メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジン VOLUME 99】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2003/09/05


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2003/09/05 第99号   
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 株式会社トランスワード
 http://www.transwd.com
 book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■

1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. SOHOしよう
5. リンクしよう

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1. お知らせ 
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就職・転職志望者、そして賢く稼ぎたいと思っている現役SOHOやフリーランス
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自分の実力に見合った仕事を獲得するためには、専門とする分野の技術と同じ
くらいに自分を積極的に売り込むことも必要です。本講座では、経歴書や提案
書など、的確に自分をアピールし、クライアントの目に留まる文章作成術を中
心にレクチャーします。

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http://www.transwd.com/school/K_kamigaki.htm


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プロの翻訳者として通用するには一般の語学教育では習得できない知識と能力
が必要です。このコースでは、プロの翻訳者になるために必要なテクニカルラ
イティング技術を始めとする様々な基本知識を習得します。また翻訳業界の常
識・ルール、そして商品としての翻訳文の作り方を実践的な課題を通じて学び
ます。

【コース概要】全10回コース

受講料:¥100,000.-(税別)※既に教本をお持ちの場合は実費を差し引きます。
開講日:2003年10月8日(水)
日時:通学コース):週1回、毎週水 曜日、19:00〜21:00(2時間)
   ※通信コースは通学コースを撮影したビデオで学習するため通学コース
    の約1週遅れで進めます。
対象:これからプロの翻訳家を目指す人
講師:トランスワード代表取締役仲谷幸嗣および一部トランスワードスタッフ

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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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翻訳には基本の知識とテクニックが必要

2つの言語に秀でており、専門分野の知識があればハイレベルの翻訳が出来る
と思っている人が多くいます。最近このような人が翻訳業を始めるケースが増
えています。しかし多くの場合商品としての翻訳ができるレベルに達していな
いのでうまくいきません。

仕事としての翻訳は文章の形にした商品を提供しているわけですから、お客様
に満足していただける翻訳を提供しなくてはなりません。自分勝手な判断で求
められる物とかけ離れたものと作っても誰も買ってくれません。

翻訳を独学するのが難しいのはこの点にあります。業界ごとに異なる要求、用
語と文体の使い分け、表記スタイル、文章の難易度レベル、定訳の知識等々、
実際の翻訳をするうえで知らなくてはならない知識とテクニックが山ほどあり
ます。ただ美しい文章を作れば良いというものではありません。

翻訳を志す人はぜひとも翻訳専門の勉強をしてください。トランスワードもお
手伝いします。


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3. 翻訳しよう(荒井)
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ゲネプロに

外国人向けの初級日本語の教科書には、「加藤さんは、大阪に出張に行きまし
た」というのが出ています。「…に」が2回続けて使われていますが、機能
(働き)が違います(「大阪に」は行き先、「出張に」は目的)。ですからこ
の日本文は正しいのですが、では次のはどうでしょうか。「ゲネプロにローゼ
ンブルグに行きます」。ある独語和訳の一部です。

独和の翻訳者に、こういう日本語を書く人がいるような気がします。カタカナ
語を2回続けて、どちらも「…に」では安直すぎます。ゲネプロ(総合リハー
サル、最終リハーサル)は、この文書の読者が簡単に理解するならこの表記で
もいいでしょうが、これは目的なので「ゲネプロのために(の目的で、に参加
するために)、ローゼンブルグに行く(飛ぶ、赴く)」とするか、あるいは
「ローゼンブルグに行き、ゲネプロに参加する」とひっくり返すのも可能で
す。ローゼンブルグには、(ドイツ○○州)などという注釈を入れると地名で
あることが明確になります。

日本語には、いや、どの言語でも、同じ語が2つ以上違う機能を持つことがあ
ります。これには気をつけるべきです。よくあるのが「貴社に手紙を書かせま
す」のようなの。I will have him write to you. の訳で、日本語に「彼に」
という代名詞を出さない配慮をしたのは良かったのでしょうが、でもこうする
と「貴社に」は、「貴社に手紙を書く」(書くの宛先)か、「貴社に書かせ
る」(使役の対象)か、どちらにも取れてしまいます。「貴社に連絡を取るよ
う、同氏に指示(依頼)します」などとするべきでしょう。

