メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 719  2026/04/19


「上手くいけばいいけど、途中で喧嘩別れでもしたら社内だと逃げ場がないでしょ?だからみんな慎重になってると思う」
「社内恋愛が無いわけじゃないんでしょ?」
「もちろん、してる人は居るわよ。みんなに監視されながらだから大変だと思うけど」
「そうだね。一度バレたら簡単には別れられないよね」
「そう。別れるなら事前に理由を作っておかないといけないから、必ず情報は回ってくるし」
「え?事前に別れる理由が回ってくるの?」
「そう、それで問題なく別れられるか、あちこちの調査をして、問題が出なければ別れるって感じ」
「それじゃ、もし何か問題が出るようなら、別れる理由が変わるってこと?」
「そう。本当の理由なんて分からないけど、社内向けの理由が通りそうにないなら他の理由を立ててくるわ」
「すごい・・・・・・・・そんなことまでしなきゃいけないんだ」
「別れた後も会社で仕事しなきゃいけないんだから」
「それで、その理由が通って別れたカップルはいるの?」
「もちろんいるわよ。何組も」
「成功例が身近にあるって事か・・・・」

宏一は社内恋愛の難しさに驚いた。そこで宏一は社員ではないが、社内恋愛と言えばそうとも言えるので改めてさとみに聞いてみた。

「俺たちって、社内恋愛になるの?」
「見かけ上は、そうなると思うけど、宏一さんは社員じゃないからそんなに厳しくは追及されないと思う。でも、用心しておくに越したことはないから」
「そうだね」
「だから、来週以降も私は冷たいですからね。覚悟しておいてください」
「はいはい、分かりました」
「ハイは一回でいい」
「うわ」
「うそ」
「なんだ、ドキッとしたよ」
「もう会社は終わったんだし、楽しみましょう」

さとみはそう言って笑うと、宏一を一軒のイタリアンレストランに連れて行った。そしてテイクアウトの予約をしていたらしくボックスを受け取った。宏一は支払いを済ませた。

「次は?」
「ワインね」
「OK」
さとみはスマホを見ながら道案内をしているが、道に離れているらしくスイスイと曲がったり渡ったりしながら宏一をリカーショップに連れて行った。

「さとみさんはどんなワインが良いの?好きなのを選んでよ」
「分かんない・・・・・宏一さんが選んで」
「そう言わずに。それじゃ、どんなのが良いのか、お店の人に聞きながら選んで行こうか?お店の人は?」

宏一は店の人を呼ぼうとしたが、さとみが宏一の腕を取って引き留めた。

「私、本当に分からないの」
「それじゃ、先ず俺から質問ね。甘いのと甘くないのだと、どっちが良い?」
「少し甘いのがいい・・・・・」
「それじゃ、赤は少し甘いのにしようか」
「いいの?」
「もちろん。俺の好みで選ぶと、いつも同じ感じになっちゃうからね」
「ありがと・・・・・」
「渋みが強いのと弱いのだと、どっちが良い?」
「あんまり渋いのは・・・・・・・」
「渋くないのが良ければ、ロゼとかもあると思うけど」
「そうね・・・・・・ロゼの方が色が綺麗だし」
「うん、分かった。それじゃ、イタリアワインにする?」
「せっかくだもの。イタリア産が良いな」
「分かった。それじゃ、赤はちょっと渋いロゼのイタリア産だね。次は白だけど、白は元々渋くないから、甘さとか酸味だね。それと、コクの強いものと軽いものって感じかな」
「軽いのがいい」
「分かった。イタリア産で良いの?」
「そう。イタリアンにしたいの」
「わかった」

宏一はそう言うと、店の人にさとみの好みを伝えて良さそうなものを推薦してもらった。

「部屋にワインオープナーはある?」
「ううん、それって、ワインを買うと付いてくるんじゃ無いの?」
「そう言うのも有るかも知れないけど、せっかくだから見てみようよ」
「それじゃ、それは宏一さんが選んで」
「わかった」

宏一はワインオープナーのコーナーに行くと、いくつか調べてから一つを選び出し、ワインと一緒に包んでもらった。

「次はどこに行くの?」
「私の頼んだのはこれだけだけど、足りなかった?それならどこかで買っていきましょう」
「うん、料理はメインの二品だから、アンティパストとかパスタとかも買っていきたいし、他にもいろいろあると嬉しいな。サラダもあると良いな」
「サラダはお料理に付いてる小さいのがあるけど、あってもいいわね」
「うん、それじゃ、行ってみようか」

宏一はそう言うと、新橋の駅の近くの立ち食いで始まったイタリアンの店に行ってみた。さすがに週末の夕方なので混んでいたが、30分ほど待てばできるという。宏一は注文を終えると料理ができるまでの間にデザートを買うことにして、駅の近くのイタリアンレストランを回ってデザートをテイクアウトできるところを探した。結局、デザートを買って戻ってきたら料理ができあがっており、二人は両手にいっぱい持ってタクシーでさとみの部屋に向かった。

