メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジンVOLUME112】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2004/03/19


============================== 6,971発行
【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2004/03/19 第112号
===================================
 株式会社トランスワード
 http://www.transwd.com
 book@transwd.com
===================================
 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
===================================

■もくじ■

1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. 翻訳者日記
5. リンクしよう

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1. お知らせ 
___________________________________

■トランスワード春の新講座■

〜新自動車コース〜(全10回)【日英・英日】【通学・通信】

4月開講の新自動車コースでは、技術翻訳に不可欠なテクニカルライティングの
テクニックを学ぶと同時に自動車の知識も身につけることができます。
このコースを通じて自動車分野の翻訳ノウハウをモノにしましょう。

添削回数:8回
受講期間:3ヶ月(最長6ヶ月)
受講料:105,000円(税込)

こんな方に最適!
・最新の自動車技術を学びたい方
・通学したい方
・短期間に集中して勉強したい方

【詳細はこちら】 

http://www.transwd.com/school/k_auto.htm


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2. 最近の翻訳業界(仲谷)
___________________________________

トランスワードは意欲と能力のある人に活躍の場を提供します。

これはトランスワードの2番目の社是です。
今の日本は意欲と能力があっても仕事が少ないのが一般的な現状です。

翻訳者の場合はどうでしょうか。
私は「仕事は多くあるがプロレベルの意欲と能力がある人が少ない」と考えて
います。
「そんなことは無い、自分には実力はあるけど仕事が少ない。」と反論する人
も多くいることでしょう。そのような人は「プロレベルの翻訳能力とは」につ
いてもう一度考えてみるべきです。

プロレベルの翻訳能力とは世界中何処に出しても立派に通用する翻訳ができる
能力です。限られた企業内や団体内だけで通用する翻訳ではありません。

翻訳教室の生徒さんや独学で翻訳を勉強した人に多くみられるのは「我流」の
翻訳スタイルが多いことです。内容はきちんと表現できていても、その業界の
読者が読んで違和感を持つような文章は商品にはなりません。

レベルの高い翻訳をするにはその分野の実務の知識が必要です。実際に経験す
ることができない場合、読書によって身に付ける方法があります。

ハイレベルの翻訳者になりたい人は「擬似」でもいいですからその分野の業界
人になりましょう。目的とする分野の本を多読するのが上達への早道です。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
3. 翻訳しよう(荒井)
___________________________________

あいまいな文

私が趣味でやっておりますゴスペルの練習で。「ここは、4回繰り替えしてか
ら次に進んで…」。ゴスペルという歌には繰り返しが多いのですが、それはさ
ておき、ここの語学的なポイントはもう皆さんお分かりでしょう。「4回繰り
返す」とは何回歌うのでしょうか。「1度繰り返す=合計2回歌う」という公式
から、「4回繰り返す=5回歌う」でしょうか。いえ、実際の場面では、そんな
にややこしい含蓄はないのです。

ここは「何度か繰り返して、合計4回になるように歌う」ということだけのこ
とです。「4回繰り返して」の指示で、コーラス隊は全員間違いなく歌いまし
た。ところでこういうときに「日本語はなんといい加減な言語だ」と思わない
でください。これに類することは、日本語でも英語でも、他のどの言語でも、
実によくあることです。言語を、コンピューター・ロジックのように受け取ら
ないようお願いします。

このような話題で典型的な英語の例は、「familiar」でしょう。He is 
familiar.とするだけでは、意味の方向がどうにも取れます。He is familiar 
to us. の省略とすると、「彼(という人物)は、私たちがよく知っている」、
He is familiar with us. の省略とすると「彼は、私たちのことをよく知って
いる」ということです。Familiarはどちらの方向にも使えます。

ちょうど、日本語の「こわい」に似ています。「私はこわい」というのは、
「私は(ガミガミ親父なので子供たちにとって)こわい」という方向
(「他の人を怖がらせる」の意味)と、「私は(例えばカミナリが嫌いなの
で、カミナリが)こわい」という方向(「自分が怖がる」の意味)と、どちら
も可能です。

