になっている「石川眞実」というシトのことだろう。どういう
シトかとざっと調べてみたら、『ザ・ベストテン』や『はなまるマーケット』を
手がけた、まずは敏腕プロデューサーらしい。そして、残りのそれなりに儲かっ
ていた、あるいはこれからまだ稼いでくれる可能性のあった三頭についても、
S=塩川の名義は現在、上に見たようにきれいに表からは消えている、と。

 で、そんなこんなで表から名前を消したS=塩川の代わりに名義人になってい
るのは、「吉田勝己」「池谷誠一」「草野仁」の三人。

 草野仁は言うまでもない、元NHKアナウンサーで『世界不思議発見!』のあ
の「スーパーひとしクン」の御仁。メイクマイデイは菊花賞にも出走したほどの
馬なので、その際には競馬誌などに、馬主としてインタビューが載ってましたな。

 吉田勝己はノーザンファーム社長にして、日本の馬産界を牛耳る社台グループ
三兄弟の次男坊のやり手。池谷誠一はその社台の有力バイヤー&有名馬主で
あります。つまり、これらに、もうひとり秋元康@おにゃんこデブを加えた面々が、
このS=塩川をめぐる馬まわりの人脈だったということになるんじゃないかいな、
と。


▼▽未だ線上に浮かんでこないもう一頭の競馬ウマ!▼▽
▼▽その名はペパーミントボーイ!馬主は!秋元康@おニャン子デブだ!▼▽

 だが、なのだ。最初に触れたように、あたしが以前から耳にしていた秋元康名
義でTBS数人がぶらさがっているともっぱら言われていた南関東の馬、という
のは、ここにはまだあがってきていない。なんでやねん??

 その馬とは……いいや、バラしちまおう、はい、ペパーミントボーイといいま
す。こいつです。

☆ペパーミントボーイ 牡7歳 15戦6勝 獲得賞金3,499万円
 父クリミナルタイプ×母ペパーミントレディー(母の父プロシーダ) 門別産
 馬主 秋元 康  調教師 川島 正行(船橋)

 ほうれ、ここにきっちりとまた秋元@おニャン子デブの名前があ!
 この馬、去年の五月以降は出走していないから、今もまだ休養中のはずだが、
秋元を筆頭名義にしてTBSの関係者複数が、とささやかれていた馬であること
は間違いない。

 というわけで、今や事情聴取までされて場合によっちゃ逮捕も目前と言われる
TBSの大物プロデューサー、塩川和則サンや、同じくTBS某局人事部長とい
う石川眞実サンという、マスコミの権力中枢にいらして芸能プロから税金のかか
らぬおいしい裏ガネをばらまかれていらっしゃった方々は、いかにして競馬ウマ
を持つようになり、そしてどれくらいのゼニが馬を介して散財されたのか(推定)、
というあたりまで、あれこれ無責任に推察、想像、妄想してみましょうぞ。どう
せ表のメディアは新聞も雑誌も最近は、名誉棄損の賠償金がうなぎのぼりなのに
腰が引けてか、ますます実名報道できなくなってるみたいだし。

 ……それにしても、秋元康ってほんと、香港映画の悪役みてえなツラしてやが
んのね。あたしゃ、とことん気に入らないのよねえ、ああいうギョーカイ系水ぶ
くれ横着デブってのは。


▼▽腹の痛まぬ裏ガネ成金たちが、競馬ウマにハマっていった構図▽▼
▼▽おそらくこういうなりゆきだったんじゃないかいな、の大推測だ!▽▼

 競馬ウマってやつは、馬自体の値段だけがよく取り沙汰されますが、なにせ生
きもののこと、いざ持つとなると維持費の方がよっぽどデカいもんです。それで
いて競馬に使えるようになるのは早くても二歳の夏から。モタモタしてると三歳
の秋にやっとデビューなんてことにもなりかねない。その間、賞金を稼がないま
ま調教その他はしておかなきゃならないわけで、そういう意味では投資した分の
回収が始まるまでに、かなり時間のかかる難儀なシロモノなわけです。

 塩川、石川、そして秋元というこのTBSがらみのにわか成金たちが、どうい
う経緯で競馬ウマを持つようになっていったか。これらの馬の記録を並べ替えた
ところで見えてくる構図というのは、おそらくこういうことじゃないかというあ
たりをご披露しましょう。

