メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 701  2025/12/21


少女の性 第七百一部

「そう、それで?」
「もともと、彼女は写真を消して欲しいって言ってたのに、消して欲しければ会ってデートしろって言われて、部屋に連れ込まれたらしいの。それで、結局消すのは次の機会って言われて」
「それで香奈ちゃんのところに来たんだね」
「そう。それで私が会うことになったの」
「会うことになったのは、向こうから言ってきたの?」
「そう、会わないことにはデータを消すも何も分からないだろうって」
「それで?」
「部屋に連れて行かれそうになって・・・・」
「香奈ちゃんを部屋に連れ込もうとしたの?」
「そう、それで、いやだって言ったら、部屋に着いたらPCとスマホと両方消すのを見せるからって言われて・・・・・」
「それで部屋に着いていったのか・・・・それで、消したの?」
「うん、消した・・・それは間違いない・・・・・でも・・・」
「何があったの?」
「他にもあったの。部屋にカメラが付いてた。その動画は消せって言われてないって」
「彼女がまだ知らないのがあったんだね」

そこで香奈はちょっと間を置いてから一気に話した。それは、誰にも言えない、言ったことの無い話だった。

「消してって言ったけど、消したければこれから言うとおりに操作しろって。そして、私が操作してる間に服の中に手を入れてきた」

香奈の表情は能面のように感情が全くない無表情だ。

「拒否できなかったんだ」
「とにかく早く消したくて」
「消せた?」
「うん、消せた。たぶん全部。もう二度と連絡しないって約束も取った。録音もした」
「大変だったね」
「でも・・・・・・・・」
そこで香奈は言葉を切って、更に宏一にぎゅっと抱きついてきた。
「だいじょうぶ?」
「気持ち悪くて、怖くて・・・・・・」
「脱がされたりした?」
「それはだいじょうぶ」
「かなり触られた?」
「うん・・・・・・」

香奈は更に抱きついてきた。ここが話の核心らしい。

「それで、香奈ちゃんはだいじょうぶじゃないんだね」
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「助けて欲しくて彼っぽい人に会ってもらった」
「彼っぽい人?うん、慰めてもらった?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「なぐさめてくれなかったの?」
「ううん・・・・・・・くれた・・・・・」
「どうしたの?」

香奈は少し間を開けてから囁くような声で言った。

「でも、優しくしてくれたのに・・・・・・・・・」
「彼に優しくしてもらったのに、ダメだったの?」
「なんにも感じなくなってた」

香奈は宏一にだけは正直に言うことができた。

「え?感じなくなった?」
「・・・・・・・・・・・もともと、もう彼っていうより友達に近くなってたの。でも、彼は優しくしてくれた。私が何をされたかは言わなかったけど。でも、嬉しかった。優しくしてくれたのに・・・・・でも・・・・・・」
「どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「泣きたければ泣いていいよ。ここは香奈ちゃんにとって安全な空間だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ううぅぅ」

香奈は宏一に抱きついたまま、小さな声ですすり泣き始めた。

「香奈ちゃんは一人でいろんな友達の面倒を見て、偉いね。一生懸命にがんばって、誰にも迷惑掛けないで、たくさんの友達を守って、偉いね」

宏一が優しく髪を撫でていると、香奈がぎゅっと抱きついてきた。どうやら泣いているらしい。

「偉いね。大変だったね。よくがんばったね」

少しずつ香奈のすすり泣きが大きくなった。

「香奈ちゃんが泣ける知り合いなんて、そんなに居ないだろうから、俺のところに来たときくらいは思いきり泣いていいんだよ。香奈ちゃんはがんばったんだもの。いやな思いもいっぱいして、守ったんだもの」

宏一は抱きしめたかなのか身を優しく撫で、背中をそっとさすって香奈を慰めた。香奈は宏一に耳元で囁くように泣いていた。そして、それがしばらく続いた。
やがて、香奈が落ち着いてくると香奈の方から声を掛けた。

「ごめん、ちょっと泣いちゃった」
「うん、泣いてくれてありがとう。ちょっと嬉しかったよ。香奈ちゃんが気持ちを許してくれたのが」
「こっちこそありがとう。私が泣ける人なんて確かに他にはいないから」
「それはそれは、光栄です」