「タクシーで帰るなんて初めてかも」
「この時間はまだ拾いやすいからね。十時以降だとこうはいかないさ。それに、いろいろ料理を持ってるからね。電車だと心配だから仕方ないよ」
「なんか、すごい贅沢してる気分」
「うん、間違いなく贅沢だよ。でも、良いんじゃない?そう言うのも」
「三谷さんて、本当に食べものに詳しいのね。私じゃこんなにいろいろ買えないもの。もしお金がいっぱいあっても無理だわ。知らないもの」
「俺の食いしん坊が役に立って良かったよ」
「これって、フルコースでしょ?イタリアンの正式なフルコースって初めてかも」
「イタリアンはいつもは気軽に食べるイメージだからね。でも、ちゃんとした料理も揃えたからお楽しみだね」
「そう、すごく楽しみ」

さとみはニコニコしながら宏一を部屋に招き入れた。一度帰っていただけにさとみの部屋は綺麗に片付いていた。

「この前泊まったときよりだいぶ部屋の景色が変わったなぁ」
「そうね。模様替えもしたし、箱は全部開けたし」
「うん、やっぱりいろいろ変わってる。かなりがんばってさとみさんのお城を作ったんだね」
「そう、私だけのお城。大学の時は寮みたいな感じだったし、就職してから一人暮らし用のアパートにはあまり長く住まなかったら、改めて新人から出直しって感じ」
さとみはそう言うと、テーブルに料理を並べ始めた。
「全部載るかしら?」
「たぶん、大丈夫だよ。そうそう、白ワインを冷やさないと。キッチンペーパー、ある?」
「この前買ったのが確か・・・・、流しの上に」
「うん、ありがとう。冷凍庫に入れても良い?」
「良いわよ」

宏一は白ワインを濡らしたキッチンペーパーで包むと冷凍庫に入れた。

「こうすると早く冷えるんだ」
「さすがね」
「アンティパスト、つまり前菜を食べてる間に冷えると思うよ」
「それじゃ、そのアンティパストを食べましょう」
「そうだね。でも、まずビールってある?喉が渇いちゃって」
「あるわよ」

さとみは冷蔵庫からビールを取り出すと、宏一と乾杯した。

「それじゃ、今週がんばったさとみさんに」
「うれしい、かんぱーい」
「うん、食べよう食べよう」

宏一はビールで喉を潤すと、前菜に取りかかった。

「さとみさん、外泊でも良かったのに、呼んでくれたのは何か理由があるの?」
「ううん、なんか外泊って、旅行って感じで落ち着かないって言うか、楽しいんだけど、宏一さんとゆっくりしたいなぁって思ったから」
「ありがとう。部屋に呼んでくれて嬉しいよ。心から」
「そう言ってもらって私も嬉しい。今日は二人でゆっくりしましょう」
「そうだね。料理もいっぱいあるし、イタリアンを食べ終わったら次はさとみさん・・・・」
「そういう所って宏一さんはもろオヤジよね。もう気にならないけど」
「あちゃー」
「でも、私も同じ気持ちだから。口に出して言わないだけ」
「よかった」

さとみは乾杯してしまったが、先にシャワーを浴びておいた方が良かったかもと思ってみた。しかし、そうすると直ぐに宏一に甘えたくなってしまい、途中からは抱かれることばかり考えてしまいそうだと思い直し、このままの方が良かったと思い直した。

「さとみさん、どうしてイタリアンにしたの?」
「それは・・・・・・先週が金沢だったから、和食で海鮮だったでしょ?だから今週はイタリアンにしてみたの」
「そうだね。良かった」
「良かったって?」
「今日買ってきたのは肉もの中心だから。イタリアンでも海鮮て言うかシーフードはかなりいろいろあるから、肉で良かったかなって思ったんだ」
「そうね。このカルパッチョだって肉だものね。シーフードのを見たけど」
「うん、ブランド牛らしいけど、牛肉の洋風刺身って雰囲気だものな」

そう言って宏一はビールを飲み干した。

「あら、どうする?白ワインにする?それとも、もう一本?」
「そろそろ冷凍庫の白ワインが冷えた頃かな。少し早い感じだけど、白ワインにしようかな」

さとみは席を立つと冷凍庫からキッチンペーパーに包まれた白ワインを持ってきた。

「どう?冷えてる?」
「なんかいいみたいよ」
「それじゃ、抜いてみようか」

さとみはワイングラス代わりのコップを持ってきた。

「これで良い?」
「もちろん」

宏一は買ってきたワインオープナーを取り出すと、軽く取説を眺めてからワインの口に充てた。

「それって、どうなるの?」
「普通はワインを空けるとき、ネジネジを回しながら刺して引き揚げるだろ?これはレバーを下げて上げるだけでそれを一気にやってくれるんだ。さとみさんでも簡単に開けられるよ」
「そうなの?私、力が弱いし握力が無いから上手に開けられたことがなくて・・・・・・・でも、信じてみる。私、やる」
「え、やるんだ」
「うん」
「それじゃ、ワインを膝で挟んで、ワインの口に充てたら、このレバーをゆっくり下げて、一番下まで行ったら、今度はそれから持ち上げるんだ。やってごらん?」
「ここに充てて、レバーを下げて・・・・・・・・・それから持ち上げる・・・・・・うわぁ、できた。すごい。簡単に抜けるのね。すごーい、私でもできた。面白ーい」

