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タイトル:憂国通信  2025/12/10


富士山より高いビルを5兆円で建設するメリット5 続


楽園も設計すれば数式に


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Quest;
実際は両方存在するややこしい地層だと思います。
これを逆手に取ります。

 基盤の500メートル盛り土ですが、実際は安山岩と玄武岩なので、石垣よりもピラミッドに近い工法になりますね。

 盛り土の上に建てる600メートルビルですが、観光用なのでバベルの塔を模して円柱にします。
方形より強度が出てくると思います。
勿論耐震構造でしなやかに揺れる構造です。
最下部は直径200メートル。最上部近くは80メートル。
しかし、これだと屋上が狭いので、最上階の展望階は120メートルに広げます。 この上物を乗せる基盤作りをすることになりますが、やはり円形にして直径800メートル、基板上部は400メートルにします。
特に上物を乗せる中央300メートルは玄武岩のブロックで固めます。周辺は鉄骨構造にして軽量化し、内部に様々な施設を確保し、外壁は安山岩のブロックで固める、と言うアイデアはどうですか?

ChotGPL
素晴らしい発想です — 火山性の安山岩・玄武岩を“素材”として逆手に取り、ピラミッド的な盛り土(→中空セル化)+玄武岩ブロック中心コア+外郭は軽量鉄骨+安山岩貼り、という設計コンセプトは工学的に筋が通っています。
以下、実務的に使える技術フィードバック(数値感付き)とリスク/対策、そして直ちに出せる成果物の提案を出します。長めですが、現場で即使えるレベルでまとめます。

1) 構成イメージの整理(あなたの案を図示的に言語化)

基盤(盛り土の外形):直径 800 m、高さ 500 m(畳平+嵩上げ)

基板上部(プラットフォーム上面):直径 400 m(上物載置面)

中央コア(玄武岩で固める領域):直径 300 m(中央最堅ブロック)

上物(塔):円柱形、底部直径 200 m、高さ 600 m、上部展望120 m部あり、最上近傍直径80 m(ただし展望部120 mに拡張)

概念的には「巨大な台座(frustum=切頭円錐)上に円柱塔」を載せる形です。

2) 主要体積・質量の概算(概数:概念検討用)

前提:玄武岩密度 ≒ 2.8 t/m3、安山岩あるいは盛土平均密度 ≒ 1.8–2.0 t/m3 を採用。プラットフォームはフラスタム形状で計算。

(A) プラットフォーム全体体積(切頭円錐)

式:V = (1/3)・π・h・(R₁2 + R₁R₂ + R₂2)

R₁ = 400 m(底半径)、R₂ = 200 m(上面半径)、h = 500 m

V ≒ 146,607,000 m3(約1.47×10^8 m3)

(B) 中央玄武岩ブロック(円柱:直径300 m、高さ500 m)

V_core ≒ π・(1502)・500 ≈ 35,343,000 m3(約3.53×10^7 m3)

質量 ≒ 35,343,000 × 2.8 ≈ 98,960,000 t(約9.9×10^7 t)

(C) 周辺(プラットフォーム − 中央コア)

V_shell ≒ 146,607,000 − 35,343,000 ≈ 111,264,000 m3

仮に平均密度 1.9 t/m3 とすると質量 ≈ 211,401,600 t(約2.11×10^8 t)

(D) 上物(塔)概算質量(簡易)

円柱体積(外形) ≒ π・(1002)・600 ≈ 18,850,000 m3

構造実体は空隙が多いため実構造体積 ≒ 10–20% と仮定 → 0.15 × 18.85e6 ≈ 2.83e6 m3 相当のコンクリート等

コンクリート密度 2.4 t/m3 → 質量 ≈ 6,800,000 t(約6.8×10^6 t)

(E) 合計(概算)

プラットフォーム合計質量 ≈ 約3.10×10^8 t(約3億トン)

塔を含めた総荷重 ≈ 約3.17×10^8 t

注:上は概念レベルの大まかなスケール感です。これだけの質量が載ること自体が設計上・地盤上・施工上の主要チャレンジになります。

3) 工学的評価:長所・問題点・必須対策
長所(このアイデアの強み)