 まず、最初に持った馬は、これらの中で一番年かさのペパーミントボーイだっ
たんでしょう。

 この馬、実は扱った馬喰さんから、あたしゃたまたま話を聞いてるんですが
(笑)、購入価格は推定300万くらい。牡馬ですから、はっきり言ってこりゃ
かなり安い馬です。それを秋元名義で共有してみた、と。ただ、この馬、南関東
の船橋に入厩して認定競走(これに勝てば、地方在籍のまま中央競馬の番組に
出走できる権利がとれる)を狙いに行ってるんですよねえ。この使い方は、
そんじょそこらのシロウト馬主のものじゃありません。ということは、
あぶくゼニを持っていた彼らに競馬ウマを持たせて、使い方まで指南して
商売する番頭というかエージェントに、かなりなクロウトの競馬師がついて
いたはずだ、と。投資させて運用するプロがいたってこってすな。で、この馬、
そのプロたちが思っていた以上に走ってしまいます。二歳夏にデビュー戦の
認定競走を勝った後、しばらく休んで翌三歳春に再登場、あれよあれよと
いう間に船橋の準オープン、B級まで出世してしまい、準重賞の京葉盃まで
勝ってしまいます。競馬場にいる間、99年春から01年3月までの
推定経費は休養含めて700万から800万くらい。
その後は休んだままですが、それらの諸経費もひっくるめて推定1100万から
1300万くらいかと。しかも、それを三人なり四人なりで共有しているわけで
すから、もともとの馬代金含めても、獲得賞金3499万というのは思った以上
においしい思いができたはずです。馬に投資させて、それを運用して資金を回収、
利益を出すのが、厩舎を中心としたこれらクロウトの商売ですから、その意味で
このクロウト連も「つかみはオッケー」だったのでしょうな。

 で、次の年にはいよいよ中央競馬でゴスペルソングを持つ、と。預託料も船橋
の1.5倍以上はするJRAですが、にわかシロウト馬主としてはやはり華やか
なこちらで早く馬を持ちたかったのでしょう。

 この馬、実は抽選馬です。どういうことかというと、これは中央競馬が馬主に
なりたい者に「この指と〜まれ」をやって、競馬会が一定の額でセリで購入し、
なおかつ馴致育成までやった馬を抽選で希望者に割り当てる、という馬なんです
ね。馬資源がなかった頃の制度なんですが、まあ、ある種生産者に対する保護行政
みたいな形になって残っている制度です。だいたい平均して500万から1,
000万くらいまでの予算で、セリで購買委員が買うわけで、サラブレッドとし
てはそれほどたいした馬ではないんですが、最初から自分で馬を選ぶ自信もコネ
もない新参者の馬主に対しては、一応安心できるようになってはいます。それに、
厩舎に対しても抽選馬には特別に馬房が割り当てられるので、馬は買ったけど
入る厩舎がない、ということもありません。競馬ウマを持つ時の最大の問題は、
往々にしてこの「厩舎があいてない」という点にあったりしますから、最初から馬
房が保証されている抽選馬は、馬主としては安心なわけです。中央では未勝利のまま、
水沢に転厩して獲得賞金も総額1000万足らず。これは赤字だったと思います。
まあ、このへんからズブズブと型にハメられていったようですねえ(笑)。
 
 案の定、欲が出たんでしょう、次の年には馬が二頭に増えてます。メイクマイ
デイとピクトグラフ。それまでの馬よりも血統的に高そうな馬になってます。特
にこれ、稼いでいないピクトグラフの方がずっと高かったはずです(笑)。母馬
サファリオリーブは中央重賞勝ち馬。ちなみにこの馬の現役時代の馬主は、
那須その他のサファリパークのオーナー、熊久保勅夫サン。地方競馬では
全国区の有力馬主のひとり。ということは、これまたクロい血統で、事実、せりで
購買されています。ただ、皮肉なことにこちらよりも、値段の安かったはずの
メイクマイデイの方がはるかに稼いでしまった、と。こちらはペパーミント
ボーイと同じく、南関東の川崎デビューで認定競走経由で中央へ移籍、
長距離で頭角を現わしてセントライト記念から菊花賞まで駒を進めました。
安馬の筆頭馬主に甘んじていた草野アナ、残り物に福、じゃなかったのかなあ(笑)。
ただ、この年は二頭あわせて稼いだのは4200万ほど。う〜ん、経費
差し引いて残ったのは、よくて推定800万くらい、悪くて500万ちょっと、
というところでしょうかねえ。