さとみはワインを開けることができて上機嫌だ。

「自分で勝手に回って入って行くのね。とっても簡単。ねぇ、後で赤ワインもやらせて」
「良いけど、それじゃぁ、白ワインは早く飲まなきゃね」
「全部飲まなくても良いじゃない。ねぇ、良いでしょ?」
「うん、良いけど、そんなに気に入ったんだ」
「すっごく。面白いもの。私、力ないから、こんなに簡単に開けられるなんて」

さとみは上機嫌で白ワインを注いでくれた。

「それじゃ、どんどん食べよう」
「そうね。いっぱい買ってくれたから」
「さとみさんの買ってくれたのも早く食べなきゃね」

そう言うと宏一はさとみが予約して買ったピザとパスタの箱も開けた。

「あ、ちょっと温めるわね」

さとみはピザとパスタをチンすると取り皿に分けてくれた。

「うん、豪華だ」
「ピザとパスタなんて、こんなコース料理とは違うけど」
「そんなことないよ。イタリアのコース料理ならピザやパスタは付き物だし」
「そうなの?」
「そうだよ。イタリアンでコースを頼めば出てくるだろ?」
「そう・・・・かも・・・・・よく分かんないけど」
「違うとすれば、日本では結構シェアして食べるけど、イタリア人は一人一枚のピザを食べてシェアしないって事くらいだよ」
「でも、一人一枚って多くない?」
「そうかも知れないね。イタリア人は前菜を止めて最初にピザにするとか、前菜を取ってピザを取らないとかするから、両方だと多いって言えばそうだけど、今日は豪華な宴会だし、俺たちはシェアすれば良いからね。ハイ、さとみさんの分」
宏一はさとみにマルゲリータを二切れ渡して自分も食べた。
「うん、美味しい。マルゲリータ、正解だね」
「ネットで評判良かったの」
「うん、美味しい美味しい。白ワインともよく合うよ」
「パスタも食べて」
「そうだね。豪勢だなぁ。ペペロンチーノか。良いね。これもいただき」
「私にも」
「うん、これくらいでいい?」

宏一はさとみの分を分けて皿に載せた。

「あんまり食べたらお腹いっぱいになっちゃう」
「そうだよね。和食の懐石だと初めて直ぐにお腹いっぱいになることはないけど、イタリアンだとパスタがあるからね」
「宏一さんのもあるし」
「うん、テイクアウトしたのとデザートもあるんだからね」
「私、食べたいのがいっぱいあっても直ぐにお腹いっぱいになっちゃって」
「小柄なさとみさんだから仕方ないかなぁ」
「でもいや、私だっていっぱい食べたい」
「でも・・・・・」
「でもじゃない。食べたいの」
「うん、それじゃ、時間を掛けていっぱい食べようね」
「はい、そうね・・・・・・・でも・・・・・・」
「なんだい?お腹いっぱい食べるんだから良いだろう?」
「でも・・・・動けないくらいいっぱいになったら・・・・・」
「自分の部屋なんだから問題ないと思うけど?」
「それはそうだけど・・・・・・」

さとみはベッドでのことを心配したのだが、今心配しても仕方が無い。さとみは先ず食事を楽しむことにした。二人は白ワインをあっという間に半分開けると、赤ワインにも手を出した。

「それじゃ、赤ワインを開けようよ。さとみさん、お願い」
「任せておいて」

さとみは良いも手伝って上機嫌で赤ワインを開けた。同時に宏一はテイクアウトも全部出した。切り立ての生ハム、シーザーサラダ、ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ風、イベリコ豚肩ロースの香草グリルと次々に出てきた。さとみはそれらも容器ごとチンしてくれた。

「食べても食べても出てくるぅ」
「うん、これぞ豪華ディナーのあるべき姿だ」
「これ、美味しい。ロッシーニ風って言うの?」
「うん、フォアグラが載ってて豪華だね」
「フォアグラなんて食べたことないわ。初めてだと思う」
「そうなんだ。脂が強いから普段は向こうの人も食べないよ。特別な時だけだね」
「日本人は脂ばっかりの牛肉をありがたがるって言うけど、イタリア人だって同じじゃないの。ロッシーニ風って?」
「イタリアンのお店で買ってきたけど、これはフレンチだよ。ロッシーニっていうのは有名な作曲家。セビリアの理髪師とかウィリアムテルとかで有名な」
「名前だけは聞いたことがあるかも・・・・・フレンチなんだ」
「そう。フォアグラの味と香りが強いから、載ってるトリュフの香りがほとんど分からないね。ちょっともったいないや」
「私の感想に文句付けちゃいや」
「文句なんて付けてないよ。いやな気になったのならごめんなさい」
「だいじょうぶ〜。問題ないですよ〜」

さとみは結構上機嫌だ。


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