「と」には、withとandの両方の働きがあり得ます。「弊社は、御社とABC社を
訴追します」と言われたら穏やかではありません。これは、We will(中略)
sue ABC with you.という英語で(この英語自体もやや不明瞭ですが)、言わ
んとするところは、「御社の協力を得て(御社と共同で)、ABCを訴追しま
す」です。


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4. SOHOしよう(神垣)
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手の内、あかします!

「ワーキング・ガール」という映画を覚えていますか? もう15年も前の作品
ですが、学歴もキャリアもないOL・テスが小さなチャンスを大きな成功へと変
えていくストーリーが大好きで、落ち込んだ時にはこの映画を観て元気を取り
戻しています。

新聞や雑誌にマメに目を通し、自分なりの視点で企画を立て、時にはゲリラ的
な手を使いながら企画実現に向けて挑戦していく…そんな主人公の奮闘ぶりは
何度観ても痛快。常日頃から情報収集し、自分の頭で考え、機をうかがって勝
負(提案)に出るという点では、フリーランスやSOHOの仕事の仕方に通じるも
のがあり、きっと共感できると思います。

フリーランスやSOHOも最初は誰もがこの主人公同様、無名の存在。どんなに実
力や高いスキルがあっても、まずそれを客先に知ってもらわなくては仕事を獲
得するには至りません。一つ一つの仕事を着実にこなして実績をつくっていく
とともに、機会あるごとに「こんなことができます」と自分の能力や可能性を
アピールすることも大切。そのためにはまず、自分の売りとなる仕事とは別に、
それをわかりやすく効果的に相手に伝える表現力を身につけることも必要です。

ここで告白しますが、実は私、しゃべるのがとても苦手(関係者は誰も信じて
くれませんが…)。いまだに、理路整然と筋道立てて話すことが下手で、話し
下手というコンプレックスゆえに「書く」仕事に走ったといえます。

そんな私が、今、何とか人並みに企画を提案したりプレゼンできるのは、ひと
えに苦手なしゃべりを書くことでカバーしてきたから。経歴書、提案書、企画
書、すべて私にとってはつたない話術を補うためのもの。だからといって、長
々と書き込んだのでは相手にポイントが伝わらず、飽きられてしまいます。そ
こで、いかに簡潔に強く印象に残るか研究し、文字量やフレーズをいつも工夫
しています。気合の入れ方はラブレターのそれと同じ。

9月18日から始まる「自分を売り込む日本語ライティング講座」では、今まで
私がフリーランスのライターとして途切れることなく仕事を獲得してきた「自
分の売り込み方」「ビジネスに必要かつ効果的なライティングのノウハウ」を
あますところなくお伝えします。

映画の主人公ほどビッグな成功はおさめていませんが、私自身が実戦で鍛え、
身につけたノウハウと手の内はきっとあなたの仕事にもプラスになるはず。
どこにでも通用する正攻法はもちろんですが、個人だからできるゲリラ的な戦
法で、私がひそかに成功した事例などもご紹介していきますので、興味のある
方はぜひご参加ください。お待ちしています!

※「自分を売り込むライティング」って「具体的にどういうこと?」「ピンと
  こない」「なんだかあざとくない?」と疑問をお持ちの方! 神垣までメ
  ールをください。どんなことをし、どう役立つ講座かお教えします。
  kamigaki@transwd.com


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5.リンクしよう(今回はメールマガジンを紹介します)  
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[ハリーポッターで学ぶ英会話] http://www.mag2.com/m/0000115099.htm

実務翻訳者で三児の母が、ハリーポッターで「勉強せずに」楽しんで英会話を
身につける週刊メールマガジンを発行。英語にまつわるお話も聞けそうで楽し
み。

ホームページはこちら↓
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