 そして次の年にはもう、完璧にもう抜けられなくなってたんでしょうな。社長、
もっといい馬で勝負しないとダメですよ、てなこと言われてその気になって(笑)、
ああ、良血ゴールドディスクに、なななななんと!!(このへん【サイバッチ!】
調)、サンデーサイレンス産駒(牝馬ですが)まで買わされる羽目にあいなりま
す。前年の二頭と同じく、牡馬牝馬一頭ずつ、でも牝馬の方が高馬、という
組み合わせですな。ただ、購買価格は二頭まとめて前年比でおそらく二倍以上に
なっているはずです。

  あの外務省の松尾オヤジもそうでしたが、SS産駒を買えるというのは、もう
それだけでタダモノではありません。だってあなた、種付け料だけで公称2,5
00万とか3,000万。地方で走ってるサラなんか種付け料が今や50万円以
下の馬がゴロゴロしてる不景気ぶりなのに、この違いはすさまじい。SS産駒を
買えるだけで、馬主の世界じゃある意味特権階級。すでに競馬まわりのエスタブ
リッシュメントたちの何らかのコネが、このTBSオヤジとの間に介在してたに
決まってますがな。

 はっきり言ってこれ、あの松尾と同じく、どう見ても社台ファーム系の人脈が
からんでるとしかあたしゃ思えないんですがねえ……。ちなみに、社台ファーム
(現、社台グループ)は、もともと河野一郎のパトロン筋とも言われていまして、
数年前、彼らが設立した日本競走馬協会なんて団体の初代理事長にも、ちゃんと
河野洋平@江の傭兵がおさまったりしてましたっけか。おそらく、最初は素朴な
競馬ファン程度ったのが、こういうきらびやかな競馬エスタブリッシュメント
周辺に接近してゆくにつれて、抜き差しならなくなってったんじゃないかなあ、
と、あたしゃ推測いたしますです。


▼▽塩川よりも石川の方が、さらに競馬ウマにハマっていた?!▽▼
▼▽これまた未だに報道網にはかかっていないかも知れないマル秘情報?!▽▼
 
 もっとも、もう少し詳しく見てゆけば、どうやら塩川サンより石川サンの方が、
馬にハマったのは後だったものの、ゼニはそれ以上にハメられているかも知れま
せん。以下、その石川サンの関わってると思われる持ち馬です。

☆プリマダンサー 牝7歳 13戦3勝 獲得賞金3,130万円
 父グルームダンサー×母ミュゲルージュ (母の父リアルシャダイ) 早来産
 馬主 石川 眞実  調教師 小檜山 悟(中央・美浦)

☆ピュールアムール 牝3歳 8戦1勝 獲得賞金350万円
 父フサイチコンコルド×母アナスミラビリス (母の父リアルシャダイ)三石産
 馬主 岡田 牧雄  調教師 国枝 栄(中央・美浦)

☆ヘカティー 牝3歳 5戦0勝 獲得賞金477万円
 父ジェイドロバリー×母アニーブラウン(母の父ノーザンテースト) 早来産
 馬主 吉田 勝己  調教師 古川 平(中央・栗東)

 もうベタベタに社台系の馬ばかり。ピンで持ったのはプリマダンサーが最初み
たいですが、これは中央競馬では珍しく、安い馬でも積極的に入厩させて、馬主
に損をかけないことを経営方針にしている変わり種、小檜山厩舎に入ったことも
あったのでしょう、採算的にはそこそこ楽しめるくらい稼いでいるようです。