またnativeという語は、a Native Americanでは人を修飾して「アメリカに土
着の人」(アメリカインディアン)ですが、native Americaという形も可能
で、これは「ある人にとって、その生まれ祖国である米国」という意味です。
His presentを「彼にあげるための私のプレゼント」という意味で使っている
のを見たことがあります。A delicious restaurant というのもありました。
レストランを食べるわけではなく、「そのレストランに出てくるものがおいし
い」のです(日本語でも「おいしいレストラン」と言うか?)。全部、私が
作ったのではなく、実際に使われている実例です。ただし、出典は文法書では
ありません。やや安直な実例かもしれませんが、「生きた」英語というのはこ
ういうものです。

私たちは、どういう態度を取ればよいでしょうか。こういう英文を和訳すると
きには、それこそ直訳でなく内容を汲みとって訳すべきです。このような英語
が飛び交っているのは事実なのですけれど、私たちが英語を書こうとするとき
には無反省に取り入れるのではなく、「教科書的、標準的な」英語を書くよう
に心がけるのが良いと思います(つまり、my present for himなどとする)。
「しゃべり」の場面でこれに類したことを言ってしまったときは、気にしない
ことです。あわてて何度も言い換えるようなことはしないで、話題を追ってい
く方が大事だと思います。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
4. 翻訳者日記#2(阿久根)
___________________________________

「翻訳者の一日 - 前編 -」

みなさん、こんにちは。翻訳者を志している人なら、翻訳者の一日について想
像したことがありますよね。今回は、私の平均的な一日についてご紹介いたし
ます(午前編)。

まず、通勤がありませんから、起床は7時前後です(季節で異なりますが)。
朝食を終えて、子どもの通園バスの見送りが8時30分頃。パソコンを起動す
るのが、8時45分頃ですね。一通りメールをチェックして、実際の翻訳を始
めるのが、だいたい9時です。9時から12時までを午前の部にしています。
もちろん、休憩もとりますが、仕事の量によっては、12時までずっとモニタ
と向かい合うこともあります。仕事中は、邪魔でなければ音楽を流しますが、
細かい確認の多い作業のときには、静かな環境で入力します。

お昼時間は、大体が冷凍食品です。電子レンジで温めるだけですからお手軽メ
ニューです。昼休憩は1時間と決めています。この時間は、Mad About You
やSpin CityなどのDVDを観ながら食事したり、コーヒーを飲んだりします。
考えてみれば、この時間が一日で一番静かなときかもしれません。

今回はここまでにして、午後編は次回までのお楽しみ(?)とさせていただき
ます。では、また。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5.リンクしよう  
___________________________________

[レシピ翻訳コンテスト]  http://www.amelia.ne.jp/

翻訳者をサポートする「アメリア」ではレシピ翻訳コンテストを4/7まで開催
してます。課題はリゾットのレシピ。どなたでも自由にご参加いただけます。
1位から10位に入賞された方には、ル・クルーゼのお鍋などの素敵な賞品が
贈られます。
詳しくはこちら →
https://www.amelia.ne.jp/user/contest/web.do?eventNo=C00010023


※トランスワードでは、このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集してい
 ます。発行部数は約7000部で、1回の掲載料金が7000円です。ご希望の方は、
 book@transwd.comまでお問い合わせください。


−■発行■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

|株式会社 トランスワード
| 〒732-0823 広島市南区猿猴橋町1-8スミヒロビル5F
| Tel:082-506-3233  Fax:082-506-3234
| URL: http://www.transwd.com
| e-mail: book@transwd.com

−■配信解除■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

|配信解除等は、登録した配信サイトでお願いします。

|代表的な配信サイト
| まぐまぐ  http://www.mag2.com/

−■お問い合わせ・投稿先■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

|  book@transwd.com

−■免責事項■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

|掲載情報により生じたいかなる事象も当方では責任を負いかねますので、ご
|了承ください。配信解除は読者様において手続きください。当方では解除手
|続きの代行は請け負っておりません。どうしてもわからない時は、メールで
|ご相談ください。


ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。