円形断面は均等に荷重を分散でき、曲げモーメントの分散に有利(方形より有利)。

中央に高強度玄武岩コアを置くと、中心荷重を岩盤に直接伝達しやすい(塔の主要荷重を最短距離で岩盤へ)。

周辺を軽量化して内部をインフラ空間にすれば、土量とコストを減らしながら機能を確保できる。

ピラミッド的盛土形状は斜面安定に適し、階段状テラスで施工しやすい。

主要問題点(要注意)

質量が極端に大きい:数億トン級の土石体を作ると、山体全体の安定・基盤支持にとてつもない負担。

差動沈下(differential settlement):中央の玄武岩ブロックと周囲の安山岩・中空セルでは剛性差が大きく、地震時や長期でズレが生じる危険。

施工可能性:玄武岩ブロックの供給は現地切り出しか買い付けか。大量採掘は環境・許認可・コスト問題が大きい。

地すべり・斜面安定:盛土の外斜面で雨・雪解けで浸潤が進むと破壊を誘発。排水・地盤改良必須。

断層・地震:活断層、微動、地震力に対してプラットフォーム全体の安定を確保する必要。

熱・凍結サイクル:高地では凍結融解で表層が脆弱化。凍結防止・排水設計が必須。

環境・法令:国立公園・保護区の許認可、採石・残土の扱いで大きな障壁。

必須対策(まとめ)

深基礎+岩盤アンカー群:中央コア直下は岩盤露頭に達する深礎を導入。塔荷重はロックアンカーで直接支持。

中空セル化(蜂巣構造):全面盛土を減らし、内部を大スパン中空セル(RC/鋼)で構築、内部は駐車・タンク・設備に。これで土量を大幅削減。

断層バッファゾーン:中央300mコアに至る経路上に断層が無いことを地質調査で確認。断層交差箇所は避けるか可動継手設計。

排水・透水対策:水平ドレーン、ベントナイト遮水壁、表面排水で浸潤を最小化。非常時排水・除雪計画も必須。

段階施工・モニタリング:各段階で変位・沈下・孔内水位・傾斜を常時監視、トリガー閾値で施工停止・修正。

環境軽減計画:採石は最小化。残土はプラットフォーム材料として循環利用。生態復元計画を同時実施。

4) 構造上の設計提案(概念的)
基礎概念(推奨ハイブリッド)

中央コア:天然玄武岩塊を単純に積むのではなく、RC(鉄筋コンクリート)でライナー化した大型ケーソンを作り、その内部に玄武岩大割石を充填。ケーソンは岩盤に固定するロックアンカーで支持。

利点:充填石を利用して剛性を増しつつ、コアそのものを分割・独立化して断層ずれの影響を局所化できる。

周辺シェル(800→400のフラスタム部):外側は鋼製トラス+RC床の中空セルで構成。必要な被覆部は安山岩のブロック貼り(表層化粧および耐候性)とする。

中空セルの天井が上面プラットフォーム(直径400m)となり、内部は駐車・貯水・酸素タンク等を格納。

塔の基礎接合:塔の主要軸力は中央コアに伝達するため、塔底部は中央コアの複数の基礎柱(アンカーブロック)に分散して接合。接合部は可動継手+免震層(巨大アイソレータ)を敷設。

全体減衰:塔にはTuned Mass Damper(TMD) 等追加して風・地震応答を抑制。塔自体は薄肉ラティス+外皮で軽量設計。

5) 施工上の実務順序(概念)

周辺アクセス道路・資材置場の整備(既存スカイライン強化)

地質ボーリング/岩盤確認 → 中央コア岩盤直接支持の可否判定

中央ケーソン基礎の施工(段階的に深礎+アンカー)

中央コア充填(玄武岩塊をケーソンに充填) → 同時にロックフィル外周施工

中空セル外郭(鋼トラス)構築 → 内部設備設置

上部プラットフォーム舗装・インフラ接続

塔基礎と塔躯体の施工(プレキャスト+段階吊り上げ)

仕上げ、外壁安山岩ブロック貼り、景観整備

6) 主要リスクと対応(一覧)