 ピュールアムールとヘカティーは、それぞれ六人、八人の共有馬主(中には、
今年のJRAのCMに出ている俳優、小林薫の名前もあります)のひとりとして
名義を連ねている形に。筆頭名義の吉田勝己(前出)も、岡田牧雄両氏共に、
この馬産エスタブリッシュメントの一角です。ヘカティーなどは、ノーザンファー
ムの自家生産馬で、クズを出さずに確実にそこそこ走る馬を出すので知られるジ
ェイドロバリー産駒ですが、牝馬ということもあったのでしょうか、おそらく買
い手がつかなかったりしたのを社長の勝己氏が自分の筆頭名義で走らせるのに
相乗りした、といったところですかね。

 あと、この3歳世代の後に、まだ競馬ウマになってない一頭がいて、これは
石川サンたら、思い切ってピンの名義で買ってらっしゃいます。しかも、
この馬ったら血統的には兄姉に南関東のA級馬の居並ぶ、字面的にはその筋
でのかなりの名血。ふうん、ここで一発勝負かけるつもりだったんでしょうねえ。

☆(ミネノオウカンの12) 牡2歳 (せり購買価格1,000万円)
  父トロットサンダー×母ミネノオウカン(母の父カウアイキング) 鵡川産

ただ、兄や姉にオープン馬がいるというのは、一般にそれだけで高い値がつく、
言わば「売り馬」の典型パターン。母も牧場の基幹牝馬とは言いながら、
さすがに高齢ですし、父のトロットサンダーもこの牧場(フラット牧場)を一躍
有名にした孝行息子ながら、種牡馬としては正直、魅力に欠けるものです。
しかも、この牧場も社台が経営に参画しているところですから、まあ、これも
先にあげた馬たちと同じく、社台系人脈で勧められたんじゃないですかねえ。

 負けじと、塩川サンもこの世代はさらに高い馬を買ってらっしゃいます。もち
ろんピンの名義で。

☆(オトメゴコロの2000) 牝2歳 (せり購買価格1,250万円)
 父ダンスインザダーク×母オトメゴコロ(母の父ジャッジアンジェルーチ)
早来産

 菊花賞馬のダンスインザダークはSS産駒。このひとつ上の世代が最初の産
駒ですが、その後ダンスインザダーク産駒は結構走ってきているので、牝馬と
は言え、ここでこの値段で買ったことは、塩川サン、結構ラッキーだったかも知
れません。先の石川サンの馬ともども、どちらも、先に触れた日本競走馬協会主
催のセレクトセールという、まあ、日本で一番高い馬が売買されるせりでせり落
とされていますねえ。共に、無事ならば今年の夏には競走馬としてデビューする
はずの馬。もしもコトが発覚しないままだったら、塩川サンも石川サンも、今年
はこの二歳馬で楽しむつもりだったんでしょうが、さてさて、果たして競馬場に
登場してきた時にこの二頭の馬主名義はどういうことになってるのでありましょ
うか……。 

★★☆===================================================
 サイバーパパラッチ的インデプス風味の編集後記

●え〜、今号は再録主体の速報で失礼いたします。

●とは言え、【サイバッチ!】系蛆虫メディアに何らかの正義があると
したら、表沙汰のメディアがとても明らかにできないようなヤバい
情報を実名その他で露骨にバラしてゆく鉄砲玉ぶりにあるわけで、
その意味で、確かに「報道の自由」「表現の自由」を身体張って
支えようとしているところはあるんだと、あたしゃ思っております。

●このTBS疑惑でも去年から実名で書いてきた甲斐があったってなもんで、
ついでに塩川以上に罪深いはずの石川についても、検察以下プロの
マスメディアにはガンガン追求していただきたいもんであります。以上。

●あ、ついでにあの「万引き猿」田口が性懲りもなくまたまぐまぐで
新たなメルマガ立ち上げたとか。こっちもヲチを継続してゆきますので
タレコミその他、よろしこ。

   ●田口ランディのコラムマガジン
     http://www.mag2.com/m/0000104973.htm  不定期
     作家田口ランディのコラムマガジン。

