メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジンVOLUME170】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2006/08/21


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2006/8/21 第170号
 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■
1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. 翻訳者日記
5. リンクしよう

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1. お知らせ
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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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1.2 訳文が原文以外の意味に解釈される可能性が無い翻訳

翻訳の初心者は原文の内容を他の言語に正しく訳す(置き換える)事に精一杯
で、訳せたら安心してしまいます。大切なのは自分が作った訳文を他の人が読
んで必ず原文の内容を正確に理解してくれることです。英語の場合、文章の作
り方によって複数の解釈が可能になることがあるので要注意です。

十分で作った訳文を少し意地悪な気持ちになって見直してください。「この文
章は自分が意図した内容は表現しているけど、少し異なった解釈も可能だ。」
と思ったら書き直してください。技術翻訳は正確さが一番大切、と言われる所
以はここらにあります。
多くの場合、用語(特に前置詞)の選択、カンマの位置、文章構造などの見直
しで解決できます。

日本語にしても外国語にしても、上手い人の文章は読み進むと何の迷いもなく、
内容や状況が即座に頭にうかんできて、どんどん読み進むことが出来ます。書
いた人が意図する内容以外に解釈される恐れのない、明快な文章だからです。

翻訳の場合も全く同じです。自分勝手な文章では読む人を納得させることが出
来ません。(次回に続く)


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3. 翻訳しよう(荒井)
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英和翻訳、つまり和文を書くときの表記について、気がついたことを申し上げ
ます。英文原稿の記号を和文の中に無反省に引きずる例の筆頭は“ ”(引用符)
だと思います。さらに昂じて、原文に使われているからと、≪製品管理マニュ
アル≫の発行、などと書く人がいました。この世にあるいろいろな言語の引用
符を集めてみると面白いかもしれませんが、日本語では日本語の習慣に従うば
かりです。引用符は「 」にしてください。

「 」と言えば、例えば、this idea was first expressed in the Bangkok 
Declaration などという場合に、「バンコク宣言」とカッコをつけることがあり
ます。頭文字を大文字で書く英語の表記法に対応させて、和文にカッコをつけ
ることがあります(必ずではない。内容によります)。

英文原稿の中でフレーズがイタリックで書かれている場合に、日本語でも喜び
勇んでイタリックにする方がいます。ワードではそれが簡単にできますが、読
みにくいです。だいいち皆さん、日本語文書の中にイタリックが使ってあるも
のを読んだことがあるでしょうか。

和文文書の中では、和文用の句読点(、。全角です)を使ってください。コンマ
やピリオドを使う方がいます。不注意が原因でしたら気をつけて、もしどうし
ても使いたいなら、文書全体で統一してください。余談ですが、中国語では涙
点(、)とコンマ(,)の両方を使い分けます。コンマは、日本語の涙点に相当。
涙点は、日本語の中黒のような列挙機能です(ややこしいですが、正式な書法
です)。この用法を日本語にも取り入れようという意見はあるようなのですが、
とてもではないが、まだ普及しているとは言えません。

コロン(:)、疑問符(?)、感嘆符(!)なども、和文文書に引きずる方があ
ります。これは絶対禁止ではないですが、使う前によくお考えください。ラブ
レターであればともかく、通常の社用文書の中で「この問題の発生原因は何
だ?」などと書いて、ふざけていると思われないようにしてください。「問題の
発生原因の追究」のような企業式表現を工夫するか、あるいは疑問文を書くに
しても、日本語では「この問題の発生原因は何か。」でよいのです。クエスチョ
ンマークを付けません。

コロンは、(もし使うなら)左右の事項のまん中に書きます。例えば、
会場:第1会議室
ちなみに、英文では、
Place:      Meeting room No. 1
と、左のものの右端につけます。つまり、使い方が違います。

この他、スラッシュ(/)は、和文の文書には適さないと思います。他方、英
語に存在しないが日本語では使える記号があります。・(中黒)、〜、…など。
うまく使えるなら、和文翻訳がいかにもしっくり見えるようになると思います。


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4. 翻訳者日記#60(阿久根)
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「鹿児島県北部豪雨災害 -2-」

仮店舗を開く予定の場所は、浸水した店舗から100m前後のところ。わずかな高
低差で浸水を免れたようでした。着いたときは、店舗設営用の棚などを浸水し
た店舗から移動させている途中で、既に数名のボランティアの人たちが手伝い
を始めていました。1日いっしょに働くことになると思ったので、早速自己紹
介。意外なことに、(妻の親戚でなく)私の親戚を知っている人たちが約2名。
こんな離れた場所で、共通の知り合いがいるということに奇妙な縁を感じまし
た。

しばらく前まで他の店が入っていたという空店舗。剥がれた壁紙もあれば、天
井からぶら下がった電気ケーブルもありました。少しでも早く営業を再開でき
るようにと思いつつ、電動ドリル片手に壁に棚受け用の柱を設置していきまし
た。「途中で取りに帰ることができないから」と、ありったけの道具を車に積ん
できていたのですが、たまたま積んでいた2X4の端材を始め、六角レンチや曲
尺など、工具類が大活躍。ボランティアの人から「何屋さんですか?」と尋ね
られ、「翻訳屋さんです」と答えると、何とも不思議そうな顔をしていました。

昼食時、水が引いた直後の店内の様子を写真で見せてもらいました。机、椅子、
パソコン、商品などがぐちゃぐちゃに折り重なり、泥だらけになっている様を
見ると、当事者のショックは相当なものだったろうと推察されました。顧客デ
ータなどの管理に使っていたパソコンは使用不能になり、バックアップデータ
を保管していたフロッピーは行方不明になったそうで、バックアップデータを
保存したメディアの保管場所にも気を付けないといけないものだと痛感しまし
た。

結局、丸一日動き続け、無事だった商品を搬入できる状態に近付けることがで
きました。家内の親戚の人たちも「一日でここまで準備ができるなんて予想し
ていなかった」と嬉しそうな顔。挨拶もそこそこに、汗びっしょりのまま車に
乗り込み、帰路につきましたが、やはり炎天下の中、蒸風呂のような室内で作
業したせいもあり、さすがに20分ぐらいは頭がボーッとしたままでした(運転
に支障があるほどではありませんでしたが...)。

机に張り付いて作業していると、周辺で起こっていることに無頓着になりがち
です。でも、実際に被災地に足を運び、他のボランティアの人たちと作業した
ことで、何事も「他人事」で済ましてはいけないものだと再認識しました。災
害は望ましくありませんが、自分に何ができるか考えることは大切ですね。


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5.リンクしよう  
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