宏一は薄暗い部屋で香奈を仰向けにして自分は横になったまま香奈の顔を見た。頬にははっきりと涙の後がある。

「泣いたのなんて久しぶり。ちょっとスッキリした」
「うん、涙を流すと、スッキリすること、あるよね」
「そうかも。ここに来て、良かった。変だと思ったでしょ?部屋に入ってベッドに入れなんて」
「まぁ、そうだけど、こっちも帰りだったから疲れてたしね。でも、どうしてホテルの部屋にしたの?」
「宏一さんに甘えたかったからかな。慰めて欲しいって言うか・・・・」
「彼に慰めてもらったんだろう?」
「ううん、本当は彼じゃないの。この前、別れたの。それでも、他にいなかったから・・・・。だから、向こうも慰めてはくれたけど、彼氏彼女じゃないの。友達としての親切。だから何もしてないの」
「だって、感じなくなったって・・・・・・」
「何も裸になって入れないと確かめられないわけじゃないでしょ。ちょっとだけ、お礼も込めて頭を撫でたりちょっとだけ触ってくれたけど、それで十分分かったの。あの感覚が無かったから。それに、気持ちは嬉しいのに触られるといやな感覚になって・・・・」
「そういうものなんだ」
「そうなの。それで、ねぇ、どこに行ってきたの?」
「金沢」
「それで、今帰ってきたの?」
「そういうこと」
「誰と?って聞いてみようかなぁ?」
「もちろん、香奈ちゃんの知らない人」
「それはそうでしょう。で、それって女の人?」
「ご想像にお任せします」
「そう言うことか。ま、三谷さんじゃ仕方ないね」

香奈はそう言ったが、宏一には香奈の『三谷さん』という呼び方が気になった。そのよそよそしい呼び方の裏には何があるのか気になった。そう言う時には聞いてみるのが一番だ。

「ねぇ、香奈ちゃん」
「なに?」
「どうして名字で呼ぶの?名前で呼んでくれないの?」
「名前で呼んでほしい?」
「うん」
「それじゃ、そうする」
「ありがと。それで香奈ちゃん、少しは落ち着いてきた?」
「うん、もうだいじょうぶ」
「よかった」
「それでね、宏一さんに聞いてみたいことがあるの」
「なあに?」
「洋恵はこの前、宏一さんに優しくしてもらったけど、あれは一時的なもの。これからずっとってわけじゃない。それは洋恵も分かってる」
「そうだね」
「それでね、これからも時々は、って言うか、落ち込んだときには宏一さんにお願いすることも有るかも知れないけど、結局少しずつ洋恵は宏一さんから離れていくでしょ?」
「それが洋恵ちゃんの望んだことだからね」
「それでね・・・・・・・その後、どうするの?」
「その後って?」
「洋恵が居なくなった後、どうするの?」
「どうするって・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

そこで香奈は黙り込んだ。言うかどうか迷っている感じだ。しかし、やがて宏一の首にぎゅっと抱きついたまま、小さな声で言った。

「私は?私じゃダメ?」
「香奈ちゃん?」
「そう、洋恵は居なくなるんだから。そうでしょ?どう?」
「・・・・・・・・・・・」
「私、本気よ」
「それは香奈ちゃんは冗談でこんなこと言う子じゃないのは知ってる」
「で、どうなの?」

確かに香奈は本気だ。しかし、宏一は困ってしまった。香奈から見れば、宏一はいろんな女の子を巡っているミツバチのようなもので、一つの花にはとどまっていないように見えるはずだ。それなのに洋恵の後に宏一の彼女になりたいというのは理解できない。それに宏一から見れば、香奈はあくまで女の子の調整役で、言ってみれば宏一を助けてくれるサポート役だ。香奈を抱いたこともあるが、拒まれて以来、香奈を抱きたいと思ったことはないのだ。

香奈は静かに宏一の返事を待っていた。本気であればあるほど返事は怖いだろうに、何も言わずにきちんと待つことのできる香奈は下手な大人よりずっと大人だと言えた。

「香奈ちゃん、俺のこと、よく分かってるでしょ?それで、彼女になりたいっていうことだよね?」
「そう、さっき話した別れた彼、優しい人だったけどなかなか会えない私を待つのが辛いって言ったの。同級生とか、学生同士なら毎日一緒に居たいものでしょう?でも私はなかなか時間が作れないときがあるから」