●以下、田口関係で寄せられたメイルの一部、であります。
--------------------------------------------------------
・・田口ランデイですが、最近では「婦人公論」か何かに出ていたらしい
のを新聞広告でちらっと見かけただけです。すっかり過去の人になって
しまったようです。
でも、何年かしたらきっと別のペンネームでこっそり復活してくるような
気がします。杞憂でしょうか。
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田口ランディの件では、プロというものの責任について考えさせら
れました。大月さん方のご意見には、時に行きすぎかと思われるよ
うな表現も見受けられましたが、分野を問わず、プロと呼ばれる人
たちが覚悟してしかるべき厳しさを感じました。
「書く」という事のハードルを少し低くしてくれたのは、私にとっ
てはありがたかったのかも知れません。だからと言って、彼女を評
価はしませんが。
編集の人の責任は?とか、読者の成熟度の問題などについても疑問
がわきました。インデプスのお陰で、2ちゃんねるの文学板を覗く
機会にも恵まれましたし。

私は現在在米で、面倒くさがりなもので、本の売上には貢献させて
いただいていないのですが(すみません)、陰ながら応援する気持
ちだけはあります(笑
お体、ご自愛ください。
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●「万引き猿」として満天下にその汚名を知らしめることになった田口の
悪行の数々については、定番、下記のサイトでご覧あれ。

●乱D文庫1〜337(847KBで重いです)
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=%A1
%FC%A1%FC%CD%F0D%CA%B8%B8%CB1%A1%C1337.txt&refer=%5B%5B%A5%
A2%A5%C3%A5%D7%A5%ED%
A1%BC%A5%C0%A1%BC%5D%5D

●乱D文庫338〜401.txt(454KB)
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=%A1
%FC%A1%FC%CD%F0D%CA%B8%B8%CB338%A1%C1401.txt&refer=%5B%5B%A5
%A2%A5%C3%A5%D7%A5%E
D%A1%BC%A5%C0%A1%BC%5D%5D


●乱D文庫402〜416.txt (398KB)
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=%A1
%FC%A1%FC%CD%F0D%CA%B8%B8%CB402%A1%C1416.txt&refer=%5B%5B%A5%
A2%A5%C3%A5%D7%A5%E
D%A1%BC%A5%C0%A1%BC%5D%5D

●乱D文庫417〜423.txt (311KB)
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=%A1
%FC%A1%FC%CD%F0D%CA%B8%B8%CB417%A1%C1423.txt&refer=%5B%5B%A5%A2
%A5%C3%A5%D7%A5%E
D%A1%BC%A5%C0%A1%BC%5D%5D

●乱D文庫424〜432番(373KB)
http://onigiri.s3.xrea.com:8080/laten/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=%A1
%FC%A1%FC%CD%F0D%CA%B8%B8%CB%A3%B4%A3%B2%A3%B4%A1%C1%A3%B4%A3
%B3%A3%B2%C8%D6.txt
&refer=%5B%5B%A5%A2%A5%C3%A5%D7%A5%ED%A1%BC%A5%C0%A1%BC%5D%5D
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●さらに、田口と並んで去年「万引き」作家(自称)として騒がれた
村瀬千文も、性懲りもなく、いよいよ本格的な「作家」デヴューをした
ようであります。こちらも、読者からのタレコミメイルですが、ご参照あれ。

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小ネタで申し訳ないんですが
掲示板のパクリで著作権侵害裁判に敗訴した
自称ホテルジャーナリスト・村瀬千文。
おまけに賠償金33000円をまだ払っていない村瀬千文が
念願の作家デビューです。

●2月5日発売講談社ノベルス「沙織のニース誘拐紀行」
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/Scripts/bookclub/intro/intro.idc?
id=35783
タイトルと表紙のショボさだけで笑えます。

●発売される前から本人はシリーズ化するつもりのようで、
講談社のメルマガに痛いぐらいはしゃいだコメントを載せてます。
http://www.mm.kodansha.net/backnumber/mystery/29.html

あまりにもばかばかしい内容のようなんで
斜め読みしてやってください。
10分あれば読めるでしょう。
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……とのことですが、いやあ、講談社、ほんっっとに懲りてないっすねえ。
カタワのこっくりさんと言われたルニャたん本やら、出版事業としての倫理も
ヘチマもあったもんじゃない。字書けたらサルでもいいのか、おい、ですな。

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編集・発行人:大月 隆寛    takahiro OTSUKI
Mail Address<mailto:otsuki@cybazzi.com>
Copyright(C), 1998-2003  takahiro OTSUKI
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