メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジンVOLUME168】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2006/06/20


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2006/6/20 第166号
 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■
1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. 翻訳者日記
5. リンクしよう

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1. お知らせ
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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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翻訳会社の成長は難しい?

過去10年くらいの傾向を見ると、翻訳会社はある程度の規模になると成長が
止まるか、または縮小するケースが多く見られます。

翻訳は労働集約型の仕事なので大きなプロジェクトになると品質管理が難しく
なり、また小さな仕事が数多く重なると社内の効率が悪くなりがちになるのが
原因です。

翻訳に限らず品質管理と効率化は健全な企業活動の基本です。翻訳ではなぜそ
れが難しいのでしょうか?

私は実はそれほど難しいとは思っていません。適切な社員教育、社内のコミュ
ニケーション(情報とノウハウの共有化)は経営者のしっかりした方針と有効
なツールやシステムの利用で十分に実現可能なはずです。

それが出来ないのは翻訳自体が極度に頭脳を使う仕事なので、社内のシステム
や経営基本戦略などがおろそかになっているのではないでしょうか?

私も常に翻訳会社の維持・発展のための方策を考えています。同じような課題
を持っている経営者の人と情報交換しながら勉強したいと思いますので、私の
思いに共感される方からの連絡をお待ちしています。


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3. 翻訳しよう(荒井)
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AAA is the most popular movie star in Japan and … 1. 「某は、日本で最も
人気のある映画スターで…」。間違っていないのですが、私は胃の辺りがおか
しくなります。「最も」が気になるからです。形容詞や副詞の最上級があると、
「最も」と書く人が最も多いのですが、みなさん、ご自分の日本語で、自然に
「最も○○な」と言いますか? 今、新聞を見ていますけれど、「最も」の用例
はなかなか見つかりません。最上級を表すこれ以外の表現は、いくらでも見つ
かるのですが。

「最も」に代えて、2. 「一番」や「最高の」の方が自然です。「日本で人気が
一番高い映画スター」。また、3. 「トップ」「ナンバーワン」とカタカナ語にす
ることもできます。「日本の映画スターで人気ナンバーワン」。2. も3. も、ど
こか俗語っぽいという印象があるせいでしょうか、和訳の仕事に使う方があま
りいないのですが、シチュエーションによっては「最も」より合います。ぜひ、
お考えください。

4. 「誰より(何より、どこより)」など。「日本で誰よりも人気の高い映画スタ
ー」。さらに、5. 「〜は他にない」などの方法。「日本で、某ほど人気のある映
画スターはいない」などと。4. や5. は、more … than anybody elseやnone is 
more … than …に相当するでしょうが、中身は結局同じことです。日本語は「否
定」を含んだ構文が好きなので、この方がぴったりすることが多いように思い
ます。「○○首相は、外交面で歴史上最も優れた業績を残し」はどこかバタ臭い
表現で、「外交面で、○○首相ほどの業績を挙げた人はこれまでにない」とする
方が日本語らしいと思います。

6. 特別の表現を使う。例えば「最も好きな食べ物」ではなく「大好物」。厳密
には意味が違うとお思いでしょうが、このぐらいのズレは構わないことも多い
ものです。「最も良い友だち」は「無二の親友」、「最も得意な歌」は「おはこ、
十八番」。こういう表現の選択には翻訳者の実力やセンスが出るので、案外難し
いと思いますが。


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4. 翻訳者日記#56(阿久根)
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「新聞への投稿」

久しぶりに地元紙の「ひろば」欄に投稿しました。前回の投稿がいつだったか
覚えていないぐらいですから、かなり長いこと投稿していなかったのだと思い
ます。今回も、いつものように、投稿した翌日から朝刊が楽しみになりました。
遅かれ早かれ「ひろば」欄にはほぼ毎日目を通すのですが、自分が投稿すると、
真っ先にそのページを開きます。投稿翌日に掲載されたことは一度もないのに、
やはり最初に開いてしまうのです。

今回は採用されるまでに約10日かかりました。最短で3日後というのがあった
ように思いますが、大体1週間から10日後に掲載されます。もちろん、採用さ
れた場合の話ですけど。

原稿を書くときに最も注意するのが文字数。「どうして内容よりも文字数なん
だ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、各新聞社には「投稿の
決まり」があり、その中で文字数が決められているからです。翻訳者が入力指
示書に従うように、投稿者も紙面づくりの決まりに従うことがマナーだと思い
ます。

毎回のことですが、自分の意見を適当に書いていくと、「投書用」と思って書き
始めた場合でも、600字程度になってしまうことが常です。そこから主旨を変
えない範囲で文章を削っていかなくてはなりません。いくら気に入った文であ
っても、流れの中で主張し過ぎたりすると、削除します。鹿児島の南日本新聞
の場合、400字までと決められていますから、最終的には390〜399字になるよ
うにします。

採用されて嬉しいのは、久しぶりに会った友人から「この前の投書読んだよ」
とか「また書いてね」と言われたときです。残念ながら「新聞で見ました。翻
訳を依頼したいのですが...」なんてことは一度もありません。そりゃそうです
よね。「翻訳業」と書いてあっても、「何の翻訳?」と思う程度でしょうから。

話題はいつも思いつきで決めるので、結構バラバラです。英語関連あり、家族
の話あり。翻訳は原文をもとに訳文を考えるため、ほとんどの場合、自動車、
IT、半導体などに限定されてしまいますが、投書は自分が普段から思っている
こと、考えていることを自由に表現できます。スペースこそ限られているもの
の、翻訳とは異なる視点で作文できるというのは、ある意味、気分転換にもな
ります。考えをまとめる練習だと思って、これからも時間の許す範囲内で書い
ていきたいと思います。


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5.リンクしよう  
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 ̄■発行■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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