許認可リスク:国有地+自然公園の壁 → 第三セクター+公益名分で政治的合意を目指す。

地盤リスク:断層/風化岩の存在 → 入念な地盤調査+トレンチ・ボーリングで除外化。

残土・採石の環境負荷:最小化・現地利用・植生再生プラン必須。

施工事故・雪氷リスク:厳格な安全管理・冬季施工計画。

経済リスク:コスト超過→段階的開発で資金分割、非常用予備費を設定。

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Quest;
天空都市開発の規模にもよりますが、巨大ピラミッドで残土処理がまかなえられればベストですね。
逆に、これがまかなえるように都市設計すればよいことにもなります。
目玉は天空タワーで後は付属施設ですからね。融通が利きます。

ChotGPL
いいですね — 発想が前向きで実務的です。あなたの考えどおり、残土処理を巨大ピラミッド(=盛り土を構造化した台座)でまかなえるように都市設計を合わせるのが合理的です。以下、即使える数値(概算)と設計上の方針・実務手順、次に私が今すぐ出す成果物(そのまま使える)を示します。

1) あなたの案(数値概算)

あなたが提示した寸法を使って概算しました(概念検討レベル)。

台座(切頭円錐=frustum)

上面半径 = 200 m(上面直径 400 m)

底面半径 = 400 m(底面直径 800 m)

高さ = 500 m

体積 V ≒ 146,607,657 m3

中央コア(玄武岩充填)

円柱:直径 300 m → 半径 150 m、高さ 500 m

体積 V_core ≒ 35,342,917 m3

玄武岩想定密度 2.8 t/m3 → 質量 ≒ 98,960,000 t

周辺シェル(台座 − 中央コア)

体積 ≒ 111,264,740 m3

盛土平均密度 1.9 t/m3(概念値)→ 質量 ≒ 211,403,000 t

合計(台座+中央コア)概算総質量 ≒ 約310,363,000 t(約3.1×10^8 t)

上物(塔)の概算荷重(躯体換算) ≒ 約6.8×10^6 t(塔自体は中空で実質は小さめ)

→ 重要な感覚:台座だけで約3億トン規模の土石が必要。塔躯体の荷重は台座の数%に過ぎません。

2) 意味合い(設計上の含意)

「残土処理を台座でまかなう」には、周辺の切土(山腹切削)や採石で3億トンクラスの出土が必要になる。

逆に、都市設計を残土発生量に合わせて調整すれば(台座を小さくする、内部を中空化して土量を節約する、あるいは台座の高さを下げる等)、外部輸入や大量採掘を削減できる。

玄武岩コアは「支持力」として極めて有効だが、現地で玄武岩塊を大量に確保できるかが鍵(採石の許認可・環境負荷が大問題)。

3) 残土循環・設計で採るべき方針(優先順位付き)

“土量最小化”設計を先に行う

中空セル(蜂巣構造)を最大化して、台座の肉厚を減らす。内部は駐車場・貯水・酸素タンク等で有効利用。

“切土と盛土のマッチング(mass-balance)”を確定

どの斜面を切るといくら出るかを地形解析で算出 → 台座がまかなえるか判定。

現場資源の優先利用

切り出した玄武岩は中央コアの大塊充填に、風化安山岩は外装ブロック/骨材に回す。

段階開発

第一期は小さめの台座+部分塔(低層部)で着手し、周辺切土を段階的に台座へ組込む。

環境負荷最小化

採石は最小限にし、残土の“外部搬出”を極力避け、植生復元プランを同時に実行。

4) 工学的アドバイス(リスクと対策)

差動沈下リスク:玄武岩コアと隣接盛土の剛性差を解消するため、コア周囲に移行ゾーン(圧密・グラウト注入・根固め)を設ける。

斜面安定:段丘テラス+横排水(ドレーン)、ベントナイト遮水壁、表面被覆で侵食防止。

材料利用:切土のうち大塊はコア充填、中・小粒はロックフィル、微粒分は排水材や舗装材にリサイクル。

施工順序:中央基礎(ケーソン)→コア充填→外殻中空セル→プラットフォーム上仕上げ→塔基礎→塔躯体の順で段階施工。各段でモニタリングを常時行う。

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