香奈はそう言ったが、宏一は何か違う気がした。

「それって・・・・・・・本当に?」
「どういうこと?」
「二人の気持ちが本当なら、会う頻度なんて問題にならないっていうか、解決できるんじゃ無いかなって思ってさ。長距離恋愛なんて、正にそうだろ?」
「そうかも知れないけど、それなら洋恵はどうなの?あの子、宏一さんが好きなのに連れて歩ける恋人が欲しくて宏一さんと別れたっていうか、別れるのよ?会って一緒に歩けることが大切ってことでしょ?」
「そうか・・・・・・・」
「きっと中学生って、あんまり長距離恋愛とかできないのよ。まだ子供だから。それより目の前の彼や彼女に目が行くの」
「そう言うもんかなぁ」
「私だけにして何て言わない。宏一さんは大人だもの。それくらい分かってる。でも、私が会いたいときには、そして宏一さんが会えるときには会ってほしいの。そして、私を大切にして。宏一さんからも会いに来て欲しいの。それなら良いでしょ?」
「う・・・・ん・・・・・・」
「私が疲れているときには優しくして。面倒なこと何て言わないから」
香奈はかなり必死だった。なんと言うか、断りにくい感じだ。
「分かったよ。上手く香奈ちゃんに気に入って貰えるかどうか分からないけど、がんばってみるよ」
「洋恵とは今まで通りで構わない。あの子はもうやりたいことを見つけてるから。他の子もそうだけど、その時だけでしょ?結衣や葵のことは分かってる。それでも良いの。恋愛じゃないし、私とは関係ないから」
どうやら香奈は独占するつもりはないようだった。
「香奈ちゃんは彼を独占するつもりはないの?」
「独占したいけど、今は無理。だって、相手の独占に応えられないもの。こんなことしてると」
「そうなんだ・・・・・分かった。それじゃ、これから香奈ちゃんは俺の大切な人だね」
「え?良いの?本当に?」

香奈は驚いたように言った。もともと香奈は最初から宏一のことが好きだった。それは既に洋恵が最初に宏一から離れると言ったときに伝えてある。しかし、その時は宏一に対する優先権は獲得したが、宏一があまりその気ではなかったことと、途中で香奈の方が嫌がったことが原因でそのままになっていた。

だから香奈は今回告白しても宏一はたぶん受け入れてくれないだろうと思っていた。しかし、香奈は今までもずっと宏一のことが好きだったのだ。ただ、洋恵の手前、表だって気持ちを出すことはできなかった。だから今、宏一が受け入れてくれると聞いて香奈の心は一気に熱くなった。他の子には決して見せない、甘えたい香奈を宏一なら受け入れてくれるかもしれないと言う想いが胸の奥から湧き上がってくる。

「うん、香奈ちゃん、今までもそうだったけど、これからもよろしくね」
「ありがとう。うれしい・・・・・・」

香奈は本当に喜んでいた。宏一の首にぎゅっと抱きついてきた。

「このまま優しくして。ね?良いでしょ?」
「いいの?」
「うん、もともとそのつもりだったから。宏一さんに励ましてほしいの。ちょっと羨ましくて、洋恵があんなに元気になるなんて。あんなに疲れてて暗かったのに、ちょっとびっくりするくらい元気になったから」
「そうなんだ。良かった良かった」
「ねぇ、どうしたらあんなに落ち込んでた子が元気になれるの?」
「そう言われても・・・・・でも、どうしてか分からないけど、試してみようか」
「うん、試して」

そう言うと、香奈は宏一にキスをしてきた。最初は簡単なキスだったが、宏一が次第にねっとりと舌を差し込んでくると、香奈もそれに応じて時間を掛けたキスになった。香奈のキスは、まるでまだ経験の少ない子のようだった。


つづく

http://shojyonovels.is-mine.net/

少女の性シリーズ掲示板
https://bbs1.sekkaku.net/bbs/hiwaki25/

バックナンバーはMailuxにアクセスして

http://www.mailux.com/

左上の検索窓に『少女の性』と入力して
「バックナンバー公開」の「閲覧可能」をクリックしてください。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。