メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジン VOLUME 104】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2003/11/20


============================== 7,104発行
【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2003/11/20 第104号   
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 株式会社トランスワード
 http://www.transwd.com
 book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■

1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. SOHOしよう
5. リンクしよう

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1. お知らせ 
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■【東京会場決定】英語と翻訳の学習者サロンへのお誘い■

トランスワードでは英語と翻訳を真剣に勉強している人向けに、互いの情報交
換とアドバイスの場として翻訳サロンを開催しています。サロンには私(仲谷)
とそのつどゲストが参加して、皆さんと情報交換ならびに交流をしたいと考え
ています。英語の学習に興味がある人、翻訳家を目指している人、実際に翻訳
の仕事を獲得したい方の参加をお待ちしています。

第2回翻訳サロン(東京都内)※定員まであと僅か!

日時:2003年12月13日 (土) 14:00〜17:00
会場:喫茶店「ルノワール」ニュー銀座店 会議室2号室
   東京都中央区銀座2-8-15 電話03-3567-3655
ゲスト:荒井邦彦氏(フリー翻訳者、トランスマガジン「翻訳しよう」連載中)
    坂本久恵氏(雑誌「翻訳の世界」元編集長、現フリー編集者・ライター)

第3回翻訳サロン(関西地区)

日時:2004年1月10日 (土) 14:00〜17:00
会場:未定
ゲスト:未定

申し込みはbook@transwd.comまで、お早めに。

翻訳サロン詳細はこちら
http://www.transwd.com/salon.htm


■【更新情報】おすすめ書籍が充実しました!■

トランスワードが翻訳者向けにおすすめする書籍を更新しました。
今回は自動車関連の書籍を追加しています。

詳細はこちら
http://www.transwd.com/syoseki/syoseki.htm


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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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翻訳会社から仕事を獲得する方法

翻訳会社のトライアルに合格したからといって、すぐに仕事の依頼が来るとは
限りません。
通常、翻訳会社は数多くの登録翻訳者を抱えており、優秀で実績のある翻訳者
から順に仕事を発注します。新人に仕事を依頼するのはどうしても後回しに
なってしまいます。

そこで新人の翻訳者が仕事を獲得するには以下のような活動が必用です。
1.自分の存在を強く印象付け、かつ好感を持ってもらう。
2.ある特定分野での翻訳品質とスピードがベテランの人よりすぐれているこ
とを理解してもらう。

方法としてはまず実際にその会社を訪問し、窓口担当者と顔なじみになること
です。そしてトライアル以外の実際の翻訳例などを提出し、自分の力を理解し
てもらう、事などが考えられます。つまりしっかりした営業活動をすることで
す。

翻訳会社の中には将来の有望な発注先翻訳者を育成するために、インターンま
たは研修生制度を持っている場合があります。一定期間社内で翻訳の仕事を経
験して実力をつけてもらい、かつその人の得意分野と正確なレベルを把握する
ためのものです。こうすれば互いに理解しあえ、将来の仕事上の関係も深まり
ます。

トランスワードも翻訳研修生を受け入れています。興味のある方は連絡くださ
い。


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3. 翻訳しよう(荒井)
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広島サロン

11月8日のトランスワード主催「翻訳サロン」と、その後懇親会に参加して、
帰京したばかりです。この度は、翻訳者、研修中の方、講師の方、その他いろ
いろな環境にいる方とお会いすることができました。皆さん大変熱心で(こう
いう催しは、だいたい熱心な人しか参加しない)、私は、皆さんから元気エネ
ルギーをいただきました。以下、感じたポイントを述べます。これは、もちろ
ん議事録ではないです。私がピーンときた点だけ。

1. 主婦やバイト中の方などが口を揃えて、時間管理に悩んでいるとおっしゃ
います。私など、本当に境遇が恵まれていると痛感しました。皆さん。外国語
やコトバの仕事で活躍するのに、その活躍の方法は1種類に限りません。世の
中にはいろいろな仕事があります。各自、自分の環境、境遇に合わせ、楽しみ
ながら勉強を続けてください。話題にも出ましたが、家事の一部を手抜きする
とか、時間的、地理的な工夫をする(一時に集中して、あるいは、どこか遠方
に引っ込んで勉強する)などの手法もあります。努力をしていらっしゃる方に
水を差すつもりは毛頭ありませんが、あまり悲壮すぎる態度では長続きしませ
ん。健康に気をつけて、自分のペースを見つけるようにしてください。

2. 私は、「翻訳の仕事が取れて給料をもらうようになると、とたんに勉強し
なくなる人が多い」という話をしました。すると仲谷社長が全面的に同意され
たのには、かえって驚きました。残念なことです。これは、翻訳者さんが思い
上がっているとかいうレベルというより、「私どもの取扱う対象物(語学)の
範囲は、有限か、無限か」という認識の違いに起因するのだと思います。

3. 夜の懇親会で、日本語の方言の話が盛り上がったのは、うれしかったで
す。外国語に興味のある人は、その興味の一部を自国語にも向けるべきだと、
かねがね思っておりました。そのときの話の一例。トランスワード社には、翻
訳に広島特有のことばを入れないよう、「標準語チェッカー」がいるとのこ
と。東京では「行っちゃった」は「行ってしまった」のぞんざいな言い方です
が、広島では、これをむしろ敬語のように使うとのこと。これに類する話題
が、大変に広がりました。

ところで英語にも当然、これに相当するような微細なニュアンスの違いがある
に違いありませんが、私どもは、とてもではないが一々把握しているわけでは
ありません。このポイントは、上の2.の逆です。日本語の興味が深まると、そ
れが反転してさらに外国語の興味にもつながります。私どもの外国語の理解が
まだ荒削りだとしたら、少しでも深めていくべきだと感じました。

なお、この「方言」という語は差別的な臭いがするので、私は使いたくないの
ですが、便宜上こう記しました(「地方言語」とする?)。方言が肩身の狭い
思いをするのは、「書きことば」がないからです。宮沢賢治の詩など、特殊な
効果を狙ったものが細々とあるだけで、例えば、○○方言による天気予報、株
式市況、交通渋滞ニュース、日本国憲法前文などがあるといいです。もっとも
そうすると、逆に方言文化が個別に発達しすぎて、日本語の統一がなくなって
いくことでしょう。これは面白い話題なのですが、この辺で打切ります。

そういう訳で、本日も英文はありません。失礼しました。


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4. SOHOしよう(神垣)
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「SOHOの人脈づくり」

人脈とは、文字どおり「脈のある人」との関わり、と私は思っています。「脈」
とは将来の見込み、望みがあるという意味。分野や職種、性別、年齢に関係な
く尊敬できる何かを持っていたり、ヒントを与えてくれる人は脈のある人。そ
ういう人に出会えたとき、私はすかさず次にまたコンタクトがとれるよう小さ
なきっかけを作るようにしています。

いちばん有効なのが名刺交換。講演やセミナーへ参加して感銘を受けた、メル
マガをいつも楽しみに購読しているなど、相手の活動に対する感想をひと言添
えたり、日ごろ疑問に思っていることを質問すると、相手への関心の高さが伝
わり印象に残りやすいです。メールのやりとりだけの相手なら「今度ぜひ名刺
交換させてください」と対面のきっかけを作るのもいいですね(きっかけ作り
は、ある意味、ナンパのテクニックと共通するものがあるかもしれません)。

人脈は作るというより育てるもの。すぐに仕事に結びつかなくても、あるいは
仕事上の接点がなくても、「この人は!」と思う相手には常に関心を持ち、相
手の役に立つ情報を折に触れ提供し続けることです。

先日、参加した企業広報セミナーで「20代30代の人脈はまだ本当の人脈とは言
えません」という講師の方の話にショックを受けました。反面、「私もまだま
だか〜」と妙に納得。相手のために人や仕事を動かせ、互いにメリットを共有
できるような“使える”人脈は一朝一夕にならず。キャリアを積み、信頼関係
を築き、人と人とをうまく結びつける対話力を身につけてこそ手に入れられる
ものなのかもしれません。

でも、言い換えれば、20代30代は人脈の「種まき」「仕込み」の時期。今すぐ
結果は得られなくても近い将来、おもしろい仕事ができる仲間やWin-Winの関
係を築ける相手に情報や信頼の先行投資をしていきたいと思っています。


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5.リンクしよう(今回はメールマガジンの紹介です)  
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[絶対あきらめない英語コラム] マガジンID:0000114534 (まぐまぐ)
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英語の本や新聞を読む事を、いつも途中であきらめてませんか?アメリカ人の
Sarah先生が、オリジナルのコラムで、毎日少しづつお教えいたします。毎日、
発行しております。コラムの音声バージョンもございます。ぜひ、一度遊びに
来てください。


※トランスワードでは、このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集してい
 ます。発行部数は約7000部で、1回の掲載料金が7000円です。ご希望の方は、
 book@transwd.comまでお問い合わせください。


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